らっぷびととは、主にアニメソングのラップアレンジ曲をニコニコ動画に投稿している歌い手の一人である。男性。 2009年2月4日にメジャーデビューを果たした。
概要
歌い手としては「歌ってみた」カテゴリではなく「音楽」カテゴリで投稿している稀有な人物で、いわゆる「ニコラップ」で活躍しているMCのひとり。ただし、らっぷびと本人がニコラップタグを動画に固定しているわけではないため、ニコラップのMCとして見るか歌ってみたの歌い手として見るかは人によって考えが分かれるところである。
ニコラップタグが付いているMCの中ではニコニコ動画内での知名度が群を抜いて高いMCである。
ちなみにらっぷびとの代名詞といえばアニメソングのラップアレンジ、所謂「アニソンラップ」だが、本人が今まで制作してきた楽曲の中での「アニソンラップ」の割合は実は3割にも満たない。殆どがオリジナルの「日本語ラップ」である。(別名義での曲も含むと今まで彼が制作した楽曲数は400曲以上ある。)
作風
KEN THE 390にも似た、ポップ且つメロディアスな高音を生かした独特のフロウに定評がある。なお、2011年6月1日発売のアルバム「RAP BLEND」にKEN THE 390とのコラボ曲が収録されている。
一般的にはあまり知られていないが、自主制作アルバム(らっぷびと本人がコミックマーケットなどで販売している)と、ニコニコ動画で投稿している作品や商業用作品(メジャーアルバムなど)とでは大きくスタイルが違う。本人は明言してはいないが、ファンの間では自主制作アルバムは普段の彼のポップなスタイルより大きく「HIPHOP寄り」であると認識されている。アニソンラップの印象しかない人には一聴の価値あり。
らっぷびとの他に「らっぷびと一家」と呼ばれるチームが存在し、「どうがびと」「みくすびと」などと呼ばれるメンバーがそれぞれ名前の通りの仕事(どうがびと→動画の作成、みくすびと→曲のMIXやアレンジ)を担当しているとされる。役割不明な「おじいちゃん」と呼ばれるメンバーも存在するが、これはみくすびとの別名義である。
どうがびとは自身でもラップをこなすなど、それぞれが専門的な仕事のみならず多岐に渡るスキルを持っており、一家自体が一つの音楽集団のようになっている。
また、ニコニコ動画で有名な歌い手の一人、タイツォン(別名義)とはらっぷびとがニコニコ動画に登場する以前(別名義)から作品を通じてお互いに影響しあっており、プライベートでも交友があるらしい。
ニコニコ動画での活躍~メジャーデビュー~それから
投稿開始初期より「冒険でしょでしょ? [Re:Rap-bit ver.]」などの作品で注目されていたが、本格的なブレイクのきっかけになったのは、アニメ「さよなら絶望先生」のテーマ曲「人として軸がぶれている」(大槻ケンヂ)をラップアレンジした曲「人として軸がぶれているでらっぷしてみた」である。本作が二日連続でマイリストランキング2位を取得、合計再生数40万を超えるヒット作となったことで、ニコニコ動画ユーザーに広くその名前を知られることになった[1]。
人気の高さ故にDISソング[2]を他の歌い手から送られたこともあったが、すぐさまアンサーソングを提出、鮮やかな切り返しでリスナーを沸かせた。このときの騒動がきっかけでニコニコ動画初のラップソングが「ニコラップ」と呼称されるようになった。この騒動の詳細についてはenju騒動を参照のこと。
2008年に入ってからは「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」リミックスCDの仕事を受け、「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚) (みくすびと Remix feat.らっぷびと) 」を完成、同CDに収録された。
2008年8月6日には、ついにらっぷびと名義のソロアルバム「RAP BEAT」をエグジットチューンズより発売。
「人として軸がぶれているでらっぷしてみた」も大槻ケンヂ側に正式に許可を取り、「人として軸がぶれているらっぷ」として上記アルバムに収録された。その後さらに、12月10日発売の大槻ケンヂのニューアルバム(「大槻ケンヂと絶望少女達」名義)「かくれんぼか 鬼ごっこよ」に新曲「空想ルンバらっぷ」が収録されることになる。
11月19日発売の「IKZO CHANNEL 441.93」には、みくすびとと共に「冨嶽四十四景~俺はこんな世界いやだ~」を提供。しかし、同月20日に行われたニコ生ライブにおいて、吉幾三本人の計らいにより、本名が「安部」であることがバレてしまった。
2009年2月4日にEMI MUSIC JAPANよりシングル「All Day,All Night」を発売、メジャーデビューを果たした。3月11日には初のメジャーフルアルバム「RAP MUSIC」を発売した。
