ゆで卵とは、鳥の卵、主に鶏卵を殻付きのまま茹でて作る卵料理の一つである。
概要
簡単に出来る料理で、日本ではポピュラーな料理の一つとなっている。
殻ごと茹でることにより殻の中身は凝固する。中身を傷をつけないように殻を剥いて中身をそのまま食べたり、手を加えて食たり、他の料理に使われる。
ゆで卵は茹り具合により、温泉卵、半熟卵、固ゆで卵などに区別される。
作り方(例)
- 鍋に卵を殻ごと入れ、卵全体が浸かる程度の水を入れる
- 鍋の水に少量の塩を入れる(茹でる際、殻を割れ難くするため)
- 鍋をコンロに置いて火つけ沸騰させる
- 沸騰してから4分強~5分弱で卵を取り出すと半熟卵、10分程度で取り出すと固ゆで卵になる
- 殻を剥く(茹でた直後の卵の殻は剥き難いので、数分間冷水にさらした後、流水にさらしながら剥くと剥きやすい)
- お好みの調味料(例:塩、マヨネーズ)をつけて食べる
※注意 間違っても電子レンジで作ろうとはしてはいけない。爆発する可能性がある。
豆知識
殻付きのゆで卵をテーブルなど固くて平らなところに寝かせて指で勢いよく回転させると、最初は寝たまま回転するが、次第に卵が立ち上がりながら回転をする。この現象は回転によってテーブルと卵の間に生じる摩擦が減少し、卵の安定性が崩れて、卵の重心が上に移動するために起こる。生卵は高速で回転させるのは難しいが、何らかの方法で高速で回転させれば同様に立ち上がる。キウイフルーツなど、卵形のほかの物体でもこの現象は同様に起こる。この現象のメカニズムは、慶応大学の下村裕教授とケンブリッジ大学のキース・モファット教授によって、2002年に数学的に証明された。
さらにこの論文では、ゆで卵の回転が毎秒30回転を越えると、この重心移動によって生じる振動が重力を振り切って、結果卵の回転軸が45度前後になったときに、卵が空中に浮き上がるという現象が予言されていた。卵が浮き上がる高さは0.1ミリと非常に小さく、その時間も一瞬であるため、この現象の観測は不可能であるとされていたが、下村の研究チームは卵を安定させて水平回転させる装置と、卵が宙に浮いたことを映像・音・電気信号によってとらえる装置を開発し、実際に卵が宙に浮く瞬間をとらえることに成功した。
また神戸大学の研究チームも、同大学の所有する超高速カメラとコンピューターシミュレーションによってこの現象を捉えることに成功している。
関連動画
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関連項目
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