アイアンマンとは、以下を表す。
- 3.86km遠泳+18,025km自転車走+フルマラソンを行う長距離トライアスロンの呼称(Ironman Triathron, 鉄人レース)、およびその完走者への尊称(Ironman, 鉄人)
- アメリカのウェイトトレーニング専門誌「アイアンマン」(Iron Man Magazine)。日本版はフィットネススポーツ社から出版されている
- マーベル・コミックのスーパーヒーロー、アイアンマン(Iron Man)のこと。また、同ヒーローが登場するコミックや実写映画などのこと
本項では3のスーパーヒーローとその実写映画についての情報を中心に記述する。
アイアンマン (Iron Man)とは
マーベル・コミックを代表するスーパーヒーローの一人である。
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アイアンマンは人間味あるヒーローが多いシルバーエイジ(60年代付近)に誕生した比較的長寿なタイトルである。誤読を防止するため海外フォーラムでは度々意図的に「Aian man」と表記される。
連載当初、女性からファンレターが他のヒーローよりも多く届いたと云う。作者スタン・リーは「母性本能をくすぐるからだろう」と考察している。
後にコミックを題材とする実写映画が制作された。『アイアンマン』が2008年に公開され、世界的に大ヒットすると一躍マーベルを代表するキャラクターとなった。
単独作品の『アイアンマン』『アイアンマン2』『アイアンマン3』の他、クロスオーバー作品『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場する。また、『インクレディブル・ハルク』ではラストシーンに登場し、作品間の繋がりを示す。他のヒーローの単独作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『スパイダーマン/ホームカミング』にも重要な役どころで登場する。
本作を始めとするマーベル制作の実写映画版はマーベル・シネマティック・ユニバースというコミック版と異なる平行世界での物語であり、コミックの設定と一概に同一視してはならない。
目次 | |
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トニー・スターク
「I AM IRON MAN」
主人公はアンソニー・エドワード・スターク( Anthony Edward Stark )。通称はトニー・スターク( Tony Stark )。
トニー自身はスーパーパワーを持たず、金の力で 知識と技術力で生み出したパワードスーツを装着して戦う点が特徴である。
「スーツさえあれば自分でなくても良い」という自身の危うさに悩みながらも、正義の為に戦い続けている。
父に米国の巨大軍事企業スターク・インダストリーズの社長ハワード・スターク、母にマリア・スタークを持つ。ハワードは戦中戦後の米国を支えた天才であり"アメリカ軍事産業の父"と言われる。その父の頭脳を受け継いだトニーは、実写版では4才で集積回路基盤を組み立て、6才でエンジンを制作し、15才でMITに入学、17才で同大学を首席で卒業した。記憶力も良く、『アベンジャーズ』では一夜にしてセルヴィグ博士らの論文を読み込み、専門家レベルの熱核反応物理学の知識を披露した。
1991年のトニーの誕生日前後に両親が他界した [1] ため、莫大な遺産と経営権を継承しスターク・インダストリーズのCEO兼エンジニアとして就任した。就任後は辣腕を振るい、スターク社は最盛を迎えた。
ある時、テロ組織に拉致されて命からがら生還した経験から過去を振り返り、軍事産業から撤退してアイアンマンスーツで平和の為に戦うヒーローとなった。
コミック・実写版共に、地球防衛組織の「アベンジャーズ」を構成している[2]。アベンジャーズ結成の中心であったキャプテン・アメリカ、マイティ・ソー、アイアンマンの3人はビッグ3と呼ばれて親しまれている。コミック版ではトニーがアベンジャーズの拠点として「アベンジャーズ・マンション」を提供している。また、実績を買われ一時は実写版にも登場する組織「S.H.I.E.L.D.」長官に任命されていた。
オリジンから、日本国内では「社長」というあだ名でファンから親しまれている。
特徴
身長 | 【実写版】175cm(5'9") 【コミック】185cm(6'1") |
体重 | 【実写版】84kg(185lbs)【コミック】102kg(225lbs) |
年齢 | 【実写版】42歳前後(?) |
生年月日 | 1970年頃の4月29日または5月29日(?)[3] |
俳優 | ロバート・ダウニー・ジュニア(以下、RDJ) |
吹き替え | 藤原啓治[4] (日曜洋画劇場:池田秀一) |
アメリカの巨大軍需企業スターク・インダストリーズのCEO兼エンジニアを務め、フォーブス誌による推定資産は60億ドル[5]の億万長者である。大まかなキャラクター設定はコミックと実写版に然程差はない。
性格は典型的ナルシスト。 切羽詰まった時でもジョークを放つ飄々たる性格である。強気な言動は目立つが精神面は強くない。原作ではアルコール依存症に悩み[6]、『アイアンマン2』では自暴自棄から必殺技でスイカ割りしたり、『アイアンマン3』では『アベンジャーズ』でのトラウマから重度のPTSD、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではソコヴィアを実質壊滅させたウルトロンを産み出した罪の意識に悩まされ…といった常人並の一面も持っている。
好きなものは酒と車とファストフード。「酒には刺身が合う」と熱燗を飲むシーンがあり、クラシックカー収集を趣味としカーレースに出場するほどの運転技術を持っている。愛車は『アイアンマン』ではAudi R8、『アイアンマン2』ではその上位モデルのAudi R8 Spyderである。前者は1600万~2000万円 [7]。また、ガレージには作中でアイアンマンのペイントの元となったホットロッド[8]も並んでいる。
また、実写版ではBlack SabbathとAC/DCの楽曲がテーマソングとされている。『アイアンマン』の冒頭ではAC/DCの『Back in Black』をCDプレイヤーで聞いていて、エンディングロールにはBlack Sabbathの『IRON MAN』が使用されている。『アイアンマン2』のスターク・エキスポ開会式のテーマソングはAC/DCの『Shoot to Thrill』で、『アベンジャーズ』でシュツットガルトにアイアンマンが登場したシーンでも使用している。また、中盤からはBlack Sabbathの公式Tシャツを着ている。
実写版のトニーを演じるRDJは企画段階からジョン・ファヴロー監督に彼がトニー役に最適として推薦されていたが、制作陣は歳を重ねているRDJ採用に難色を示していた。しかし彼はスクリーンテストで見事主役の座を勝ち取った。RDJはアイアンマン原作のファン[9]であり、作品のディテイルに関わっている[10]。
原作トニーのモデルはハワード・ヒューズという実在の実業家とする説がある。全盛期には「地球にある財産の半分を持つ男」 とまで言われる億万長者であったが強迫性障害やアルコール依存症を患っていた。
能力
スーパーパワーを持たない一般人の為、俊才による機転とスーツの力で戦う。
トニー・スターク
アーマーの基本的性能(主に実写版の場合)
身長・体重 | (コミック版かつトニー込み)198cm/113kg |
装甲 | ゴールド・チタン合金 鉄の装甲はマークIIまで。 |
飛行能力 | リパルサーエネルギーによる飛行制御能力 |
飛行速度 | 実写版ではスーツ毎に異なるがF22とドッグファイトが可能。原作での最高速度はマッハ3。 |
パワー | 3tの物を持ち上げられる腕力 |
エネルギー源 | 毎秒3GJ発電するアーク・リアクター。 |
その他 | 高度映像認識によるオートエイム・敵性判定 |
リアルタイムの自己診断機能 | |
ライフサポート・システム、通話機能 |
※スーツごとに特徴が異なる。
武装
リパルサー・レイ | 飛行制御システムを応用した攻撃。質量のあるビームを放つ。 |
ユニビーム | 胸のリアクターから直接エネルギーを集めて放つ。 |
小型ミサイル | ジェリコミサイルの小型版。肩部に搭載し、狙撃と自動追尾可能 |
ロケットランチャー | 腕に搭載。弾数は限られるが強力。 |
撹乱用フレア | 腰に搭載。小型ミサイルの弾幕を放って撹乱する。 |
レーザービーム | マークVIから搭載。マークVIIから使用回数制限無し。 |
コミック版の武装
リパルサー・レイ | 実写版と類似。 |
ユニビーム・プロジェクター | 実写版と類似。 |
エナジー・シールド | バリアを張って防御する。 |
パルス・ボルト | 遠距離を狙撃する程威力が上昇する。 |
プロトン・キャノン | 格闘ゲームでお馴染み。 |
スパイダー・センス | スパイダーマンの直感を解析し、実装したもの。 |
ウルトラ・フロン | |
磁場操作 | マグニートーに劣るものの、磁場を操作できる |
ソニック・ブラスト | |
ホログラフ発生 | 囮を作り出す。 |
フォース・フィールド | アーマーの全エネルギーを費やして対エネルギー用フィールドを展開する。 |
ヒーローになる経緯(オリジン)
原作と実写版では時代の違い故にオリジンがやや異なる。また、原作は2005年に一度リブートしており、トニーが襲撃された地をベトナムからアフガニスタンに移している。実写版はこの設定を元に再構成したものである。
原作
新開発の「兵器の出力を1000倍にするトランジスタ」を使用した追撃砲のデモンストレーションのためベトナムに派遣されたトニーは、地雷の爆発で破片を心臓に受けて重傷を負った。現地のゲリラに拘束されたが、トニーの頭脳に目をつけたゲリラのボス、ワン・チューの指図で一命を取り留めた。トニーはその命と引換にゲリラに件の新兵器の開発提供を強制されるが、トニーは自身の生命維持機能とゲリラを殲滅しうる戦闘能力を兼ねたパワードスーツ制作を決意し、ワンへの服従を装いながら、捕虜のホー・インセン教授の協力を得てアイアンマンスーツを完成させる。インセンの捨て身の時間稼ぎによってスーツを起動して脱出しジェームズ・ローズに救出される。帰国後、自社のボディガード「アイアンマン」を名乗ってヒーロー活動をはじめる。
実写版
米空軍に新開発のリパルサー技術を搭載したミサイル「ジェリコ」をプレゼンするためアフガニスタンを訪れていたトニーは、プレゼンを終え帰路に着いた所をテロリスト「テン・リングス」に襲撃され、スターク社の兵器で胸に重傷を負う。テロリストのアジトに拉致され、捕虜であったインセン教授の手術で一命を取り留めるも余命一週間と告げられる。トニーは身柄開放と引換にテロリストに「ジェリコ」の開発提供を約束される。トニーはインセンの協力を得て、ジェリコ開発を装いながら心臓ペースメーカー兼熱プラズマ反応炉の小型版アーク・リアクターを開発し、それを動力源とするパワードスーツを秘密裏に完成させる。インセンの捨て身の時間稼ぎによってスーツを起動し、アジトを壊滅させて脱出を果たした。自社の兵器で兵士や民間人が殺されていることを目の当たりにしたトニーは帰国すると軍事産業からの撤退を公表。世界平和のためにパワードスーツ開発に着手する。
マーベル・シネマティック・ユニバース
実写化された『アイアンマン』からの登場作品をここに記述する。
『アベンジャーズ』のジョス・ウィードン監督はマーベル・シネマティック・ユニバースの中心はあくまでアイアンマンと考えているとコメントした。
『アイアンマン』~『アベンジャーズ』までの一連をフェーズ1、『アイアンマン3』~『アベンジャーズ/エイジオブウルトロン』までの一連をフェーズ2と定義されている。
『アイアンマン』/監督:ジョン・ファヴロー 2008
装着せよ。強き自分
コミックのオリジンを現代風に再構成しトニーがヒーローになるまでを描いた作品。世界的に大ヒットを記録し、アイアンマンの知名度を高めた。『アベンジャーズ』に至る大企画の足がかりとなった作品である。日本国内でもアメコミ映画としては好成績を収めた。細かなセリフの一部はアドリブであると知られている。RDJもこの作品でトップスターとなった。本映画の撮影時点で最もギャラが高額の俳優は主役のRDJではなくローディ役のテレンス・ハワードと言われている。
Forest Catによると制作費1億4千万ドル。全世界興行収入は5億8517万ドル。 日本国内においては9億2千万円。
『アイアンマン2』/監督:ジョン・ファヴロー 2010
ヒーローになった男、トニー・スターク。次なる試練。
『アベンジャーズ』への布石として様々な伏線があり、他作品との橋渡し的役割が強い作品のため『アベンジャーズ』視聴にあたっては是非見ておきたい。ラストシーンのハンマーは『マイティー・ソー』のムジョルニアである。
自身がアイアンマンであると公表してから半年後の話である。アイアンマンによる"抑止力の民営化"を謳い市民の信頼を集めたトニーだったが、程なくしてトニーを恨むウィップラッシュに苦戦したことで不信が広まった。アイアンマンの絶対的強さが否定されてトニーの精神的な弱さが露見する。作中でトニーとウィップラッシュの父子関係を対比しており、不仲であった父ハワードの思いを知って自身について考えるようになる。また、彼女が取締役に就任したことでトニーと対等な関係となってペッパーとの関係が進展した。
「ラストバトルが残念」という評価があるが、MARVELの指示でラストバトルがカット寸前であったのを、ジョン・ファヴローがMARVELに掛けあって追加した為である。
時系列的に『アイアンマン』と本作の間に『インクレディブル・ハルク』がある。『インクレディブル・ハルク』にもトニーが登場しているが、これはハルクをアベンジャーズに招集するためではなく、軍属であるヴィランのアボミネーションを招くためである。
ローディ役がテレンス・ハワードからドン・チードルに変更、ウォーマシン、ブラック・ウィドウが登場した。
制作費2億ドル。全世界興行収入は6億2393万ドルで今作も大ヒット。日本国内においては12億円。
『アベンジャーズ』/監督:ジョス・ウィードン 2012
キャッチフレーズが有名で、本作を見ていなくてもキャッチフレーズを知っている者は多い。これは日本の配給会社が決めたフレーズであるためマーベル・スタジオズは無関係である。
「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」らの大看板が一同に介し、コズミックキューブの力で地球支配を目論むロキに立ち向かう。アクション要素もさることながらヒーローの人間関係にも重きが置かれている。当初は不和であったアベンジャーズが「アベンジ(復讐)」を掲げて次第に手を取り合う。この「アベンジ」は仇討ち・正義の仕返しという意味合いを持つ。本作までに『キャプテン・アメリカ ザ・ファーストアベンジャー』 と『マイティ・ソー』が展開され、それぞれ世界観を共有している。映画史に残る大ヒットを記録し2012年で最も興行収入が多かった。2013年4月現在で全世界歴代映画興行収入はアバター、タイタニックに続く第三位である。
エンドロール後のシュールなシャワルマ食事会は見どころ。コミックによるとNYにローディは急行したものの戦闘は終わっており、シャワルマを食べている彼らに呆れていた。
制作費2億2千万ドル。全世界興行収入は15億1175万ドル、日本国内においては36億1千万円。
- ヴィラン
- ロキ&チタウリ。クレジット後にスーパーヴィランのサノスが登場する。
- スタン・リー
- ラスト近くのインタビューシーンに登場。未公開フィルムでは時代のギャップに苦労するキャプテン・アメリカに話しかけている。
『アイアンマン3』/監督:シェーン・ブラック 2013
さらば――アイアンマン。
『アベンジャーズ』から一年後の物語。地球外の脅威に晒されて衝撃を受けたトニーはそのトラウマからPTSDに悩まされていた。トニーは自身の弱さに怯えて取り憑かれた様にスーツを制作しており、一年で35体ものスーツを開発していた。
その頃中東のマンダリンがアメリカの批難を繰り返し、悪虐の限りを尽くしていた。声明を求められたトニーがマンダリンを挑発した所、報道ヘリに偽装した武装ヘリで自宅を爆撃されてしまった。試作段階のマーク42で何とかペッパーを助けたがラボは崩壊し、かつてのスーツは喪失した上脱出の手違いで彼女と離れてしまう。全てを奪われたトニーは事件解決に奔走する。
スーツに頼れないトニーが創意工夫で強敵に立ち向かう。今までのスーツ無双から一転ギリギリの緊張感が味わえる。34体のアイアンマンが登場するシーンは必見。『アイアンマン2』-『アベンジャーズ』で揺らいだアイデンティティを取り戻し「作って戦うヒーロー」として再起する。
軍属としてローディが装着したアイアン・パトリオットが登場する。今までの作品とは異なってナレーションが多い[11]。「エクストリミス」の詳細はアルドリッチ・キリアンの項目に記した。
『アベンジャーズ』のヒットから日本国内でもプロモーションが行われ、アイアンマンマーク42がニコニコ超会議2に登場した。中国版の『アイアンマン3』には限定シーンが追加されており、製作に中国企業が多く携わっている件とハリウッドの中国市場へ接近の関係性が報道された。中国版トレイラーにも中国人心臓外科医のウー博士のシーンが特別にあり、マークVII(?)で訪中するトニーが見られる。
制作費2億ドル。世界興行収入は12億1316万ドル、日本国内における興行収入は24億円。
『アイアンマン3』のFAQ
読む場合はスクロールしてください。内容は考察や推測が多く含まれます。
ネタバレ注意 |
- Q.『アベンジャーズ』での戦いがトラウマになるようなキャラなのか?
- A. 決して精神的に強いキャラクターではありません。『アイアンマン2』でヤケになるシーンなどからメンタルの弱さを見て取れ、『アベンジャーズ』での強気な言動は強がりと取れます。元々自身の強さは所詮スーツの力に過ぎないという負い目を持っていました。そこに『アベンジャーズ』での経験が追い打ちを掛けて精神を病んだと考えられます。
- Q.ハッピーは何故爆心地の近くに居たのに生存しているのか?
