→ | 当記事はソードアート・オンラインのアインクラッド編を取り扱っています この記事はあくまで原作該当項目及びアニメ作品についての記事です。 別章、又は総合的な話題の場合、該当記事、記事「ソードアート・オンライン」への移動をお願いします。 掲示板情報の一元化にご協力をお願い申し上げます。 |
アインクラッド編とは、川原礫著によるライトノベル作品、「ソードアート・オンライン」シリーズの1巻、2巻及び8巻の一部に該当する物語の第1章のこと。イラストはabec。
概要
電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より刊行されている「ソードアート・オンライン」シリーズの第1章にあたるもので物語の導入部である。
物語は2022年に実用化された世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」の正式サービス時に、デスゲームと化したSAO内で、1万のプレイヤー達の戦いを描いていく。また、この「VRゲーム」という設定はシリーズを通して登場し、「現実」、「ゲーム」との橋渡しとしても重要なファクターとなっている。
近未来SF作品ではあるが、「オンラインゲーム」の中という特性上、ネット用語やスラングが多く登場し、また多くの独特の設定が存在している。
公式あらすじ
「これは、ゲームであっても遊びではない。」
VRMMORPG(仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム)「ソードアート・オンライン」のプレイヤーの1人であるキリト。 SAOの世界を満喫していた彼は、ログインした他の1万人のプレイヤーと共にゲームマスターから恐るべき託宣を聞かされる。
それは、ゲームをクリアすることだけが、この世界から脱出する唯一の方法であること。
そして、このゲーム内でゲームオーバーは、現実世界での死を意味すること。
それが、このゲームの恐るべき全貌であった。キリトは、いち早くこのMMOの「真実」を受け入れ、パーティーを組まないソロプレイヤーとして終わりの見えない死闘へと身を投じていく・・・・。
登場人物(ネタバレなし)
主要人物
- キリト(CV:松岡禎丞)
- 物語の主人公で死のゲームと化した『SAO』で戦い続けるソロプレイヤー。女性のような顔立ちと線の細いシルエットだが、戦いの腕は『SAO』でも最強クラスの剣士。
黒色の装備を好み片手剣士にしては珍しい盾なしでさらに元βテスターにしてソロで前線に挑んでいることから「黒の剣士」の二つ名をもつ。性格は優しく、場の空気を読むことは苦手である。 - アスナ(CV:戸松遥)
- 物語のヒロインで攻略最強ギルド《血盟騎士団(KoB)》の副団長を勤める最強クラスの女性剣士。
- 《血盟騎士団》の純白と真紅を貴重としたユニフォームをきており、剣技も扱う細剣の手数の多さ、正確さ、速さから「閃光」の二つ名をもつ。栗色の長いストレートヘアに美少女、さらに最強ギルドの副団長をやっていることからかなりの有名人である。(一部プレイヤーでは『アスナ様』で通っている)。
- クライン(CV:平田広明)
- 攻略ギルド「風林火山」のリーダーを勤める最強クラスの男性剣士。
- 『SAO』が始まってすぐにキリトにフィールド上で基本を教えてもらった仲で、その後も友人として接している。情に厚く、ソロで戦うキリトとは前線ぐらいでしか会う機会がなく、ソロのキリトを心配する「兄」のような面も見せる。またキリトの成長を嬉しがるような様子も見られる。
- エギル(CV:安元洋貴)
- 第50層アルゲードで故買屋を営む商人プレイヤーであり、且つ、最強クラスの斧使いの男性。
第1層ボス攻略時にキリトと顔なじみになり、その後の攻略で親密な関係となっていった。風貌はかなりの巨躯に日本人離れした顔、浅黒い肌にスキンヘッドに髭というかなりの強面であるが、クラインと同じく情に厚く、人間関係を大事にする出来た大人である。 - ヒースクリフ(CV:大川透)
- 第55層グランザムを本部に置く攻略ギルド最強と言われる《血盟騎士団》の団長。
見た目は若く、学者のような雰囲気をまとっている。銀髪の長い髪を纏め、前にたらしている。 - 茅場 晶彦(CV:山寺宏一)
- ゲームメーカー「アーガス」SAO開発ディレクターにしてナーヴギアをはじめとしたフルダイブ用マシンの基礎設計者。量子物理学者、天才的ゲームデザイナーとして知られ、ネットゲーマーのキリトは以前から彼を憧れていた。SAOサービス開始初期に「デスゲーム」を宣言した本人。
「―――これはゲームであっても遊びではない」という言葉は、彼が雑誌インタビューで語っていたものである。 - ユイ(CV:伊藤かな恵)
- 第22層の森の中で白いワンピースを着て倒れていた黒髪の少女。アスナが《索敵》スキルで発見し、キリトが保護した。プレイヤーであるはずなのにカーソルがなく、モンスターでもなく、さらにNPCによるクエスト表示もないため正体がわからなかった。
- シリカ(CV:日高里菜)
- 幼い愛くるしい容姿にセミロングの髪をツインテールにしている。13歳にして中層エリアを十分な安全マージンを取りつつ、ほぼピナと一緒にパーティーを渡り歩き、1人で狩りをしている。小動物型のレアモンスター、「フェザーリドラ」という小さなドラゴンを偶然一発テイム(飼いならし)に成功し、ピナと名づけ、一緒に狩りをしていた、『ビーストテイマー』である。
