べき論とは、主張において「~すべき」とすることである。大抵の場合、説得力はほとんどない。
概要
「政治家はもっと国民のことを考えるべき。なぜなら政治家には国民の生活をよくする義務があるから」
「子供はネットをやらないで外で遊ぶべき。なぜならネットばかりやる子供は正しく育たないから」
「荒らしは止めるべき。なぜなら迷惑をしてる人がいるから」
誰しもこのような「〜すべき」という主張をネット上で、あるいは日常で聞いたことがあるだろう。しかし往々にしてこの主張が通ることは少ない。
というのも、べき論というものは根拠として理想論や道徳を用いているので「それはそうだけど実際無理だろ……」とか「そんなもん俺には関係ねーし」という反応をされてしまうのである。人間は損得から外れた正論だけでは中々動いてくれないのだ。政治でもそうだが「日本人として〜すべき」と言って通じないぞ。
逆に言えば損得を具体化することによって主張に説得力を加えることができる。つまり、自分の主張を相手に飲んで欲しい時は、
- それを飲むことによって相手が具体的にどのような得をするかを述べる。
- それを飲まないと相手に具体的にどのような損があるかを述べる。
のどちらかを満たすことが重要になる。例えば、荒らしを止めたいときは「荒らしやめろ」と言うより運営に通報して規制をしてもらうほうがよっぽど抑止効果がある。
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