アイシールド21は週刊少年ジャンプで2002年34号から2009年29号まで連載されていたアメフト漫画である。原作・稲垣理一郎/作画・村田雄介。単行本は37巻まで刊行され、アニメ化(全145話 2008/3/19に放映終了)もされた。原作の稲垣は、本誌唯一ストーリーキング大賞の大賞受賞者であり、満を持した連載となった。
概要
子供の頃からパシリをさせられていた気弱でひ弱な主人公「小早川瀬那」がパシリにより鍛えられた俊足を見込まれてアメフト(アメリカンフットボール)をやらされる。初めは嫌々やっていたものの、泥門デビルバッツの仲間やライバルを見つけ、勝利や敗北などを体験しアメフトを通じて体も心も成長していく物語。物語の目的は、アメフト全国大会決勝「クリスマスボウル」だったが、その後世界大会編も駆け足気味だが連載され、そこで作者が訴えたかったことを標榜している。
一癖も二癖も強いキャラクターが多数登場する作品であり、同じ泥門の、悪魔のような頭脳を持つが、運動神経は至って平凡な蛭魔妖一、ほかに怪力だけが取り柄の鈍足、栗田良寛、キャッチすること以外はからっきしの雷門太郎など、どのキャラも一芸だけに秀でている特徴がある。
そこに努力を続けるストイックな鉄人「進清十郎」、虚構のアイドル偶像に悩む凡才「桜庭春人」、才能に満ち溢れたツンデレ悪童「金剛阿含」、その弟と比較され続けた孤高の努力家「金剛雲水」、早撃ちのニヒルな天才、キッドこと「武者小路紫苑」などライバルキャラもかなり立っており、個性に溢れたキャラクターの魅力も大きく支持された理由である。
余談
- アメリカではあまり受けなかったスラムダンクと比較して、アメフトの本場アメリカでも人気が出た。しかし、蛭魔が銃をぶっ放すシーンなどが問題となり、規制対象にもなっている。
- 作者の稲垣曰く、少年読者を中心とした「同性に支持された作品」だったことを誇りに思っている。作者も、自分が子供の頃読んだ少年ジャンプらしい作品を目指したと答えている。
- また、この作品によってアメフト人口増加に多少は寄与しているが、稲垣はスラムダンクによってバスケ人口が増加したことを引き合いに出して「もっと自分の作品を見てくれたらいいのに」と本音を放っている。
- また、影響を受けた作品にキャプテン翼やスラムダンクを挙げており、作画の村田雄介はひ弱な主人公の小早川瀬那が回を追うにつれてかっこよく描かれ、人相が変わったことを読者に指摘されていたが、逆にそこが自分のこだわりだったと答えている。
- なお、原作者の稲垣理一郎は東大卒という噂が流れている。真偽は不明。なお、稲垣はかなりIT関係に詳しく、作中でもかなりマニアックなシーンが登場する。
- 単行本では「デビルバット021」というおまけコーナーで細かい小ネタが多数掲載されており必見。特に最終巻の最後の回では本編では紹介されていなかった各キャラのその後まで紹介されている。ただし電子書籍版では全て未掲載(2022年6月時点)なため、見たい場合は紙版を購入する必要がある。
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