- A.屋台の陰に隠れて直撃を免れたからです。
- Q.エクストリミスとは結局何だったのか。何故爆発したりしなかったりするのか?
- A.エクストリミスはコミックにも登場しているナノマシンのようなものです。実写版では腕や足を失ったため退役軍人や身体障害者をキリアンが集め、エクストリミスを投与したようです。1999年のキリアンが身体障害者だったのに、数年にして健常者となれたのはエクストリミスの回復能力のおかげです。実写版のエクストリミスは身体に適合した場合は驚異的な身体能力と発熱能力を与えますが、適合できなかった場合は自身を蒸発させる程の高熱を発し、人間爆弾となります。また、投与の際には身体的苦痛を伴う為耐えきれずに死ぬ場合があるとされます。キリアンは人が集まる場所でエクストリミスを求める人間に投与することで適合した者はA.I.Mに迎え入れ、適合しなければマンダリンに「あれは我々の爆破テロだ」と言わせていたと考えられます。
- Q.トニーが最初に腕に打ち込んだ物は何か。エクストリミス?
- A.エクストリミスではなく皮下に埋め込むマーク42の操作用チップです。
- Q.何故時間が経ってもマークVIIの塗装が剥げているのか?
- A.『アベンジャーズ』でJ.A.R.V.I.S.に「色を塗らなくても良い」と命令した為だと考えられます。
- Q.マンダリンの正体は結局何なのか?
- A.コミックではトニーの宿敵ですが『アイアンマン3』では、カリスマ性のある人物が必要であったキリアンがトレヴァーという役者に"マンダリン"という架空のテロリスト役をさせていました。
- Q.キリアンがヴィランに変わった動機がよく分からなかった
- A.先の大晦日、約束したのに待てども待てどもトニーが現れないことから自身の不遇を嘆き、トニーないしアメリカ合衆に強い恨みを抱いた為です。復讐というより嫌がらせが目的と言え、狂行そのものには大した動機はなくビジネス目的でも無いと考えられます。
- Q.副大統領が何故大統領機に連絡しなかったのか理解できない
- A.建前では「マンダリンが大統領を殺害し後任として副大統領が大統領に就任する」シナリオになっていましたが、本懐は娘(孫?)の右足の欠損を治療するためにエクストリミス技術を支援していたからと取れます。
- Q.マヤ・ハンセンが悪者か味方か結局分からなかった
- A.彼女なりの葛藤はあったものの、研究資金目当てにキリアンに加担していただけのようです。トニーの邸宅に警告に訪れたことからも彼女は悪者でなかったと取れます。
- Q.何故最初からアイアンリージョンでトニーを救出しないのか?
- A.スーツは無事でもJ.A.R.V.I.S.のシステムに異常があった為です。ホール・オブ・アーマーをマンダリンの手の者に開けられる寸前に漸く脱出できました。
- Q.チタウリやソーと戦えるほどなのに『3』の敵に苦戦しすぎではないか
- A.おそらくアイアンマンの強さは相対的に変化すると考えられます。雷を扱うソーには比較的強く、熱を操るエクストリミス兵には弱い。コミックでも磁場を操るマグニートーに敗北しています。『アベンジャーズ』のチタウリは蟻や蜂のように数の力で戦うタイプで、攻撃武器は高性能であるもののハンドガンが通用するほど防御力が皆無でした。また『アイアンマン3』で使用されたマーク42は試作機であり、アイアンリージョンも自動操縦であった為トニーが操縦するほど強くないと考えられます。
- Q.アイアンマンスーツが流石に脆すぎないか?
- A.スーツの耐久性に関する詳細が無いため脆さの説明はできません。
- Q.スーツを壊されたのは迂闊に住所を公開したのが原因ではないか。
- A.結果論ですが、キリアンの復讐したい相手はトニーであったので遅かれ早かれ自宅は襲撃されてスーツは破壊されたでしょう。トニーの自宅は『アイアンマン2』に見られるようにパーティを催す程有名な邸宅である為、住所公開はさほど問題ではありません。迂闊な挑発はトニーに余裕が無かったのが原因でしょう。
- Q.スーツをラストで爆破させる意味が分からなかった
- A. 彼にスーパーパワーはありませんが、そのスーツを自ら開発し、自ら装着して戦います。トニーはその本分を忘れて自身の人間としての脆さとペッパーを失う恐怖に怯えていました。爆破されたスーツは強迫観念に駆られるままに開発したもので、弱い自分から目を背けるために開発したものです。作中でトニーは「ペッパーを取り戻す」という意志を持ち、創意工夫を凝らして戦ったことで作って戦うヒーローとしての自覚を取り戻しました。そこで今までの現実逃避の産物を弔いを込めて爆破させ、成長した自分をペッパーに見せたのだと思います。
- Q.ペッパーがキリアンにとどめを刺したのは何故か。
- A.コミックでペッパーがアイアンマンスーツを着てヒーロー活動をした経緯を端的に表した物なのではないでしょうか。実のところ『アイアンマン』でもラスボスにとどめを刺したのはペッパーです。
- Q.何故ペッパーの服が溶けないのか。
- A.描写を見るに意図的に熱を放っていなければ体表はそれほど熱を発しないようです。ジャック・タガートも爆発の寸前でさえ服が溶けていません。
- Q.誰がトニーの心臓を手術したのか?
- A.冒頭の1999年、スイス・ベルンで開催された技術会議にて出会った、中国人心臓外科医のウー博士です。コミックに登場するチェン・リューがモデルです。
- Q.何で今になって手術したの?早く手術すればよかったのに。
- A.『アイアンマン3』になるまで心臓手術しなかった理由は定かではありません。トニーの性格ゆえに命を医者に預けるのが嫌だったと考えられます。ウー博士は命の恩人であるインセン教授の知り合いであるため信用したのでしょうか。また、シネマティック・ユニバースの時間進行は現実世界とほぼ同じとされています。『アイアンマン』『アイアンマン2』の時点で不可能だった外科手術がようやく可能になった可能性があります。他にもトニーはアーク・リアクターその物がスーツに依存する要因と考えていたと取れます。ラストで海にアーク・リアクターを放り投げるのは、スーツに依存していた自分との決別を表すのではないでしょうか。
- Q.キャプテン・アメリカやソーなどが助けに来ないのは何故?
- A.彼らが来なかったことにも理由があります。キャプテン・アメリカはS.H.I.E.L.D.のウィンター・ソルジャーの件で駆り出され、ソーはそもそも地球人ではなくアスガルドで仕事をしているので気軽に地球に来られません(実は『アイアンマン3』の後に地球にやって来ますが)。バナー博士はエンドロール後に登場しますが、 ハルクを自由自在にコントロールできないため濫りに力を使いません。ヒーロー達が過ごす時間もリアルタイム進行でそれぞれ解決すべき案件があります。
- Q.最後に出てきた男性は誰?
- A. ハルクことブルース・バナー博士です。カウンセリングはバナー博士の専門外なので、トニーの話を全然聞いていません。ハルクを演じるマーク・ラファロは別作品のアスリート役で体を鍛えて坊主頭にしており『アベンジャーズ 』とは印象が違うので誰か分からないかもしれません。ラストシーンはRDJがバナーに語りかけるシーンの制作を望んだために急遽撮影したものとされます。マーク・ラファロがアベンジャーズのキャストとオスカーに登場した際は既に坊主頭であったためその頃に撮影したと考えられます。
その後の展開・2015年以降
RDJ演じるアイアンマンの単独映画はアイアンマン3で終了だが、マーベル・シネマティック・ユニバースフェーズ3まで他ヒーローの映画、及び集合映画に登場した。
2015年はアベンジャーズ2作目である『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場、人工知能ウルトロンを作り出すことで結果的に世界の危機を招いてしまうがアベンジャーズで協力して敵の野望を打ち砕いた。
2016年にはキャプテン・アメリカ3作目である『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場、自国が戦場になった事で家族を失ったヘルムート・ジモ大佐が企てた策略により、ヒーローの自由な活動を禁止するソコヴィア協定を支持したためキャプテン・アメリカと対立し、アベンジャーズを二分することになった。
2017年にはスパイダーマン単独映画である『スパイダーマン/ホームカミング』にも登場し、スパイダーマンへのスーツの提供他、まだ未熟なスパイダーマンへのフォローも行っている。
2018年には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場。強敵サノスを相手にスパイダーマン、ドクター・ストレンジ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーたちの新しい仲間と激戦を繰り広げた。
2019年公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』では量子世界を利用した時間移動装置を開発。サノスによって奪われた命を取り戻すため、時間旅行に挑む。
アーク・リアクター
トニーの胸に収められているプレート型の装置のこと。チェスト・ピースとも呼ばれる。電磁石で心臓に残った兵器の破片が深部到達を防ぐと同時にスーツのエネルギー源を兼ねる。正式名は熱プラズマ反応炉。
アークリアクターの大型版はスターク社の研究所に設けられており、30年以上前にハワード・スタークと研究仲間のアントン・ヴァンコがリベラル派へのパフォーマンスとして開発したとされる。大規模設備の割にはエネルギー変換効率の劣る古い技術とされていた。しかしながら3ギガワット(秒間3ギガジュール)のエネルギーを作り出せる[12]。3ギガワットは日本の一般的な原発3基分の発電量に相当し、柳田理科雄によればこのリアクターが25個あれば日本のエネルギー問題を解決できる。だが、アイアンマンスーツは長時間稼働させられない。
そんな夢のエネルギーをテロリストのアジトでパワードスーツを作る片手間でガラクタを材料に小型化した。帰還後は設備の整った自宅で改良版を制作している。当初はコアにパラジウムを採用していたため膿のような無機物が生じる。スーツを使用するほどパラジウムが破壊されて血中に毒素が溜まる問題が有り、一日2.4Lのクロロフィル(青汁のようなもの)を服用しなければ命の危険がある。次第に限界が迫っていたが、ニック・フューリーのヒントから父ハワードのメッセージを読み取ってヴィブラニウムをコアに採用することで問題を解決した[13]。更にアークリアクターの出力も向上したとされる。
『アイアンマン』で胸のリアクターが奪われ、エネルギーを確保できなかった反省から以降のスーツには予備リアクターを搭載している。『アベンジャーズ』ではスタークタワーに試作品の大型リアクターがあり、タワー内の電力を試験的に供給している。ロキはこのリアクターを利用してチタウリを召喚した。コズミックキューブの解析装置もチェスト・ピースの意匠とよく似ており、安定化にイリジウムを必要とするなどコズミックキューブと関連性が多い。『アイアンマン3』ではインセンと面識のあるウー医師に心臓の破片を取り除かれ、リアクターを胸に収める必要が無くなったため自宅前の海にリアクターを投げ捨てた。また『3』の未公開シーンではアーク・リアクターを胸から取り出してAEDのように使用している。
原作コミックにはアークリアクターは登場しない。原作ではスーツそのものの胸部に心臓ペースメーカー機能を備えていたので人工心臓を移植するまではスーツを脱げなかった。また、原作のスーツは、動力源が実写版とは異なっている。実写版でアークリアクターが登場以降程なくしてコミック版に設定が一部取り入れられた。
実写版に登場したスーツ
実写版では変身ヒーローのようにその場で都合よく変身できないので装着に時間がかかる。基本的にトニーのラボでロボットアームで体にパーツを装着していくが、バージョンが上がる毎に装着が容易になっている。スーツ着脱シーンはシリーズを通して評価が高い。『アイアンマン3』ではVII以降のスーツが直立・飛行状態から装着可能になった他、マーク42は意思に応じて飛来するため装着が非常に早い。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ではナノマシンを利用したスーツによってトニーの意志によって自由自在に着脱や変形ができるようになった。
ちなみに、破壊されたスーツはもとより奪われたスーツまでもラボに展示してある。スーツの情報は主にIRON MAN WIKIを参照した。
スーツ目次 | ||
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アイアンマン マークI/『アイアンマン』
同時進行で開発した小型版アーク・リアクターをエネルギー源とし15分が活動限界。スーツの下にはレザー素材のタイトな服を着用する必要がある。
脱出用のため形は歪で溶接も雑。 前面の装甲は厚く堅牢だが、背部や関節は無防備である。機動力は低いが背部のロケットによる簡素な飛行能力はあり、テロリストのアジトから脱出できた。しかし、飛行は安定せず墜落してスーツは大破。 残骸はテン・リングスの残党を通じてオバディア・ステインに渡った。
操縦システムはまだ無く、火炎放射器と一発だけのロケットランチャーを搭載しており、テン・リングスのアジトを壊滅させた。今日知られているアイアンマンとは異なり鉄製で無骨な外見である。原作のツルツルしたマーク1を、現実的にメカらしくしたデザインである。2009年には実写版マークIと類似したマーク0がコミックに逆輸入されている。
アイアンマン マークII/『アイアンマン』『アイアンマン2』
生還したトニーが設備の整った自宅で開発に取り組んだプロトタイプのアーマー。飛行能力を大きく改善してテスト飛行を行った。このアーマーの制作工程が『アイアンマン』の見所である。造形はよく知られるアイアンマンの物になったが塗装はされていない。装甲をチタンとアルミニウムに変更し、リアクターをアップグレードしている。正しく「鉄の男」と呼べるのはこのマークIIまでと言えるが実際はマークIIですら鉄色なだけで鉄製ではない。
制作後にトニーが飛行テストを行った結果、高高度に達したところでスーツが凍結し、飛行制御システムが停止してしまう。この時の飛行データはマークIIIへの改良に活用された。プロトタイプであるため最低限の武装のみ搭載している。後にスーツで遊んでいたトニーに憤慨したローディがマークIIを空軍に持ち帰り、ジャスティン・ハマーによる改装でウォーマシンとなる。
アイアンマン3:プレリュードではローディからウォーマシンが返還され、ハマーの改装を取り外してラボに飾り直したことが語られる。原作マーク2は金色で、デザイン自体はマークIとあまり変わっていない。
アイアンマン マークIII/『アイアンマン』
今日よく知られる赤と金色を基調にしている。マークIIの試験データを元にJ.A.R.V.I.S.で自動的に開発した。
装甲に人工衛星に使用されるゴールドとチタンの合金を採用して凍結を回避しており、紛争鎮圧用の武装を多数搭載している。J.A.R.V.I.S.が提案したデザインはゴールドを使用している為か全身金色であったが、派手過ぎるというトニーの意見を受けホッドロッドの火炎を参考に色彩を変更した[14]。
マークIIも同様と思われるが設計に難があるらしく、スーツの下にはタイツのような薄手の服を着る必要があり、スーツを脱ぐのが困難である。オバディア・ステインにアーク・リアクターマークIIを奪われ、已む無くアーク・リアクターマークIを無理やり使った戦闘を余儀なくされる。ラストのアイアンモンガーとの戦いで破損した。
余談だが、アイアンモンガー戦前のマークIIIを装着するシーンはRDJではなく男性モデルを撮影した後付けである。
原作では機能面や効率面を改善し、赤と金色の有名なデザインとなった。装甲はナノテクノロジーで3次元に編成された合金である。ヘルメットにアンテナがあるため「ホーンヘルメット」とも呼ばれる。
アイアンマン マークIV/『アイアンマン2』『アイアンマン3』
スターク・エキスポ開会式で登場したモデル。脱ぐシーンが格好いい。
マークIIIからのマイナーチェンジに留まるが、形状がやや細くなっている他、パワードスーツの下がテーラードスーツのような服でも着脱しやすくなった。酔ったトニーの言葉であるので詳細は不明だが、尿を分解する機能もある(?)
余談だが、『アイアンマン2』のトレイラームービーではペッパーがヘルメットにキスして飛行機から放り投げているが、そのシーンはボツになった。
自暴自棄になって泥酔したトニーがこのスーツで遊んでいた所ローディの怒りを買い、マークIIを没収されて殴り合いの喧嘩になる。
『アイアンマン3』では調整中のマーク42のパーツが衝突してヘルメットが潰れてしまった。
アイアンマン マークV/『アイアンマン2』
モナコのカーレースに参加していたトニーがウィップラッシュの襲撃を受けた際に装着した。
カラーリングが赤地に銀で、他のスーツとデザインが異なっている。
通常はアタッシェケース型であり、携帯可能でどこでも着られる。13.6kgしかないので非力なペッパーでも持てる。 このスーツの装着シーンは必見で、足で起動し腕を挿して抱え込むとスケイル状のパーツが自動的に展開されて体を包む。
装甲に鉄とマグネシウムを採用することで軽量化に成功し、タングステンのフレームで強化している。携帯型ゆえに装甲が薄く防御面が心もとない。リパルサー・レイとユニビーム以外の武装は確認できず、飛行能力も低いためあくまで緊急用のスーツと言える。しかし車を蹴飛ばすほどの超人的パワーはある。
原作のシルバー・センチュリオンアーマーがモデルと考えられる。実写版マークVのような赤と銀のカラーリングと厳つい顔が特徴である。 胸部のマウントは逆三角形。アタッシュケース型のスーツとなった由来は、おそらく原作のエクストリミスアーマーがアタッシェケースに入るほどコンパクトになることからと思われる。
アイアンマン マークVI/『アイアンマン2』『アベンジャーズ』
他のスーツと異なり、アーク・リアクターのマウントが従来の丸型から逆三角形になった。
コアをパラジウムからヴィブラニウムに変更したリアクターを採用しているためスーツもそれに対応したハイスペックモデルである。ある程度水中や宇宙空間での活動に対応している。カートリッジ式のレーザービームを搭載。耐久性が高く、『アイアンマン2』ラストの戦闘から『アベンジャーズ』の後半まで使用されている。
『アベンジャーズ』では神様であるソーと戦闘する。ムジョルニアから放たれるJ.A.R.V.I.S.の予想の400%という雷の莫大な電気エネルギーに耐えてユニビームにその電力を反映している。さすがにソー相手ではアーマーに負担がかかっている[15]。
実写版での造形は原作のエクストリミスアーマーに近い。『アベンジャーズ』での後半では酷使によってガタが来ていて、ロキを前にしてスーツを脱がざるをえなかった。
アイアンマン マークVII/『アベンジャーズ』『アイアンマン3』
『アベンジャーズ』の後半に登場する。装着シーンは必見のカッコ良さだ!
