ふんたーとは、カプコンから発売されている大人気ハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズのオンラインモードで使われる、いろいろとお困りなプレイヤー達の通称である。
がいようかくのてつだつて
この言葉の発祥はモンスターハンター3。MH3ではプレイヤー名のデフォルトネームが「HUNTER 」であり、名前を特に決めずにキャラクターを作ると自動的にこの名前になってしまう。名前を付け直すこともできるが、ものぐさなハンターはそのままゲームを開始する。ある意味、これがセンター試験ならぬふんたー試験なのだ。
MH3は、Wiiというハードが特にファミリー層に多く普及していたことや、ネット接続の容易さのせいか、それまでのシリーズに比べてプレイヤーの質(マナー)が悪いことがしばしば問題点として挙げられていた。特に名前が「HUNTER 」であるハンターは飛びぬけて高い地雷率を誇っており、そこからHUNTERのローマ字読みで「ふんたー」という言葉ができたと思われる。
ちなみに、HUNTERの文字の後に半角スペースが2つ付くのが正式名称である(名前の文字数の最大が半角8文字のため)。時々、親しみを込めて「ふんたーさん」、「ふんたー様」などと呼ばれることもある。
また、先に断わっておくが全ての「HUNTER 」が地雷だったわけではない。HUNTER という名前でもしっかり一所懸命やっている人ももちろん存在する。絶対に名前だけで人を判断しないように。
ふんたーさんの生態
モンスターハンターシリーズのオンラインモードは、他のハンターとの円滑なコミュニケーションを可能にするため、必ずチャット機能が搭載されている。
残念ながらどの作品においても、漢字の変換や入力のしやすさと言った点でいまいち使い勝手は良くないが、それでも多くの漢字や一部の英単語などはしっかりと変換されるようになっている。
しかし、我らがふんたーさんたちは変換などと言う手間のかかる行動は一切行わない。なぜ変換しないかは不明だが、おそらく我々ハンターたちには難しい漢字は読めないだろう、という憐みのお心をお持ちくださっているに違いあるまい。
また、言葉遣いがとにかく機械的なことも特徴。
ふんたー「ねえはやくいこ」
無駄に装飾を施された長ったらしい文章などを打ってないで、必要な用件だけを簡潔に伝えるべき、という信念を持っているのかもしれない。
その他、個体によっては促音(「っ」)をあえて「つ」と表記する場合も多い。ふんたーさんは歴史的仮名遣いについても深い造詣を備えているということの現れと言えよう。
ふんたー「いびるてつだつて しつぽよろしく」
ハンターたちにとって、ハチミツは回復薬グレートをはじめとして、数々の有用なアイテムの調合素材として非常に重要な存在である。そのため、普段からハチミツは大量に備蓄しておくのがハンターの常識であり、特にMH3は農場やアイテム交換所を活用することで、今までのシリーズでは考えられないほど楽にハチミツをため込むことができた。
しかし、誇り高き精神を持つふんたーさんたちは決して自分でハチミツを生産することはせず、他人から譲りうけることをよしとしていた。さらにハチミツのみならず、生肉や竜の爪、秘薬などをねだる個体も多く確認された。
もしアイテムをねだられても、絶対にあげてはいけない。代わりにもえないゴミや虫の死骸を、すっと差し出してあげよう。きっと「ふざきんな!!111」と喜んでくれるはず。
- 寄生、BC待機は当たり前
慈悲深いお心をお持ちのふんたーさんは、無益な殺生をよしとしない。クエストが始まるとそのままベースキャンプに篭ったり、ピッケルや虫あみ片手にモンスターそっちのけで採取にいそしむ。そして、モンスターが倒されると剥ぎ取りにだけはすぐにやってくる。剥ぎ取りを邪魔すると突然怒り出す特異個体も多く確認されている。
