また-ぞろ【又候】⦅副⦆
あまり望ましくないことが繰り返されるさま。ややあきれたという気持ちを込めて使う。またしても。またまた。
まんがタイムきららキャラット2019年12月号からのゲスト掲載を経て、2020年8月号から2023年9月号まで連載された。単行本は全3巻。
がいよう。
自他共に認める「人間が下手くそ」な高校生穂波殊は、高校1年生で不登校になり留年してしまう。二度目の高校1年生をスタートするにあたり、同じ留年生の広幡詩季や六角巴とクラスメイトになり、留年生3人で協力しながら高校生活を送ることを決意する。
境遇は異なるものの留年という共通項で繋がった3人に、留年予備軍である阿野楓を加えた、周りとは少しずれた高校生。そんな彼女たちの日常は、ただしくなくて、ただいとおしい。2周目の学校生活でも、ダメなことばかり。遠回りしても、何度失敗しても、それも青春。等身大の留年生たちがごくごく普通の学校生活を目指す「人間へたくそ青春コメディ」を描いた本作。そんな留年生たちのフツーじゃない、普通の日々を覗いてみましょう。
じんぶつ。
留年界隈
- 穂波殊(ほなみこと)
- 本作の主人公で留年仲間その1。朝に弱くて忘れ物が多く、勉強に対人関係も苦手など、人間生活の能力の低さから1ヶ月で不登校となり留年した。繊細な心を持ち、自己肯定力が異常に低く留年生であることを人一倍気にしている。かつてのクラスメイトからは例の留年生として有名だったりする。昔は髪が長く、笑顔も多かった。
- 広幡詩季(ひろはたしき)
- 留年仲間その2。病弱なため出席日数が足りず留年した。殊に関する連絡事項は全て頭に入れるようにしており、毎朝殊にモーニングコールと持ち物の連絡を送っている。道端のゴミも見逃せないなど、基本的に聖人のように優しいがたまに辛辣になる性格。
- 六角巴(むすみともえ)
- 留年仲間その3。高校生でありながらプロの写真家でもあり、その活動のしすぎで留年したらしい。殊とは前年度もクラスメイトだったが、殊には忘れられていた。自分の興味のないことに関しては露骨に愛想のない態度をとり、留年に対しても3人の中では最もドライに捉えている性格。
- 阿野楓(あのかえで)
- 留年予備軍。遅刻や赤点の常習犯で留年生の3人より問題児と言われている。年上相手でも遠慮しない明るくて社交的な性格で、同学年にも上級生にも友達が多い。巴のことを先輩として何故か慕っている。
その他
- 竹屋桂花(たけやけいか)
- 殊たち留年界隈が属する1年E組の担任。2年目の新米教師でありながら留年生を担当することに対して大きなプレッシャーを感じている。留年界隈の4人のことを非常に気にかけており、事あるごとに相談に乗ろうとしてくれる。
- 葉室貴子(はむろたかこ)
- 巴と小3以来の幼馴染の高校2年生。通称ハムちゃん。巴に対して厳しい言動をとることも多いが、留年した巴を気にするあまりの裏返しの行為とも言える。
- 芝山充希(しばやまみつき)
- 貴子のクラスメイトで、巴らとは中学以来の友人。表情の変化が乏しい。身長180センチと大柄だが運動は得意ではなく美術部に所属しており、それをコンプレックスに感じている。
- 堤麻里矢(つつみまりや)
- 殊らとは別の高校に通う2年生。殊とは幼稚園からの幼馴染で、中学まで殊のことを介護同然に世話してきた。別々の高校に進学することをきっかけに、殊からお互いもう会わずに一人で頑張るよう約束を持ちかけられる。殊が留年したことは高2(殊にとっては二度目の高1)の夏休みに偶然再会するまで知らなかった。
- 広幡日詠(ひろはたひよみ)
- 詩季の姉で大学生。かつて病弱だった詩季の幸せを誰よりも願っているが、その思いが強すぎて過保護なところがある。詩季に助けられてばかりな殊のことを詩季の友人として相応しいか疑問に思っている。
- 二條望水(にじょうのぞみ)
- 2年生の担任。前年度は殊と巴のクラスを担任していた。フランクな性格で生徒からの人気は高い。留年生を竹屋先生に背負わせたことに罪悪感を持ちつつも、それが彼女らにとって良い選択だったとも思っている。
- ツネさん
- 殊の飼い猫。殊に人間の上位存在と思われている。両親が共働きで家にいないことが多い殊にとっては大事な話し相手。殊が誰にでも敬語で話すのは家でいつもツネさんと敬語で会話しているためである。
げんさく。
えいぞう。
2022年春アニメにて、同じキャラット作品であるまちカドまぞく2丁目とRPG不動産内のCMで紹介されていた。
こうもく。
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