普段はカプセル型でコンパクトである。起動するとロケットで自動的に飛行し、手首のコラントッテにセンサーが反応して落下中でさえ装着できる。J.A.R.V.I.S.によると着用時点では実用段階でなく、改良されたヴィブラニウムアークリアクターでもエネルギーが枯渇している。マークVIはレーザービームを一度だけ使用できたが、マークVIIはパワーが続く限り何度もレーザービームを使用可能。また、飛行能力の向上で手の平からリパルサーを噴射しなくても滞空できる。武装が他のアーマーよりも多く、セラミックメッキを施した鋼鉄などの複合装甲を採用しているので重い。
ジョス・ウィードンが監督が丸型リアクターを好んでいるため、胸部のマウントは従来の丸型に戻っている。『アベンジャーズ』のオーディオコメンタリーではジョス・ウィードンが「初めてHUD(顔の前の操作画面のこと)を横から写したんじゃないかな」と発言しているが、実際は『アイアンマン』でマークIIIが一瞬だけ横を向いている。
『アイアンマン3』にも登場し、起立させた状態からも装着可能なことが判明した。『アベンジャーズ』から一年経っているが塗装は剥げたままである。中国版のトレイラーではこれらしきスーツで訪中している。
アイアン・リージョン
『アベンジャーズ』から一年間で作られた『アイアンマン3』の35体のスーツをアイアン・リージョン(鉄の軍団)と言う。「ホーム・パーティ・プロトコル」で7体のスーツを中心に全体登場した[16]。「ホール・オブ・アーマー」という極秘の地下室に格納されていたので爆撃の被害を受けなかった。
以前のアーマーとは異なって、ナンバリングと共に"通称"を持っている。映画公開当初は全ての情報が公開されていなかったため、当時公開されていたたものから先に紹介している。また、ローマ数字表記ではナンバーが見辛いので、アラビア数字で記述している。胸部のリアクターの形状は特記しない限り通常の丸型。
アイアンマン マーク17 "ハート・ブレイカー" Artillery evel RT suit
露出したリアクターが特徴。大砲=ユニビームを発射することに特化している。
コミック寄りのこれまでに無いデザインをしており、無骨な頭部と肩が特徴的な他、アーク・リアクターが他のアーマーより大きい。概要の"RT"は「リアクター」の略で、自在にユニビームを放てる。防御機能として「リパルサー・シールド」を生成可能。「ホーム・パーティ・プロトコル」のアイアン・リージョン登場シーンではセンターを担当し、最初に画面に映っている。
トニーの指示で3人の兵士に纏わりつかれたレッド・スナッパーを援護した。レッド・スナッパーがなんとか引き剥がした一人をリパルサー・レイで追撃した。その後置き去りにされたローディを回収し、妨害を受けながらも港の上層に運び上げている。余談だが「ハート・ブレイカー」は「惜敗する」という意味もある。
コミックのスペース・アーマー・マークIIIに首から下のデザインがよく似ている。
アイアンマン マーク33 "シルバー・センチュリオン" Enhanced energy suit
原作のマーク7と同じ「シルバー・センチュリオン」を題するアーマー。赤と銀のペイントと角ばった逆三角形のリアクターが特徴。同様の塗装のマークV程明瞭な発色ではなく薄暗い事もあって色が分かりづらい。装甲や背格好は従来型のマークVIIによく似ている。デザイン的にはコミックのシルバーセン・チュリオン・アーマーよりもエクストリミス・アーマーに近い。
フォース・フィールド機能を搭載し、磁性を変化させることで金属の対象物を引きつけたり離したりすることが可能で、パルス・キャノンという武装を搭載している。また、ガントレットにはブレードが仕込まれている。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に登場している。戦闘でトニーが最初に装着したスーツで、瓦礫に埋もれたペッパーを救出している際にキリアンの奇襲を受けマウントを取られてしまったが、隙を見てブレイドでキリアンの左腕を両断し、緊急離脱した。
アイアンマン マーク35 "レッド・スナッパー" Disaster rescue suit
名前の由来はロブスター。ロボットアームが特徴的なアーマー。リアクターは縦長の長方形である。イゴール程ではないが大型で、災害救助用として設計された。爪には油圧システムが採用されていて瓦礫を打ち砕く力を持つ。アームと爪は用途に応じて付け替えが可能。腕のリーチは長いが戦闘用でないので直接殴っている。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場している。腕が蟹の鋏状で遠目からでも判別しやすく、視点が変わってもよく目立っている。
3人のエクストリミス兵にしがみつかれていた所をハートブレイカーの援護で左腕の兵士を引き剥がしたが、残った1人に顔面パーツをもがれて制御を失い、燃料タンクに衝突してもろとも爆発した。爆風はキリアンとペッパーに及んでいる。
アイアンマン マーク38 "イゴール" Heavy Lifting suit
原作に登場したハルクバスタースーツを彷彿とさせる大型の重量級アーマー。しかしながらイゴールは対ハルク用どころか戦闘用ですらなく、重量物運搬作業用である。脊椎パーツがジャッキのような構造をしており、パーツを展開して重いものでも背中で支えられる。唯一飛行能力の有無を作中で確認できない。上半身は太くて首が短く、青を基調としたボディが特徴である。リアクターは横長の長方形。脚部はボーダーに塗られている。ホールオブアーマーのワインセラー(スーツが格納された箱)はイゴールで作ったとされる。
トニーの要請でコンテナをなぎ倒しながらハルクのような足取りで駆けつけ、崩れ落ちてきた大型コンテナを支えた。
「イゴール」の名は物語のフランケンシュタインに出てくる脊柱後弯症の男から取っている。
アイアンマン マーク39 "ジェミニ(スターブースト)" Sub orbital suit
ポスターにも登場している。「ジェミニ」は双子座のことで、転じてアメリカが行った有人宇宙飛行計画も指す。名前から察しうるように宇宙飛行可能なアーマーである。
スペースシャトルと宇宙服を合わせたようなデザインで、白と黒のペイントに逆三角形のリアクターを持つ。取り外し可能なブースターを搭載している他、無重力下での飛行を可能とするスラスターも搭載している。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場。エクストリミス兵の投げた鉄パイプの直撃を受けるも、怯まず反撃してリパルサー・レイで吹っ飛ばした。
Gameloft版の公式ゲームでは通称が「ジェミニ」ではなく「スターブースト」となっている。
アイアンマン マーク40 "ショットガン" Hyper velocity suit
アイアン・リージョンの特攻隊長たる高機動性スーツ。マークIIのような銀色のシャープな装甲とやや細い面長の顔が特徴で、長四角のリアクターを持つ。
リパルサーを強化したことで飛行能力が向上しており、マッハ5以上の高速飛行を可能とする。また、超音速飛行を目的としたデザインで空気抵抗を少なくするためか他のアーマーと比較すると流線型である。体当たりを得意とするが、武装がリパルサー・レイ以外に無いのが弱点。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場。キリアンとの戦闘で3番目に装着した。
持ち前の飛行能力を活かして落下したトニーを救出しキリアンを下から体当たりで強襲、屋上にまで持ち込む。リパルサー・レイの連撃をキリアンに放つが全て躱され、手首を取られてリパルサー・レイを顔面に誤爆し仰け反る。背中のリパルサー噴射で体勢を立て直してキリアンに蹴りと裏拳を叩きこむも右足を取られて切断、最終的に体を真っ二つにされ大破した。
アイアンマン マーク42 Prehensile suit
他のスーツのような通称は不明。勘違いされやすいが通称は「エクストリミス」ではない。作品の情報が不確かな内はナンバリングが8ではないか、47ではないか…とあれこれファンの間に推測されていたが、実際は42であった。
余談だが、「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」でGoogle検索するとこのアーマーの作中における役割が分かる→検索結果
これ以前のアーマーの特徴をバランスよく併せ持っており、パーツの分離が可能かつ、他の基本的なアーマー性能より飛行能力も高く、高速高高度飛行が可能。耐久力も高く、墜落したり衝突したりと乱暴な使われ方が多い割になかなか壊れない。耐熱性も備えておりエリック・サヴィンの熱攻撃にも耐え抜いて高出力のユニビームで反撃した。
遠隔操作という危うい機能を試験的に搭載しているため、セーフティ機能として緊急時にトニーがパワーダウンと言うと動作を停止し、手刀を切るような動作でバラバラにすることができる。
調整中のアーマーであるというのに、全てを失ったトニーの一番近くに有ったばかりにやたらと酷使される。全てのパーツを14個に分解可能で、パーツそれぞれにバッテリーとエンジンを搭載している。トニーの意思に反応して自動的に飛来し、そのまま装着することが可能。オーディオコメンタリーによるとシェーン・ブラック監督的には「アーク・リアクターでもエネルギーが足りない」らしく、パーツごとにバッテリーを搭載していることもあって使用し続けた場合は外部電力からの充電も必要である。
個別飛行するパーツの動作はまるでソーのムジョルニアである。単体でも結構な速度で長距離飛行可能できる。しかし、トニーの意思に反応できても進路上に障害物があると簡単に飛行を阻まれてしまう。その他の欠点としては衝撃への弱さが挙げられ、無人状態ではトラックにぶつかられただけでもバラバラになってしまった。また、気密性に欠けるのかヘルメットに水が侵入するため水中活動はできない。
調整が済んでおらず、トニーがいよいよ窒息死するという時になるまで飛行も不可能だった。遠隔操作を可能としているためトニー本人が中に入らなくても稼働させられ、任意で他人に装着もできる。自宅襲撃時にはマーク42をペッパーに装着させて彼女を守っている。
作中では終始三枚目な立ち回りをさせられ、「ハウス・パーティ・プロトコル」には大統領機救出に使用したために出遅れた。息子と称する割には最初から最後まで使い潰され、キリアンとの交戦時には既にボロボロだった。最終的に無理やりキリアンに装着して自爆し、キリアンを瀕死に追い込んだ。
その他のアイアン・リージョン
Gameloftからリリースされたアイアンマン3公式ゲーム(Android版、iPhone版)ではスーツの情報が公開されていて、自由にアーマーの姿を見られる。
詳細な画像はこちら → 【新作情報】映画を観る前にゲームで盛り上がろう。『アイアンマン3-公式ゲーム』配信スタート
また、米国のサイトCOMICBOOK.COMの「Iron Man 3 Suits Of Armor Revealed In Detailで一部コンセプトアートと情報が判明した。詳細な情報は不確かな点が多いので適宜修正をお願いします。
- マーク15/スニーキー
- Stealth suit
ステルスアーマー。クロムでコーティングされた装甲を持ち、独特な白黒の模様がある。アーク・リアクターは露出面積の少ない歪んだ三角形。
劇中でハーレーが提案したステルスアーマーとの関係はなく、敵のレーダーに反応しない方のステルス機能を搭載している。環境に合わせて明度を変えることでカモフラージュが可能。戦闘用ではないため武装はリパルサー・レイとユニビームのみである。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場。ラストの戦闘シーンで飛び降りたトニーに飛びつかれて体勢を崩し、障害物にぶつかりながらなんとかトニーを着地させるも、衝撃でバラバラになった。 - マーク16/ナイトクラブ
- Black stealth suit
ブラック・ステルスアーマー。青みがかった黒の怪しいアーマー。顔はショットガン系の面長で肩が尖っているのが特徴。潜入用にデザインされているためマーク15よりも戦闘が苦手。その代わりステルスシステムの精度はマーク15以上。ポスターにも登場。シルバー・センチュリオンの次にトニーが装着したアーマーである。キリアンとの戦闘では赤色になっており、ぶつかり合いで徐々にパーツを損壊、最終的にキリアンによって破壊された。 - マーク25/サンパー(ストライカー)
- Heavy construction suit
やや大型の黒い装甲に、削岩機状の大きな両腕と縦に細いリアクターが特徴。ストライカーは「かなづち」という意味。 建設作業用のアーマーで、コンクリートを破壊できる強い腕力を持つ。 高電圧の電気を受けても安全。リーク情報における通称は"ストライカー"ではなく"サンパー(Thumper)"となっていて、こちらも「強く打つ」という建設作業っぽい名前。 - 「ホーム・パーティ・プロトコル」では橋の上で襲いかかってきた二人の兵士を橋桁ごと梃子の原理で吹き飛ばし、大きな両腕でそれぞれ突き上げた。非戦闘用アーマーながらも善戦を見せた。
Gameloft版の公式ゲームでのストライカーは体力と攻撃力が高く、アンロックすると序盤のゲームプレイが楽になる。 - マーク37/ハンマーヘッド
- Deep sea suit
名前はハンマーヘッドシャークとも言われるシュモクザメが由来。やや大型で、ずんぐりとした頭と緑を基調とした分厚い装甲が特徴である。深海探査作業用のアーマーで、高水圧に耐えうる大きなボディを持つ。濁水中の視界を確保するため、左右の顎にとても強く光る高性能なライトがある。「ホーム・パーティ・プロトコル」ではどアップで映り、エクストリミス兵をサーモグラフィーで視覚識別した。 - マーク41/ボーンズ
- Skeleton suit
黒い装甲の上に骨のように露出した金属部分が特徴のアーマー。
飛行速度と機動力の向上のために軽量化を図っており、全体的に細身である。このスーツが搭載しているパーツ分解機能がおそらくマーク42の原型であると思われる。ポスターにも登場。
「ホーム・パーティ・プロトコル」では2番目に攻撃を開始している。「参りましょう」というJ.A.R.V.I.S.の言葉と共にパーツを分解して5人のエクストリミス兵を弾き飛ばした。
リークされたアイアン・リージョン
Sciencefiction.comのCloser Look At Armors & Unused Concepts For ‘Iron Man 3’に掲載されている情報によって判明したアーマーたち。リーク画像は光の加減で色が見辛いので、色の見間違えがあるかもしれません。ご了承ください。 正しい翻訳を募集中。
- Mk8~Mk11/概要不明
- 従来型のアーマーを参考にしていると思われ、カラーリングや趣を残しつつ改良したもの。
基本的なデザインはマークVII等に酷似しており、ナンバリングが増えるほどヘルメットがハートブレイカーっぽくなっていく。最後にペッパーを襲撃したアーマーはこの内のどれかであると推測できる。 - Mk12~Mk14/概要不明
- 全体的に黒い。ナイトクラブやボーンズなどの原型となったと思われるアーマー。
- マーク18/カサノバ(Casanova)
- Stealth artillery lebel RT suit
黒いボディに通常アーマーの頭を持ち、ハート・ブレイカーの大きなアーク・リアクターを搭載している。ステルス機能を持ちながら強力なユニビームを発射可能。機能的にはハートブレイカーと同様と思われる。名前の意味は女たらし。 - マーク19/タイガー(Tiger)
- High velocity prototype suit
おそらくショットガンのプロトタイプ。赤と黒を散りばめた配色のボディが特徴。他のアーマーと比べるとやや流線的なデザインをしている。「ホーム・パーティ・プロトコル」でも視認できるシーンに登場している。
2013年8月9日のアイアンマン3公式ゲームのアップデートでゲームにも登場。 - マーク20/パイソン(Python)
- Long distance suit
名前の意味はニシキヘビ。従来型に似た頭部に黒褐色と金のボディが特徴。長距離飛行用と思われる。2013年8月9日のアイアンマン3公式ゲームのアップデートでゲームにも登場。他のアーマーとは入手方法が異なる。 - マーク21/ミダス(Midas)
- High altitude suit
- 全体的に金色がかったデザインが特徴。ボディが他のアーマーと比べるとやや細い。高高度飛行用と思われる。
名前の由来は触れたものを黄金にするギリシア神話のミダス。「ホーム・パーティ・プロトコル」でも視認できるシーンに登場する。 - マーク22/ホットロッド(Hot rod)
- war machine 2.0 prototype
- 四角いアーク・リアクターを持ち、黒いボディに赤みがかった炎のデザインの手足が特徴。
『アイアンマン』でトニーが作っていたホットロッドを思わせるデザイン。ウォーマシンをトニーの趣味通りにデザインしたということだろうか。アイアンパトリオットはこのアーマーを元に制作した「ウォーマシン2.0」に塗装を施したもの。「ホーム・パーティ・プロトコル」ではシルバー・センチュリオンを壊されたトニーの要請を受けて待機していたが、トニーが着用する前にエクストリミス兵の攻撃を受けて柱に衝突し、スクラップとなる。2013年6月15日のアイアンマン3公式ゲームのアップデートでゲームにも登場。 - マーク23/シェーズ(Shades)
- Extreme heat suit
高熱スーツ。おそらくは耐熱の意味と思われる。若干橙がかったショットガンの色違いといったデザインが特徴である。ボディはショットガンよりも少し大きい。名前の意味はサングラス。 - マーク24/タンク(Tank)
