概要
もったいないお化けの出現は、1982年の公共広告機構のCMより。
昔、寺の和尚さんが近所の子供たちを晩御飯に招待した。
しかし、子供たちは好き嫌いが多く、ある子供は「大根」ある子供は「豆」また、ある子供は「人参」とその食べ物をつかんでは落とすと言った粗末な扱いをした。その夜-
「もったいねぇ」「もったいねぇ」とうめき声を上げながら、野菜の化け物が子供たちを取り囲み粗末に扱った事を戒めた。
子供たちは和尚さんにそのことを話すと「そりゃ、『もったいないおばけ』が出たんじゃ」と話した。
その後、子供たちが食べ物を粗末に扱うことはありませんでしたとさ。
めでたしめでたし。
という、15秒~30秒のスポットCMで出現し、「食べ物を大切に」というメッセージが込められている。
なお、CM中では寺なのに魚が振る舞われるという、仏教ではおなじみの「精進料理」が無視されているが、 この話はおそらく「好き嫌いが多い子供をどうやって諭したら良いか」という悩みを持つ親が、寺の和尚さんと相談し、親が『もったいないおばけ』となって子供の枕元に現れる話である。
これから察するに、当日料理をしたのは、おそらくこの子供の親達であるというのが推測である。
なお、和尚さんの御膳に魚が入っていたかは不明なものの、仮に魚が出されていて、和尚さんが魚を残した場合、好き嫌いの多い子供たちを前に「精進料理」の説明を含め仏教を説いて説法するのか、はたまた、提供された場合は粗末にしてはいけないとの事から和尚さんが魚を食べるのかはは微妙なところである。 (なので、世の中は非常に面倒くさい)
アニメの途中のCMなどに入っていたことや「まんが日本昔話」で有名な読み手「市原悦子」、「常田富士男」が演じたことで、好き嫌いの多い子供にはトラウマになった事や、その親がこれを元に怖がらせるため一躍有名になった。
当時は、物が今ほど豊ではない時代背景や、戦争で食べ物がなく辛い思いをした親(祖父・祖母)と高度成長期における財力で手に入れるその子(父親・母親)が世代交代含め、このような事で喧嘩することもあり、テレビCMを挟むことで学んでいった子供もいる。
なお、2020年の現在でも日本国内においては「もったいないおばけ」が出るといって子供に言い聞かせる親もいるが、科学による明確な根拠「アレルギー」等のことや、多少宗教じみている「食べ物健康法」等による偏食などもあり「無理に食わす事も無い」とのことから出現は減り、見られることは少ない。
関連動画
関連静画
関連項目
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