ぶっぱとは、「ぶっ放し」の略である。「パナシ」や、動詞にして「パナす」とも言う。
概要
主に格闘ゲームなどにおいて、必殺技のうちけん制や崩し等の目的で使用するものではなく、直撃させてダメージを与えることを目的として使用される必殺技の場合、ガードされたり外したりした時に隙が大きい場合が多いため、できるだけコンボに組み込んで出すようにするのが普通である。特に、出すのに何かのゲージが必要だったりする技は使用回数に限りがあるため、可能な限り確実に当てていく事が望ましいとされる(例外もある→刹活孔)。
この「確実に当たる状況」を作り出す方法としては、先述の通りコンボに組み込んで繰り出す方法の他、相手の技後の隙などに当てるなどの方法がある。これらの場合は外すリスクが無いためぶっぱとは言わない。
即ち、「ぶっぱ」とは外した場合のリスクが排除できていない状態で大技を出す事である。
これもまた程度によってぶっぱと言われたりそうでなかったりする事がある。追い詰められた際にヤケクソ・苦し紛れに技を出すのは間違いなくぶっぱであるが、相手の行動を予測し、その行動に勝てる技をかぶせていく事もある。この場合は「読み」であり「見てから昇竜余裕でした」と言う場合もある(本当に見てから余裕だった場合はあまり無いが)。
元々がヤケクソな使用法から生まれた言葉であり、ゲームの戦略性を削ぐ行為であるとされるためあまり良く思われないこともあるが、当たった場合はコンボ補正無しでダメージが入るなどリターンが悪くないため、多用する人は多用する。
また、キャラにとって定石といえる戦法がある程度知れ渡っている場合は、あえて有効性が低いとされる手やリスクの大きい手を混ぜる事により、わからん殺しを発生させたり、ある状況下で使用されうる技の択が増えることで相手の思考負担を大きくしたり、予定外の技が「まぐれ当たり」することで相手のペースを乱すなどの高次の戦略も考えられる。
そのような理由もあり、ぶっぱに対処できない相手に対しては「その相手に対して有効な、立派な戦略」であるため対処できないうちは文句は言えず、対処できるならただの隙であるため感謝すれど文句を言うことではない。
実際のところ、苦し紛れのぶっぱが当たる時もあれば確信した読みが外れることもあり、どちらなのかは当事者以外には(場合によっては当事者ですら)知る由も無いため「当たれば読み、外れればぶっぱ」などという人もいる。
尚、類義語として「リバーサル(リバサ)」があり、こちらは自分がダウンした際に起き上がると同時に主に無敵時間を持つ技を出す事である。これも広義で言えばぶっぱの一種であるが、相手がダウンした時は起き上がりに攻撃を重ねる等の起き攻めをするのが定石であるため、無敵技によって返り討ちに出来る公算が高い。
転じて、単独では著しく信頼性に欠けるもの(例:まじんぎり、ばくれつパンチなど)を事前準備なしで撃つことや、ある特定のことを戦術もなく闇雲に利用することや、バカの一つ覚えで多用することにも言う。
さらに派生して、第5世代あたりからポケモンでも使われるようになった。
「読みや戦略性を考えずとりあえず威力の高い技を選ぶ」あるいは
「低命中技や成功率の低い戦法を何の担保も無しに使う」ことなどに対して使われる。
また、努力値を全振り(厨振り)すること、数値計算をせず適当に注ぎ込むことなどにも使われるが、こちらは人によってニュアンスが異なり、用途は様々である。
詳しくは「ポケモンでわからない単語が出てきた時に見る記事」を参照。
関連項目
- 乱射
- ブッパッコー(刹活孔)
- 落雷ぶっぱ(三国志大戦)
- 努力値
- 格闘ゲーム用語の一覧
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