その他の用法については、「もみじ」の記事を参照のこと。
概要

文部省唱歌の1つ。1911年、教科書『尋常小学唱歌』(第2学年用)に『紅葉』として初めて掲載された。1958年に小学校学習指導要領告示で第3学年の歌唱共通教材に指定され、現在は第4学年の歌唱共通教材に指定されている。
作曲者は岡野貞一、作詞者は高野辰之。文部省唱歌は編纂委員の合議制で作られたため、当時は具体的な作者名が掲載されていなかった。戦後になり教科書が国定から検定に変更されると、著作権の問題から作者を明らかにする調査が進められ、この2人により制作されたものだと判明した。ちなみにこの2人は『春がきた』や『ふるさと』でも見られる黄金コンビである。
2006年、文化庁と日本PTA全国協議会により『日本の歌百選』に選定された。
歌詞
対比表現や比喩表現により、色鮮やかな日本の秋の情景を効果的に描写している。また歌詞は終始七七調(最後のみ七五調)となっており、馴染みやすい。
なお作詞者である高野辰之の死後からすでに50年以上が経過しており、現在はパブリックドメインとなっている。
1番 2番 秋の夕日に 照る山紅葉
濃いも薄いも 数ある中に
松をいろどる 楓や蔦は
山のふもとの 裾模様渓(たに)の流れに 散り浮く紅葉
波にゆられて 離れて寄って
赤や黄色の 色様々に
水の上にも 織る錦
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関連項目
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