まつざきしげるいろとは、すごく日焼けした”とある著名人”の肌と同じ色の、絵の具の色である。
まつざきしげるいろ(#55)のつくりかた
きいろ(#3) 25%:しゅいろ(#18) 45%:みどり(#29) 14%:しろ(#50) 16%
の比率で混色することによって作ることが出来る。
視覚的にはこれくらい。
トリビアの泉での誕生の逸話
フジテレビの情報バラエティ番組、「トリビアの泉」のコーナーの一つ「トリビアの種」において、日焼けした人の肌を何色の絵の具で塗れば良いのかという問いに対して番組が行った検証が、日本を代表する日焼けをした著名人である、歌手の松崎しげるの肌の色と同じ色の絵の具の混色比率を計算する、というものであった。
検証は当初、千葉大学の三宅洋一教授の協力のもと松崎しげるの肌の色を分光放射輝度計によって測定して数値化し、数値を元に同色の絵の具を作成。完成した絵の具を日本画家の下田義寛さんの協力で、松崎しげるの額に塗って確認してみるという方法がとられた。
しかし、実際に完成した絵の具を松崎しげるの額に塗ってみたところ、数値上は同一であると考えられるはずの色であるにも関わらず全く異なる色になってしまった。
そのため、最終的には三宅教授と下田さんの共同作業により、幾度となく絵具を混色しては松崎しげるの額に塗ってみる、という気が遠くなるような検証が行われた。それによって導き出された最も松崎しげるの額の色に近いと思われる混色比が、上記の比率である。
この比率は株式会社サクラクレパスの「サクラマット水彩」を使用した場合の比率であり、他の絵具を使用した場合は同じ比率で再現することは出来ない。
考察
「まつざきしげるいろ」はRGB表記では#A55A4Aあたりの色であろうと言われているが、上記の検証過程でもわかるとおり、RGBで数値化したものがそのまま同一の色彩であると判断されるとは限らないのである。これには、絵の具と肌の反射率の違いや、透明度の違い。質感の違い。さらにはその場の光源や松崎しげるの健康状態など、複雑な要因が関係しているものと思われる。人の肌を正確に表現することは、それほど難しいことなのである。
みんなも肌の色を絵の具で塗る場合は、友達の肌に実際に塗ってみるなどして色味を確認してみるのが良いだろう。
関連項目
関連リンク
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