やめなさい!とは、アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第12話「逃げ出すよりも進むことを」Cパートにおける、主人公スレッタ・マーキュリーの台詞である。
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概要
負傷した父親、デリング・レンブランを庇いながらコロニーからの脱出を図るヒロイン、ミオリネ・レンブラン。
しかし、逃げ遅れたテロリスト兵に遭遇してしまい、彼から銃を向けられる。
あわや射殺されるかと思われたところで、改修されたガンダム・エアリアルに搭乗した主人公、スレッタ・マーキュリーが外壁を破壊して登場する。
テロリスト兵はそれでもレンブラン親子を射殺しようとするが、スレッタはそれを止めるため
「やめな…さい!」
と言いながら、虫か何かのようにエアリアルの掌でテロリスト兵を轢殺した。
当然テロリスト兵はグチャグチャになり、その片腕は無重力空間を漂い唖然とするミオリネの所に届く。
そしてコックピットから降りてきたスレッタは転げ落ち、「締まらないなあ」と言ったのちエアリアル同様に返り血に染まった右手をミオリネに差し出す。
(敵兵とはいえ)人間を殺したにも関わらず平然と笑顔を見せるスレッタに対し、ミオリネは「なんで……笑ってるの? 人殺し……」と言い放ち、水星の魔女1クール目最終回は幕を閉じる。
反響
同12話においては主要人物の一人であるグエル・ジェタークが(不可抗力だったとはいえ)父親であるヴィム・ジェタークを殺害してしまうシーンもあり、少年少女が殺人に手を染める展開に視聴者の多くは阿鼻叫喚と化した。
特に水星の魔女は、今作がガンダムシリーズ初体験だという学園物や百合物だと騙された新規視聴者も少なからずいたため、彼らは精神的ダメージをより大きく受けたと推察される。
考察
ガンダムシリーズは多くの作品で戦時下を舞台としており、作中人物は兵器であるモビルスーツで戦うことになる。その為、主人公も必然的に殺人に手を染めざるを得ない環境にあることが多い。
故に、水星の魔女の主人公であるスレッタ・マーキュリーが殺人を行うことは既定路線であると言えるが、視聴者には過去作以上の衝撃を持たれることになった。
その要因には以下のような事情が考えられる。
- プロローグ及び第6話を除けば作中人物の死亡描写がほぼなく、第11話まで全体的には学園物のストーリーラインをなぞったシナリオ運びであったこと
- 主人公が母親(プロスペラ・マーキュリー)に言いくるめられる形で殺人の一線を越えたこと
- 上記のシーンにおいて、作中におけるキーワードとして何度もスレッタの口から放たれた「逃げたら一つ、進めば二つ」の台詞が殺人の方便として用いられたこと
- 主人公自身の意思による初めての殺人が、モビルスーツ同士の戦闘ではなく、対抗手段を持ちえないほぼ生身の人間に対して一方的に行われたこと
- 「やめなさい!」の演技や、コックピットから降りてくるスレッタの所作がコミカルに描写されており、惨殺を目の当たりにして動揺していたミオリネとは温度差があること
などが挙げられる。
関連項目
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
- スレッタ・マーキュリー
- ガンダム・エアリアル
- ろうそくみたいできれいだね
- 逃げたら一つ、進めば二つ
- ←パンパンパン
- ミンチよりひでえよ
- フレッシュトマト味
- やめないか!
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