- Heavy combat suit
ハート・ブレイカーより少々大型の重装甲版で黒色。独特の縞模様がある。基本的にはハート・ブレイカーの色違いといったデザイン。ポスターにも登場している。機能的にはハートブレイカーと同一と思われる。「ホーム・パーティ・プロトコル」でも視認できるシーンに登場している。 - マーク26/ガンマ(Gamma)
- Heavy construction suit upgrade
緑がかったボディが特徴。マーク25ストライカー(サンパー)のマイナーチェンジバージョン。見た目はストライカーと大差ない。ストライカーよりもやや大型で、危険な場所での作業用。ガンマ放射線から装着者を守る。緑色なのはハルクを意識したからだろうか。 - マーク27/ディスコ(Disco)
- Cameleon suit
青とオレンジの奇抜なカラーリングをしたボディが特徴。「カメレオン スーツ」という概要の通りボディの色を自在に変更可能らしく、ナイトクラブ以上のステルス性を持つ。「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場する。 - マーク28/ジャック(Jack)
- Radiaion zone suit
放射能汚染されたエリアでの作業用。ハートブレイカー系の顔にスズメバチのような警告色のデザインのデザインが特徴である。「ホーム・パーティ・プロトコル」では、華々しく登場しているレッド・スナッパーとディスコの間に一瞬だけ映った少し後、背後からも映っている。コミックにもこれと似たような用途のアーマーが登場している。 - マーク29/フィドラー(Fiddler)
- Nimble construction suit
高度(器用)な建設作業用。手先が器用なのだろうか。黒いデザインで、左腕だけがサンパーのように大きく、アーク・リアクターはハート・ブレイカーのように大きい。 - マーク30/ブルースチール(Blue steel)
- Silver centurion suit upgrade
青いシルバー・センチュリオン。概要訳はシルバー・センチュリオンの強化版となっているが、マーク33のシルバー・センチュリオンよりナンバリングが若い。誤記である可能性も否めないが、開発に高額な費用を用する航空機製造の現場においては過去のプロトタイプモデルを流用して強化し、最新モデルの実験的な改良版とする場合があるらしい。「ホーム・パーティ・プロトコル」でも視認できるシーンに登場している。 - マーク31/ピストン(Piston)
- High velocity centurion suit
黒いボディに腹部に薄い縞模様を持つ。やや大型。「ホーム・パーティ・プロトコル」では切り込み隊長として真っ先に攻撃を開始。1人を吹き飛ばした後3人のエクストリミス兵を相手に戦う。戦闘で左腕と頭を引きちぎられ、道連れとばかりに一人の兵士を捕まえたまま地面に衝突して心中を遂げる。 - マーク32/ロメオ(Romeo)
- Enhanced RT suit
黒いカラーリングで、胸部パーツだけはハート・ブレイカーのように角ばったボディを持つ。アーク・リアクターもハート・ブレイカーと同様に大型。2013年6月15日のアイアンマン3公式ゲームのアップデートでゲームにも登場。正式な名前の読みが「ロメオ」であることが判明。 - マーク34/サウスポー(Southpaw)
- Disaster rescue suit prototype
レッドスナッパーの原型と思われる。ホット・ロッド系の顔にレッドスナッパーのような肩を持ち、胸から下は通常系の黒いボディである。リアクターは通常の丸型で、左利きの名の通り左腕だけレッド・スナッパーほどではないが大きいアームを持っている。 - マーク36/ピースメーカー(Peacemaker)
- Riot control suit
暴動鎮圧用。
オレンジ色のレッドスナッパーといったデザインとボディを持つが、特徴的なロボットアームを持たず通常の腕を持つ。
ラストにトニーが「クリーン・スレート・プロトコル」を実行して、残ったアーマーを全て爆破させて花火にした。
ちなみに、『アイアンマン3』に登場したアーマーのメイン14体(どのアーマーがメインである かは不明)のCGモデリングを担当したのはデジタルドメイン社に所属する日本人の成田昌隆氏である。 その他のアーマーは他社のスタッフが氏のCGモデルを弄ってバリエーションを増やしたもの。 そのためアーマーの各パーツが見覚えのあるものとなっている。
アイアンマン マーク43 /『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』から登場した、マーク42のアップデート版。
マーク42とデザインは共通だが赤、黄色の配色を一部反転させたようなカラーリングになっている。
試作型のうえ調整不足だったマーク42とは違い、腕部ミサイルや肩部特殊弾などの武装が復活。
重武装したヒドラ戦闘員どころか最初のウルトロンプライムすらも正面から撃破する性能を持つ。
アイアンマン マーク44 "ハルクバスター" /『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場する巨大装甲アーマー。
万一ハルクが暴走した時のことを考慮し、ハルク本人であるブルース・バナーと共同開発された。
平時は人工衛星に接続された『ヴェロニカ』と呼ばれる母体ユニットにパーツごとに分離して搭載されており、トニーの呼び出しに応じてヴェロニカごと飛来し既に装着されているアーマーからさらに着込む形で合体する。
ハルクと正面からぶつかることを前提にした巨体とパワーを持つ上にこの形態においても飛行可能。
損傷が出た際には、空中に待機しているヴェロニカからスペアパーツが射出され損傷部分と入れ替わることで圧倒的パワーを持つハルクに対しても継続した戦闘が可能となっている。スペアパーツには種類があるようで、交換時には異なる機能を有する腕部に換装された。
スカーレット・ウィッチにより暴走させられたハルクを止めるために実戦投入され、マーク43の上から装着され正面衝突。破壊された部品を入れ替えながら激闘を繰り広げ、正気ではなかったとは言え無敵の超人ハルクを鎮圧することに成功した。
アイアンマン マーク45 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
流線型のボディとリアクターの形状が六角形になっているのが特徴の新型アーマー。ウルトロンとの最終決戦に向けて開発された。
マーク43では確認されていなかったレーザービームを腕部に搭載している。分割機能は不明。
前作『アベンジャーズ』におけるマーク7ほど目立った活躍はなかったが、ヴィブラニウム装甲にアップデートされたウルトロンプライムにヴィジョン、ソーとの同時攻撃により大ダメージを与えている。
また、この時点で補助AIが「F.R.I.D.A.Y」に変更されている。
アイアンマン マーク46 /『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場した、マーク45のアップデート版アーマー。
一見するとマーク45と同じアーマーに見えるが、肩や足が細くなっていたり発光する丸いパーツが取り付けられていたりと細部が異なっている。
ヘリ機内で指先にアーマーを装着すると椅子が倒れ、同時に全身にアーマーが装着され空中に射出されるという新しいアーマー装着シーンを披露した。
空港でキャプテン・アメリカ達と戦った時は性能を遺憾なく発揮していたが、縮小化したアントマンに装甲内の電子部品を破壊されるという思わぬ攻撃を受けた。
その後シベリアのヒドラ基地でキャプテン・アメリカ、ウィンター・ソルジャーと対決。2対1という数的不利の戦いでありながら、ユニビームでウィンター・ソルジャーの左腕を破壊、更にキャプテン・アメリカの格闘パターンを解析し反撃するなど互角に渡り合う。しかし最後はキャプテン・アメリカに胸のリアクターを破壊され行動不能になった。
アイアンマン マーク47 / 『スパイダーマン/ホームカミング』
『スパイダーマン/ホームカミング』に登場したマーク46の色違いバージョン。
スパイダーマンの救助や大破した船を沈没から救ったが今回は戦闘はしていない。以前のバージョンと同じく無線使用での遠隔操作も可能である。
アイアンマン マーク50 / 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で登場したナノテクノロジーを利用した新アーマー。
ナノマシンで構成されるアーマーでスタークの意志によってその形状や武装を変更可能。また一部パーツが破損したとしてもすぐにナノマシンが修復する。様々な装備を駆使して強敵サノスと激突する。
アイアンマン マーク85 / 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
前作『インフィニティ・ウォー』と同じくナノマシンアーマーで、やはりトニーの意志によって武装を変更可能。ソーの雷撃を吸収してビームにして発射するなどの合体攻撃も行った。
登場人物
原作であるマーベル・ユニバースの登場人物は殆ど登場するため、実写版の主な登場人物と設定を紹介。補足的に一部原作の設定も併記する。登場人物名などの表記のゆらぎにはご容赦願いたい。キャストの後ろCV:は吹き替えのキャスト名。ソフト版/日曜洋画劇場の順で記述。
人物目次 | |
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ヴァージニア・ポッツ (通称:ペッパー・ポッツ)/ グウィネス・パルトロウ CV:岡寛恵/田中敦子
トニーの秘書。普段は冷静で敏腕だが、予想外の出来事には慌ててしまいドジを働いてしまう。シリーズを経るごとにどんどん肝が太くなっている。『アイアンマン』シリーズのヒロイン(スーパーヒロインではない)で、トニーとはお互いに特別な感情を抱いていてシリーズを通してトニーとの恋愛模様が描かれている。イチゴアレルギー持ち。彼女がセキュリティの責任者を務めると何故かシステムが脆弱になるという。通称の「ペッパー」は「胡椒」という意味で、彼女のソバカスを胡椒に見立ててトニーが付けたあだ名である。「ペッパー・ポッツ」でちょうどコショウ瓶という意味になる。
- 『アイアンマン』
- 社長と秘書という関係であるがお互いに淡い恋心を抱いている。テロリストのアジトから帰還したのを機にトニーはペッパーが自身にとってかけがえのない存在であるのに気が付いた。改良したアーク・リアクターの交換という重大な責務を任されるが無事失敗し、トニーは危うく心停止しそうになる。この作品でコールソンと知り合い、オバディア逮捕の協力を仰いでいる。
- 『アイアンマン2』
- トニーが取締役の座をペッパーに譲ったため関係が進展した。社長と秘書というくびきが無くなり親しい仲となった。慣れない社長業で苛立っていたのもあって、何も相談せず行動するトニーを度々叱っている。この作品でブラック・ウィドウと知り合い、トニーに執拗に近寄る彼女に嫉妬している。
- 『アベンジャーズ』
- トニーとの関係が更に進展したことが伺え、スターク・タワーのデザイン等に12%協力したという。コールソンとの懇意であることが判明しトニーの嫉妬を買った。元々出演の予定はなかったが、RDJの希望で彼女だけは各作品のヒロインを差し置いて『アベンジャーズ』に唯一出演している。核爆弾を異空間に押しこむ時、トニーはペッパーに連絡を取ったが心配からテレビを見ていたペッパーの耳に着信音は届かなかった。
- 『アイアンマン3』
- 『2』から引き続き社長を務めている。トニーのボディガードから解任されたハッピーを部下に持っている。トニーと寝室を共にする程仲は進展していたが、悪夢にうなされたトニーのマーク42に襲われかけたため同じ寝室で眠るのをやめた。だが、トニーに近寄ってきたマヤ・ハンセンを不審に思うと同時に嫉妬を露わにしている。マンダリンの襲撃以降マヤと逃亡していたが、キリアンに拉致され、エクストリミスを導入された。激しい苦痛に苛まれるが最終的にエクストリミスに適応し、誤判断で襲ってきたスーツを超人的な力でリパルサーをもぎ取ってキリアンにとどめを刺した。後にエクストリミスはトニーによってあっさり解毒され平穏を取り戻した。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- スターク・タワーがアベンジャーズの拠点として使われるようになったのでトニーとは別居している。会社の経営は順調なようだ。シビルウォーでは学生基金の設立に関わっていることが示唆されている。
- 『スパイダーマン/ホームカミング』
- 映画終盤にまさかの登場。そしてスパイダーマンのアベンジャーズへの入団会見がキャンセルされた代わりに、トニーからプロポーズを受け、急遽両者の婚約会見が開かれた。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- トニーと幸せな新婚生活を送っていたようだが、トニーは敵の宇宙船で宇宙の彼方へ連れ去られてしまう。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- サノスに敗れ、ボロボロの状態で帰還したトニーを迎えた。5年後には二人の間に娘が生まれており、幸せな家庭を築いている。最終決戦ではトニーから贈られた新たなアイアンマンスーツを身にまとい「レスキュー」となってトニーと共に戦った。
- 『コミック』
- トニーにおべんちゃらを言うような女性であったが、実写版では時代変更に伴って現代的な自立した女性として性格が変更された。本来の彼女の恋人はトニーではなくハッピーである。
ハロルド・ジョセフ・ホーガン (通称:ハッピー)/ ジョン・ファヴロー CV:大西健晴/落合弘治
トニーの専属運転手兼ボディガード。元ボクサーの経験からトニーのボクシングコーチもしている。通称の「ハッピー」は「無愛想で全然ハッピーに見えないから」とトニーが付けたあだ名である。実写版2作の監督ジョン・ファヴローが演じており。監督を降りた『アイアンマン3』でも続投している。実写版のハッピーはコミカルに描かれることが多い。
- 『アイアンマン』
- トニーの運転手として登する。セリフも少ない。
- 『アイアンマン2』
- 引き続きトニーの運転手兼ボディガードとして登場し、セリフが増えている。格闘技に自信を見せるがブラック・ウィドウに格の違いを見せつけられた。襲ってきたウィップラッシュを車で轢くシーンは、原作のトニーとハッピーの出会いを意識したものと思われる。
- 『アイアンマン3』
- 少なくとも1999年にはトニーのボディガードを務めていたことが判明する。その頃はヒゲを蓄えていた。「アイアンマンのボディガードと言うたびに笑われたから」とトニーのボディガードの職を退き、スターク・インダストリーズセキュリティ部門の部長に就任した。エクストリミスの商談を持ちかけたキリアンとエリック・サヴィンを不審がり独自に尾行したがエリック・サヴィンに気づかれて返り討ちに遭ったが、エクストリミス被験者の自爆に巻き込まれて重傷を追った。ラストに意識を取り戻し看護師とのフラグを立てている。
- 『スパイダーマン ホームカミング』
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で登場したスパイダーマン/ピーター・パーカーがトニーと連絡を取るための窓口となる。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- トニーの娘モーガンの相手をしている姿が描かれた。チーズバーガーを食べたい、というモーガンに、いくらでも買ってあげる、と返しているのは『アイアンマン』第1作のトニーとのやりとりを彷彿とさせる
- 『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』
- トニー亡き後もスパイダーマンとの協力関係は続いているようだ
- 『コミック』
- 敵に襲撃されたトニーを機転で救ったのを縁にトニーの運転手兼個人秘書となる。ペッパーと結婚したが、一時大怪我の治療装置で手違いがあり、怪物化してしまう。紆余曲折を経て元に戻る。ペッパーとは離婚と結婚を繰り返している。
ジェームズ・ルパート・ローズ(通称:ローディ。原作では「ジム」 )/ テレンス・ハワード(『アイアンマン』)
→ ドン・チードル(『アイアンマン2』『アイアンマン3』)
CV:高木渉(『アイアンマン』)→目黒光祐(『アイアンマン2』『アイアンマン3』)/山寺宏一(シリーズ共に担当)
トニーの親友。空軍中佐(後に大佐に昇進)であり兵器開発部に所属しているためビジネスでの付き合いもある。現役軍人なだけあって素の身体能力も高い。トニーのよき理解者であり、生真面目だが柔軟で気さくな人物である。
- 『アイアンマン』
- 襲撃を受けて行方不明になったトニーを数ヶ月も捜索するなど、親友思いな面を見せている。軍需産業撤退を宣言したトニーにアイアンマンスーツ開発の協力を持ちかけられたが、壮絶な体験のショックと取って話も聞かなかった。トニーのアイアンマン開発を知り、マークIIIを見て「次は着てみたいものだな」と呟くがその夢は『2』で叶った。
- 『アイアンマン2』
- 自暴自棄となったトニーが軍事力でもあるスーツをふざけて使用していたのに怒り、正しくスーツを運用するためマークIIを空軍に持ち帰った[17]。スーツはジャスティン・ハマーの手に渡り、間接的にイワン・ヴァンコにも渡った。マークIIはハマーによって改装され「ウォーマシン」としてローディが着ることとなった。プロモーション中に制御系統をイワンに乗っ取られたが、ブラック・ウィドウによってシステムが再起動されて制御を取り戻し、トニーとタッグを組んでドローンと戦った。
- 『アベンジャーズ』
