まじかる☆ひよりんとは、ねこねこソフトのファンディスク『ねこねこファンディスク』に登場する自称「魔法少女」。正体は『みずいろ』が誇るぽんこつヒロインの早坂日和。
ファンディスクにおいて『まじかる☆ひよりん』として全12回のショートシナリオが組まれたほか、Web四コマ『諸葛瑾』に登場した。またグッズ類も制作されるなど幅広い展開が行われた。
概要
元は『ねこねこファンディスク』内での日和のアフターシナリオで、主人公・片瀬健二が日和の好きな魔法少女アニメ『まじかる☆ぽえみん』のコスプレをさせて「まじかる☆ひよりん」と称したのが始まり。その後それを気に入った日和が、自分で「まじかる☆ひよりん」を名乗って自称「魔法の国からやって来た魔法少女」となったものである。
普段の長髪をツインテールにして紫のリボンで結び、ピンクを基調としたふりふりの服を着ており、手にはステッキではなく「魔法のハンマー」という孫の手を柄にしたハンマーを持つ。なお本人曰く「変身」しているのだが、実際には着替えている(ただし指摘すると「変身」と言い張って怒る)。
「困った人を助ける」ことを目的としており、「困った」の言葉に反応して「……お困りですかぁ?」「そんな時には私におまかせ!」「は~い、まじかる☆ひよりんだよ~」のかけ声とともに出現する。ただし実際には魔法で唐突に現れているのではなく、困った人が現れるのを一ヶ所でじっと待ち伏せしている。
願いは何でも聞き届けてくれ、「ピンプル、パンプル、ロリポップン、まじかるまじかる、るんららぁ、そ~れ、にゃう~ん」(「にゃう~ん」と省略することも)の呪文とともに魔法のハンマーを一閃して「魔法」を使う。しかし実際にはろくに魔法が使えないので、呪文を唱えた後に人力で解決しようとして、結局失敗に終わることが多い。稀に魔法のみで解決を図ることもあるが、これもほぼ失敗している。
そのあまりのぽんこつぶりに無下な扱いを受けることが多く、そうなると癇癪を起こして泣き出し、「××ちゃんの馬鹿ぁ~!!」とハンマーを振り回して破壊活動を始めてしまう。こうなると手がつけられなくなり、被害者は嵐が過ぎ去るのを待つしかない。ただし第6話で登場した小野崎清香は反撃し、ハンマーを奪って逆にひよりんをのしてしまっている。
特に進藤さつき(やかま進藤)はずけずけとぽんこつぶりを指摘するため、ハンマーでどつかれて流血することが多い。このため、シナリオのオチ役として使われることが多く、一度などは雪希がわざわざ進藤を呼び出してオチでどつかせたこともある。雪希曰く「何でか分からないけど、この方が落ち着く」。進藤にとってはこれが大変なトラウマになっており、ひよりんの登場を極度に恐れ、無茶苦茶な言いわけをして逃げようとする場面がたびたび見られる。
まじかる☆シスターズ
ひよりんは同じ『みずいろ』のヒロイン・片瀬雪希と進藤さつき(やかま進藤)を自称「魔法少女」にして、相方役に仕立て上げることもしている。その総称が「まじかる☆シスターズ」である。
なお、以下の2人以外にも『麻雀』において『ラムネ』のヒロイン・近衛七海が「まじかる☆ナナミー」にされている。
ちなみに、まじかる☆雪希ちゃんはひよりんの2番弟子である。1番弟子はまじかる☆ガンダルフ(16才)であり、ガンダルフは『諸葛瑾』やスタッフルームの中に時折登場している。
まじかる☆雪希ちゃん
主人公の義妹・片瀬雪希がひよりんに「変身」させられた姿。コミケで配布された限定ドラマCD『まじかる☆雪希ちゃん』全5話に登場するとともに、『まじかる☆ひよりん』第8話以降にも登場し、『諸葛瑾』にも何度か登場している。このため、元がドラマCDのキャラであるが立ち絵が存在する。
義兄の健二がベッドの下に『まじかる☆ぽえみん』のビデオを隠しているのを見つけ、「魔法少女になってくれって言われたらどうしよう」と困っていた雪希の許に乱入、無理矢理「魔法少女」化したものである。
姿はひよりんと違い髪はそのままであるが、服のデザインはひよりんの色違いで青を基調としている。「魔法のハンマー」も持っているが、ハンマー部は片方が釘抜きに、柄は蛙の顔になっている。
基本はひよりんと一緒で、呪文も同一である。癇癪を起こすことは少ないが、起こした場合は柄の蛙の部分から電撃を発して相手をしびれさせる。
元々無理矢理「魔法少女」化させられたために当初は非常に恥ずかしがっており、外に出ることすらままならなかったが、次第に適応してしまい、『まじかる☆ひよりん』第9話では進藤がふざけて言った「困った」に過剰反応してわざわざ「変身」、第10話では学校に変身セットを持ち込み掃除用具入れを「まじかる☆ボックス」と称して「変身」するなどひよりんにかなり毒されている。
まじかる☆シンドリッタ
やかま進藤こと進藤さつきがひよりんに「変身」させられた姿。コミケで配布された限定ドラマCD『まじかる☆シンドリッタ』全5話に登場する。このCDの配布後、『まじかる☆ひよりん』が最終回を迎えたためゲーム上での登場は1コマのみで、あとは『諸葛瑾』で数回登場したほか、蒼樹うめによる一枚絵が存在するのみである。
相方の雪希がグアテマラに旅行修行に行ってしまったため、「この街を護るのに一人では心もとない」と感じたひよりんが、進藤をかなり無理矢理に「魔法少女」に仕立て上げたものである。
姿は蒼樹うめの絵によれば髪はそのまま、服のデザインはひよりんの色違いで紫を基調としている。また頭には兎の耳のような長いリボン、腰の後ろにも足まで届くほどの長いリボンを垂らしている。「魔法のハンマー」もあり、ハンマー部は片方がドリルに、柄はメカ進藤になっている。なお絵師によってはスタイルが異なる。
ひよりん・雪希と大きく違い、「魔法少女」と称しながら一切「魔法」を使用せず、癇癪も起こさない。依頼は躰を張って人力で解決しており、雪希と違ってひよりんの影響を受けていない。
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関連項目
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