もうただのロボットじゃんとは、TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』の登場人物 新条アカネの台詞である。
概・要
第8話 「対・立」での発言。
新条アカネは、「自分を好きになってくれる人々」が住む「ツツジ台」という理想の世界を創り出し、気に食わない人間は怪獣の力で排除することで平穏を保っていた。
しかし、グリッドマンという謎の巨人が現れ、怪獣を撃退するようになってしまう。
そこでアカネは更に強力な怪獣を生み出してはグリッドマンを追い詰めるが、グリッドマンは巨大ヒーローでありながら、武器や支援メカ“アシストウェポン”との連携・合体でパワーアップするという特長を持っていた。グリッドマンである響裕太達「グリッドマン同盟」とアシストウェポンである「新世紀中学生」達の連携で次々と怪獣が撃破され、次第にアカネはいらだちを募らせていった。
やがて、アカネはクラスメイトの響裕太や宝多六花がグリッドマンと関わっていることを知り、裕太たちに「怪獣メカグールギラスを使って学園祭を襲撃する」と宣戦布告。学校と生徒たちを人質に取られたグリッドマンたちは、まず先に学校で暴れて生徒を避難させたうえで、グリッドマンと新世紀中学生の総力で応じるという作戦に出る。
そしてグリッドマンは新世紀中学生全員と合体し、超合体超人フルパワーグリッドマンへと変化。グリッドマンキャリバー、バトルトラクトマックス、バスターボラー、スカイヴィッターをまるで鎧のように纏ったその姿を見たアカネは、驚愕と怒りに震えながら
「何なの...もうただのロボットじゃん...そんなんに私の怪獣は負けないから!」
と思わずメタ発言をしてしまうのだった。
解・説
SSSS.GRIDMANは特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を元にした作品で、そちらと比べ今回のグリッドマンはディテールが大幅に増え放送前から視聴者達に「ロボっぽい」「ライトニングアタッカーっぽい」と言われていた。
さらにそれまでの話でバトルトラクトマックス、バスターボラー、スカイヴィッターが個別合体した各形態もかなりメカ成分が増えていたので「(ますます)ロボっぽい」と言われていており、原点の全合体である「合体超神サンダーグリッドマン」の流れを汲むいずれ来る全合体に対して「ロボじゃん」と言う用意は出来ていた。
そして満を持して放送された8話ではロボットアニメのバンクシーンみたいな演出から始まり、各形態それまでのロボっぽいバンクシーンを合体させ、合体した後もアニメ&特撮のロボっぽい演出で戦っていたので、視聴者も「もうただのロボットじゃん...」と同意せざるを得なかったのだった。
それはそれとしてアカネもグールギラスをサイボーグ化したメカグールギラスを差し向けているのであんまり人のこと言えない気もする。
余・談
その後9話「夢・想」においてグリッドマン抜きのアシストウェポンのみで合体した合体戦神パワードゼノンは巨大ヒーロー要素が無くなった為、ただのロボットである。
もうただのロボット作品じゃん
『SSSS.GRIDMAN』に続いて製作された『SSSS.DYNAZENON』は、「街を襲う怪獣に対して巨大ヒーローではなくダイナゼノンという怪獣もどき巨大ロボで立ち向かう」というロボットアニメである。
また、『スーパーロボット大戦30』にはSSSS.GRIDMANのキャラクターたちが出演。さらに『スーパーロボット大戦DD』には「グリッドマン ユニバース」名義で出演している。完全にロボ扱いである(なお、宇宙戦艦ヤマトやULTRAMANなど、ロボットメインじゃないアニメが収録されることはある)。
動・画
静・画
項・目
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