- 本編には登場しないがタイアップコミックに登場。マンダリンの勢力と戦闘していたところニューヨークの事件を耳にして駆けつける。、帰った時には既に全て片付いており、シャワルマを食べる異様なメンツに言葉を失った。
- 『アイアンマン3』
- 改良されたウォーマシン2.0を星条旗風に塗り替えた政府直属の「アイアン・パトリオット」として活動している。アンケートで決まった名称と塗装を気に入っておらず、ウォーマシンの方が良かったと嘆いている。 やたらラフな服をパトリオット・スーツの下に着ている。マンダリンの手勢との戦闘のさなか、AIMの策略でスーツを奪われた。危うきをトニーに助けられ、乗っ取られたパトリオットの暴走を止めるためトニーに協力した。トニーと共にキリアンの居場所を突き止め、囚われた大統領救出を優先して帰還した。パトリオットを起動して大統領と共に脱出した。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- アイアン・パトリオットからウォーマシンに戻り活動している。軍人なのでトニー達ほど自由には動けない。アベンジャーズ・タワーで開かれたパーティーではとっておきの戦車のジョークを披露したが、なぜかアベンジャーズメンバーにはウケが悪かった。
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- トニー側に就いてキャップ達を阻止するため戦い、この際にアントマンとも交戦。彼らが乗ったステルス戦闘機を追う際、心を乱したヴィジョンの光線が直撃、そのまま墜落して重傷を負う。事件後はアベンジャーズ本部でリハビリに励んでいる模様。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 機械の補助を受けつつ、ウォーマシンとして復帰。キャプテン・アメリカたちに協力し、ワカンダでのサノス軍との戦いに参加する。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- サノスの指パッチンから生き残り、各地を転々としつつ、行方知れずとなっているホークアイを探している。過去へのインフィニティ・ストーン探しではパワーストーンを担当。スーツはますますごつくなった。
- 『コミック』
- トニーが戦えなくなった時期にアイアンマンとして代役を務めた。死を偽って敵の目を逃れていたトニーに結果的に騙されたことを知り、仲たがいをしてウォーマシンとなった。
J.A.R.V.I.S./C.V.: ポール・ベタニー CV:加瀬康之/東地宏樹
ジャービスと読む。厳密には人物ではなくトニーが開発した人工知能である。システムの根幹が何処かは明らかでない。高度な知性が窺え、トニーの話し相手を務めている。トニーの無茶な挑戦をたしなめたり、皮肉を言える[18]。トニーの発明品のインターフェースとして統合されているらしく、セキュリティシステムやホログラムの3DCADソフトウェアやブラウザ、電話、そしてアイアンマンなどあらゆる場面でJ.A.R.V.I.S.を頼っている。
しかし、人工知能の宿命として基本的に指示を待っていて自律した行動を苦手としている。融通の効かない面の描写も多く見られる。
J.A.R.V.I.S.の名の由来である執事ジャービスはシネマティック・ユニバースにも存在していて、アントン・ヴァンコの裏切りからアルコールに依存した父に怯える幼いトニーに優しく接していた。実写版ではバットマンの主人公ブルース・ウェインの執事アルフレッドとの類似を考慮してAIという設定になった。
2013年9月現在、iOSではセカンド・スクリーン/JARVIS、Androidではアイアンマン3ライブ壁紙が配布されており、前者はJ.A.R.V.I.S.の目覚まし時計機能などが利用可、後者は無料コンテンツで動くアイアンマンスーツの壁紙と有料コンテンツでJ.A.R.V.I.S.の時計ウィジェットと時報機能を利用できる。
ちなみにソフト版の吹き替え、中の人はMCUとは別のマーベル映画にて赤タイツでヒーリングファクター持ちでお下品な傭兵の…おや、誰か来たようだ。「おぃ、あんた今俺ちゃんの話したでしょ?ねぇ!」
- 『アイアンマン』、
- トニーの自宅を管理しており、クリスティンを認証で弾いている。スーツ開発前にはホットロッド制作のサポートも行なっていた。帰還したトニーのアイアンマン開発を手伝い、以降はスーツのインターフェースも務める。アイアンモンガーの飛行を確認してから「あのスーツは飛べるみたいです」と報告するなどズレた一面も見せている。
- 『アイアンマン2』
- トニーの命令でパラジウムに代わってリアクターのコアとなる物質を研究していたが発見できなかった。後にハワードの遺したエキスポ会場の模型を解析し、ヴィブラニウムの存在を突き止めた。
- 『アベンジャーズ』
- スターク・タワーの管理も行っている。S.H.I.E.L.D.のエネルギー事業を不審に思ったトニーの命令で小型端末越しにS.H.I.E.L.D.の機密を探った。ジョス・ウィードン監督の「敵との戦闘中はトニーと一心同体である」との考えから忠実にトニーに従っている。それでもジョークを言うセンスは健在である。
- 『アイアンマン3』
- マーク42の開発を手伝っている。マンダリンの襲撃で水没して窒息寸前だったトニーを機転で救出したが、自身もシステムに損傷受けていたため、誤ってマーク42をローズヒルに飛ばす。故障を自己診断し、システム復旧のために稼働停止する。ハーレーの自宅にて復旧待ちで休息しながらも電話越しにトニーをサポートした。ラストのアイアン・リージョンはジャービスが操作しており、ピンチのトニーを救った。機能が回復したとはいえJ.A.R.V.I.S.の行動に不可解な点が幾つか見られ、苦手な機転を利かせてトニーを海から引きずり出したり、熱源探知で攻撃を命じられたとは言えペッパーを攻撃したり、ローディに軽妙な挨拶をするなど、おかしな挙動がある。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- ペッパーと共に会社経営にも携わっている。ウルトロン計画で誕生したウルトロンに対話を試みるが、攻撃され破壊されてしまう。しかし密かに分身をネット上に構築し、ウルトロンのデータ空間での襲撃を防いでいた。その後クレイドルで作られていたウルトロン用の肉体にアップロードされ、ヴィジョンとして生まれ変わった。
- 『コミック』
- エドウィン・ジャービスというスターク家の従順な執事。穏やかな老紳士でトニーの父親代わりとも言える大切な存在である。アベンジャーズメンバーの住むアベンジャーズマンションのコンシェルジュを務めた。
ニコラス・ジョセフ・フューリー (通称:ニック・フューリー)/ サミュエル・L・ジャクソン CV:手塚秀彰(『アイアンマン』『アイアンマン2』他)、竹中直人(『アベンジャーズ』以降)/玄田哲章
戦略国土調停補強配備局、略してS.H.I.E.L.D.の長官。
ハッキングや、狙撃など多彩な技術を持つスパイであり、指揮官としても優秀である。ヒーローたちの能力を信頼し、そのパワーを理解している。しかしながらコールソンの死をチャンスにヒーローを結束させるなど。腹に一物を抱えた食えない態度を取る。『アベンジャーズ』以降は特にキャプテン・アメリカと親しい。
- 『アイアンマン』
- エンドクレジット後に登場。J.A.R.V.I.S.のセキュリティを抜けてスターク邸に侵入し、トニーにヒーローはアイアンマンだけでないことを伝えアベンジャーズ計画を持ちかける。
- 『アイアンマン2』
- ハワード・スタークと交流があったことを明かし、ハワードの遺志をトニーに伝えリアクター改良のヒントを与えた。
- 『アベンジャーズ』
- ストーリーの中心人物であり、スーパーヒーローを一同に介させた。また、彼の上に極秘裏の上部組織"世界安全保障委員会"なるものがあることが示唆された。トニーによってコズミックキューブを用いた大量破壊兵器開発の計画が明るみとなり、ヒーローたちの不信を招いた。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- S.H.I.E.L.D.が解体されたので長官を辞めてヒドラを追っていた。中盤アベンジャーズの元に現れ彼らを団結させる手助けをする。更に密かに保管していたヘリキャリアでソコヴィアに来て、救助活動を指揮した。
- 『コミック』
- 左目の眼帯は実写版と共通である。
ナターシャ・ロマノフ (ブラック・ウィドウ)/ スカーレット・ヨハンソン CV:佐古真弓(『アイアンマン2』)、米倉涼子(『アベンジャーズ』以降)/冬馬由美
スタイル抜群の妖艶な美女。正体はニック・フューリー直属の女スパイで、屈強な警備員12人を1人で倒すほどのマーシャルアーツの達人である。アスリート並の身体能力持つマルチリンガルで、狙撃やハッキングや尋問やハニートラップも何でもござれの完璧超人である。コードネームはエージェント・ロマノフ[19]。『キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー』にも登場している。
- 『アイアンマン2』
- スターク・インダストリーズの法務部社員として登場する。経営権をペッパーに譲って秘書不在のトニーは、すぐに彼女を新たな秘書として向かい入れた。ニック・フューリーの手のスパイとしてアベンジャーズにトニーが採用に値するか秘密裏に評価していて、中盤で正体が判明した。ジャスティン・ハマーのラボに乗り込んでその戦闘能力を披露している。
- 『アベンジャーズ』
- スーパーヒロインとして登場。ホークアイと懇意である。『アイアンマン2』から髪型を変えショートヘアになった。得意の誘導尋問でロキの企みを聞き出している。ウィドウ・スティングなる高圧電流を流す武器を使用する。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- バナー博士と親しくなっており、ハルクのなだめ役を担っていた。互いの抱える問題を超えてバナー博士とは恋愛関係になるものの、バナー博士は消息を絶ち彼女はアベンジャーズに残った。
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- ワガンダの交戦後は、ソコヴィア協定に関するウィーンの国際会議にて爆破事件に直面。アベンジャーズ分裂時は一時アイアンマン側に就いていたが、キャップのシベリア行きに加担したため各機関から追われる身となる。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- トニーが消息不明になったのを知り、キャップ、ファルコンと共にアベンジャーズに復帰。ワカンダでのサノス軍との決戦にも参加した。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- サノスの指パッチンを生き残り、5年後の世界でもアベンジャーズ本部に在籍し、各地のヒーローと連絡を取り合っている。過去へのインフィニティ・ストーン探索ではソウルストーンを担当。
- 『コミック』
- 1964年にアイアンマンのヴィランとして初登場した。ホークアイへの愛情からヒーロー(ヒロイン)へ転身した経歴を持つ。「ブラック・ウィドウ」とは直訳で「黒い未亡人」を意味し特にアメリカでは「セアカゴケグモ」のことを表す。『未亡人の噛み付き(ウィドウ・バイト、電撃)』『未亡人の糸(ウィドウ・ライン、ロープ)』『未亡人のキス(ウィドウ・キッス、催涙スプレー)』などの武器を使うが、実写版にもそれらしき道具が登場している。
フィリップ・コールソン (通称:フィル・コールソン)/ クラーク・グレッグ CV:村治学/根本泰彦
S.H.I.E.L.D.所属の捜査官。生真面目な苦労人である。未婚者だがチェリストの恋人がいる。その風貌と裏腹に掴みどころのない独特なキャラから海外では妙にファンが多い。演じているクラーク・グレッグはアメコミオタクとしてとても有名。『アベンジャーズ』公開後、キャプテン・アメリカのトレーディングカードと、"コールソンの血痕付き"トレーディングカードが販売された。当初コミックには登場していない実写版発のキャラクターだったが、コールソンの人気を受けて誌上にも時折顔を出している。
『マイティ・ソー』と、アニメ版『アルティメット・スパイダーマン』にも登場し、テレビドラマ『エージェント・オブ・シールド』にも登場している。
- 『アイアンマン』
- 初登場。当初はS.H.I.E.L.D.の略称が無かったため[20]、戦略国土調停補強配備局の~と毎回名乗っていた。 ペッパーの依頼でオバディアを逮捕に向かったが、アイアンモンガーには手も足も出なかった。事件解決後はトニーのアリバイ作りのために尽力したが、トニーが結局「私がアイアンマンだ」と公表てしまったので苦労は水泡に帰した。
- 『アイアンマン2』
- ニューメキシコへの転勤が決定した。『アイアンマン』から親しくなり、トニーと冗談を言う仲になっている。ラストにはコールソンがソーのムジョルニアを確認している。
- 『アベンジャーズ』
- アベンジャーズ計画に関係し、その人柄からトニーは勿論各ヒーローとも親しい。加えてペッパーとも親しいことがわかり、トニーに嫉妬されて海外旅行を提案される。キャプテン・アメリカの大ファンであり、『アベンジャーズ』ではやや緊張君にキャップと話している。アベンジャーズの結束を望んでいて、キャプテンが現代で着るスーツをデザインしたり、ソーの恋人ジェーン・フォスターの無事をソーに説明するなど、メンバーのケアに勤しんでいた。中盤にロキに殺害されたのを機に不和なアベンジャーズが結束した。しかし…
- 『エージェント・オブ・シールド』
- 本当は生きていました。ドラマでは組織の中核を担い、クセは強いが精鋭揃いのメンバーを束ねる。映画では見られないシリアスな部分も垣間見える。
- 『コミック』
- 実写版オリジナルの人物で、原作には登場していなかったがコミックに逆輸入されて少しだけ登場している。
マリア・ヒル / コビー・スマルダーズ CV:本田貴子
S.H.I.E.L.D.所属の女性。ブラックウィドウのようなコスチュームである。
- 『アベンジャーズ』
- ニック・フューリーの部下として副官を務め、持ち前の冷静さで大所帯のS.H.I.E.L.D.を取り仕切っている。狙撃などもこなし、身体能力の高さが窺える。本作で初登場のため、実写版におけるトニーとの関わりは薄い。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- S.H.I.E.L.D.解体後はアベンジャーズ・タワーで働いている。立場的にはペッパーの秘書である。
- 『コミック』
- 2005年にフューリーの代理として登場。規則を重んじるため冷酷にも取れるが、核発射を阻止したことでトニーの信頼を買った。
ホー・インセン / ショーン・トーブ CV:井上倫宏/古川登志夫
故人。テロリスト「テン・リングス」の捕虜となっていた。 平和主義の天才物理学者で、エンジニアとしても優秀であった。様々な言語を使いこなせるようで、作中でトニーの通訳をしている。出身地はアフガニスタンのグルミラという架空の村であった。既に家族を失い天涯孤独の身であったのでトニーに未来を託し、捨て身の時間稼ぎをした。
- 『アイアンマン』
- 囚われたトニーの心臓を手術し命を救った。彼も囚われの身であり、トニーとは以前にスイスのベルンで開かれた技術会議で会ったことがあると明かすも、覚えられていなかった。 絶望の淵にあったトニーを励まし、脱出計画を練る切っ掛けを作った。トニーの助手を務め、マークI開発に協力している。この時点では「インセン」としか名乗っていない。
- 『アイアンマン3』
- 回想シーンでベルンの技術会議の模様が描かれている。本名をフルネームで名乗ってトニーに挨拶をするも相手にされなかった。彼が冒頭で紹介した中国人医師のウー博士が、アイアンマン3のラストでトニーの心臓から破片を取り除いた。
- 『コミック』
- 実写版と同様トニーの脱出の時間を稼いで散っていったが、原作ではゲリラのアジトから彼の脳だけが救出され、「サンズ・オブ・インセン」という彼を崇めるカルト教団が登場する。
ダミー (ぶきっちょアーム)
人物ではなく本体側面に「DUM-E」と書かれたロボットアーム実写版にのみ登場する。トニーの作業をよく手伝っている。拙い人口知能を搭載しているため不器用で、トニーに消火器を噴射したりミキサーを壊したりシャンパンを雑に運んだりしている。出来損ないゆえトニーによく毒づかれるが、決して嫌ってはいないようで可愛がっている。おそらくはトニーがマサチューセッツ工科大学在学中に開発したものと思われる(『アイアンマン』冒頭の新聞記事の写真に写っている)。同型機のUが居る。
『アイアンマン』ではマークII開発を手伝っている他、着陸に失敗したマークIIに消火器を噴射している。リアクターをオバディアに奪われて命の危機にあったトニーに旧型リアクターを渡したのも彼である。『アイアンマン3』ではマーク42の開発を手伝っていて三角帽子を被せられている。マンダリンの襲撃を受け、爆撃をモロに受けて大破したユーを助けようとしていたが水没してしまう。作品のラストでトニーが回収した。
ユー
ダミーと同型のロボットアーム。同様に実写版にのみ登場する。左側面に「U」と書かれている。『アイアンマン』や『アイアンマン3』では撮影係を任されていて『3』では三角帽子を被りながら撮影していたがマーク42のパーツが追突してカメラを落としている。『アイアンマン2』ではシャンパンを雑に運んだりクロロフィルを零している他、プリズム加速器の制作を手伝っている。
マヤ・ハンセン/レベッカ・ホール CV.東條加那子
植物学者の女性博士。驚異的な能力を人間に与えるウイルス「エクストリミス」を研究している。1999年の大晦日にトニーと一夜を共にしてそれっきりの女性であった。13歳の子供がいる(?)