8月14日にボーカロイド曲「Just Be Friends」の歌ってみたラップアレンジアレンジをゼブラとコラボで投稿し、60万回再生を達成。2010年3月17日「Just Be Friends」を含むミニアルバム「RAP GIFT EP」を発売した。
2011年1月18日に、同年齢の一般女性と結婚したことを発表。
当時司会をしていたニコニコ生放送の番組『ラップスター咲』にて、ドッキリ企画と共に共演の藤田咲、星野卓也から祝福された。
1月23日にはボーカロイド曲「Fire◎Flower」の歌ってみたラップアレンジアレンジを原曲を作ったボカロPでもあるhalyosyとコラボで投稿し、30万回再生を達成。3月9日にはclear、ryoとのコラボ曲「アシタヘ」を投稿し、10万回再生を達成。
6月1日、2年ぶりのメジャーフルアルバム「RAP BLEND」を発売した。
2012年3月6日、アーティスト活動を再開出来る事を発表し、ニコニコ動画に「惑星スターライト」をアップロードした。
略歴
2004年ごろから別名義でオリジナルのhiphop作品をネット上に発表していた(別名を知りたい人はgoogle検索を推奨)。
2006年7月頃、「ハレ晴レユカイ」のラップバージョンを2ちゃんねるのニュース速報(VIP)板に投稿、その2ヵ月後の2006年09月29日に「God knows...」のラップバージョンを同じくVIP板に投稿した[3]。この2曲が各種2ちゃんねる系サイトにスレッドごと転載され話題になったことで広くその名前を知られることになる。
続く2007年2月12日には「冒険でしょでしょ?」のラップバージョンをVIPに投稿し、YouTubeでマッシュアップMADが作成された[4]。
同年3月にはVIPの有志によるオリジナルアルバム「VIP ~QUALITY~ THE BEST-クオリティタカス編-」の2曲目に同曲が収録されることになる[5]。
らっぷびととして初めてニコニコ動画に投稿したのは「冒険でしょでしょ? [Re:Rap-bit ver.]」で、2007年7月24日のことであった。その後の活躍は上記した通りである。
安部?
2008年11月20日、ニコ生ライブ出演中に、吉幾三(IKZOではない)から名前を聞かれ、結果らっぷびとの本名が安部であることが判明した。他にも出身地が、大分出身であることなどがわかった。(しかしらっぷびとの過去作品、踏んどけ!らぶれたぁの歌詞に「東京世田谷実家暮らし、渋谷のアニメメイト歩いていけるよ」とあることから、現在は東京都在住かと思われる)
なお、生放送中に吉幾三は一度もらっぷびとをらっぷびととは呼ばず、全て安部くん、安部と呼んでいる。
生放送中にまさかの本名(苗字)発覚で一時コメント内に安部、阿部とのコメントが多数書かれたが、正確には安部で、阿部は間違えである。
原因のひとつに、生放送中の動画の上の部分で再生できる「ニコ割」にて運営が悪ノリをし、「ウホッ」と発言したことが揚げられる。わざと間違えていた人、本当に間違えていた人が混同し、結果殆どの人が阿部とコメントしていた。
また、2011年10月1日にテレビ東京系で放送された「ゴッドタン」の芸人マジ歌選手権のコーナーにおいて、ダイノジ・大地のバイトの後輩役として共演した際にも「阿部(安部?)」を名乗っていた。
また、同じくニコ生ライブに出演していたCOMA-CHIも名前を聞かれていたが、こちらは「こまっちゃん」に落ち着く(※しかし幾三が「彼と安部は〜」と発していたことから、当初幾三はCOMA-CHIを男だと思っていた説が流れている)。
公開マイリスト
関連動画
オリジナル曲
アレンジ曲
コラボ作品
桃鉄実況
火を貸すラジオ
その他
関連項目
- 歌い手一覧
- ニコラップ
- みくすびと
- どうがびと
- いられびと
- えかきびと
- タイツびと
- K's
- 人として軸がぶれているらっぷ
- When They Cry
- らっぷびととみくすびとの憂鬱
- ゆっくりした結果が安部大輔
- ハイパーヨーヨーアクセル
- 投稿作品の総再生数が多い動画投稿者一覧1000-1500
外部リンク
脚注
- *なお、同動画は後に権利者削除を受けたため、現在では閲覧できない
- *HIPHOP用語で他人を批判、非難する曲のこと
- *イミフwwwうはwwwwおkwwww God knows... (Rap ver.)
- *涼宮ハルヒの憂鬱 冒険でしょでしょ (Rap ver.)ハムスター速報 2ろぐ
- *VIP有志のベストアルバムだお @ ウィキ
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