めがみめぐりとは、かつてニンテンドーeショップで配信していたニンテンドー3DSのダウンロード専用ソフト。開発はカプコン。
概要
めがみめぐり | |
基本情報 | |
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ジャンル | おしゃべりコミュニケーション |
対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | カプコン |
発売元 | カプコン |
発売日 | 2016年12月8日 |
価格 | 基本プレイ無料(コレクターズパッケージ:税抜き5800円) |
対象年齢 | CERO:A |
通信 | |
その他 | |
ゲームソフトテンプレート |
2016年9月のニンテンドーダイレクトで発表されたタイトル。新米ツクモガミ「ツクモ」を立派なめがみにするため日本全国を旅して言葉を教えていくおしゃべりコミュニケーションゲームで、マップは実在の駅及び路線図に対応している。日本の路線を使っているためか、日本国内専用ソフトであった。
「めがみスピークエンジン」搭載により、ツクモは教えられたどんな言葉もフルボイスでしゃべることができる。またLive2D技術により、2D絵ながらツクモの表情が3Dモデルのように非常に滑らかに動く。
なおDL専用ソフトのためコレクターズ・パッケージ(販売終了。DL番号も期限切れ)にはゲームカードが入っておらず、グッズ付き追加コンテンツという扱いであった。
2020年9月30日9時59分をもって、ソフト配信および有料DLC購入などの全オンラインサービスが終了。すでにソフトをダウンロードしていた場合は、通信機能を除くプレイのみ継続可能。
めがみスピークエンジン
カプコンが東芝と共同開発した音声合成エンジン。本作の売りの一つで、「言葉を覚えさせコミュニケーションする」というゲームコンセプトから、ツクモの声はこのエンジンでリアルタイムに生成される。
基本的なシステムは他の音声合成エンジンと同じだが、より肉声に近い音声を生み出すことができる。
なおツクモ以外の声はこのエンジンを用いず、あらかじめ声優が収録したセリフを使用している。「頷く、頬張るなどの細かな動作の声は声優の声を使う」という、より自然な会話を楽しむためのハイブリット方式を採用している。
交通系ICカード連動要素(終了)
2018年9月30日をもって交通系ICカード連動サービスが終了したため、この項目にある連動サービスは現在実行できない。
New系の3DS本体と交通系ICカードがあれば、下画面にカードをタッチすることでカード内に記録された駅の乗降履歴や買い物の情報を利用し、ツクモとの会話が発生したりアイテムを受け取ることができる。特定の駅の乗降履歴があれば、期間限定で特別な神衣も入手できる。乗降履歴はゲーム内の踏破駅にも反映される。
この機能に対応する機種はNewニンテンドー3DS・Newニンテンドー3DSLL、Newニンテンドー2DSLL。これらはカードの残高を使ったゲーム内有料アイテム購入も可能。
対応するカードはKitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimoca、はやかけん、の10種類。Ver.2.0.0より一部のモバイルSuicaにも対応している。PiTaPaのみ買い物情報による会話には非対応。
NFC機能のない旧3DSシリーズの場合「ニンテンドー3DS NFCリーダー/ライター」を使うことでICカードを使った遊びができるようになるが、電子マネー決済(有料アイテム購入)機能は使えない。
なお本作はMH4やスマブラ3DSに代表される「3DSの性能を限界まで使ったタイプのソフト」であり、New系ではない旧機種だとソフトの起動や終了にやや時間がかかる、一部本体機能と同時に起動できない、といった制約がある。
登場キャラクター
