よみがえる空 -rescue wings-とは、2006年1~4月期に放映された、もっと評価されるべき航空救難団を描いたアニメである。
概要
物語について
23歳の若き自衛官である内田一宏三等空尉を中心に描かれる救援隊のドラマである。
内田は戦闘機乗りを目指すも成る事適わず、救助ヘリのパイロットとなる。戦闘機乗りとなった親友の小坂隆への羨望を持ちつつも、配属された小松救難隊に訪れる過酷な救助活動を通して、内田は一人前の救助隊員として成長していくこととなる。
物語の合間に入る内田の恋人である長谷川めぐみの手紙はこの作品のキーポイントとなっており、時に内田を諭すなど物語においてのクッション材として機能している。
製作について
本作品は航空自衛隊の製作協力を得ており、ヘリなどの設備や救助活動の内容などは実際の職務に裏打ちされた内容により描かれている。また作品の舞台である石川県の小松市や金沢市の細かな背景描写もこの作品の売りである。
航空救難団をもっと広く知ってもらおうと、バンダイビジュアルのプロデューサーである杉山潔は女性主人公にして世の関心を引こうとしたが、製作を請け負ったJ.C.STAFFのスタッフが「この作品は男性主人公でいくべきだ」と訴え杉山も了承する。これが功を奏し、よりリアリティを追求した作品へと昇華される事となった。
杉山を弁護する形となるが、女性主人公で進めようとした理由は「なぜ、こんな厳しい救難活動をしている彼らの存在が一般に知られていないのか」との考えからくるものであり、安易な客引きではないことを記す。
また、岡部いさくなど数名の軍事評論家の推薦もある作品である。
シリーズ展開
この作品を軸に漫画、実写映画、ノベル作品が出ている。
本作品と以下の作品を合わせてレスキューウィングスシリーズと呼ばれる。
漫画担当はトミィ大塚。アニメに先立ち連載された漫画作品で主人公は企画当初に沿い女性主人公である。
配給は角川映画。監督は手塚昌明。2008年に本作品を原作として映画化され、こちらも女性主人公である。
著者は小川一水。挿絵は山本七式。主人公はヘリパイロットでなく救助員である。
関連商品
EDテーマである『エンブレム~名も無き英雄たちへ~』はJAM Projeckの中ではマイナーであるが良曲である。
関連コミュニティ
関連項目
- 自衛隊
- 航空自衛隊 (製作協力)
- 航空救難団
小松救難隊 - J.C.STAFF
- 石川県
小松市
金沢市 - UH-60 (内田が作中で操縦する救助用ヘリ)
- F-15 (内田が目指した戦闘機であり、作中において小坂が搭乗する)
- 能登麻美子(ヒロインの長谷川めぐみ役。舞台となった石川県出身で、その縁により小松救難隊の取材を果たす)
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