- あっという間に3乙
操作が下手なだけではない(それもあるかもしれないが)。上位クエストなのに下位の、しかも未強化の紙耐久防具を着て参加していたり、防具の耐性を確認せずに苦手な属性の攻撃を食らったりといったことが最大の原因。他にも、ふんたーさんは武士道魂溢れる生粋の武人が多く、「攻撃は最大の防御なり」とばかりに、絶体絶命のピンチだろうと回復も回避も全くせずにモンスターに斬りかかる。そしてネコタクで運ばれる。
一部、街に帰ってきても特に謝罪などもなく悪態を突いたりキレ出したりする個体の確認も多い。
ふんたー「おかげでしんじゃったじゃん!」
ふんたー「ばーか!」
逆に他の人が乙ると、まるで鬼の首を取ったかのように批判しだす者もいる。ふんたーさんは世渡り上手なのだ。
やっぱりかっこいいからか、あるいは表示攻撃力が高めなせいか、はたまたMHP2~MHP2Gの頃はなかなかの強武器だったからか、大人気。所構わず気刃大回転斬りを繰り出すため、他の人はいい迷惑である。もちろん他の武器でも、大剣やスラッシュアックスの斬り上げやボウガンで散弾速射などもお手の物。ふんたーさんは狩りの主役、勇者様なのだ。その他の脇役がどうなろうと大した問題はないのである。
また、太刀こそが最強だと信じて疑わない剛の者もいる。こういった個体は他のハンターの装備にやたらとケチをつけてくることが多い。
ふんたー「簿右岸とかざこ」
MH3では骨刀アナンタ系統、いわゆる麻痺太刀がふんたーさんたちに好まれていた。
ラギアシリーズの防具はMH3の看板モンスター、ラギアクルスの素材で作られただけあって、ふんたーさんたちにももちろん大人気。
下位のラギア無印、上位のラギアGともに優秀な性能ではあるのだが、どちらもマイナススキルで「状態異常弱化」が発動してしまう。このスキルは、ハンターの武器に備わる毒や麻痺などの状態異常の属性が弱くなってしまうもの。ふんたーさんが好きな武器といえば上記の通り麻痺太刀であるため、ラギアシリーズとは相性が悪い。この組み合わせは通称「フルラギアカゲヌイ」と呼ばれ、一時期はMHFのフルクシャ並にネタにされた。
また、ラギアシリーズは火に弱いという属性耐性面での問題点もあった。だが、気高い精神をお持ちのふんたーさんはおいそれと装備を変えることもなく、リオレウスやアグナコトルといった屈強な火山のモンスターたちに果敢に戦いを挑んでいった。そして、結果はお察しの通りである。
なお、フルラギアカゲヌイがよくネタにされていた一方で、スキルが一切発動しないバラバラのキメラ装備のふんたーさんも多く確認されていた。ふんたーさんはスキルなどと言う無粋なものには頼らない武人気質な者が多いのだ。たまに、ガードできない武器なのにオートガードだけが発動していたり、何をどうやったのか不明だが、剣士なのに反動軽減マイナスなどのよく分からないスキルが付いていることもある。
- 仕切りたがる
ふんたーさんはこのゲームの主役なのだ。故に、指令を出すのは当然のことと言える。
ふんたー「しっぽきって」
ふんたー「やくめでしょ」
ふんたー「ほかくできるよ」
ふんたー「はやくわな」
ふんたー「ほらね」
他にも支給品を独り占めしたり、身内部屋だろうとかまわず上がり込んでクエストを貼ったり、「あ」しか書かれていない内容でフレ申請のメッセージを送りつけたりと、ふんたーさんの所業は枚挙にいとまがない。
ふんたー「回復とったヒとだれ?」
MH4(G)でのふんたーさん
MH3はその後オンラインサービスが終了し、WiiUと同時に発売されたMH3GHDも新ハードということもあってか、ふんたーさんとの遭遇はあまり起こらなかった(それでもたまにいたらしいが)。