キャラクターデザインは箕星太朗。ラブプラスシリーズなどでおなじみのミノ☆タローの現在のペンネームである。めがみの名前は省略形の愛称で呼ばれる事が多い。
- ツクモ(デフォルトネーム) CV:伊藤彩沙
- ヌシ(プレイヤー)の交通系ICカードに宿った見習いツクモガミ。本来の姿は黄色く丸い(マップ移動時のアイコン)が、一人前のめがみになるためアマテラスから仮のめがみの姿を与えられた。暗いツクモガミの世界にいたためお日様に憧れている。空を飛べるが、ICカードなので電車から出ることはできない。性格は明るくコロコロ表情を変えるほか、食いしん坊で食べることばかり考えている。
教えられる言葉は文字数に制限があるものの、覚えた言葉はすべて喋らせることができる。進行度合いにより一人称やヌシの呼び方、髪型や挨拶なども変えられるようになる。神衣(服・頭・アクセ)、髪や目の色などはいつでも変更できる。 - アマテラスオオミカミ CV:尾崎由香
- 「導き」の神格を持つ、めがみを教育する大めがみ。金眼金髪で巨大な三つ編みが特徴。「天照大神」の名の通り太陽の神で、名前と会社繋がりであの犬の姿になることはないが、普段はツクモのサイズに合わせ、てるてる坊主のような化身姿でサポートしてくれる。聖地は伊勢神宮(三重県五十鈴川駅)。
めがみの頂点で一人称「わし」、老人口調…と一見威厳を感じさせるが、背が小さく性格も子供っぽいせいで、七柱のめがみからは信頼されつつもぞんざいな扱いを受けている(カフェテラス様ではないわ!)。身長とアマノイワトの話にコンプレックスがある。
余談だが、声優新人の尾崎は本作で初ラジオ・初ソロ曲(キャラソン)などを経験している。
七柱のめがみ
ツクモの神格試験を担当する、七柱(神様を数える単位)のめがみたち。どのめがみも個性的な性格をしている。聖地の駅に止まると特別なイベントが発生し、初回のみおさい銭がもらえる。
- アメノウズメ CV:佐々木未来
- たわわな…たおやかに舞い踊る「芸事」のめがみ。聖地は千代神社(滋賀県彦根駅)。一人称はわたくし、茶髪で緑目。理知的で好意的で献身的且つ模範的と称され、七柱のめがみで最もめがみらしい優等生。七柱のまとめ役を務めている。
だが舞のことになると融通がきかず、トヨタマが舞茸料理を出せば「舞」勝負の挑戦状と解釈し、カタツムリ料理を出せば「マイマイ」というメッセージだなどと深読みするため厄介。また伝統を重んじるあまり、同系統の神格のオリヒメとも度々意見が衝突する。 - ソトオリヒメ CV:大塚紗英
- 「歌」のめがみ。聖地は新玉津島神社(京都府五条駅)。歌とは元来「和歌」のことだが、伝統的なめがみのイメージに退屈し新しいことを取り入れた結果、最近ではロック川柳に目覚めロックシンガー風のパンクな装いをしている。メッシュ入りの水色髪に紫の瞳で、エレキギター片手に男口調で喋るオレっ娘。意外と可愛い物好き。イシコのことは「姐さん」と呼ぶ。
- ククリヒメ CV:今村彩夏
- 「結び」のめがみ。聖地は新潟総鎮守白山神社(新潟県白山駅)。一人称はあたしで、長い金髪と常に眠そうな赤目が特徴。手に持つハサミは狛犬の「アー」と「ウー」の毛並みの手入れを行うものだが、寝ぼけて人の縁をちょん切ってしまうこともある。ちょっとやそっとでは人の名前ヒトツ記憶できない極度の忘れん坊で、特にアマテラスの名前は顔を合わせるたびに間違えるマイペースな性格だが、「忘れん坊」「天然」と言われると酷くへそを曲げる。
- コノハナサクヤヒメ CV:鈴木愛奈
- 「花」の神格をもつアイドルめがみ。聖地は新倉冨士浅間神社(山形県下吉田駅)。一人称は自分の名前(コノハ)、ピンク髪と青目にフリフリなアイドル服、クマのぬいぐるみ「クマリン」を常に持ち歩くなど、典型的なアイドルのイメージを体現している。だがそのキュートな装いに反し、ファンを「信者」と称し利用するなど本性はドス黒い。全ては計算による行動であり、物事の本質をシビアな目線で見定め、オリヒメ同様伝統的なめがみのスタイルから脱却するよう提唱している。ククリのことをククリンと呼ぶが、彼女のマイペースぶりは大の苦手。やたらくっつくイチキにも拒絶反応を見せている。
