発売日 | 2009年10月23日 |
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対応機種 | Windows XP/Vista |
ジャンル | 恋愛アドベンチャーゲーム |
原画 | 有河サトル 琴中ゆい 綾瀬はづき 紗倉みかん |
シナリオ | 早瀬ゆう よりは利葉 |
発売元 | SMEE |
レイティング | 18歳未満購入禁止 |
価格(税込) | 9,240円 |
らぶ*でれーしょん!(Love*Delation)とは、HOOKSOFTの関連ブランドであるSMEEが発売したアダルトゲームである。
概要
SMEEの第三作目として2009年10月23日に発売された。公称ジャンル名は「ラブしてデレる学園純愛AVG」。タイトルの「Delation」とは、いわゆる「デレる」を英語名詞っぽく表現したもの。
「惚れた瞬間激デレ開始」をキャッチコピーに掲げており、お互いが好きで堪らない状態になる主人公とヒロインとの描写が全てのゲーム。「彼女のこんな姿を知ってるのは俺だけ」とか「あなた好みの女の子になりたい」とか、個別シナリオはほぼ全編こんな調子である。
それでいて二作目『晴れハレはーれむ』からの「ご都合主義も理不尽も上等、ハーレムして何が悪い!」的な空気を引き継いでいる
ただ原画家の多さから絵のクオリティが安定しておらず、見た目で随分損をしているところもある。
どちらにしろ、これまではかなり地味な存在だったSMEEブランドが、一部ではあるが注目を浴びるきっかけとなった作品と言える。
2011年2月25日には本作からカオス分を若干割引きしてラブ要素を増強した後継作品『ラブラブル ~Lover able~』が発売された。こっちはガン無視しておきながらあっちはwikipedia氏も注目している。テンプレ記事止まりだが。
『同棲ラブラブル』に先駆けて本作の廉価版が2011年12月に発売予定となっている。
ストーリー
主人公(デフォルト名はない)はこの4月、都会を離れて生まれ故郷の町に帰って来た。
かつては「いかにも」な田舎町だったそこは再開発が進んで結構な都市になっていたが、何より彼の関心を引いたのは、この町の女子校が新学長の意向により共学化したことであった。
出会いの予感に胸躍らせて新たな学び舎の門をくぐった主人公であったが、彼が入れられたのは男子の新入生を1ヶ所に集めた隔離クラス。共学化に対する反発の声が強く、結局このような形での男子受け入れになったというのだ。
せっかく出会いを求めて来たというのに、こんな男子校紛いの環境でいつまでもくすぶっていられるか、と奮起した主人公はクラスの外へと踏み出すのであった。
状況的にはここから男子クラスの逆襲劇が始まりそうなものだが、本作の目的は同じクラスに押し込められた同志(?)を見捨てていち早くリア充になることである。
システム
男子校状態の教室で繰り広げられる悲しくも可笑しい日常パートと、女の子たちに会いに行く放課後パートで構成される(日常と放課後がセットで全12回)。
オーソドックスなシステムであるが、これに加えてゲームを進めていくと、ヒロインの趣味や興味を表す語「コミュワード」を入手できる。
コミュワードは各ヒロインに5つずつ用意されており、1つが放課後パート1回と同じ効果を持っているため、特定のヒロインばかり追いかけなくても攻略要件を満たすことが出来る(というより一人だけ追いかけていてもコミュワードは集まらない)。
そのため攻略ルートの作成に柔軟性をある程度もたせることができ、その気になればヒロイン全員分のフラグを立てることも可能、というかそのためのコミュワードという言い方もできる。
ただ実際同時攻略をしようということになると「このパートではこのヒロインに会いに行きつつワード回収」というようなタイムテーブルの作成が必要になってくる。
2周目以降では1周目のプレイで拾ったコミュワードを引き継いでプレイできるのでハーレムを目指すのも楽。
ヒロインイベントを一定回数起こすと、その次の日常パート冒頭と以降の放課後パートで告白するかどうするかの二択が発生する。告白するとその場で個別シナリオに分岐する。全員分のイベントを規定回数まで起こしておいて告白を避けているとハーレム突入である。
登場人物
- 主人公 - 声:なし
- 本編の主人公だが、名前がない(自分で名づけるシステムであり、デフォルトでは『主人 公』というやる気のない名前になっている)。元々はこの町の生まれで、親の仕事の都合で都会へ引っ越していたが、この度一人で舞い戻ってきた。
