「ぼくは麻理のなか」とは、押見修造による漫画作品。所謂男と女の体が入れ替わるTSFのジャンルだが、女性特有の苦労(?)を描くダークな雰囲気を出したTSF作品となっている。
漫画アクションにて2012年3月より連載中。当初月一連載であったが、2014年6月末より毎号連載となった。
あらすじ
大学での友人作りの失敗からアパートの部屋に引きこもって過ごす小森功。そんな生活の中で唯一の生き甲斐となっていた名も知らぬ女子高生”コンビニの天使”の尾行。
ところがある日、小森がいつもの様に女子高生を尾行していると、女子高生は足を止め後ろを振り返り小森を見た。その時の微笑みを浮かべた女子高生の顔を見た瞬間に小森の意識は途切れた。。。
翌朝、見知らぬ部屋で目覚めた小森の体は、尾行していた女子高生”吉崎麻理”になっていたのだった。そして小森は気づく、”本物の麻理”は何処へ行ったのだろうかと・・・?
登場人物
- 小森 功 (こもり いさお)
- 本作の主人公、双葉大学経済学部経済学科に通う大学3年生。1991年3月21日生まれで群馬県出身。
- 進学で群馬から東京へ上京後、内向的な性格が災いし大学内での友人作りに失敗しボッチとなる。それでも一年次は真面目に大学に通うが、二年になったある日を境に大学へ通うのをやめ、以来アパートに引きこもりゲームとオナニーで過ごす日々が続く。さらに、仕送りしてくれている母親に不登校状態にある事実は隠している。
不登校になってからは夜な夜な近所のコンビニへ買い出しへ行く程度の外出であったが、そこで麻理(名前を知るまで「コンビニの天使」と呼んでいた)と出会い一目惚れしてしまう。特に進展することなく出会いから一年ほど経ったある日、いつもの様に麻理を尾行していたところ、意識が途切れてしまう。翌朝、知らない部屋のベッドの上で目が覚めた小森は昨晩尾行していた女子高生”麻理”になっていた。(※以下、ややネタバレのため反転)
麻理になった後、元の自分を探し発見するがその小森は”麻理”の存在すら知らない様子であった。その後、”本物の麻理”の手がかりを探しつつ麻理の日常生活を壊さないようとするものの、生来のコミュ障ぶりが災いし友人関係や家庭環境までもが崩壊していく。。。とあることから吹っ切れた小森は今まで禁忌にしていたある行動に出る・・・!
- 吉崎 麻理 (よしざき まり)
- 本作のヒロイン兼主人公、東京都杉並区の高校に通う高校2年生。1995年8月18日生まれ。
小森が一目惚れした女子高生、一軒家に父母弟の四人で暮らしている。小森の意識が麻理の中に入った事で、本物の麻理の意識は行方不明(?)となってしまう。元々行動に謎が多い少女。(※以下、ややネタバレのため反転)
今わかっている麻理の謎の行動。①コンビニのレシートを集めていたり、エロ本を隠していたりする。②実は学校が終わりももか達と遊んだ後は、夜まで小森の夕方からの生活を定期的に観察していたようだ。小森のアパートの隣のマンションに、その時書いた観察日記(お菓子の箱に書いた落書き)のようなものが落ちていたため判明。小森と同じタイミングでコンビニに現れていたのはその為かと推測される。(^ω^)ペロペロ
- 柿口 依 (かきぐち より)
- 麻理の通う高校のクラスメイト。ウェリントン型メガネをかけた女子高生。
小森が”麻理”になった事を一番に見抜いた。行方不明(?)となった”本物の麻理”を探すため、手がかりを一緒に探してくれることになり行動を共にする。麻理(小森)に対する言動がキツいが、色々と世話を焼いてくれる。 - 小森と入れ替わる以前は麻理と殆ど交流は無かった様子だが・・・? (※以下、ややネタバレのため反転)
依の過去の回想から”精神的に参っていた際、保健室のベッドへ行くとそこには”麻理”がいた。麻理は何も言わず微笑みながら依を抱きしめてくれた”というシーンが描かれている。
- ももか
- 麻理の通う高校のクラスメイト。
麻理が中学生の頃からの友達で、小森が入れ替わる以前からよく一緒に遊んでいる様子。麻理の部屋の写真やシール帳にはももか達と写ったものが多い。しかしながら”依”曰く本当に仲が良いか分からないとの事。
後述のヒロキと付き合っている。(※以下、ややネタバレのため反転)
麻理(小森)のそれまでの不自然な言動、麻理が彼氏のヒロキと2人で会ったという積み重ねから、後に麻理を女子グループから追放している。元々彼氏のヒロキは麻理に告白済みであり、友人ではあったが可愛い麻理に対して劣等感のようなものがあったようだ。しかし、ヒロキが起こした事件から暫く経つと麻理に対する態度が一変する。
- 坂本 ヒロキ
- 他校の男子高校生。ももかの彼氏。
”本物の麻理”とは以前から親交があったようで、カラオケなどで何度も遊んでいる様子。
ももかと付き合う以前、麻理に告白した経験があり玉砕しているが・・・? (※以下、ややネタバレのため反転)
一度”本物の麻理”に告白し振られているが、何を勘違いしたのかももかを振って再度麻理に告白する。その際に突如ヒロキは麻理(小森)に掴みかかりキスを迫る。
舞台
- 東京都杉並区
- 小森のアパートは西荻北5丁目という設定(実際には存在しない)。麻理の高校も杉並区内の高校という設定でJR中央線西荻窪駅周辺の景色の背景がよく描かれている。
出会ったコンビニや公園、エロ本屋を含め大抵の背景は西荻窪周辺で見つけることができる。
関連項目
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