ぷらっとこだまとは、JR東海ツアーズが主催する東海道新幹線を割安に利用できる企画旅行商品である。
概要
東京~新大阪間の新幹線普通車指定席利用での運賃・料金が14,140円(ひかり・こだま通常期)であるのに対し、「ぷらっとこだま」では10,300円(通常期)と、割安に「こだま」を利用する事ができる。またグリーン車版もあり、これまた同区間では11,800円(通常期)と、普通車指定席を駅で買うよりも安い金額でグリーン車を利用することが可能となっている。
またソフトドリンクや350mlのアルコール飲料に引き換えることが出来る引換券が1枚付帯する。
ただし通常の新幹線の切符(乗車券・特急券、合わせて乗車券類)とは異なり、企画旅行(ツアー)扱いであるため、乗車券類を購入して新幹線に乗車する場合と比較して制約が大きい。以下が主なものである。
- 当日の購入が出来ない。(乗車日前日までの購入が必須)
- 利用日の10日前からキャンセル料が発生する。(企画旅行扱いであるため乗車券類よりキャンセル料が割高)
- 指定された列車の座席のみで有効。(乗り遅れると無効になる。通常の指定席特急券のように後続列車の自由席に乗車することが出来ない)
- 指定された駅で必ず乗降しないといけない。(途中下車すると券は無効になり、全区間の運賃料金が別途請求される)
- 予約変更ができない。(変更するためには一度キャンセルが必要)
- 特定都区市内制度が適用されない。(通常の乗車券類と異なり、新幹線発着駅前後の区間では別途乗車券の購入が必要となる)
- 通過できる改札口が限定される。(JR東海の新幹線専用改札を通る必要がある)
特に注意したいのは「乗り遅れると無効となり、後続の列車の自由席に乗車することができない」という点である。旅行先で公共交通機関を使うのであれば乗り遅れリスクは小さい(ゼロとは言えない)が、旅行先でレンタカー等を使う場合は交通渋滞やその他不測の事態に巻き込まれて乗り遅れる可能性が少なくないため、往路のみ「ぷらっとこだま」を利用し、復路は通常の新幹線特急券+乗車券を購入するのが望ましい。
JR東海ツアーズと一部のJTB店舗での取り扱いは行2022年11月30日利用分で終了し、現在はJR東海ツアーズのサイトからでの販売のみとなっている。
なお「こだま」の車内販売は2012年3月で廃止されているので、引換券の交換や飲食物の調達は発着駅で行う必要がある。
またJR西日本管内の山陽新幹線区間では類似した商品として、「バリ得こだま」が日本旅行により主催・販売されている。ただし新大阪~姫路から小倉・博多までと、「ぷらっとこだま」より設定区間は限られている。
その他、エクスプレス予約会員限定のサービスとして「こだま楽旅IC早特」が存在し、こちらは3日前までの購入が必要でグリーン車に利用が限られるが、東京~新大阪間では11,200円と「ぷらっとこだま」のそれよりも安価での利用が可能となっているだけでなく、年間30日ある繁忙期においては「ぷらっとこだま」の料金が1,500円加算されるのに対し「こだま楽旅」は通年同じ値段で利用できるので、年末年始やGW、お盆の期間は「こだま楽旅」が最安値となる。
また「こだま楽旅IC早特」は乗車直前まで通常のEX-IC利用へ変更が可能であり、「ぷらっとこだま」よりも制約が少ない。
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関連項目
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