第35層、「迷いの森」でピンチの所をキリトに助けられた縁で、第47層の「思い出の丘」を目指す事になる。 - リズベット(CV:高垣彩陽)
- 第48層「リンダース」にて自身の店を持ち、武器防具店&鍛冶屋を営んでいるマスタースミス(鍛冶スキル完全習得者)。アスナと同い年の親友で愛称はリズ。リズベットとアスナの親交はSAO初期、露天販売をしていた頃にさかのぼり、今のリズのアバターはアスナによって決められた物。
武器を探しに来たキリトに自身の最高傑作を折られ、色々あって剣の材料を取得する為第55層の西の山へ一緒へ行く事になる。
その他登場人物
- ディアベル(CV:檜山修之)
- 第1層のボス攻略のリーダーを務めていたプレイヤー。バラバラだったプレイヤー達を纏め上げ、協力して第1層ボス攻略に当たった。
- キバオウ(CV:関智一)
- ディアベルの攻略会議中、乱入してきた一般プレイヤー。関西弁が特徴的。βテスターへ弁済を要求したがエギルの意見によりその場は黙り、後に和解、第1層ボス攻略に参加した。
ボス攻略後にキリトに向けていった「ビーター」の発言者。 - サチ(CV:早見沙織)
- ギルド《月夜の黒猫団》の紅一点。キリトが縁があって助け、誘われてかつて所属していたギルドのメンバー。攻略済みの『中層』ゾーンでリアル仲間と共に暮らしていた。ギルドメンバーでもキリトが入るまで前衛はテツオのみだっため片手剣に転向した。
- ケイタ(CV:豊永利行)
- ギルド《月夜の黒猫団》のリーダー。キリトに助けてもらったことからキリトをギルドへ誘い、キリトは入団した。自分たちの家を買うという目的のために金を溜めている。攻略も視野にいれ、メンバー達のレベル上げも行い「攻略組」の仲間入りを目指していた。
- アルゴ(CV:井澤詩織)
- アインクラッドでも数少ない「情報屋」を営んでいる女性。βテスターの一人で通称《鼠のアルゴ》。
顔にフェイスペイントでネズミの髭を3本書いている。背は低く、顔立ちもキリトよりも年下に見える。情報屋として売れるものはなんでも売るが「誰がベータテスターかは売らない」。 - ロザリア(CV:豊口めぐみ)
- オレンジギルドの《タイタンズハンド》のリーダー。シリカが「迷いの森」で喧嘩分かれたしたその人。
- グリセルダ(CV:石丸博也)
- ギルド《黄金林檎》のリーダー。同じギルドの所属するグリムロックの妻(現実世界も同じ)であり、優れた女性剣士。たまたま倒したレアモンスターから敏捷力を上げるS級レア指輪をドロップした為、協議の結果売ることになり、街にいったが帰ってこなかった。
- ヨルコ(CV:山本希望)
- 黄金林檎のギルドの元メンバーで、当時指輪売却に反対していた一人。同じ元メンバーのカインズが時計台に吊るされ死亡したのをみて始めに悲鳴を挙げた。その後事件解決のためにキリト・アスナらから事情を聞かれている。
- カインズ(CV:川島得愛)
- 黄金林檎のギルドの元メンバーで、当時指輪売却に反対していた一人。グリムロック製作の剣で時計台に吊るされ、多くの聴衆の面前で死亡した。
- シュミット(CV:土田大)
- 《聖竜連合》リフェンダー隊リーダー。黄金林檎のギルドの元メンバーで、当時指輪売却に反対していた一人。キリトらからカインズがグリムロック作成の剣で死亡した事を告げられると異常に怯え始め、ヨルコとともに事情を聞くことになった。
- グリムロック(CV:成田剣)
- 黄金林檎のギルドの元メンバーの一人。グリセルダの夫(現実世界も同じ)。カインズが死亡した剣の製作者。
- クラディール(CV:遊佐浩二)
- 《血盟騎士団(KoB)》のギルドメンバーで、アスナの護衛の一人。アスナに狂信している。キリトら「β上がり」をかなり嫌悪し、差別している上にアスナとの仲を快く思っていない。
アスナの護衛任務とはいえ、自宅の前で待ち伏せたり、自宅を監視したりとまるで「ストーカー」のように行き過ぎた行動をしていた。 - コーバッツ(CV:稲田徹)
- 巨大ギルド《アインクラッド解放軍》の中佐。尊大な「軍人気質」になりきっており、「このデスゲームを攻略することが全てのプレイヤーの目的であり、その情報に関して共有するのは当然『義務』である」とファシスト的な発言がみられる頑固者な壮年プレイヤー。
- ゴドフリー(CV:江原正士)
- 《血盟騎士団(KoB)》のギルドメンバーでフォワードを務める前衛。ハイレベルプレイヤーでクラディールの上司。豪放磊落で気さくな中年男性。副団長のアスナにも意見をし、なによりもギルド内の人間関係を重んじる人のできたプレイヤー。
- サーシャ(CV:藤井京子)
- 眼鏡をかけ、修道服のような青いドレスに短剣をまとった20代の女性。キリト・アスナがユイの知人を探しに「はじまりの街」を訪れた所、知り合った。子供たちからは「サーシャ先生」と慕われている。
周辺フィールドでレベル上げをしていたところ子供が見捨てられず、次第に教会に匿うようになり、一緒に住んでいる。 - シンカー(CV:水島大宙)
- 《アインクラッド解放軍(ALF)》ギルドリーダー。元は現実世界でMMOトゥデイという日本最大のMMORPGに関するゲーム情報サイトを運営していた管理人。
- ユリエール(CV:白石涼子)
- 《アインクラッド解放軍(ALF)》ギルドリーダー副官。銀髪で空色の目が似合う日本人離れした顔を持つ女性(アバターなので髪や目は変更可能)。怜悧という言葉がぴったりの女性プレイヤー。見た目とは違う、礼儀正しい姿勢で人と接する。
