ゆく年くる年(ゆくとしくるとし)とは、年末に放送される特別番組である。
概要
各放送局の各媒体で同名の違う番組が放送されている。
NHK
ラジオ
NHKラジオ第一放送で毎年12月31日23時45分から翌年1月1日0時45分の1時間にわたって放送される。
1927年、「除夜の鐘」というタイトルで、東京・上野にある寛永寺の除夜の鐘を中継する番組として放送開始。日本最古の現役番組で、90年以上の歴史を持つ大長寿番組である。
2006年まではNHK総合テレビと同じタイトルで放送されていたが、2007年は「新たな年のメッセージ」、2008年は「年越しラジオ」、2009年以降は「年越しラジオ ゆく年くる年」というタイトルで放送されていたが、2017年-2018年をもって終了。
2018-2019年はラジオ深夜便のゆく年くる年として放送、2019-2020年に完全終了した。
テレビ
NHK総合テレビとNHKワールド・プレミアム(海外放送)で毎年12月31日23時45分から翌年1月1日0時15分の30分にわたって放送される。
テレビでは、テレビ放送開始年の1953年とその翌1954年に「除夜の鐘」として放送され、1955年から現在の「ゆく年くる年」というタイトルとなった。
高視聴率番組「NHK紅白歌合戦」の後に放送されるため、そのままこの番組を見続けている視聴者も多い。
202年ぶりの生前譲位による改元(平成→令和)となった2019年4月30日から5月1日には、NHK開局以来初の元号跨ぎ特番である「ゆく時代くる時代」が放送された。
こちらの番組は通常の「ゆく年くる年」のような厳かな雰囲気の特番ではなく、爆笑問題を総合司会に据えてバラエティ色の強い賑やかな雰囲気の長時間特番として放送された。
民間放送
テレビ
関東の民放キー局各社(日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京)が毎年持ち回りで番組製作を行い、日本の民放テレビ局全局で同時放送されていた。(当時はBS・CS民放テレビ局開局前であり、地上波局のみでの放送)
初回となった1956年は日本テレビ・ラジオ東京テレビ(現:TBSテレビ)の両局が共同製作し、両局の他に中部日本放送(現:CBCテレビ)、大阪テレビ(現:朝日放送テレビ)を加えた計4局ネットで放送された。
以降、全国各地に民放テレビ局が開局するごとにネット局が増加。
1959年、NETテレビ(現:テレビ朝日)が開局し製作局に参加(初製作年は1963年)。
1968年、東京12チャンネル(現:テレビ東京)が初参加。(当初はネット受けのみ。1974年に初制作し、製作局に格上げ)
フジテレビは開局当初独自の年越し番組を製作し、フジテレビ系列局もこれを放送していたが、1971年にこの番組のネットを開始し、全民放テレビ局同時ネット番組となった (フジテレビの初製作年は1972年)。
1988年(製作:テレビ朝日)の放送をもって持ち回り形式の当番組を終了し、1989年の年越し番組から各系列独自の年越し番組の放送する形となった。
セイコーの一社提供番組。年越しカウントダウンの際に使用されたのはもちろんセイコー製の時計であった。
AMラジオ
東京の民放AMラジオ局(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送)が毎年持ち回りで番組製作を行い、日本のAMラジオ局全局とラジオたんぱ(現:ラジオNIKKEI) で同時放送されていた。
1963年~1965年は統一番組ではなくJRN(TBSラジオ)・NRN(文化放送)・ニッポン放送で別の年越し番組を製作するなどしていた時期があったものの、1966年から再び統一番組に戻る。
2000年(製作:文化放送)の放送をもって持ち回り形式の当番組を終了し、2001年の年越し番組から各局独自編成での放送となっている。
FMラジオ
TOKYO FMをキーステーションにし、JFN系列局で放送されている。
その他
CSの日本レジャーチャンネルにてJLC NEWS 年末スペシャル『競艇ゆく年くる年』が放送された。
北朝鮮における「ゆく年くる年」
北朝鮮ではそのような名前の番組はないが、ニコニコニュース「朝鮮中央テレビ」によると年越し番組を仮にゆく年くる年と呼んでいる。2018年まではインターナルシグナル(ニコニコ墨田民曰く「Kアラート」の寺院の鐘アレンジ)に合わせて金正恩豚児など時の同国トップの活動記録の写真スライドを流していたもよう。2019年より金日成広場からのカウントダウン生中継を放送している。
関連動画
関連項目
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