アホな冗談をしれっと飛ばす困った奴だが、自分から出会いを求めに行く積極的な面も持ち合わせている。昔の蛭田昌人風? - 鳴河千歳 (なるかわ ちとせ) - 声:かわしまりの
- 主人公の幼馴染。かつては鈍くさく泣き虫でいつも主人公にくっついていたが、今やスポーツ万能成績優秀の明るい美少女に変貌、新入生としては特に注目を集めている。かといって主人公のことを忘れたことはなく、「ずっと待っていた」というような形で再開を果たす。…しかし子供の頃主人公に対抗してやっていたヤンチャの数々を彼にバラされ、↑のイメージは多少崩壊する。
映画やドラマのような恋愛に憧れており、その手の話題になると目を輝かせる。 - 水瀬心 (みなせ こころ) - 声:岩泉まい
- 新入生の中では千歳と並ぶアイドル的存在。無菌培養お嬢様を絵に描いたような性格で、突飛な冗談(主に主人公の)でも一度は間に受けてしまう。そのため親衛隊というべきものが出来ており、特に男子に対して目を光らせている。
でも本人は男女の分け隔てなく仲良くしたいと考えている。
可愛い小物を集める趣味がある模様。 - 小日向ひなの (こひなた ひなの) - 声:まきいづみ
- 飼育部の部長をしている3年生。触るのはともかく声を聞くのも目を見るのも駄目というレベルの男性恐怖症。逃げた動物の捕獲を手伝った縁からか主人公はまだまともに話せるのだが、怖いものは怖い。付き合ってみるとけっこうな変わり者で、ネーミングセンスに問題があったり動物の言葉をやたら正確に訳したりする(ちなみに飼育部の動物達もいやに人間臭い)。ボケ側の人間であるはずの主人公がペースを乱されるくらい。
徹底的なイチゴ党かつ時代劇マニアでもあり、意外と多趣味である。 - 橘観美 (たちばな みみ) - 声:春日アン
- 2年生。本職のパティシエールを目指して放課後の家庭科室で個人的に練習している。クールであまり冗談が通じないが偏見のない性格…として通っているが、偶然主人公から「みみみ先輩」とあだ名をつけられ、しばらくいじられたためにクールという印象はやや薄い。
目標が目標なだけにケーキに対する造詣が深いが、駄菓子類にも関心を抱いているらしい。
彼女のシナリオ中にジンギスカンキャラメルを食べるシーンがあるが、北海道の人以外で分かる人少ないと思う… - 鈴原亜希 (すずはら あき) - 声:中島れおな
- 千歳の親友。神出鬼没で噂好きのお喋り。出会いを求めていないわけではないようだが、現在は他人(というか千歳)の恋の行方が重大な関心事となっている。
- 信条葵 (しんじょう あおい) - 声:紫苑みやび
- 主人公らの入った元・女学園の学園長であり、男子隔離クラスの担任も兼ねる、若干ハートマン入ったスパルタ女教師。恋の力は人を成長させる、という信念のもと学園の共学化を推し進めた人物で、反対派との妥協の産物であるこの現状(男子隔離)をよく思ってはいない。『ましろ色シンフォニー』の瀬名蘭華とは似てるような似てないような信念の持ち主。
- 池面太郎 (いけ めんたろう) - 声:野菜太郎
- 主人公と同じく出会いを求めて入学してきた男子クラスの一員。漫画『バリハケン』の登場人物と同姓同名。童顔気味ながらそこそこルックスは良いのだが、喋るとしょっちゅうボロが出る。また、趣味でギャルゲーを作るような二次元オタク。最初だけヒロインの趣味に関する情報を教えてくれる。
- 早乙女純 (さおとめ じゅん) - 声:滝沢アツヤ
- 面太郎とつるんでいる男子クラスの一員。生まれつきの強面と大声とオーバーリアクションが祟り、女子にはもてず同性の友人からはオモチャにされる。顔のわりに傷つきやすく寂しがりであり、何度か二次元やネット上の仮想現実にノメり込みかけている。
- 男子クラスの面々
- 出会いへの希望と下心を胸に入学してきながらも、男子特別クラス…と称した隔離教室に押し込められた連中。真面目ぶっているがすぐ逆ギレするメガネとか、格好だけのヤンキーとか、忍者マニアとかのキワモノ揃いであり、病院呼んで来いな状態。はじめこそ女の子との出会いに飢えていたが、途中から男だらけの環境に順応して内に篭もるようになっていく。
コイツらの出オチぶりに耐えられるかどうかがゲーム継続の意欲にも関わっているため、意外と重要かもしれない。
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関連項目
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