現在のギルドの惨状に憂い、さらにシンカーの事についてキリトらに相談ごとを持ちかけた。 - ニシダ(CV:斎藤志郎)
- 50歳は迎えているだろうと思われる初老の男性。厚着の装備に釣竿をもっている釣り師。第22層主街区コラルの村郊外の巨大な池でキリトが釣りをしているところで出あった。
現実の世界ではアーガスと提携していたネットワーク運営企業「東都高速線」の保安部長。SAOの保守回線の責任者だったが、ゲーム開始当初、自分の目で確かめにいくとダイブし今回の件に巻き込まれた。
用語など
設定関連
- アインクラッド
- 正式には「浮遊城アインクラッド」。
VRMMORPG「ソードアートオンライン『SAO』」の舞台となる仮想空間。周囲にもいくつか浮遊島が浮いているのが確認できる。 100層からなる巨大な鉄と岩の浮遊城で、内部の1層ごとに雪山、草原、森林などを内包している。一層ごとに「迷宮区」と呼ばれるボスのいる部屋までのダンジョンがあり、ボスを倒すと上の層の「転移門」をアクティベートすることによって行き来することが出来るようになる。これをくりかえし、100層のボスを倒した時点でゲームは終了となる。
中は「NPC」(ノン・プレイヤー・キャラクター)がすんでおり、多種多様な街も存在する。さらに攻略だけのスキルだけでなく、「釣りスキル」や「鑑定スキル」または「お料理スキル」等、アインクラッド内で擬似生活も楽しめるようなスキルが多種多様にある。擬似的ではあるが「婚約」も可能。 - エクストラスキル
- 武器スキルにおいて、ただ武器の熟練度、パラメーターを上げただけで出現しないスキルのこと。 これは出現の条件がはっきりしておらず「ランダム条件」とまで言われている。しかし<カタナ>のように曲刀をずっと修行していれば出現するものもあり、現在は十数種確認されている。
- NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)
- 由来はテーブルトークRPG用語の1つであり、プレイヤーが操作しないキャラクター、人物をさす。ノン・プレイヤー・キャラクター(Non Player Character) 一般にRPG等の街や城にいる主人公の家族・店の店員・普通の村人・王や姫・モンスターなどの敵キャラクターなどである。これらは「イベントの発生条件」、「クエストの依頼」などを行い、ゲームバランスを整える役割を担っている。
- VRMMORPG
- NERDLESマシンによって生成される仮想空間を舞台としたMMORPG。世のゲーマー達にとっては究極のRPGを体現したジャンルであり、大いに期待を寄せられていた。
- Cardinal System(カーディナル システム)
- 通称「カーディナル」。
ゲーム「ソードアート・オンライン」を制御・統制する巨大なシステム群のこと。またそのメインプログラム。メンテナンスを不要とするエラーチェック及びゲームバランサー機構で、世界のバランスを自己の判断で制御している。 カーディナルシステムは2つのコアプログラムが互いを修正し合うことで常に最適状況を維持するよう設計されている。さらに無数の下位プログラムによって世界の全てを調整している。モンスター、NPCのAI、アイテムや通貨の出現バランス、プレイヤーの生命管理維持までも行っている。
ただし、プレイヤーの精神性に由来するトラブル(つまりゲーム内で受けたショック、不安、絶望、トラウマなど)はプログラムであるカーディナルシステムでも制御できる範囲を超えており、そのため、数十のメンタルヘルス・カウンセリング用プログラムに対処させる計画だった。 - 圏内(けんない)
- 正式には≪アンチクリミナルコード有効圏内≫という。
SAOではモンスターが存在する「フィールド」とモンスターの存在しない準備・休憩・探索のできる「都市や町」にわかれている。「都市や町」の中をアンチクリミナルコード有効圏内といい、通称「圏内」、フィールドを「圏外」という。この「圏内」ではあらゆる戦闘(デュエルを除く)、各種毒攻撃なども紫色の「システムエフェクト」に阻まれ、窃盗、強盗なども不可能である。そのため「安全地帯圏内」ともいえる。
(だから圏内では「犯罪禁止」(アンチクリミナル)と言われる通り一切の犯罪は犯せない)
しかし「PK」つまり「プレイヤーキル」、「SAO」で言えば『殺人』がゲーム中期でそのやり口が広まって多発して起こってからは、殆どの人が休憩するときは自身の家、施錠できるホームか同じく施錠できる宿屋で睡眠・休憩をとるようになっている。 - 圏内戦闘(けんないせんとう)
- 通常、ギルドやパーティメンバー間で「圏外」に出る前に戦闘訓練・模擬戦に用いられるもの。
『圏内』では≪アンチクリミナルコード≫によって守られており、いくら攻撃しようとも「コード」に守られてるので、プレイヤーを任意に動かすこと、ダメージを与える、PKをするということは一切出来ない。だが裏を返せば、「幾ら攻撃しても犯罪者にはならない」ということから圏内での訓練に用いられる。
ただ、ソードスキルを発生させ、相手の障壁にぶつかる音や阻害するシステムウィンドウの発光、さらに衝撃によるノックバック(反動)は「レベル」(特に筋力・攻撃力パラメータ)に比例し、高レベル者のものはとても耐えられるものではない。 - スキル
- ゲーム「ソードアート・オンライン」内に用意されているシステム。
