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概要
昭和62年に樋川博一名義で『快晴!!青空教室』で第14回藤子不二雄賞を受賞。代表作は『星のカービィ デデデでプププなものがたり』(1994～2006、2018～)など。
過去に『つるピカハゲ丸』でおなじみの漫画家・のむらしんぼのアシスタントを経験した事があり、彼からは『ピカリン』と呼ばれていた。
2006年〜2017年の頃に出回ったデマについて
『星のカービィ デデデでプププなものがたり』（以下『デデププ』）は2006年を以て終了したのだが、連載末期の絵柄の激変、唐突な連載終了、なによりもデデププ以降の漫画家として活動が見られない事などから様々な噂が立つようになる。
特に「編集部や小学館側が原因で筆を折らざる得なくなった」と思わせるものが多く、その内容から一時期には騒動が勃発、一種の都市伝説にまで発展した。
しかし、2017年に雑誌「ゲッサン」で掲載されたカメントツの漫画『カメントツの漫画ならず道』にて、作者のカメントツとひかわ博一の対談を漫画形式にしたものが公開され、（詳細は漫画で確認を推奨しているため伏せるが）結論だけ言えば「漫画を描けなくなっていった」という事実が明らかとなり、前述の噂は単なるデマだったことが本人から公言されたのである。
さらに言えば、編集部や小学館はむしろ好意的に接していたことすら明らかにされ、そもそもこのデマ自体、本人がネット上で否定していたのだが、センセーショナルな説ばかりが話題になった所為で本人の主張なのに注目されず、ここまで尾ひれを付けて拡散されたことも語られた。
後に同漫画は一定期間公式サイトで無料配信が行われた。現在は配信終了しているが、同作の単行本2巻に収録されている。
この件に関してカメントツは『無料公開に踏み切ったのは、ある特定のまとめサイトに誤解をまねく転載をされてしまいひかわ先生を小学館側が打ち切ったような情報が拡散されてしまったのも一つの理由です。雑誌やKindleのゲッサンを買って読んでくれた人たちのおかげで無料公開する事ができました。ありがとう…！』
とtwitterで発言している。
このルポのあまりに衝撃的な内容や、作中の「待っていてくれる人がいるが、僕の事なんか忘れて欲しい」という告白から、もう二度と執筆活動を行う事は無いと思われた。しかし…
デマ判明後、活動再開
カメントツとの対談が行われた2017年。『デデププ』終了から11年が経過したこの年になって、コロコロコミック伝説(レジェンド)カフェの会場にて直筆イラストを寄稿し、月刊コロコロコミックで連載中の『星のカービィ ～まんぷくプププファンタジー～』単行本1巻の帯コメントを寄せたりと再び姿を見せ始め、遂には年末の「コロコロアニキ」2018年冬号にて11年ぶりの『デデププ』最新話＋師であるのむらしんぼとの対談が掲載されるというまさかのサプライズでファンを驚かせた。
その後、『星のカービィスターアライズ』発売に際し、7ページ分の記念漫画を執筆した。2022年現在も同作の公式サイトで閲覧可能。更にはコロコロアニキにもスタアラ編を加えた『デデププ』最新話が掲載され、同誌で連載していたのむらしんぼの『コロコロ創刊伝説』でもデビューから断筆まで、そして今回の復活の経緯が改めて描かれた（『コロコロ創刊伝説』4巻に収録）。のむらしんぼとの対談によると「11年前に突然やめた作品を綺麗に終わらせたい」という思いから執筆したとの事だが「また漫画を描きたい気持ちになってきた」「まだまだ描けそうな気がしてきた」と、一度は捨てた漫画に対しての心境の変化も語っている（「コロコロアニキ」2018年冬号の新作も、当初は11年越しの最終回のつもりだったらしく、ネーム段階では最後のコマに「完」と書かれていた）。
また、近い時期には書き下ろしを加えたデデププ傑作選『星のカービィ デデデでプププなものがたり デデデ編』と『プププ編』も刊行された。
そしてコロコロアニキ2018年夏号にて、遂にデデププの新連載を正式に開始。以後は『星のカービィ デデデでプププなシールブック』や、新作の収録を兼ねた新たな傑作選もコンスタントに発売している。尚、傑作選第3弾である『ペポポ編』発売の記念として、コロコロオンラインに書き下ろし漫画を掲載したが、なんとアシスタントに任せていた頃や断筆時代すらをもキレッキレのデデププテイストで自らネタにしたのだった。特に連載末期の頃の絵柄についてはこの漫画のみならず、雑誌掲載の新作の中ですら自虐ネタにされている。
その後、コロコロアニキは2021年に休刊…もとい、電子への進化によって発行を終了したが、デデププは掲載の場をコロコロオンラインに移して不定期連載を開始する。そして2022年には週刊コロコロコミック創刊に伴うコロコロオンラインの刷新により、デデププもまた週間コロコロコミックでの連載を開始。毎月15日に更新されることとなった。
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