ひつじのショーンとは、ストップモーション・アニメーション作品、いわゆるクレイアニメである。制作は「ウォレスとグルミット」のアードマン・アニメーション。
概要
「ウォレスとグルミット 危機一髪」に登場する羊のショーンを主人公としたスピンオフ作品である。
本作は動物の目線を描いており、セリフが無い。したがって、人間キャラクターは英語どころか、言語にもならない声となっている。また動物たちも基本的に喋らないが、話す際には視聴者にはわからない音となっている。
そして、本作のキャラクターの声は、イギリスの俳優ジャスティン・フレッチャー氏とジョン・スパークス氏の二人がほとんどの役を担当している。
本作では1秒25コマを用いており、一日を掛けて6秒の映像を制作する。これを大人数のスタッフと複数の撮影スタジオで同時並列で制作し、作品完成までの実時間を短縮している。
登場キャラクター
- ショーン(CV.ジャスティン・フレッチャー)
本作の主人公。牧場の羊たちのリーダー的存在で、若い雄。
普段こそ四足歩行で草(もしくは餌)を食べているが、牧場主の目がない時は二足歩行で食事や趣味、トイレなど人間と同じような生活を送っている。好奇心旺盛で頭の回転が速く、様々なアイデアを思いついては実行する頼もしい存在。
周囲で起こる騒動に対して機転を利かせた行動で対処して、牧場主を欺くことが多い。また面倒見がよく、ティミーの世話を見ることも多い。
本作で登場する羊の中で唯一頭部に毛があるが、実は帽子のように取り外しが出来る。しかし、頭部の毛が無い状態だとショーンと認識してくれず、ビッツァーでも辛うじて気づく程度だった。
ビッツァーとは幼い頃から一緒に育って、時にからかったり馬鹿にしたりすることもあるが、実際は仲が良い。
- ビッツァー(CV.ジョン・スパークス)
本作の準主人公。ショーンたちを見守る牧羊犬。体は黄色に近い黄土色だが、シーズン2のみ顔や体の一部に白い部分もあった。
ショーンたちと違い、牧場主の前でも当然のように二足歩行している。
牧場主に対し忠誠心を見せているが、目のない所で音楽を聴いたり、ニンテンドー3DSで遊んだりと面倒をサボることもあり、それが仇となってショーンたちの行動を見過ごしてしまう時もある。
頭に身に付けている青いニット帽には強いこだわりを持っており、奪われると相手が牧場主でも容赦なしに襲い掛かる。
楽器を奏でるのが得意な一方で、バグパイプを本物の鳥と思い込んだり、ケーキにスパイスをかけてしまうなど、人間世界の知識には乏しい。 - ティミー(CV.ジョー・アレン→ジャスティン・フレッチャー)
群れの中で唯一の赤ちゃん羊。性別は雄。テディベアとロボットの玩具、おしゃぶりを愛用しており、紛失したり取られたりすると大泣きする。
愛らしい容姿に反して危険な行動に飛び込むことがあり、無自覚なトラブルメーカーとしてよく騒動の原因になるが、本人が怯えたり怖がったりすることはあまりない。
実はショーンのいとこであり、似たような表情で笑うことがある。
また、スピンオフ作品「こひつじのティミー」では、少し成長した姿で主人公として登場。 - 牧場主(CV.ジョン・スパークス)
名前は不明。ビッツァーに羊たちの世話を任せっきりの独身で総入れ歯の中年男性。
シーズン2までは丸型、シーズン3以降は角型のメガネをかけていて、非常に視力が低い。[1]
新しい物好きだが、機械に強くないうえに飽きっぽい性格で、思い付きで挑んでは失敗を繰り返し、最終的に牧場の一角に道具を捨てている。
ビッツァーやいたずらブタなどが二足歩行しているのは気づいてる一方で、ショーンをはじめ羊たちも二足歩行していることには気づいてない。
そのためか、ショーンたちが起こした出来事をビッツァーなどがやったと思い込んで誉める、あるいは激怒するのがお決まりである。
テレビアニメ
日本国内ではシーズン1が2007年4月8日から6月24日まで、シーズン2は2010年10月3日からNHK教育(Eテレ)で3話ずつ放送された。そして2011年4月23日以降は毎週土曜日の午前9時から通年放送された。
その後も新シーズンが公開されるとともに、Eテレでも新シリーズが放送されるようになった。
Eテレでの放送は2018年11月をもって一旦終了したが、その後も別の時間帯での不定期放送は継続。そして、2024年7月からは毎週日曜日の午後5時から、同年10月からは毎週土曜日の午前8時10分から通年放送が再開。2024年3月にシーズン7の製作・公開が発表された。
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関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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