戦闘用スキル、「ソードスキル」だけではなく、そのほかに鍛冶、革細工、裁縫といった「製造系」、釣り、料理、音楽といった「日常系」まで多岐に渡るスキルが用意され、まさに「SAO」内で「仮想的に住むことが出来る」ので発売前から人気を集めた。
ただ、「デスゲーム」が伝えられてからは「攻略組」を支える「製造系」スキルを高める「商人・職人プレイヤー」、「最前線で攻略を目指す戦闘関連を極めるプレイヤー」とほとんど日常系やその他関連のスキルは上げられておらず、いたとしても殆ど趣味か酔狂である。
詳しくは記事「ソードスキル」へ - ソードアート・オンライン(Sword Art Online)
- 略称はSAO。真の仮想世界を構築するナーヴギアの性能を生かした世界初のVRMMORPG。2022年10月31日に発売。ユーザーの期待と渇望を受け、初期出荷分1万本は瞬時に完売したが、同年11月6日の正式サービス開始と同時に茅場によりデスゲームの舞台と化した。
自らの体を動かし戦う、というナーヴギアのシステムを最大限体感させるため、魔法の要素を排し、代わりにソードスキルという必殺技と、これを使うための様々な武器類が数多く設定されている。また鍛冶や裁縫、釣りや料理、音楽など戦闘用以外のスキルも多数用意され、ゲーム内で生活することができる。
ゲームの舞台は石と鉄で構成され、全百層からなる巨大な浮遊城アインクラッド。内部には都市や村、森や湖などが存在する。上下のフロアをつなぐ階段は各層一つのみ、その全てが怪物のうろつくダンジョンに存在し、階段の直前には強力なボスモンスターが立ちはだかっている。通貨単位は「コル」。 - ソードスキル
- SAO内でいう「剣技」、つまり「必殺技」にあたるものである。SAOは「魔法」というものを排している為に武器による技、スキルが充実している。様々なある武器ごとに出現するスキルがことなる。
それぞれの武器の熟練度ごとに使えるスキルが増え、使用することが出来るようになる。そのため「基本技」、「上位スキル」などと区別がされる。ただこの上位スキルなどの「クラス分け」は『SAO』内では明確に決まっておらず自身のパラメーターや武器の熟練度等に関係する。単純に熟練度最高で得られるものもあれば、条件を満たさないと最上位スキルを得られない場合がある。比較的「攻撃の手数が多い技」ほど上位スキルに据えられることが多い。
基本は技にあった「ファーストモーション」に武器を構えるとシステムがそれを汲み取り、様々な光跡を描いてあとは自動的に放つ。規定モーションをしないとソードスキルは発動しない。そのためソードスキル発動時は筋力パラメータもそうであるが「システムのアシスト」も働いている。 - デュエル
- ゲーム「ソードアートオンライン」に備わっているプレイヤー同士の決闘システム。基本的な使用方法は「意見の違いで物事が決まらない」、「腕試し」、「デュエルをして楽しむ」などである。種類には以下の3つがある。
・『全てに適用される条件』:リザイン(降参)した場合、降参したプレイヤーが負け、されたほうが勝ちとなりそこで終了。
→≪ノーマルモード≫:別名≪完全決着モード≫
勝利条件:どちらかのHPが0になるまで戦い、相手のHPを0にした時点で勝利。 - →≪制限時間モード≫
勝利条件:互いに制限時間を決め、制限時間内にどれだけのHPがのこっていたか競う。多く残っていたほうが勝利する。
→≪初撃決着モード≫
勝利条件:「初めの一撃」を相手にヒットさせること。又は初撃が当たらなかった場合、その後相手のHPを先に半減させたほうが勝ちとなる。 - ナーヴギア
- 民生用NERDLESマシンの第一号機。形状は頭全体を覆う流線型のヘッドギア。
茅場晶彦によって基礎設計が行われた。世界初のNERDLES技術を用いた家庭用ゲーム機として様々なメーカーから発売され、絶大な売り上げを記録した。しかしSAOでゲームオーバーになった場合、または外部から強制的に離脱させようとした場合、装着者の脳に電磁パルスを流して破壊するよう設計されていた。 - PK(プレイヤー・キル)
- オンラインゲーム、MMORPGにおいて、別のプレイヤーを攻撃し、死亡させること。
この行為をプレイヤーキル (Player killing) と言い、これもPKといい、それを行うプレイヤーをプレイヤーキラー (Player Killer、PKer)と言う。PKを行うメリットとして、ゲームシステム上で死亡すると「自分の持ち物が全てその場でばら撒かれる」というものもあり、組織だった行為でPKを行う集団を「PKギルド」と呼ぶ。
SAOはVRMMORPGであるため「脅す」などが可能である。これらはオンラインゲームの基礎である。
しかしながら「ソードアート・オンライン」は「デスゲーム」である。PKをした時点で=『殺人』となるが、「SAO」内のPKプレイヤーは「殺しているのは狩場だ」という大義名分があるため、罪の意識が軽く、このデスゲームに疲れたものは安易になってしまうものも多い。
SAO内では必ずプレイヤー上に緑のカーソルがあるが、盗み、傷害、殺人といったシステム上の犯罪を行った場合、カーソルがオレンジ色へ移行する。それゆえ犯罪者をオレンジプレイヤー、その集団をオレンジギルドと言う。SAO内で「必要以上に殺人ばかりをするPKプレイヤー」のことを「レッド」といい、また「レッドプレイヤー」と通称する。しかしカーソルがレッドになるわけではなくレッドプレイヤーは存在しない。殺人プレイヤーが自己顕示で「レッド」と言った事から広まった。 - Detail Focusing System(ディテール フォーカシング システム)
