ぴーかんテレビとは、1998年3月30日~2011年8月4日の毎週月曜~金曜 9時55分~11時30分に放送されていたローカル番組である。なおピーカンとは映画業界用語で「快晴」のこと。
2011年8月5日から、放送事故(後述)の影響で放送休止し、8月11日に打ち切りが決定した。
概要
家庭の主婦を対象とした番組で、東海テレビの放送地域である東海3県に対して、バラエティ形式で情報を提供していた。
2005年12月23日までは「ぴーかんテレビ 元気がいいね!」として放送されていたが、翌年1月4日から、「ぴーかんテレビ」または「P-can」とだけ表記されるようになった。このころに安斎肇デザインのマスコットキャラクターを使用開始するようになった。
2009年にタイトルロゴが「P▶CAN」に変更になった際にマスコットキャラクターを廃止、序盤に新聞の記事を紹介するなど、ワイドショーの色を強くしていった。
スラッシュQ
2007年より、祝日など家族の多い日に、地デジおよびワンセグ放送のデータ放送を使った双方向クイズ「スラッシュQ」を放送した。
チャンスは2回あり、20問が出題され、正解回答数の多い挑戦者に対して、旅行や商品券などのプレゼントを贈呈していた。
セシウムさん問題
2011年8月4日放送分の「しあわせ通販」でうどんのテレフォンショッピングをしている最中、突如「岩手県産のお米ひとめぼれ3名プレゼント」の当選者発表画面に切り替わり(音声はそのまま)、当選者の部分に「怪しいお米 セシウムさん、怪しいお米 セシウムさん、汚染されたお米 セシウムさん」と書き込まれたボードを掲げる、という不適切な内容が約20秒間表示されてしまった(→関連動画)。
表示された直後、すぐさまMCの福島智之アナウンサーが謝罪し、放送終了直前にも再び謝罪した。
この事故のニュースが岩手めんこいテレビで放送されると、岩手県庁から東海テレビに対して抗議の電話やメールが約30件、JA岩手中央会に対しても「岩手県産のお米にセシウム汚染の疑いが出たのは本当か?」などの電話やメールが約50件寄せられた。東海テレビは夕方のニュース番組でこの件を取り上げ、キャスターが謝罪。ぴーかんテレビは当面放送休止となった。
岩手県庁と農協は東海テレビに対して「誹謗中傷」として抗議文を送っており、5日朝に東海テレビの常務取締役が岩手県庁を訪れて謝罪。その後、農協を訪れ、生産農家に対して謝罪。浅野碩也社長は10日に岩手県庁とJAを訪れて謝罪している。
どうしてこんなボードが世に出たかというと、50代のテロップ制作担当者が制作した「夏休みプレゼント主義る祭り」のリハーサル映像を操作ミスで誤って表示してしまったからだという。なぜこんなテロップを作ったし。インターネット上では「リハーサル用だったとしても、悪ふざけがひどすぎる」「そもそもそういう眼で見ていたというわけだが」と炎上する有様である。
翌日の8月5日は3分間ほど福島アナが謝罪し、その後は「トムとジェリー テイルズ」が穴埋め放送された。夕方にこの問題の特番を放送。冒頭で浅野が謝罪し、アナウンサーの高井一・福島智之が経緯を説明する事態となった。
当番組が打ち切られるかどうかは当初確定していなかったが、大手スポンサーのJA降板を皮切りに、続々番組スポンサーが降板する状態となり、最終的に20社中17社がスポンサーを降板した。また、ほかの自社製作番組でもスポンサー降板が相次いだ。
その後、8月11日の中日新聞朝刊で「東海テレビが番組の続行は困難と判断」とする記事が掲載され、同日20時の記者会見で正式に当番組の打ち切りが決定した。
8月30日、検証番組が放送。当初は岩手めんこいテレビでもネットするとしていたが、結局ネットされず、代わりに2週間ネット配信することになった。
ちなみに、愛知のローカル番組での不祥事のわりには、2chでも有名な話になっている。これは、もともと実況板にこれのスレが立てられ、キャプが貼りつけられ、それがすぐさまニュー速に飛び火し動画がうpろだにうpされ、これがYouTubeで転載されたためである。
また、天災に拠る不幸を笑いの種にしていたテロップ制作者に、マスコミに厳しい2chが出ようはずがなかったともいえるだろう。
穴埋め番組
放送休止ならびに打ち切りに従う穴埋め番組は以下の通り。
後番組は「朝プレ(フジテレビ系列ドラマの再放送番組)」「しあわせ家族図鑑(月曜11時15分~11時30分)」
- 8/5 「お詫びとご報告」→「トムとジェリー テイルズ」
- 8/8~12 「ワンピース傑作選(各3話、318~332話)」→「トムとジェリー テイルズ」
- 8/15~31 「GTO(テレビドラマ版)」→「ワンピース 再放送(333話~343話)」
- 9/1~19 「ショムニ」→「花嫁のれん」
- 9/20~ 「モンスターペアレント」→「花嫁のれん」
- (以下省略)
関連動画
関連項目
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