ふたご座流星群(Geminids)とは、毎年12月中旬に現れる流星群である。
概要
ふたご座α星のカストル付近を輻射点とするため、ふたご座α流星群とも呼ばれる。
12月7日~17日頃にかけて出現し、12月14日前後に出現の極大を迎える。傾向としては12月中旬に入る頃から極大にかけて徐々に出現数が増加し、極大を過ぎると急速に減少する。
しぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群とともに三大流星群のひとつに数えられる。ふたご座流星群は輻射点がほぼ一晩中見えているため、午後9時頃から深夜にかけて特に観測しやすい。日本付近で十分に暗い空(月明かりなどがなく5.5等星まで見える空)で観察したときの流星の予想観測数は45に達し、しぶんぎ座流星群とともに全流星群のうちで最大である。
ふたご座流星群の母天体は地球近傍小惑星のひとつ、ファエトン(3200 Phaethon)とされる。ファエトンは1.43年で太陽の周りを公転する小惑星で、太陽に近づくと少量の物質放出をするなど彗星に近い性質を持つ活動的小惑星として知られる。
なお余談であるが、ふたご座流星群の極大に近い12月13日は日本では偶然にも「双子の日」という記念日になっている。
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関連項目
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