- SAO内の壮大且つ、膨大なリソースを持つ風景、戦闘、町並みの付加分散として採用されたシステム。
いちいち広大なSAOの景色をプレイヤーへ再現していたらとてもじゃないがシステムリソースを使い果たし、本来のサービスを提供できなくなる。それを回避しつつ、プレイヤーに現実並みのリアルさを提供するのがDFSである。 プレイヤーがあるオブジェクトに興味を示し、それに注目し視点を凝らした時、その対象物のみリアリなディテールを再現するものである。
プレイヤーがフォーカスするとまるで『魚眼』のような視点になり、オブジェクトに注目するようになる。これによって仲間、プレイヤーのカーソル、HP、なども判断できる。もちろん戦闘時に置けるボスのHPとスイッチすべき仲間との間合いを計る場合や、回復のタイミングなど、このフォーカスは必須となってくる。 - NERDLES(ニードルス)
- 本作の根幹を成すバーチャルリアリティ技術。
名称は直接神経結合環境システム(NERve Direct Linkage Environment System)の略称。
ハードの内側に埋め込まれた無数の信号素子によって発生した多重電界でユーザーの脳と直接接続し、目や耳といった感覚器にではなく、脳に直接仮想の五感情報を与える事で仮想空間を生成する。同時に脳から体への電気信号も回収するので、仮想空間でいくら動き回っても現実世界の体はピクリともしない。 - ユニークスキル
- 出現条件もなく、さらに熟練度達成でも得ることが出来ない武器スキルのこと。
「他に類を見ない」という意味から「ユニーク」なスキル、と呼ばれる。しかし「出現条件が分からない」と言う意味ではエクストラスキルと変わらない。
ただ、「ユニークスキル」はあくまで「その本人1人しかでていない」という理由でそうよばれるためであって、基本は「エクストラスキル」として扱われる。
しかし、「発現条件がエクストラスキルでは分かるため情報屋に伝わり公開されている」ため、「情報屋にないエクストラスキル=「発現条件不明」=ユニークスキルと判断される。
組織関連
- アーガス
- NERDLES(ニードルス)テクノロジーを開発した大手ゲームメーカー。
元々は弱小ゲームメーカーだったが、当時中学生であった茅場晶彦が作成したゲームプログラムを商品化。爆発的ヒットによりその名前が業界に知れ渡る。 その後茅場が十八歳にして株式会社アーガスの開発陣に加わり、立て続けにリリースしたゲームはすべてそれまでの常識を打ち破る発想で世界中を熱狂させ、アーガスは業界トップにまで成長した。
かつて業務用NERDLESゲームを制作し、その直後からコンシューマ機器用ゲームの開発を始め、二年後『ソードアート・オンライン(SAO)』を発表。βテスト後に、満を持してSAOを発売したが、サービス開始直後に茅場によってSAOはデスゲームとなり、この責任所在を追及され、莫大な保証金を請求されたことで消滅せざるをえなくなった。 - アインクラッド解放軍(ALF)
- 正式名称:Aincrad Leave Forces(ALF)
SAO最大の規模を誇るギルド。通称『軍』。
元々は『ギルドMTD』という名前であった、MMOのニュースサイトである『MMOトゥデイ』の管理人をしていた、シンカーが作った互助ギルド。所属すると食事が支給されるため、多くのプレイヤーが参加し、千人超のプレイヤーが所属している。
獲得したアイテムを共同管理し、分配することで全員で迷宮を攻略しようとしていた。しかし第25層攻略時に大きな被害を出した後は組織拡充に専念、その後独占的な方針でプレイヤーを差別するようになり一般プレイヤーの間には「軍には極力近づくな」という共通認識が生まれている。
第74層攻略時、軍はまたも方針を転換。中下層の治安維持から上層に出てきて、攻略を再開すると宣言。 - 血盟騎士団(けつめいきしだん)
- 正式名称:Knights of the Blood(KoB)
SAO最強と称されるギルド。
SAO最強の男である『聖騎士ヒースクリフ』が作り、育て上げた。構成メンバーは50人程度と中規模であるが、全てが攻略組のハイレベル剣士である。 ユニフォームは白と赤で染められた騎士服とマント。 - 風林火山(ふうりんかざん)
- 正式名称:Wind Woods Fire Mountain(WWFM)
SAOの攻略組ギルド。クラインがリーダーを務め、SAOの前にやっていたゲームのギルドメンバーで構成されている。 - 聖龍連合(せいりゅうれんごう)
- 正式名称:Divine Dragons Alliance(DDA)
SAOの攻略組ギルド。レアアイテムのためなら一時オレンジ化も辞さない危険なギルド。KoBをライバル視している上級攻略ギルド。 - 月夜の黒猫団(つきよ-くろねこだん)
- SAOの中位ギルド。
元々同じ学校のコンピュータ部同士で集まった仲良しギルドだったが、ある時にキリトに助けられ、そのままキリトが加入した。 - 黄金林檎(おうごんりんご)
- 正式名称:Golden Apple(GA)
圏内事件の中心となった中位ギルド。
ギルド崩壊の原因となった指輪事件の真相を巡って過去のメンバーが事件を起こす。 - シルバーフラグス
- SAOのギルド。