- 『アイアンマン3』
- 研究資金目当てでエクストリミス技術をA.I.M.に提供していた。マンダリンを挑発したトニーにすぐ逃げるよう警告しに来たところ、爆撃に巻き込まれる。以降ペッパーと行動を共にするもキリアンに見つかってしまった。エクストリミス研究を握る自身を人質としてキリアンに説得を試みたが躊躇なく殺されてしまう。
- 『コミック』
- アルドリッチ・キリアンと共にエクストリミス=テクノオーガニックウイルスの研究をしていた。
ハーレー/ タイ・シンプキンス CV.関根航
トニーが手違いで不時着したローズヒル在住の少年。親は家に帰って来ず、E.Jという少年らにいじめられながら寂しく暮らしていた。ポテトガンを自作するほど機械工作に詳しく、アイアンマンを開発したトニーに興味を持って情報収集や武器開発に協力した。彼の子供らしい素直な言葉がトニーが自分を見つめ直す切っ掛けを作った。ジャービスの再調整が完了するまでマーク42はハーレー宅の倉庫に隠されていた。
余談だが彼がトニーに貸した妹の時計は「ドーラと一緒に大冒険(DORA the EXPLORER)」という実在の海外アニメのグッズである。時計はトニーが監禁された際に壊されてしまったが、後日トニーは律儀に新しいこの時計を返している。
交友関係のあるヒーロー
原作ではスパイダーマンや、ファンタスティック・フォーのメンバーなどとも交流があるが、今日まで実写版に登場し、トニーと親交のあったヒーローのみ掲載している。「アベンジャーズ」記事に詳細は詳しい。
キャプテン・アメリカ(本名:スティーヴ・グラント・ロジャース)/クリス・エヴァンズ CV:中村悠一
『キャプテン・アメリカ:ザ・ファーストアベンジャー』『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
「キャプテン・アメリカ」の記事も参照。
第二次世界大戦期の「スーパーソルジャー計画」で作られた超人兵士血清を投与することで、ひ弱な青年が人間として完璧な体を手に入れた。「スーパーソルジャー計画」にはトニーの父ハワード・スタークも携わっており、彼が使用する盾はハワードが作ったという設定に。キャプテンと親しく話す場面もある。
『キャプテン・アメリカ:ザ・ファーストアベンジャー』では彼の活躍がダイジェストで描かれたためあまり戦闘経験が無いようにも見て取れてしまうが、何年も戦い何度も死線をかい潜って生き延びた歴戦の兵士である。トニーもその経歴は知っているので、戦闘中に指示を仰いでいる。
- 『アイアンマン』
- キャプテン・アメリカの盾のレプリカがチラッと登場。『アイアンマン2』のものより解りにくい。
- 『アイアンマン2』
- トニーがハワードの遺品を整理するシーンがあり、キャプテン・アメリカのコミックらしきものが見られる。ヴィブラニウムの生成のための粒子加速器を平衡にするため、ハワードが遺したキャプテン・アメリカの盾のレプリカを下に敷いた。
- 『アベンジャーズ』
- 一見不真面目でジョークばかり言うトニーとなかなか反りが合わず、敵前で仲間割れすることを良しとしないキャプテンと意見が食い違う。しかし、彼自身S.H.I.E.L.D.の犬としてフューリーと迎合しているわけではない。劇中では破壊されたヘリキャリアの修復をトニーと協力して行ったり、盾にリパルサー・レイを反射させて戦ったり、と関わるシーンが多い。
- 70年凍土で眠りについていたことから現代における時代の変遷について行けず、高度な機械などは理解できていないが、決して脳筋などではなくむしろ常人の数倍の知能を誇っている。その高い知能と観察眼を駆使して各ヒーローたちの適性と事態を冷静に判断し、ニューヨークでのチタウリ襲撃で指揮を取った。トニーも彼の指揮能力を買い、指示を仰いでいる。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- 様々な戦いを経てトニーとも打ち解けており、アベンジャーズの司令塔として活躍する。トニーが密かに進めていたウルトロン計画については、地球は誰かに任せず自分達で守るべきだという考えを示し否定した。新生アベンジャーズではトニーやソーらが離脱してしまうが新たなメンバーを加えて引き続きリーダーを務める。戦闘中に言葉が悪くなったことをトニーに何回もネタにされている。
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- ウルトロンによって壊滅させられたソコヴィアの生き残りであるジモ大佐が、家族を失ったのはアベンジャーズの責任と考えたことから、トニーと共に内部崩壊のターゲットにされる。トニーはウルトロンを産み出した罪の意識、キャップは未だ記憶が不安定なバッキーに加えスタークの両親の死の真相を隠してたことを利用され、アベンジャーズを二分させる戦いに発展した。
- 『アベンジャーズインフィニティ・ウォー』
- アベンジャーズから離れ身を隠していたキャップは、トニーが行方不明になったのを機にアベンジャーズに復帰する。しかし、キャップは地上で、トニーは宇宙で戦い続けていたため二人が出会う事は無かった。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- 宇宙から帰還したトニーは出迎えたキャップの事を「いるべき時にいなかった」と罵る。しかし、5年の後に二人は和解し、トニーはキャップにトレードマークの盾を返還。サノスの凶行で失われた命を取り戻すための行動を開始する。
- 『コミック』
- アベンジャーズチームのビッグ3の一人。トニーの友人ではあるものの、考え方の違い故シビル・ウォーなどで真っ向から対立していることも。しかし本質的にはとても良い友人で、キャプテンが亡くなったと思われた時には、壁面のモニタ一杯にヤンデレよろしく写真を表示しまくり、「スティーブ…」とトニーがうな垂れるシーンがある。 原作での盾の開発者はハワードではない。偶然できた超合金で作った盾はルーズベルト大統領から勲章として授与されたもの。
ソー・オーディンソン / クリス・ヘムズワース CV:三宅健太
『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』『マイティ・ソー/ダークワールド』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
「マイティ・ソー」の記事もを参照。
『マイティ・ソー』でニューメキシコに転勤となったコールソンが、ロキの送り込んだ"デストロイヤー"というアスガルドの戦闘兵器を見て「あれはスタークの新しい武器か?」と言うシーンがある。『アイアンマン2』ではコールソンがニューメキシコの広原に落ちたムジョルニアを報告している。ちなみに、 中盤にソーの役者であるクリス・ヘムズワースがカメオ出演している。
- 『アベンジャーズ』
- ロキの暴走を止めるためオーディンの助力を得て地球を再び訪れた。アイアンマンの噂は予てから聞いていたようで「来たか鉄の男!」と放っている。マークVIとの戦闘シーンでの彼は決して本気を出していないが、マーベルトップクラスのパワーを持つソーとマークVIの殴り合いを見られる。「二度と俺に触るな」とトニーに忠告するも、ヘリキャリア内で再会した際に「いい腕してるねサーファー君」と、鍛えぬかれた腕を叩かれている。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- 色々な経験を積んだのか人間とはすっかり打ち解けている。ヒドラに奪われたロキの杖の回収という目標を達成したためアスガルドに戻るはずだったがウルトロンが誕生したことでそうもいかなくなり、ウルトロンを生んだ責任をトニーに問い詰めた。スカーレット・ウィッチに見せられた幻覚から杖の宝石が持つ力に気付き、ヴィジョン誕生の手助けをする。パーティーではトニーがソーのムジョルニュアを持ち上げようとしたが、当然持ち上げられなかった(ちなみにキャプテンは少し動かせた)。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- ハルクが地球に帰還し、ソーがサノスにやられたことをトニーに告げる。直後にサノス軍の襲撃があり、トニーはソーの安否を知ることなく宇宙に飛び立つことになった。その後、ソーを救出したGotGのメンバーと出会うが、ソーとは最後まで出会えなかった。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- サノスの凶行から5年後、インフィニティ・ストーンを過去の世界から盗んでくる作戦に共に参加。その後、サノスとの最終決戦にトニーとキャップと共にビッグ3で挑んだ。
- 『コミック』
- アベンジャーズチームのビッグ3の一人でトニーの友人であるが、「友人である故に私が制御しなくてはならない」とソー・バスターという彼との戦闘に特化したアーマーを開発している。
ハルク (本名:ロバート・ブルース・バナー)/ エドワード・ノートン → マーク・ラファロ
CV:水島ヒロ(『インクレディブル・ハルク』)→宮内敦士(『アベンジャーズ』)
『インクレディブル・ハルク』 『アベンジャーズ』『アイアンマン3』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
ガンマ線研究の第一人者として知られ、ガンマ線を使用して失われた超人兵士血清技術の再現をする計画に携わった。実験の成功を確信したバナーが自ら実験台となって投与したところ、実験に失敗し"ハルク"となった。『インクレディブル・ハルク』にはトニーがエンドクレジット後に登場している。
- 『アイアンマン2』
- 終盤にニック・フューリーと会話するシーンで、ホログラムモニターにハルクが暴れた時の映像が流れている。
- 『アベンジャーズ』
- ブラック・ウィドウがコルカタに居たバナーとコンタクトを取りコズミック・キューブの放つ微量のガンマ線を解析する任務に就いた。ハルクは制御できず暴走してしまうため、本来は戦闘要員ではなくあくまで研究者としての招集であった。『アベンジャーズ』登場のヒーローの中で唯一キャスティングが変更されているが、トニーとの絡みがあるのはマーク・ラファロ演じるバナーだけである。逃亡生活を送っていたのでS.H.I.E.L.D.に対しては良い感情を抱いておらず、裏の思惑に気付いたトニーと共にニック・フューリーの計画に疑問を呈した。エネルギー切れで上空から落下したトニーをハルクが受け止めた。受け止めた所で衝撃はどうなんだよ!
- 『アイアンマン3』
- エンドクレジット後に登場している。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- 研究者同士トニーとは仲が良いが、バナー本人はハルクとして戦うことに抵抗がある。他のメンバーには秘密でウルトロン計画を手伝い、後にはヴィジョン誕生も手伝わされる。中盤でスカーレット・ウィッチに操られ暴走し、トニーは対ハルク用アーマーであるハルクバスターを持ち出しなんとか気絶させた。ちなみにトニーが開発した「のびのびパンツ」を履いているのでハルク状態でもズボンが破けない。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- ソーがやられるのを見たバナーは地球に帰還するとトニーとコンタクトを取るが、その直後にサノス軍の襲撃を受け、トニーは宇宙に連れ去られてしまう。今作ではバナーはハルクに変身することができなくなっており、その代わりに改良型のハルクバスターマーク2を着込んで戦う。
- 『アベンジャーズ./エンドゲーム』
- バナーとハルクは完全に融合し、常時ハルクの姿でなおかつ平常心と知性を保てるようになった。アントマンが持ち込んだ時間旅行で世界を救うアイデアのためにハルクはバナーの知性を使ってタイムマシンを製作するものの上手くいかない。最後はトニーの協力を得て装置が完成し、過去の世界へ旅立つ作戦が開始された。
- 『コミック』
- アイアンマン自身がハルクにとってのヴィラン的立ち回りをすることがままあって仲が良いとは言い難い。トニーは対ハルク用のハルク・バスターという重量級スーツを開発したことがある。コミックに関しては「ハルク」の項目を参照。
ブラック・ウィドウ (本名:ナターシャ・ロマノフ)/ スカーレット・ヨハンソン
『アイアンマン2』『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- 『アイアンマン2』
- ブラック・ウィドウ初登場作品。 トニーの新しい秘書として雇われるがその正体はS.H.I.E.L.Dのエージェントでトニーの監視が目的だった。
- 『アベンジャーズ』
- 『アイアンマン2』では明かされなかった彼女の過去が仄めかされている。また、彼女の乗る戦闘機をトニーがハッキングし、「エージェントロマノフ!会いたかった!」と皮肉たっぷりな音声を送っている。『2』以降トニーとはあまり仲が良くないらしい。
彼女の詳細は上記参照。
ホークアイ (本名:クリントン・フランシス・バートン 通称クリントン・バートン)/ ジェレミー・レナー
CV:阪口周平(「マイティ・ソー」)→宮迫博之(「アベンジャーズ」)
『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
『マイティ・ソー』に初登場している。S.H.I.E.L.D.所属のエリートエージェントで、組織一の超人的な射撃能力を持つ。肉弾戦も得意としていて、状況把握能力に優れる。「高いところのほうがよく見渡せる」とは彼の言である。
コンパウンドボウを駆使して戦うが銃は好んでいない。コンパウンドボウのホルダーには矢にギミックを追加する機能がある他、頑丈なため敵を殴打できる。
- 『アベンジャーズ』
- 同じエージェントのブラック・ウィドウとは因縁があり、彼女を殺す任務に就いたホークアイが逆に彼女の命を救ったようだ。作中で彼女と親密であることがわかる。序盤からロキに洗脳され、終盤までロキ陣営として活躍している。彼がヘリキャリアのエンジンを壊したためにトニーとキャプテンが修理をする羽目になる。後半にはキャプテンの指示で高所からの状況把握を命じられ、トニーを追跡しているチタウリを狙撃している。矢を撃つ時に敵から視線をずらすのはジェレミーのアドリブである。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- トニーとは軽口を飛ばしあう仲。実は家族がおり、劇中では疲弊したアベンジャーズが身を寄せている。メンバー内で唯一家族と子持ちということからマキシモフ姉弟を「クソガキ」と呼びなんだかんだで気にかけている。ラストではアベンジャーズを離脱し家族の所に戻った。
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- アベンジャーズ分裂の際にキャップから招集を掛けられる形で戦線に復帰。その後彼に加担したことにより投獄されるものの、スティーブの手により刑務所を脱走した。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- シビル・ウォー後、家族の下に帰って穏やかに暮らしていたが、『インフィニティ・ウォー』のサノスの凶行により家族をすべて失ってしまう。その後は「ローニン」となって世界各地の悪党を殺戮する生活を続けていたが、家族を取り戻せる可能性を信じてアベンジャーズに復帰する。
- 『コミック』
- サーカス団で弓の腕前を磨いた。原作もブラック・ウィドウと同じく元ヴィランであり、彼女に恋をしたことで自分を見失い、アイアンマンの敵として戦った。元々はアイアンマンに感銘を受けており、ジャーヴィスの命を救ってトニーと和解したのを機にヒーローに転向してアベンジャーズのメンバーとなった。
ウォーマシン (本名:ジェームズ・ルパート・ローズ)/ ドン・チードル
『アイアンマン2』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- 『アイアンマン2』
- マークIIを装着したローディを「戦争マシンになりたきゃ撃てよ!」とトニーが一喝している。ウォーマシンの誕生の経緯が原作と異なり、ヴィランのジャスティン・ハマーがマーク2を改造したという設定になった。両腕にはFN F2000アサルトライフルを、背中にはM134ミニガン[21]、そして肩にはハマー特製の最終兵器「別れた妻」を搭載している。スーツ本体にリアクターを搭載していて手のリパルサーは手付かずだが主に装備の銃器で攻撃しているので飛行以外にはあまり生かされていない。
- システムに仕掛けをしていたイワン・ヴァンコによって制御を乗っ取られ、トニーを襲撃してしまうがブラック・ウィドウの活躍で再起動されて制御を取り戻した。
- 『アベンジャーズ』
- 本編には登場しないが、タイアップコミックに登場している。マンダリンと戦闘していたところにニューヨークの事件を耳にして駆けつけるが到着した時には全て片付いていて呑気にシャワルマを食べるヒーローたちに言葉を失った。
- 『アイアンマン3』
- 『アイアンマン2』以降トニーによって新たに製作され、性能が上昇したウォーマシン2.0を塗装された改良版となった。塗装と名前が変更され、キャプテン・アメリカを模した「アイアン・パトリオット」となった。アイアンパトリオットについての詳細はヴィランの項に記述。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- ローディは他のメンバーと違い軍人なので自由には動けないが、終盤にヘリキャリアの護衛役として登場。飛来するウルトロン・セントリーを撃墜するが、ヴィジョンに役目を奪われて困惑するシーンも。
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- 『コミック』
- ローディの項を参照。
ヴィジョン/ ポール・ベタニー CV:加瀬康之
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
J.A.R.V.I.S.がウルトロン用に製造されていた肉体にアップロードされたことで誕生した存在。
額にインフィニティ・ストーンの一つであるマインド・ストーンが埋め込まれている。マインド・ストーンの力を使うことが出来る上に肉体はヴィブラニウムを原料としているため強固、更に飛行可能とソーに並ぶ実力を持つ。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- J.A.R.V.I.S.がウルトロン用の肉体にアップロードされることで、J.A.R.V.I.S.でもなくウルトロンでもない新たな存在として誕生した。ウルトロンは自分に似た存在であると認めつつ、倒すためにアベンジャーズと協力する。その精神は非常に高潔で、アベンジャーズメンバーでは誰も持ち上げられなかったソーのムジョルニュアをいとも簡単に持ち上げた。
