はんだごてとは、はんだと接合部分を加熱するための工具である。
概要
金属製のペン先形状の先端部に、プラスチック製の持ち手がついた工具で、半田ごて、半田鏝とも書く。
電子製品の基盤において、電気で熱したはんだごての先端部をはんだに接触させ、はんだを溶かしながら細かいパーツを取り付ける際などに用いられる。AC電源式、電池式、ガス式など種類も豊富で、各メーカーから多様な展開がされている。
はんだの溶ける温度は370℃くらいなので扱いに注意が必要。発火しやすいものを周囲に置くのは厳禁である。
はんだ付けをするときに発生する煙は、はんだをしっかりくっつけるための「フラックス(ヤニ)」と呼ばれる薬品が働いていることから「ヤニ入りはんだ」と呼ばれる。フラックスが無いと粘りが強く固まりやすい一方で他の金属にはくっつきにくい状態になりはんだ付けがしにくい。フラックスが十分あると水銀のように強い表面張力で丸くなり、他の金属につきやすくなる。フラックスを供給するために新しいはんだをどんどん追加してはんだ付けしていくのがコツである。特にチップ抵抗やICなどとても小さい部品のはんだ付けに必須の心構えでもある。
また、はんだの周りに残る茶色っぽいものは、フラックスの働いた跡で、こて先が黒ずむのは酸化物が付着した状態だからである。
こて先をスポンジになでつけ黒ずみを落とす、使い終わる際には先端にはんだを盛ってサビを防ぐなど、メンテナンスをこまめにする必要がある。
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関連項目
- 工具
- はんだ
- はんだ誤手
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