「ひどい…」とは、壊れ性能を秘めたカードに対するあまりにもピュア過ぎる感想。
概要ですって!? ひどい…
遊☆戯☆王アーク・ファイブ125話「烈火の竜」。
ドクトルの寄生虫を頭の中に埋め込まれ洗脳状態に陥ったセレナは同じく洗脳された黒咲瑠璃と榊遊矢(ユート)のデュエルに黒咲隼をスタンガンで昏倒させ乱入。パラサイトデッキによる彼女らしからぬテクニカルな戦術でユート(遊矢)を翻弄し、瑠璃とのコンビネーションで追い詰める。
だが、ドクトルが洗脳した柊柚子にちょっかいを出すという絶対にやってはいけない余計なことをしてしまった結果、遊矢の中で”何者か”が覚醒。
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンとオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが交わり、覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴンがエクシーズ召喚されてしまう。
オーバーレイユニットを全て取り除くことで自分以外の全てのカードを破壊してその分だけ攻撃力を上昇させるという凄まじい暴力的な効果を発揮するオッドアイズ・レイジング・ドラゴンであったが、ここに至ってもセレナと瑠璃は余裕を崩さない。
何故ならパラサイトクイーンはフィールドに貼られた魔法・罠カードの効果で二重に守られており、破壊を防げる……筈だった。
遊矢「この時、フィールドの魔法・罠カードの効果を…全て無効にする!!」
セレナ「ひどい…」
思わずセレナが発した一言がこれである。
まるで、これが人間のすることかと言わんばかりの愕然とした口調で発せられた「ひどい…」。
「馬鹿な…!」でも「インチキ効果も大概にしろ!」でもなく、ただひたすら率直すぎる「ひどい…」。
2VS1、ネチネチとしたパラサイトフュージョナーによるエグい戦法、電撃に果てる隼など、散々やらかしておきながら「ひどい…」。
状況的には主人公の謎めいた新たな切り札が恐るべき力を発揮するシーンなのだが、規格外のパワーカードに対するセレナのあまりにも純真無垢で素直な感想が一気に話題をさらってしまった。
「もう少し他にボキャブラリーは思いつかなかったのか?」とか「操られていても滲み出るポンコツ感」だのと散々言われ、多くの視聴者に笑顔を与える迷場面となってしまったのである。ある意味、遊矢とユートにしてみれば本望だったかもしれない。
また、洗脳の支配下に置かれても奥底では屈していないセレナのポンコツっぷり純真さの現れだったのか。
まあ、そもそもセレナの頭ではそこまで高等な台詞が思いつけたか疑わしいが
余波ですって!? ひどい…
余程インパクトがあったようで、この出来事は放送するや否や膨大なカードデータと考察が蓄積された遊戯王カードWikiの覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴンの項目でも早速言及され、
永続魔法《寄生工場パラサイト・プラント》と永続罠《寄生吻孔パラサイト・ジェネレーター》の効果で他のカードに耐性を与えていたセレナは、耐性を無効にされた上で破壊された事に対し「ひどい…」と言葉を漏らしている。
と評されている。
実際、デュエリストは基本的に大抵のカード効果はどんな理不尽であっても受け入れるので、シリーズ全体で見ても稀な場面だったのかもしれない。
因みに、オッドアイズ・レイジング・ドラゴンの効果はOCGとアニメ版では若干異なり、OCGでは魔法・罠の無効化は備えていないのでひどくない…。
弾幕ですって!? ひどい…
シンプルながら汎用性が高く、登場早々ニコニコ動画では弾幕に用いられつつある。
例として、第6期EDで柚子シリーズが一列に並んでいる場面で歌い手のM!LKの名前が表示された時など
「柚子シリーズのミルクでも貰おうか」というけしからんコメントに対して「←ひどい…」の切り返しなど。
関連項目ですって!? ひどい…
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