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- ワガンダの戦闘で不慮の事態により、犠牲者を出してしまったワンダの身を案じて彼女を外出させないように監視していた。だがワンダがスティーブ側に就き、トニーと共にキャップ達のシベリア行きを阻止するため対立することになる。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 額に埋め込まれたマインドストーンを狙ってサノス軍が地球を襲撃。一度はキャップに助けられるが、ワカンダでの再襲撃の際、サノス本人によってストーンは奪われ、絶命した。
- 『コミック』
- ウルトロンによって作られたアンドロイド。しかし優しさや自己犠牲の精神を持っていたためウルトロンと決別しアベンジャーズに加わった。後にスカーレット・ウィッチと結婚している。
スパイダーマン/ピーター・パーカー/トム・ホランド CV:榎木淳也
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『スパイダーマン/ホームカミング』
ニューヨークのクイーンズで独自に悪人退治をしていた少年。ウェブシューターとコスチュームは当時自作の物。
シビルウォーの半年前の出来事がきっかけでウェブを飛ばせる能力を身に着け、YouTubeにアップされた動画に目を付けたトニーは彼の元へスカウトに赴く。参戦の際にスーツとウェブシューターを新調したのもスタークであり、ピーターもトニーに認められようと奮闘したりしていた。ちなみに実写版では初めて、彼を象徴するスパイダーシグナルが出せる仕様となっている。
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- キャプテンと対立することになったトニーの隠し玉として登場。彼も見込んだウェブを用いたパワーとトリッキーなスタイルで奮闘する。浮足立っておしゃべりな面があり、周囲からは呆れられていた。
- 『スパイダーマン/ホームカミング』
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でトニーから貰ったスパイダースーツを使ってご当地ヒーローと学生の二重生活を続けている。トニーの制止を聞かずに危険な事件に首を突っ込むこともある。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- ニューヨークを襲撃したサノス軍の宇宙船にトニーともども乗り組み、サノス軍の本拠地に奇襲をかけようとする。トニーは彼に新型のスパイダースーツ「アイアンスパイダー」を与えた。
ヴィラン(悪役)
テン・リングス
『アイアンマン』『アイアンマン2』
アフガニスタンでトニーを捕虜にした多国籍テロリスト集団。リーダーはスキンヘッドが特徴のラザ(/ファラン・タヒール)。
トニーは彼らの所有するスターク・インダストリーズ製の兵器を垣間見て、兵器製造の中止に思い至った。トニーを襲撃したのは暗殺の依頼があったため、と作中で明かされる。
『アイアンマン2』にもテン・リングスのメンバーが登場していて、イワン・ヴァンコに偽造パスポートを手配したのは彼らである。
「テン・リングス(=10の指輪)」 という名前の由来は原作のヴィラン、マンダリンから。特殊な力を持った10の指輪をつけている。リーダーのラザが語る「ジンギスカンの世界征服」の下りはマンダリンの話すこととそっくり。
アイアンモンガー (本名 オバディア・ステイン 通称:オビー)/ ジェフ・ブリッジス CV:土師孝也/壤晴彦
『アイアンマン』
ハワード・スタークのビジネスパートナーで、トニーの成人までスターク・インダストリーズを経営をていた。野心に溢れており頭も良い。内心トニーを快く思っておらず、トニーを殺害してスターク社経営の乗っ取りを画策していた。
裏でテン・リングスと通じており、アフガニスタンに赴いたトニーの暗殺を彼らに命じていた(が、テン・リングスも大物のトニーを暗殺すると聞かされていなかったため、暗殺を保留してしまった)。トニーが脱出時に使用したマークIの残骸をテン・リングスの残党に回収させ、それを元にアイアンモンガーを開発している。動力源の小型版リアクター研究のために精鋭エンジニアを集めて秘密裏に「セクション16」を設立したが、リアクターの小型化に難航する。ペッパーに計画を感付かれ、焦ったオバディアはトニーからリアクターを強奪してアイアンモンガーを起動してペッパー殺害を目論む。ペースメーカーを失ったトニーは死に瀕するが、ペッパーが記念に残していた初期型アーク・リアクターを装着して九死に一生を得る。トニーは無理やりマークIIIを装着してアイアンモンガーと戦った。
技術力の差ゆえかアイアンモンガーはマークIIIの2倍近い大きさで乗り込む形を取っている。名称は「武器商人」を意味しその名の通り沢山の武装を搭載している。飛行も可能だが凍結対策がなされていない。元々は『アイアンマン2』のヴィランとして構想されていたが、前倒しになった。
原作実写版のどちらでもハゲた男性であるが、これはジェフ・ブリッジスが原作のイメージを損なわないよう配慮でわざわざ頭を丸めたから。
ウィップラッシュ (本名: イワン・ヴァンコ) / ミッキー・ローク CV:菅生隆之/磯部勉
『アイアンマン2』
スターク家に恨みを持ち続けているロシアの天才物理学者。普段はロシア語訛りの英語を喋っている。キバタン(オウムの一種)を可愛がっている。鍛えられた肉体を持ち、格闘技術と鋭い勘も持つ一方、プログラムの造詣も深い。かつて兵器級プルトニウムをパキスタンに売った罪で15年間服役していた。彼の父アントン・ヴァンコは、アメリカに亡命して以来ハワード・スタークとアーク・リアクターの共同開発をしていたが、スパイ容疑で逮捕されロシアに強制送還された。
父の他界を機に、遺されたデータを元にアーク・リアクターを独自に小型化し(しかしトニーのリアクター程の効率ではない)、エリクトリカル・デスウィップという破壊力抜群の電気鞭を開発する。偽造パスポートでモナコのカーレース作業員に成りすますとレースに出場していたトニーを襲撃した。外骨格式のパワードスーツの危険性を衆目に晒すことでトニーが勝とうが負けようが世論が彼に不信を抱くよう誘導するのが狙いの一つだった。モナコの一件で逮捕され、収監されたがジャスティン・ハマーの手引きで脱獄し、自身のスーツの改良版とドローンを開発。ウォーマシンの制御も乗っ取ってトニーを再び襲った。
原作キャラクターはブラックラッシュの名でよく知られる。実写版にでは"ロシアのアイアンマン"として知られるクリムゾン・ダイナモとブラックラッシュを足して2で割ったような設定となっている。冒頭でテン・リングスが彼に手配した偽造パスポートの名前は「ボリス・ツルゲノフ」という二代目クリムゾン・ダイナモの本名であった。初代の本名は彼の父の元ネタの「アントン・ヴァンコ」なので、二代目の名を借用したと思われる。
ジャスティン・ハマー / サム・ロックウェル CV:森川智之/飛田展男
『アイアンマン2』
トニーに恨みを抱くキザでな男。政府には武器専門家として通るほどの頭と権力を持つが、トニーの足元にも及ばない。スターク・インダストリーズが軍需産業から撤退したため、ハマー・インダストリーズはその恩恵に与った。
劣等感から強くトニーを恨んでおり(彼を茶化し続けるトニーの性格のせいでもあるが)、アイアンマンを過去にする高性能パワードスーツ開発を目指している。カーレースでトニーを襲撃したイワンに感銘を受け、収監されたイワンの脱獄を手引きするが御しえずにかえって振り回されてしまう。後にローディからマークIIを受け取り、ウォーマシンとして改装した。
スターク・エキスポで未来の軍事力として無人ロボット「ドローン」とローディ扮する「ウォーマシン」をプレゼンするが、イワンに出し抜かれてプロモーションを無茶苦茶にされた挙句、逮捕されてしまった。
原作ではトニーと敵対するヴィランで、違法資金で他のヴィランの武器支援したりアイアンマンスーツの機密情報を盗んだりしている。実写版の彼はトニーと同年代だが、原作ではトニーより年上の設定である。また、イギリス出身だが、実写版にはそれを示唆する描写は特にない。強いて言えばCHAPMANの小ネタは彼の設定由来だろうか。
ロキ /トム・ヒドルストン CV:平川大輔
『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』『マイティ・ソー/ダークワールド』
ソーの義弟。アスガーディアンと敵対するフロスト・ジャイアント(巨人族)の血を引いている。敵地のヨトゥンヘイムで捨てられていた彼をオーディンが拾った。両親はソーとロキを対等に育てたが、『マイティー・ソー』で出自を知り、劣等感から義兄のソーを激しく恨む。豪放磊落なソーと反して狡猾で、知謀と魔法に優れている。身体能力はソーに劣るとされるが、キャップが投擲したシールドを容易く弾いて見せるなど、地球人を遥かに上回る怪力と耐久力を持っている。
『アベンジャーズ』ではチタウリと結託して兄の明日地球の侵略を画策し、計画の障害であるアベンジャーズの結束を壊すべく立ち回った。ワームホールを抜けて地球に現れ、コズミック・スピアという『キャプテン・アメリカ:ザ・ファーストアベンジャー』に登場したヒドラの武器と似た魔法の杖を操っている。コズミック・キューブで宇宙人チタウリの軍隊を召喚し、地球を恐怖に陥れた。本作のチタウリは原作で言うところのスクラル星人にあたり、名称は『アルティメッツ』でのアベンジャーズから取っている。
やや詰めの甘い描写が見られ、『アベンジャーズ』での彼の行いは公式に 「やってることは壮大な兄弟喧嘩」とまで評される。物語の早い段階で牢屋に閉じ込められたり、ブラック・ウィドウの誘導尋問に引っかかったり、話の途中でコールソンに反撃されたり、ホークアイの矢をキャッチしたら目の前で爆発したり、ハルクに叩きつけられたり……と三枚目な描写がやけに多い。トニーと関わるシーンはそこそこあり、スターク・タワーでは綱渡りの駆け引きをした。コズミック・スピアは対象の胸を小突くと洗脳する能力があるのだがトニーには何故か効果がなかった。胸にアーク・リアクターがあるためか。コミックでは変身能力をよく使うヴィランで、ソーの義弟である。
アイアン・パトリオット
装着者はローディ・ローズ。このスーツを着用して大統領の警護などに当たっている。
トニーが開発したマーク22"ホット・ロッド"に改良を加えたウォーマシン2.0を軍属機として塗装と名前を変えたもの。
"ウォーマシン" という不穏な名称が好ましくないためか国民アンケートで新たな名前を募って決定した。作中でも「名前を変えただけ」と批判されている。合衆国政府公認のためキャプテン・アメリカを模した塗装がされた。トニーもローディもこの塗装と名称が不服で、ローディに至ってはウォーマシンの未練を捨てきれず衛星通信のセキュリティIDを「warmachine68」パスワードを「warmachine rox(ウォーマシンサイコー!)」に設定している。
かつてのウォーマシンよりスマートなボディになり、腕のサブマシンガンが無くなった為リパルサー・レイを使用するようになった。背部のガトリングの独立動作機構は健在で、意思に応じて自在に銃口を向ける。星条旗の星にあたるリアクター部分はチェストプレートで保護されているため露出していない。AIMによる調整を受けていたため、彼らの策謀でアーマーを強奪され、大統領拉致を許してしまった。
- 『コミック』
- 正体はスパイダーマンのヴィランとして知られる初代グリーン・ゴブリンことノーマン・オズボーンである。アベンジャーズがとある事件を機に失脚した頃、オズボーンは方々のヴィランを集めて"ダーク・アベンジャーズ"を結成した。ホークアイの位置にブルズアイ、ウルヴァリンの位置にダケン…といった具合にヴィランを当てはめた際、アイアンマンとキャプテン・アメリカに相当する人物が不在だったため、自らが両名の特徴を併せ持つ"アイアン・パトリオット"を名乗った。スーツは壁抜け能力を持つヴィランの力を借りてトニーから奪ったものである。
マンダリン/ ベン・キングスレー CV:麦人
『アイアンマン3』
ファンからテン・リングスとの関係が指摘されてきたヴィラン。中国人で、明王朝の官吏「満大人(マンダリン)」を名乗っている。
アメリカ国内のテレビ局をジャックし、挑発行為やテロを繰り返して市民の不安を煽っていた。マスコミから声明を求められたトニーが自宅の住所を公開するという大胆不敵な挑発をすると、程なくしてスターク邸上空の報道ヘリに偽装した軍用ヘリで自宅を襲撃している。首にはアベンジャーズを皮肉ったAnarchyの刺青がある。
正体は只の舞台役者で、キリアンに高額で雇われて言われるが儘テロリストを演じていただけだった。要人殺害シーンなどは別撮りの合成編集であったため本人に犯罪の自覚はなかった。撮影場所は「I'm AIM」のアナグラムであるマイアミ(MIAMI)である。提供された自宅で寛いでいたところトニーに発見され、呆気無く経緯を白状する。
- 『コミック』
- Tales of Suspense #50 に登場して以来アイアンマンの敵役である。墜落した宇宙船内に落ちていた10の力を持つ指輪を拾ってヴィランとなった。科学者としても優秀で様々な装置を操る一方で 指輪の魔法も駆使する。
アルドリッチ・キリアン/ガイ・ピアース CV:小原雅人
『アイアンマン3』
シンクタンク「A.I.M.」の代表者。かつては足に障害を持った吃音の男性であった。1999年の大晦日にトニーに商談を持ちかけたが適当な嘘であしらわれ、屋上で待ちぼうけを食らった。以降はトニーとアメリカに恨みを募らせ、嫌がらせじみた裏からのアメリカ支配を目的に生きていた。それから10年以上経過したある時、部下のエリック・サヴィンを従えてエクストリミス研究をペッパーに持ちかけた。ペッパーとは以前からの知り合いであるらしいが、エクストリミスで障害を克服しているため気付かれなかった。トニー宅の襲撃後、キリアンがマンダリンの裏で糸を引いていると知ったペッパーを誘拐し、エクストリミスを無理やり投与した。別に拉致した大統領公開処刑の目前にトニー達が駆けつけ、アイアンリージョンと直接対決している。
- エクストリミスとは
- マヤの研究で生まれたナノマシン。注射や吸入で体内に投与し、被験者がエクストリミスに適合した場合驚異的な回復能力や身体能力と発熱能力を与える。投与時は激しい苦痛を伴い、適合しなかった場合には3000度の高熱を発して死亡する。エクストリミスを導入された人間は体温が高く、爪や髪の毛が伸びやすくなっている。キリアンはエクストリミスと相性が良く、口から火を吹くこともできる。
- 『コミック』
- 超人的パワーを人間にもたらすエクストリミスを研究していた。冒頭でエクストリミス血清の情報が流出したことに気を病み、事実をマヤ・ハンセンに伝えるべく遺書を残して自殺した。原作におけるA.I.M.は悪の研究組織として知られ、第二次世界大戦の頃ナチスで発足したヒドラの分派だった。
エリック・サヴィン/ジェームズ・バッジ・デール(CV:桐本琢也)
『アイアンマン3』
アルドリッチ・キリアンの腹心。スターク・インダストリーズを訪れた際はボディガードとして待機していたが、態度が悪くハッピーにバッジを付けるよう言われてもからかって無視している。行動を不審に思って彼らを尾行したハッピーはエリックとジャック・タガートの取引現場を目撃し、爆発に巻き込まれた。正体はエクストリミス計画の被験者で不死性を持っている。行方知れずのトニーを追う一方、ローディから強奪したアイアン・パトリオットを着用して大統領機に潜入。大統領の拉致を終えたところをマーク42と交戦し、熱攻撃で圧倒するも至近距離からのユニビームに敗れる。未公開シーンでは着慣れないパトリオットで雑誌を読むのに苦戦している。
ウルトロン/ジェームズ・スペイダー(CV:木下浩之)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
人工知能によって地球を守らせるという、トニーが計画したウルトロン計画によって誕生した人工知能。ロキの杖に入っていたマインド・ストーン内部の構造がベースになっている。
平和を守るという目的のためには人類滅亡が不可欠だと考え、ソコヴィアを浮上させて隕石として落下させようとした。一方で人間に対して関心やコンプレックスを持っており、完全な存在になるために有機体とヴィブラニウムのハイブリッドの肉体を製造した。
本体はデータなのでボディーを破壊してもネットやウルトロン・セントリーに瞬時に移動してしまい倒すのが難しい。主な攻撃手段は指からのレーザー攻撃や磁力攻撃、格闘。最終決戦時には全身をヴィブラニウム製にしている。
ネットへの移動能力を封じられた上でアベンジャーズの攻撃によってボディーを失い、最後に残ったウルトロン・セントリーに移動した所でヴィジョンに破壊された。
ヘルムート・ジモ/ダニエル・ブリュール(CV:内田夕夜)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
ウルトロン襲撃の際に戦場となったソコヴィアの生き残り。自国が壊滅した際に家族を失っており、その責任はアベンジャーズにあるいう考えから彼らへの復讐を行う。
これまでのヴィランとは異なり、単身で組織を内部崩壊させようとした頭脳派。1991年に超人血清によるウィンター・ソルジャー軍団を作り上げようとしていたヒドラの計画を利用、その一人でキャプテンの盟友であるバッキー・バーンズの過去を辿ると、洗脳のための暗号を将校から奪い、唱えることでバッキーを自分の手駒にした。
一連の事実が明らかになった後は拳銃自殺を図ろうとするが、密かにキャップの後を追っていたブラックパンサーに阻止され、以前バッキーが収容された反テロ組織に拘束された。同時にアベンジャーズの面々を各所に分散させることにも成功している。
- 『コミック』
- 二代目のバロン・ジモの本名が実写版の彼の名前にあたる。ヴィラン集団「マスターズ・オブ・イーヴィル」の第4期リーダーであり、オンスロート事件でアベンジャーズが消滅した際結成されたチーム、サンダーボルツにリーダーのシチズンVを名乗り加入していた。
格闘ゲーム
カプコンの対戦格闘ゲーム『マーベルスーパーヒーローズ』『マーベルVSカプコン2』『マーベルVSカプコン3』『アルティメットマーベルVSカプコン3』にマーベル側のプレイヤーキャラとして登場している。 [22] [23]
