略符 | Oph |
象徴 | the snake-holder the healer |
起源 | 古代 プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:17 赤緯:0 |
正中日時 | 7月25日21時 |
広さ | 948平方度(11位) |
3.0等以上の恒星数 | 5 |
最輝星 | ラス・アルハゲ(2.10等) |
メシエ天体数 | 7 |
隣接する星座 |
ヘルクレス座 へび座 てんびん座 さそり座 いて座 わし座 |
へびつかい座とは、トレミーの48星座の一つ。ギリシャ神話に登場する名医、アスクレーピオスを題材とした星座である。
概要
天の川近くにあり、大きくいびつな五角形を描く夏の星座。かつてはへび座もこの星座に含まれていた。
へびつかい座の南の領域内を黄道が通過しており、13星座占いはこれを根拠としている(後述)。ただし、へびつかい座は黄道12星座には含まない。
ちなみに、星座絵では南にあるさそり座を踏んでいるように描かれる。育ての親であるいて座とともに、サソリが暴れないように見張っているのだろうか。
主な天体
恒星
- α:ラス・アルハゲ(Ras Alhague)
- η:サビク(Sabik)
- δ:イェド・プリオル(Yed Prior)
- へび座(頭部)に接続。
- ν:シンストラ(Sinstra)
- へび座(尾部)に接続。
- バーナード星
データ
名称 | 視等級 | 絶対等級 | 距離(光年) | スペクトル型 | 変光星型 | 変光幅 | 備考 | |
α | ラス・アルハゲ | 2.10 | 1.235 | 48.56 | A5III | ― | ごく僅か | 白色巨星 |
η | サビク | 2.43 | 0.266 | 88.32 | A2IV-V | なし | ― | 実視連星 |
ζ | へびつかい座ζ星 | 2.54 | -3.20 | 458 | O9.5V | 爆発変光星 カシオペヤ座γ型 |
青色巨星 | |
δ | イェド・プリオル | 2.73 | -0.86 | 170 | M1III | 赤色巨星 | ||
β | ケバルライ | 2.76 | 0.76 | 82 | K2III | |||
κ | へびつかい座κ星 | 3.19 | 1.09 | 86 | K2IIIvar | |||
ε | イェド・ポステリオル | 3.23 | 0.64 | 107 | G8III | |||
ν | シンストラ | 3.32 | -0.03 | 153 | K0III | 3重連星 系外惑星 |
||
バーナード星 | 9.54 | 13.24 | 5.94 | M4Ve | 回転変光星 りゅう座BY型 |
高速度星 |
星団・星雲・銀河
ギリシャ神話
アポローンはカラス(からす座)の讒言に嫉妬心を駆られ、恋人のコローニスを射殺してしまう。これを悔やんだアポローンは、彼女の胎児・アスクレーピオスを取り出し、賢者ケイローン(いて座)に預けた。
やがて、アスクレーピオスは名医と呼ばれるほどの医術を獲得し、ついには死者をも蘇らせることができるようになった。冥神ハーデースはこれに怒り、彼は大神ゼウスの雷によって殺されてしまった。その後、医師としての功績を称え、彼のシンボルであるヘビとともに星座となった。
13星座?
1995年、イギリスの天文学博士で作家のジャクリーン・ミットンが13星座占いを考案した。
古来から、占星術では黄道上の12星座を用い、黄道を12等分して占っていた。しかし、1928年の国際天文学連合により星座の境界が定められると、さそり座といて座の間にへびつかい座が存在するようになった。これを根拠に、ミットンは黄道上の星座の範囲に応じて分割する13星座方式を考えた。このため13星座方式では、黄道上の範囲が広いおとめ座などでは日数が長く、狭いさそり座などは数日程度となっている。
主張は筋が通っているものの、世界的に受け入れられているとは言えない。というのも、実は彼女自身は占星術反対派なのである。さらには、13星座方式の発表を新聞のジョーク記事として行うなど、占星術に対する悪意が感じられるとして、世界の著名な占星術師はこの方式に否定的な立場をとっている。
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関連項目
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