描写は少ないが、キリトとシリカが合うためのきっかけとなったギルド。 オレンジギルドによって壊滅させられたらしい。 その時、リーダーが生き残って最前線で攻略組に仇討ちを依頼し、キリトがその依頼を受けた。 - ラフィンコフィン
- 正式名称:Laughing Coffin
殺人鬼PoHが組織したレッドギルド。
ゲームオーバーが現実の死となるSAOにおいて公然とPK(プレイヤーキル)を行う快楽殺人集団。
通称はラフコフ。カーソルはオレンジであるが他のオレンジギルドとは違い、目的を殺人そのものとするために区別されレッドギルドと呼称される。 次から次へと新しい手口を開発し、多数のプレイヤーを目的無く殺害していき、数多のSAOプレイヤーを震え上がらせた。本来存在しない「レッド」を呼称し始めたのもこのギルドである。
後に「攻略組」の有志を中心とした大規模な討伐パーティとの戦闘で壊滅したが、討伐戦は敵味方に多数の死者を出す最悪の殺し合いだったという。
アニメ
2012年7月より以下の放送局にて第1章「アインクラッド」、第2章「フェアリィ・ダンス」が2013年1月より続けて放送された。全25話の2クール。第2章「フェアリィ・ダンス」については別該当記事を参照のこと。
放送局 | 放送開始日 | 放送日時 |
---|---|---|
TOKYO MX | 2012年7月7日 | 土曜 24:00~24:30 |
とちぎテレビ | ||
群馬テレビ | ||
tvk | ||
テレ玉 | 土曜 25:30~26:00 | |
テレビ愛知 | 土曜 25:50~26:20 | |
RKB毎日放送 | 土曜 26:45~27:15 | |
北海道放送 | 土曜 26:48~27:18 | |
毎日放送 | 土曜 27:28~27:58 | |
AT-X | 2012年7月8日 | 日曜 23:30~24:00 |
チバテレビ | 日曜 25:00~25:30 | |
BS11 | 2012年7月14日 | 土曜 24:00~24:30 |
キッズステーション | 2012年8月1日 | 水曜 24:00~24:30 |
スタッフ
- 監督 : 伊藤智彦
- キャラクターデザイン : 足立慎吾
- サブキャラクターデザイン : 川上哲也
- 総作画監督 : 足立慎吾、川上哲也
- アクション作画監督 : 柳隆太、鹿間貴裕
- メインアニメーター : 斉藤敦史
- モンスターデザイン : 柳隆太
- 音響監督 : 岩浪美和
- 音楽 : 梶浦由記
- アニメーション制作 : A-1 Pictures
- プロジェクト総括 : GENCO
主題歌
- アインクラッド編(第1期1stシーズン 第2話~第14話)
- オープニングテーマ「crossing field」(第1話・第25話ではエンディング)
作詞・作曲:渡辺翔 / 編曲:とく / 歌:LiSA
エンディングテーマ「ユメセカイ」
作詞:古屋真 / 作曲:南田健吾 / 編曲:古川貴浩 / 歌:戸松遥
各話リスト
アニメ各話Q&A
内容を見たい人は以下スクロールでお願いします ↓
アインクラッド編 《ソードアート・オンライン》(略称:SAO)
第1話 / 第2話 / 第3話 / 第4話 / 第5話 / 第6話 / 第7話 /
第8話 / 第9話 / 第10話 / 第11話 / 第12話 / 第13話 / 第14話
この項目は、アニメ未視聴者に対するネタバレ成分を多く含んでいます。 |
アインクラッド編
第1話 剣の世界
- ■現実の体は?
- →茅場がニュース映像を流したように、世間では情報が公表され、すぐに対策が始まっている。
- 本編ではカットされたが、外部電源と回線(無くともナーヴギア単体で脳チン可)には切断猶予が与えられており、政府の対応で現実の肉体はその切断猶予中に病院等の収容施設へ移送され、延命処置が取られている。(13話でようやく触れられた)
- しかしこれはSAO内での死亡に関わらず、延命処置の限界というタイムリミットも存在するということである。
- ■~すれば出れるのでは?
- →無理です。ゲームクリア以外でプレイヤーが出ようとすると容赦なくナーヴギアにチンされます。
- ■女少なくて危なくね?
- →この世界の仕様として、殺人や恐喝などはできるがセクハラや性犯罪の類には即牢獄行きの転移が行使できる。
具体的には被害者の視界にのみ加害者を牢獄に送るか否かのウインドウが表示され、OKを押すと送られる。 - ■一か月で2000人って死にすぎじゃね?
- →初期の頃は現実でも死ぬということを信じず(目を背け)自殺する者が多発。その後はモンスターとの戦闘で死亡してしまう者も続出し、この結果となった。VR初心者でスライム相当に苦労したクラインを思い出して欲しい。プレイヤーの適応により徐々にペースは落ちている。
第2話 ビーター
- ■ボスの情報ってどうやって?
- →攻略本を情報屋がβ時代の情報を基に作成し無料配布。直前のエギルの台詞からβテスターが配っていることがわかる。βが配っているのだから当然内容はβ準拠。
本編ではカットされたが、本にはβ時代からの変更がある可能性については但し書きされていた。 - ■スイッチって何?
- →攻撃後・防御後の硬直を埋めるための交替や回復のための前衛と後衛の入れ替え等交代全般をすること。タイミングが重要なので合図している。
スポーツ用語のスイッチを知っている人はわかりやすいのではないだろうか。 - ■アスナってなんで強いの?