だが、その後発売されたMH4。この時期にはすでに3DSが広く普及していたことや、MH3Gと違ってオンラインサービスが無料で簡単に受けられることもあって、ふんたーさんが大発生した。
こちらでは、実名(と思しき名前)が付けられたキャラが多発。しかも、だいたいの漢字が使えるにもかかわらず平仮名で。特に発売直後の時期には何故か「ゆうた」、「ゆうじ」、「ゆうき」といった名前のふんたーさんが多く報告され、それらは一括して「ゆう族」などと呼ばれた。その後、「ゆうた」が特に有名になったこともあってか、MH4におけるふんたーさんは「ゆうた」と呼ばれることが多くなっている。
MH4では上記の行動に加え、改造ギルドクエストを要求する行動も多く確認された。特に、ミラバルカンがベースキャンプで動かずにじっとしているだけのタイプのものが好まれていたようだ。改造ギルドクエストそのものについては、MH4の記事を参考にしてもらいたい。現在はカプコンの手によってパッチが当てられ、大半の改造ギルドクエストが受け渡しできなくなっている。
また、そういった改造ギルドクエストなどで入手できる素材を使って作れる、まだその時期では入手手段が存在しないはずの装備をオンライン集会所やすれちがい通信で見せびらかして自慢するという個体も多い。「私は改造プレイヤーです」と公言しているようなものだが、それを指摘すると逆ギレされることもある。困ったことにMH4にはキック機能がないため、逆ギレされてその部屋に居座られると、部屋主にとっては非常に迷惑である。
武器の方では、新しく登場した操虫棍の軽快な動きがふんたーさんの心をつかんだのか、今までの相棒だった太刀を差し置いて一躍大人気となった。しかし、残念ながら遠くから猟虫や印弾を飛ばすだけだったり、むやみにピョンピョン飛び跳ねるだけだったりと、お世辞にもふんたーさんが使いこなせているとはいえない。なお、ピョンピョン飛ぶだけの操虫棍使いは「バッタ」と呼ばれている。
防具はやはり、看板モンスター故にフルゴア(S)が人気。よくこの装備を着た状態で「はちみつください」と言っているふんたーさんのイラストやAAが掲示板などで見られる。もちろん、バラバラのキメラ装備の個体もいる。
のちに発売された完全版であるMH4Gでも、ほぼ傾向は変わっていない。
こちらでは、防具はG級オオナズチ製のミヅハ【真】一式が非常に人気。
おそらくは古龍製防具という肩書や村クエストでも素材集めが可能と言うお手軽さ故と思われるが、フルラギアやフルゴアと同じく火属性攻撃に弱いため、これを見に纏ったふんたーさんがリオレウスなどに焼かれている光景は珍しくはない。
MH4Gでは前作でのキック機能がなかったことによる様々な弊害や、公式生放送での地雷乱入による放送事故といった問題を受けてか、キック機能がついに実装されることになった。
これによって居座りタイプの地雷は大幅に減少したのだが、今度はキック権を持つ部屋主が面白半分で他ハンターをキックしたり、他人を装備や名前だけで『地雷』と判断して一方的に追い出したりと言った、新たな問題が起こってしまうこととなった(これは部屋名設定の不備による棲み分けしにくいオン環境を作ってしまったカプコンのせいでもあるのだが)。
また、前作以前に比べてさらに効率重視なクエスト回しが流行った結果、そこまで大きな問題のある装備を着ていない場合などにも、一部の効率派ハンターから「ゆうた」「ふんたー」というレッテルを貼られてしまう、というケースも多くなってしまった。
これに関しては「ギルクエのような効率が重要視される場面でもない限り、そこまで効率を求めるのは酷である」という反論も多い。
かんれんどうがいこ はやく
かんれんしょうひんください
ふんたーさんからコミュ勧誘がきました
あ
関連項目に呼ばれたので移動しますね^^;
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