- トヨタマヒメ CV:上田麗奈
- 「料理」のめがみで、右手に味見小皿、左手におたまを持っている。聖地は与賀神社(佐賀県佐賀駅)。青髪蒼眼で一人称は私。強い神通力を持つ反面、極度のアガリ症でプレッシャーに弱いなど、精神的な未熟さから未だ発展途上のめがみとして扱われている。意味不明な例え話をするせいでコミュニケーションがうまくできない。とはいえ七柱では最も無難な部類の性格であり、他と違ってアマテラスへの不遜な態度もない(単に萎縮してるだけの可能性もあるが)。
- イシコリドメ CV:大亀あすか
- 「ものづくり」の神格をもつ宮大工のめがみだが、壊すほうが得意で暴走すると歯止めが効かない豪快・強引な性格。聖地は中山神社(岡山県津山駅)。一人称はアタイで、赤髪青目に褐色肌、左目に泣きぼくろ。祭り好きで、着物の右側をはだけ大木槌を担ぐ江戸っ子娘。しかし物事の本質を見抜く力を持ち、ウズメ同様、他の七柱からも慕われている。
- アメノサグメ CV:千菅春香
- 「占い」のめがみで、七柱のめがみの中では格段に強い神通力を持つ。聖地は平間神社(和歌山県紀伊富田駅)。一人称は私。薄ピンクの髪に青い瞳、スケスケのミニスカートでヘソ出し。正確無比な占いは予知ともいえるレベルだが、「占いは万能ではない」と捉えているリアリスト。天真爛漫な天邪鬼だが、意外にも悩みだすととことん落ち込む
ムナカタ三女神(-さんじょしん)
Ver.2.0.0で追加された、海を司る三姉妹のめがみ。50段昇段後に登場するが、めがみの聖地などでは50段達成前にお目にかかることもできる。また個々の聖地とは別に、ムナカタ三女神としての聖地「宗像大社」(福岡県東郷駅)も存在する。
- オキツシマヒメ CV:近藤玲奈
- 「霧」の神格を持つ長女。ブレイクダンスで霧を発生させることができる。聖地は新日吉神社(京都府七条駅)。一人称は私で、オレンジの髪とエメラルド色の瞳。見た目は三姉妹で最も幼いが、冷静沈着で経験豊富。アマテラスから身長のことでやたら絡まれても気にも留めていないが、日差しが苦手でアマテラスが近寄ると眩しがる。
- イチキシマヒメ CV:山口立花子
- 「船」の神格を持つ次女。ビバップダンスで金銀を撒き散らし商売繁盛を促す。聖地はその名もズバリ市杵島姫神社(兵庫県中山観音駅)。一人称はアタシで、青髪に青目。三姉妹で唯一女性らしいスタイルを誇る才色兼備な美女。自由奔放かつ直感的な性格で、小さくて可愛い女の子が大好き。可愛さに興奮しすぎると「どうなってんだよー!」と叫ぶ。会うたび過剰に愛でるせいで、アマテラスには煙たがられている。コノハに抱きついたときは「おばさん」などと暴言を吐かれたが全く動じなかった。
- タキツヒメ CV:松井恵理子
- 「波」の神格を持つ末っ子の三女で、ヒップホップに合わせ大波小波を操る。聖地は岩木山神社(青森県弘前駅)。水色の髪と目を持つ、一人称「ぼく」のボクっ娘。「ムナカタ三女神」の肩書に強い誇りを感じていて、尊敬する天才肌の姉2人に並ぶため日々努力し続けている。とても純粋な性格で、七柱のめがみから雑に扱われるアマテラスにも羨望の眼差しを向ける。ダンスジャンルからかオリヒメと意気投合する。魔神モシレチクチク・コタネチクチク・モシレアシタ・コタネアシタ…。
ゲーム内容
ボードゲーム風のマップでサイコロを転がし、9000以上もある実在の駅をめぐっていく。黄緑色のマスは駅マスで、停車するとツクモとの会話イベントが始まり能力が上がる。未踏破の駅に止まったときは短いジングルが鳴る。
会話やミニゲーム、料理やおしごとでステータスを上げ、神格試験の行われる駅まで乗り継いでいき、合格して段位を上げるのが基本的な流れ。一定段位に達すれば七柱のめがみたちの神衣がもらえる。
都市部など鉄道路線が網の目になっているようなところはルートもかなり多いので、迷わないように注意である。また、乗り換え駅が一つしかないということもあるので、あらかじめ路線図を読んでおくのが重要。