- →システムアシストが勝手に体を動かして剣技を放つため通常はそのアシストに任せて力を抜くものだが、彼女はそこでアシストと全く同じ動きを自分で行い加速している。これはキリトも行っているがステータスの振り方が違うためにアスナの方が速い。基本かつ重要なテクで人により熟練度に差があると思われる。
またレベルについてもキリトに迫ると思われる。 - ■ディアベルなんで回復拒否したの?
- →HPバーの表示を見ると大ダメージを一度に受けると、減るのに時間がかかることがわかる。
あの時点で既に数値上は死んでいることが確定していたと思われる。あとはHPバーが減りきるのを待つのみなので、意味もないのに貴重な回復薬を消費するわけにはいかない。 - ■ディアベルが欲張っただけなのになんで良い奴っぽくなってるの?
- →この違和感はアニメでカットされた描写が大きい。
- 彼はリーダーとして皆を導くために簡単に死なぬように、またプレイヤー全体に広がる絶望ムードを払拭するための旗印になるため強くなろうとしており、そのためにレア装備が必須と考えていた。
- さらにキリトはβ時代LA取りをしまくっていたため警戒された。
- ■キバオウうざくね?
- →建前として発言した理由の大量死であるなら、初日にキリトがクラインに教えたような指導をしていればある程度犠牲は防げた可能性はある。
「生き残るためにも知識あるものができる限り教え導き、皆で助け合うべき」は道徳的には正しい意見といえるが、その真意が信頼関係の構築にあったか、違ったかは推測するしかない。
第3話 赤鼻のトナカイ
- ■いきなり時間が飛びぎてわからん
- →3話冒頭は字幕日付によるとデスゲーム開始から約半年ほど経過した時点での物語。(デスゲーム開始は1話より11月頭)。
- アニメ内で登場した新聞に5月頭に28層クリアという記述があることから、黒猫団と出会った時点での最前線は、おおよそ25~26層かと思われる。
- 1層の攻略には一ヶ月という膨大な月日を要したが、攻略ノウハウの構築により2層以降の攻略速度は飛躍的に上昇。黒猫団壊滅後再び時間が経過し、2023年12月のクリスマスが舞台になる。この時点でデスゲーム開始から1年強が経過し、最前線は49層となってる。
- ■キリトのレベル高過ぎね?
- →一度死亡したら終了のため、死亡のリスクを下げようと本来攻略に必要な適正レベル(=だいたい階層の数字)よりも大目に上げてから攻略を行うのが通常。これを「安全マージン」と呼び、大半のプレイヤーは適正レベル=層数に対して約10前後プラスしたレベルまで上げて攻略やレベル上げを行っている。このことはレベル20前後の彼らが11層にいること、また次話ではあるがレベル44のシリカが35層にいることからも類推できる。キリトはこの安全マージンを最前線の適正+20ほどとっているため他プレイヤーよりもかなり高い。
- ■キリトと黒猫団はどういう経緯で出会ったの?
- →アニメ内の会話でも触れられていたが、偶然下層にやってきていたキリトがピンチに陥っていた黒猫団に遭遇して救出した。
- ■何故キリトはレベルを隠したの?
- →下層の狩場での無双プレイはマナー違反であり、劇中に登場したような新聞などの情報媒体で晒される流れとなっている。またビーターと罵られるのをつい恐れてしまったという意識もあり、その後も隠し続けたのも嫌われたくなかったため。
- ■何故キリトはギルドに入ったの?
- →そもそも一人が好きというわけでもなく、仲の良い彼らの仲間に入れて欲しかった。
- また彼らを守ることで、ゲーム開始初日に初心者達を置き去りにしたことにも意味があったと罪悪感を正当化し、弱者を守ることで快感を得ていた、とも自己分析している。
- ■サチ(女の子)に前衛はひどくないか?
- →役職の性質上で前衛は危険に見えるが、彼女の転向予定だった盾持ち等のタンク(壁)役は堅さゆえに生存率最高を誇り、ケイタの言うように盾の影に隠れときゃ大体死なない。
- ■どうやってサチを見つけたの?
- →キリトはソロプレイのために他のプレイヤーが取らない、もしくは重視しないスキルをいくつか習得しており、その内の一つ「索敵」スキルからの派生である「追跡」スキルによって見つけ出した。かなりの高レベルスキルで黒猫団のレベル帯では通常シーフ役でも習得していない。
- ■クラインの「気にしてるのか」って?
- →デスゲーム開始初日に自分を置き去りにしたことについて。また、クラインがあの日に言っていた仲間達を実際に守り抜き、前線で戦っていることも含んでの言葉。(キリトは絶対に安全とは言えないと判断して断念した)
- ■何故宝箱に飛びついたの?
- →基本的に黒猫団のような中層プレイヤーは攻略組を追いかける形になるため、彼らの探索するダンジョンは攻略組が漁り尽くした後。つまり宝箱などのアイテム獲得のチャンスはほとんど残っておらず、前線級のレアアイテムが手に入る未曾有のチャンスだったから。
- また直前の「言ったろ、俺達なら余裕だって」というセリフから、攻略が滞りなく進んでいたため多少のトラップなら大丈夫と油断した。
- ■クリスタル無効化エリアって?
- →「クリスタル」と呼ばれる系統のアイテムを無効化してしまう区画。
- クリスタルには様々な効力の種類があり、回復結晶(瞬間に一定量かつ予備動作ナシで回復可能)や転移結晶(ダンジョンからの緊急脱出)などが良く使用される。
- 黒猫団はこのクリスタルを無効化されつつアラームによってフロア中のモンスターが集まってくるという非常に危険な2重トラップにかかった。
- ■あの情報屋って?