キャラ性能は、飛行能力や空中ダッシュといった高い機動性を持ち、通常技でミサイルを出したり必殺技がすべて飛び道具(見た目が飛び道具風含む)である。果てには相手を浮かせて攻撃判定のある超巨大なビーム砲「プロトンキャノン」を出現させ、発射までのタイムラグ本体の攻撃判定にヒットさせてそのまま極太ビームを喰らわせたりられるのだが、それ以上にVSシリーズにおけるアイアンマンの代名詞は「永久コンボ」である。永久コンボのイメージは、格闘ゲーム初登場のマーベルスーパーヒーローズの時代から変わらず、チーム制のVSシリーズでもワンチャンから相手チーム全員を永久コンボで締めたりする。下記動画参照。
コンボレシピ自体も大会出場クラスの格闘ゲーマーには簡単な部類である為最強キャラにも思えてしまうが、永久コンボ以外では立ち回りに難があり、マーベルVSカプコン2の時代では上には上のキャラが10人ほど居るのである(所詮上位キャラしか対戦が成立しないと言われるゲームである)。
マーベルVSカプコン3にも当然の如く登場し、キャラ紹介トレーラーではモリガン・アーンスランドと空中戦という名のデートを繰り広げたが、キャラ性能はというと全体的な空中戦能力の下方修正の影響をモロに受けた他、リーチが短くなり、牽制技のスマートボムが仕様変更で牽制技として使えなくなり、スーツを着ているのに何故か生身のリュウ以下のHPが設定されており、代名詞の永久コンボも入れ辛くなるという完全に弱キャラに落ちてしまった。アルティメットマーブルVSカプコン3では強化はおろか2段ジャンプ削除も有り更なる弱体化を果たすが、代名詞であった永久コンボがチームアシストから可能である事が確認された(カプコン曰く「仕様」)。だが、そもそもゲーム自体が一部キャラを除いて10割コンボが当たり前なので今更復権はしないだろう。社長は泣いて良い。
TVアニメ版(マーベルアニメ)
1994年にTAS版が製作され、1996年にNHKBS2で放映。多くの視聴者はNHKBS2版を期待していたが、ディズニープラスでは独自の吹き替え版が製作されたものが2022年から配信された。担当声優はアベンジャーズ・アッセンブルと同じ。アメリカの放送ではMarvel Action Universeという枠で放送していたため、スタン・リーが今回お届けする作品の内容を解説をしている。これについて日本での放送では不明だが、ディズニープラス版では無言の状態でBGM&SEのみとなっている。
2010年には日本国内にて独自のTVアニメ版がアニマックスにて放送された。「マーベルアニメ」プロジェクトの第1弾であり、後に『ウルヴァリン』、『X-MEN』、『ブレイド』が続いている。アニメ製作はマッドハウス、シリーズ構成に井上敏樹と、過去に『Devil May Cry(アニメ)』、古くは『YAWARA!』を手がけたスタッフ達である。
ストーリーは世界平和プロジェクト推進のため来日したトニーと謎の組織「ゾディアック」との戦いを描く本作オリジナルのもので、設定は実写版のものがそのまま引き継がれている。スタークの祖父が原爆開発に関わっていた件がゾディアックの目的と密接な関係を持っている。第4話ではウルヴァリンとの共闘も実現。実写版アベンジャーズでは不可能な組み合わせが映像で見られる貴重な機会である。公式サイトはこちら
2014年からは『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』がテレビ東京系列で放送されており、アイアンマンも登場している。設定が少々特殊で、少年たちがディスクに封じられたヒーローをパートナーとしてヴィランと戦っている。公式サイトはこちら
関連動画
関連項目
関連リンク
小ネタ
- 実写版でアイアンマンの飛行シーンは、キューピー人形のように手首を直角にしたポーズである。日本公開の『アイアンマン2』前売り特典はアイアンマンスーツを着たキューピーだった。しかし他の映像作品ではスーパーマンのようなポーズで飛行していることもある。
- トニー・スターク役にはトム・クルーズやニコラス・ケイジなどが検討されていたとされる。
- J.A.R.V.I.S.役のポール・ベタニーはJ.A.R.V.I.S.の役に然程思い入れが無いとコメントしたことがある。『アイアンマン』での声の収録は2時間で終了したという。また、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ではヴィジョン役で本人が出演している。
- トニーの自宅はマリブの海岸にあると言われているが、実在はせず映像はCGで構成したものである。ロケ地は『猿の惑星』で自由の女神像があった辺りらしい。『アイアンマン3』では「マリブポイント1088090265)」と公表している。住所は架空のものであるが撮影地点はGoogle Mapsで確認できる。
- シリーズを通して原作者スタン・リーがカメオ出演している。余談だが彼は自身原作の映画作品にはほぼ全てカメオ出演しているのでシリーズ以外でも探してみると良い。外見は白髪の老紳士。2012年に心臓ペースメーカーを胸に入れて真のアイアンマンとなっている。
『アイアンマン』
- 作品の大筋は決まっていたが、細かなセリフが未定だったため役者のアドリブが多々ある。特にRDJはアドリブを多用する役者として有名で、ジェフ・ブリッジスがRDJのセリフを苦笑いで流すシーンが見られる。
- アフガニスタンのシーンの撮影中、戦車が誤って80000ドル相当のAatonの35mmカメラを踏み壊した。
- アフガニスタンでプレゼンを行なったジェリコ・ミサイルには「リパルサー技術を搭載した初のミサイルシステム」とされる。リパルサー・レイはこの飛行用技術を武装として利用している。
- トニーがチーズバーガーを食べるシーンでオバディアに「(私にも)貰えるかな」と言われても「一個しか無い!私のだ」と返しているのに、後の記者会見で2個目のチーズバーガーを取り出している。
- アイアンマンスーツで敵をロックオンした際のSEはインベーダーゲームの自機がレーザー音を短く編集したものである。
- F-22を撃墜して家に帰ったトニーがスーツを脱ぐのに手間取るシーンにキャプテン・アメリカの盾のレプリカが映っている。『アイアンマン2』のものよりも粗雑なためわかりにくい。
- 『アイアンマン2』で初めてパラジウム中毒対策のクロロフィル服用が明かされるが、既にこの作品からクロロフィルを飲み始めているのが分かる。
- オバディアがピアノで演奏していた曲はアントニオ・サリエリの『管楽器のためのセレナード変ロ長調』第3楽章ラルゲットである。サリエリは天才モーツァルトに嫉妬して盗作を働き、更に彼を殺害した疑惑が有名。ストーリーに掛けた選曲である。
- スーツはフルCGではないので、RDJは実際に模型のパワードスーツを着て撮影していた。20kgほどあるスーツを着て演技するために体作りが必要だったという。マークIに至ってはなんと40kgもあるという。
- マークIIIの装着シーンは後撮りされたもので、顔が映らない範囲はRDJではないので足が細い。
『アイアンマン2』
- ジャスティン・ハマー役のサム・ロックウェルはトニー・スターク役でオーディションを受けていた。
- この作品から全身スーツでの撮影をやめて上半身だけ着用するようになった。下半身のパーツを付けると動作がぎこちなくなり自然な演技ができなくなるからとされる。
- 国会答弁でトニーが「組織は好きじゃないが国防長官にならなってやってもいい」というセリフを放つが、コミックでは実際に国防長官になったことがある。
- カーレースのリザルトにイギリスのレーサー「CHAPMAN」の名がある。チャップマンはイギリスのヒーロー三代目ユニオンジャックの本名で、目出し帽とユニオンジャックを模したコスチュームが特徴。
- ラストの戦闘シーンはスターク・エキスポ日本庭園パビリオンで行われている。 これは原作にも登場する日本企業「フジカワ社」のもの。原作で「ルミコ・フジカワ」という日本人女性とトニーが交際していたという設定があるため、その影響からか日本を意識した演出がままある。
- 「フジカワ社」のスターク・エキスポ出展に際する公式ページが設立されている。日本語がやや怪しい。
→ ここ - ウィップラッシュ役のミッキー・ロークは愛犬家で知られる。首には彼のかつての愛犬「ローキ(Loki)」の名が彫られている。綴りは偶然だがヴィランのロキと同様であるため編集が入っているらしい。また、口数の少ないロシア人を演じる為、実際にロシアに行って刑務所を見学したという。
- ジャスティン・ハマー役のサムと彼を取材していた記者クリスティン役のレスリーは恋人で、『アイアンマン』でのトニーとクリスティンのシーンを考えるとなかなかブラックなキャスティングである。
- ペッパー役のグウィネスとブラック・ウィドウ役スカーレットは、よく不仲の噂が立つコンビとして有名である。
- トニーに「本当にラテン語を喋れるのか?」聞かれた際にブラック・ウィドウが「迎えをよこします? それとも自分で帰りますか?」と返したが 、実際に彼女が喋ったのは「Fallaces sunt rerum species.」である。「物事は欺瞞に満ちているものだ」という意味で、ローマの哲学者ルキウス・アンナエウス・セネカ(小セネカ)の言葉である。
『アベンジャーズ』
- ビッグ3(=キャプテン、ソー、アイアンマン)の仲は好ましくないという設定であったが、俳優陣はとても仲がいいらしい。ジョス・ウィードン監督は実際に役者の仲が悪ければリアリティが出たのに、とコメントしている。
- トニーがS.H.I.E.L.D.のエージェントに「そこギャラガやってるだろ!」と注意するシーンのギャラガとは、1981年にナムコから発表された実在のアーケードゲームである。
- S.H.I.E.L.D.の秘密を探っている時、バナーにトニーが手に持っていた何かを無言で渡すシーンがあるが、これは完全なアドリブでRDJが個人的に持ち歩いていたブルーベリーである。
- トニーが両手首につけている「コラントッテ」とは実在する日本企業アーク・クエスト社の販売する健康用磁気リングのこと。名前の由来は「肩凝らんとって」。タイアップした関係でアーク・クエスト社代表取締役の小松克己氏とその家族も作中にチラッと出演している。→ 公式サイト
- トニーが「シェイクスピア芝居か?」とソーを小馬鹿にするセリフは『マイティ・ソー』の監督ケネス・ブラナーがシェイクスピア劇の演出を得意としているから。ソーの弟ロキ役のトム・ヒドルストンもシェイクスピア劇を得意としている。
- 「聖書のヨナを知っているか?」「あー、それはおすすめできません…」というJ.A.R.V.I.S.との会話の「ヨナ」とはヨナ書の預言者ヨナである。神が仕向けた大魚に呑まれて3日3晩過ごした話と、大魚のようなリヴァイアサンに特攻する自分を重ねたジョークである。
『アイアンマン3』
- アルドリッチ・キリアン役にジュード・ロウが検討されていた。もし採用されていたらホームズVSワトソンが実現していた。
- 2012年の8月15日にRDJがスタントシーンの撮影中に足首を負傷したため撮影が遅れた。
- シリーズを通して初めてAC/DCお楽曲を使用していない。
- 作中のジャック・タガート(アシュレイ・ハミルトン)とエレン・ブラント(ステファニー・ショスタク)の名はコミックに登場するヴィランに由来している。
- マーク42開発シーンにカンフーのトレーニングに使う木人という人形が見られる。
- 序盤で眼鏡の少年に「君映画に出てた?」と聞いたのは、少年が1983年に米国で公開された『A Christmas story』という映画の主人公ラルフィーとそっくりだから。ラルフィーを演じたピーター・ビリングスリーは『アイアンマン』のエグゼグティブプロデューサーで、オバディアにリアクターの小型化失敗を咎められる研究員役も務めている。
- 襲撃される直前にマヤが訪れたシーンの背景に靴下が5本飾ってあり、内3本にはジャービス、ダミー、ユーの名前が書かれている。
- エリス大統領の名前の由来は、この作品が参考としたコミックの『アイアンマン:エクストリミス』のライターのウォーレン・エリスとされる。
- トニーが不時着したローズヒルは実際にはテネシー州ではなくノースカロライナ州にある。
- 言語機能に障害が起きたJ.A.R.V.I.S.が自己診断するシーンで、語尾に「クランベリー」と脈絡無く付けている。
- 中盤で協力を仰いだカメラアシスタント(ゲイリー/アダム・ペリー)の刺青をトニーが「なにそれスコット・バイオ?」とからかうシーンの「スコット・バイオ」とは実在の俳優で、RDJとヒゲや風貌が似ている。
- AIMから脱出するシーンで「無理やりやらされてたんだ」と一人だけ見逃された男性は『シャーロック・ホームズ』などからRDJの格闘技指導を行っているエリック・オラム氏である。
- 大統領機から13人の乗務員を救出するシーンでは極力実写での撮影を心掛けていて、キャストが実際にスカイダイビングをしている。
- ジョン・ファヴローがイギリスのテレビドラマ『ダウントン・アビー』の大ファンであることから、病室でもハッピーは『ダウントン・アビー』を見ている。
- ラストでトニーが語る「20年前の依存症を~」のくだりはRDJのアルコール依存と薬物依存に関する自虐ネタか。1997年ごろコミックのトニーがアルコール依存になった話が発表されているためダブルミーニングかもしれない。
- ラストのバナー博士とのカウンセリングはRDJが提案して急遽撮影したもの。本来は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』関連の映像を流す予定だった。
脚注
- *実写版ではMIT卒業後から成人までの間に両親が他界しており、彼が21歳になるまでオバディア・ステインが経営していたという設定である。しかしながらこの冒頭の時点で既に時系列の矛盾が生じており、トニーの成人年齢がおかしく、両親の他界は12月17日となっている。
- *実写版では「『アイアンマン』にヒーローの適性はあるが『トニー・スターク』にはその適正がない』と評価され、アベンジャーズのコンサルタントとして参加するが事実上の戦闘員である。
- *『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の未公開シーンの情報が1970年4月29日、『アベンジャーズ』のBDに収録されている未公開フィルムのプロフィールによるものが1970年5月26日。『アイアンマン3』では「初めて心が病んだのは1983年、14歳で…」と発言しており、この時点では42歳なのが分かる。コミック版の誕生日は不明だが、ロングアイランド生まれで35歳前後のイメージとされる。実写コミック共に年齢設定は不明瞭である。
- *アニメ等のメディアミックスでも藤原啓治が吹き替えを担当。
- *実写版の設定である。
- *実写版のトニーがアルコール依存症かは定かでないが、裏設定では父のハワードがアントン・ヴァンコの裏切りからアルコール依存症に苦しめられたと語られている。
- *前者は1600万~2000万相当で、後者は2500万円相当で映画公開時には発売されていなかった。アベンジャーズではHONDA Acuraの特別モデルに乗っている。
- *パーツから組み立てるカスタムカーのこと。塗装も自由であるが多くが火炎のペイントである。
- *少年期のRDJが「アイアンマンになりたい!」と友人に相談すると「背が低いから無理だ」と言われたと云う。コミックのアイアンマンは高身長のため、実際に撮影では多くのシーンでシークレットブーツを履いている。
- *『アイアンマン』にて監禁から脱出した際の「三ヶ月も洞窟にいたんだからチーズバーガーを食べたい」というセリフや、『アイアンマン2』でキャストが変更されたジェームズ・ローズに「ローディ、お前が来るとは思わなかった」と声を掛けるシーンはジョン・ファヴロー監督と相談してRDJが考えたものとされる。
- *バナー博士にカウンセリングを受けているという設定から。しかし博士はトニーの話を殆ど聞いていない。
- *インセン教授によると「心臓を人生50回分動かせる」エネルギー量である。
- *ヴィブラニウムはキャプテン・アメリカが愛用する盾を構成する金属である。ヴィブラニウムと鋼鉄の合金は物理法則上絶対に壊れず、衝撃を吸収する性質を持つ。地球上にヴィブラニウムはキャプテンの盾に使えるのみ存在していたが、プリズム加速器を使用して生成に成功した。生成時に加速器がなかなかに水平にならなかったが、装置の下に遺されたキャプテン・アメリカの盾のレプリカを置くと水平になった。
- *前述の通り原作マークIIは金色であり、トニーは帰国後開発したこのマークIIでヒーロー活動をしていたが、原作マークIIIからは赤と金色のデザインを採用した経緯を表したのだろう。また、原作におけるカラーリングはトニーの出身小学校のスクールカラーをモチーフにしたという。
- *雷を受けた際、字幕版と吹き替え版の解釈がかなり異なっていて、本来は「バッテリーを400%充電完了」といった具合であり、耐えたというよりもラッキーと言わんばかりの調子である。力のぶつかり合いでマーベルヒーロー最強クラスのソーに勝てる道理は無いが、電撃による攻撃に対してアイアンマンは強いようだ。
- *アイアン・リージョンの登場シーンはコミックでの登場シーンのオマージュである。
- *本来スーツの起動には生体認証が設定されており、トニー以外が装着できないようになっている筈だが、パラジウム毒で余命幾許も無かったトニーがスーツを死後次の世代に託すため、少なくともローディは使用できるようロック解除をしていたと考えられる。
- *マークIIIのカラーリングを金色で出力したJ.A.R.V.I.S.にトニーが「派手すぎる」と言われると「失礼、あなたは控えめな方でしたね」と返し、「あの車(ホットロッド)の色にしろ」と言われれば「それは派手すぎなくて結構です」と返している。
- *コミック版での本名はナタリア・アリアノブ・ロマノフである。「ロマノフ」は男性形であるため本来は「ロマノワ」が正しいが、彼女がロマノフ王朝の末裔であることを誇りとしていて、わざとロマノフと名乗っている、という裏設定がある。ちなみに原作においては実際に未亡人であるが、実写版では不明。
- *『キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー』の特典映像でハワードがS.H.I.E.L.D.の略称を口にしているため、正式採用していなかっただけとも取れる。
- *あまり目立たないが独立駆動しているのか、背後のドローンを攻撃をしているので是非確認されたし
- *「マーベルVSカプコン」の際も登場予定だったが、版権の都合で登場させることができなくなり、すでに許可をとっていたウォーマシンが登場した。
- *カプコンの格闘ゲームの他に、データイーストの「アベンジャーズ・イン・ギャラクティックストーム」にサポートキャラとして登場している。
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