停車位置のアイコンによって食材やおさい銭がもらえたり、つづらから神衣がもらえる。また「もののけ」を倒して食材やおさい銭を稼いだり、ミニゲームで能力を大きく上げることができる。
つづらには、帽子やアクセサリー類が入った道中の「つづら」、服が入った「高級つづら」などの種類がある。開けるには大量のおさい銭(10000)か、宝玉(課金アイテム)を使う必要がある(二箇所以上連続で開けるなら宝玉が必須)。おさい銭は道中から少しずつ拾う他、もののけたちを倒すことで少しもらえる。また、追加コンテンツでは神衣一式を購入できる。
もののけ退治イベント
インターネットにチェックインすることで毎月発生する期間限定イベント。通常のもののけとは異なる、指定された地域のもののけをすべて退治すると、特定のもののけに威力三倍で攻撃できる神衣をもらえる。
また、イベントもののけを退治すると一定確率で「ごほうびつづら」が出現することがあり、倒したもののけが強いほど出現率は高い。ごほうびつづらの中には必ず1個、期間限定神衣(服、頭、アクセサリのいずれか)が入っている。
アップデート
ニンテンドーeショップから無料でDLすることで、機能が追加されたりプレイが快適になる。最新・最終バージョンはVer.2.1.0。なお最新の状態にしないと「通信」のチェックインが利用できなかった。
Ver.2.0.0(2017年2月10日~)
ムナカタ三女神
50段(ゲームクリア)達成後に彼女たちの神格試験が開始される。
旅の思い出アルバム
メニューから旅プランを決定し、指定された駅をめぐって最後に記念撮影するモード。撮った写真はSDカードに保存され、本作以外にも本体内蔵アプリ「ニンテンドー3DSカメラ」のスライドショーなどで鑑賞できる。
めがみ詣
神格10段から利用可能となる、いつでもめがみたちと会えるシステム。おさい銭や宝玉を奉納して各めがみの信仰心を得ることで様々な特典が得られる。大神主(最大ランク)になれば特別な衣装(アクセサリー)を入手でき、アマテラスと七柱のめがみ全員の進行度を大神主にすると特別な神衣がもらえる。
交通系ICカード連動要素「グルメめぐり」「祭りめぐり」
特定の駅での乗降記録があるICカードをタッチすることで、その地域に関するお祭りのTシャツやグルメを入手できる。例として、神田駅周辺では神田祭Tシャツが入手できる。
道中のBGM変更
ニンテンドーeショップにて、1曲300円(税込み)で購入した曲をBGMにできる。
その他の改善点
高級つづらの季節衣装出現率調整、必要宝玉数軽減、操作性やメニュー配置の改善。ツクモが不機嫌になりやすい仕様の大幅改善。めがみのボイスが使用されるシーン増加。一部のモバイルSuicaに対応。
Ver.2.1.0(2017年4月5日~)
旅プラン増加
旅プランや撮影スポットが多数追加。それに伴いスタンプも増えている。
神衣メニューに機能追加
入手済みの神衣の専用会話が着替えメニューからいつでも聞けるようになった。また、手に入れていない神衣もすべて確認できるようになっている。
「指定駅ジャンプ」追加
サイコロメニューから宝玉1個で行きたい駅に直接ジャンプできる。なお、この追加により従来Ver.にあった「八地方ジャンプ」が廃止された。
Webラジオ「めがみめぐりのらじおめぐり」
HiBiKi Radio Stationにて「めがみめぐりのらじおめぐり」が2016年9月19日から毎月隔週(第1・第3月曜日)配信されていた。全29回。
パーソナリティはツクモ役の伊藤彩沙、アマテラスオオミカミ役の尾崎由香の二人に、めがみスピークエンジンを使ったツクモが加わる(ただし第17回など尾崎のソロ回もある)。
サイトリンクはこちら → めがみめぐりのらじおめぐり
関連動画
関連項目
公式サイト
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