『ばんからさんが通る』とは、『週刊少年ジャンプ』2010年46号「トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンド 第2弾」の読切作品として掲載された空知英秋の漫画である。3ページ目はセンターカラー。本誌掲載時は全49ページ。
『銀魂』第38巻 129~186ページ収録。単行本収録の際には8P描き足され全57ページの完全版となった。
タイトルの元ネタは大和和紀の漫画「はいからさんが通る」だと思われる。
ストーリー
「機械(サイバー)化」
人体の一部に機械を組み込む新技術は人類の活動をより効率的能率的なものにし文明はさらなる進化をとげた。
文明の利器を悪用し、身体に違法改造を施した不良生徒達により校則違反は凶悪化。
蛮漢(ばんから)高校も例外ではなく、己れの腕を機銃に改造したり、バイクと合体して街を破壊する輩が現れる。
そんな中、機巧悪漢から学園を護るあるひとりの風紀委員長がいた。その名は、宮本静(みやもとしずか)。先祖代々文武省に仕えてきた風紀委員一族の令嬢である。
話は遡り、まだサイバー革命が起こるはるか前。
各々の学園に一匹ずつ生息し、学園を牛耳っていたと言われる幻の凶悪な生物。
それは・・・・・・
と呼ばれていた。
その「バンチョー」達の中で最も最凶最悪のバンチョーと恐れられた奴が存在した。
そいつは、彼女の一族、宮本家の祖が150年前に封印した、旧時代の残した悪魔・・・世界最強のワルガキ・・・
彼女は、二度と学園に「番長」を生まないため、そして「番長」の封印を守るために風紀委員長を務めていたのだった。
しかし、その封印を彼女自身が些細なことで解いてしまい「番町」は再び蛮漢高校へと戻ってきた。
本文一部抜粋
登場人物
- 宮本静(みやもとしずか)
- 機巧悪漢から学園を護り続ける「学園決戦兵器(スクールリーサルウェポン)」の異名をとる風紀委員長。
先祖代々文武省に仕えてきた由緒正しき風紀委員一族の令嬢で、何よりも校則を尊び自分を律する厳格な精神と、重戦車をも斬り裂く鋼の右手を持ち合わせる。
のだが、人の目の届かない所ではずぼらでだらしのなくなってしまうという一面もある。部屋も汚く、パンをカビさせる力を持つ。
見た目は銀魂のキャラだと月詠似。 - 醐餓陀多血琉 剛田猛(ごうだたける)[文武省管理No.B-983]
- 162歳。蛮漢高校152年G組。工藤静香命。
かつて生息した「バンチョー」の中で最凶最悪と恐れられ、そのあまりの凶悪さから学園最終決戦(スクールハルマゲドン)において特殊風紀委員の手により150年前から「永久廊下」の刑を受けている。
が、静をうまく挑発し刑の封印を解かせるのだが、長い間廊下に立たされていた身体は大分なまっており小学生レベルになっていた(外見も。というかむしろ外見が)。
趣味はタイマン。好みのタイプはおニャン子クラブの工藤静香的なタレ目パーマのヤンキー女。寝る時は、「セーラー服を脱がさないで」を聞かないと眠れないらしい。 - 茂布茂歩太(もぶもぶた)
- 風紀委員会の書記。風紀委員会活動日誌をつけている。
真面目なのか、不真面目なのかよく分からない奴。 - 滑川常雄(なめかわつねお)
- 蛮漢高校へ転校してくるや否や瞬く間に機巧悪漢のトップに成りあがった全身の90%を機人化した最強の機巧悪漢で、「超合金玉の貴公子」の異名を持つ。国生さゆり命。
備考
- 各キャラクターの名前は『ドラ○もん』をもとに考えられたと思われる。
- 『銀魂』[第三百二十七訓]も同時掲載全9ページ。ページが少ないのはお察しください。
- 醐餓陀多血琉
- 夢邪亡禍多
- 夢牙夜禍多
- 血餓飢!!虎裂輪工作出作多念怒之版出・・・
- 『銀魂』第37巻ではレジェンドの一員に決まった際の、 愚痴 裏エピソードが読めます。
- 『銀魂』第38巻に加筆修正され収録。
関連項目
空知英秋 | |
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連載作品 | 銀魂(連載中) |
読切作品 | だんでらいおん - しろくろ - 13 - ばんからさんが通る |
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