- →名前はアルゴ。2話で登場した攻略本の発行者。頬のひげペイントから「鼠」という通り名で呼ばれている。詳しくキャラクターの記事に→アルゴ(SAO)
- ■今回登場したボスって?
- →層ごとのボスではなくクリスマス限定のイベントボス。出現場所が固定だったため35層と前線より大きく下の層に出現したが、ボスであることには変わりなく攻略最前線にいたキリトもソロでは苦戦を強いられた。
- ■クライン達あの集団に無双したの?
- →描写がカットされたが、交渉して一対一のデュエルに持ち込むことで追い払った。
- (ボスに挑まず足止めをするクラインの方がマナー違反なため、デュエルを飲ませるために条件として全員対全員という人数的に不利な戦いではあった。)
- ■蘇生アイテムって結局何?
- →HPがゼロになってからアバターが完全に消滅しきるまで(約10秒)のみ使用可能な緊急蘇生薬。アバターの消失までというよりこの場合「脳が破壊されるまで」と思われる。
- ■キリトのせいじゃなくね?
- →キリト曰く、自分がレベルを隠して効率の良い狩場に誘導することで黒猫団のレベルを一気に上げ、そのせいで前線付近に近付かせた。また、その層がトラップ多発エリアだということを知っていた為、ビーターであることとレベルを明かせばそれを説得力として危険であると止めることができた。しかし結局明かせず結果的にトラップに巻き込まれた。
その後すべてを聞いたケイタからの罵倒がダメ押しとなっている。 - ■あのサチのメッセージって?
- →時限開封式録音アイテムです。キリトとサチはアイテムストレージの一部を共有していたため、そのストレージにサチが残していた。自殺はせずとも、ただひたすらに自分の命をかなぐり捨ててでも戦おうと考えていたキリトへのX'masプレゼント。
- ■サチはどうして自分が死ぬ事を予期してたの?
- →メッセージ冒頭の「始まりの街から~」というサチの心情的な問題もあるが、サチは自分が生きていればクリスマス当日に上記の共有ストレージから録音アイテムを取り出し、自分の口で伝えるつもりだった。
第4話 黒の剣士
- ■また時間飛んだ?
- →字幕日付によると3話ラストのクリスマスから2か月経ちました。現在開始より1年と4か月経過。最前線は55層。
- ■なんでこんなに時間が飛びまくるの?
- 原作のSAOは1巻でこのアインクラッド編が終了とかなり駆け足、その後に番外編が数多く執筆されたため一つ一つのエピソードが起きたタイミングが離れている。アニメではこれを時系列に並べているため時間が飛ぶ。短編集のような感じである。
- ■ヒロインのアスナさんどこ?
- 第5話から出番が増えてくると思われる。元々SAOの本ヒロインは彼女なので本来は出ずっぱりなのだが、上述の番外編はキリトのソロ時代を掘り下げて加筆されたもののためあまり出番がない。
- ■「ビーストテイマー」って?
- →このゲームに「職業」というカテゴリは存在せず、モンスターを仲間(ペット)としている者達の総称。
- 一部のモンスターはごくまれにプレイヤーに対し友好的な行動をするイベントが設定されており、それに対して適切な行動をすることで《使い魔》として使役できる。
これだけでも強力な運が絡むが、シリカの連れているピナは発生自体がレアなフェザーリドラというモンスターであり、彼女以外にこのモンスターを仲間にしたものはいないと言われている。 - ■キリトが2~3日オレンジになったところで問題ないと言ってたけど、グリーン復帰条件って?
- →復帰するためのかなり面倒くさいイベントが設けられておりそれをクリアするとグリーンに戻る。
飲食店での会話でレッドプレイヤーという呼称が出てきているが、あくまでも殺人犯とそれ以外を分けるための呼称(通称)であり、色がレッドになるという事では無い。 - ■回廊結晶って?
- 転移結晶(初出:3話)が個人転移なのに対し、ポータルを開いて多人数を転移、さらに街以外のダンジョン等にも自由にかつ細かく出口を設定できるもの。(使用例:ボス部屋前)
攻略組がギルド単位でフロアボスになだれ込むとき等に使うようなレアアイテムで、一般プレイヤーの全財産をつぎ込むほどに高価。 - アニメでは、見た目が転移結晶と同じ青いクリスタルで一回り大きいこと、「牢獄を出口に設定」「全財産を使って~」「全員飛んでもらう」など断片的に描写・説明されている。
第5話 圏内事件
- ■また時間(ry
- →4話が2月下旬で字幕日付から冒頭の会議は約2週間後。56層のメインダンジョンの入口を守るフィールドボスを倒すための会議。OP後はさらに1か月飛んで4月上旬。ゲーム開始から1年と半年。最前線は59層。
- ■「圏内」って何さ?
- →正式名称は「アンチクリミナルコード有効圏内」。主に街や村の中を指し、この中ではいかなる犯罪行動も行えないように設定されている。
例えば他のプレイヤーに武器を持って切りかかっても、武器が接触する前に紫色のエフェクトに防護されHPは減らず、各種の毒も無効化、窃盗等も不可能。
ちなみに圏内でグリーンプレイヤーに攻撃してもHPは減らないのでオレンジ化しない。
さらにオレンジプレイヤーが街に侵入しようとすると、鬼のように強いNPC警備兵がすっ飛んできて入ることができない。 - ■なんでキリトはNPCを囮にするのに反対したの?
- →キリトにとって「現実」とはリアルに限ったものではなく、「目の前に在るもの」という考えに拠るものが大きいので、一時的とはいえそこに存在する者の死を利用することには賛同できなかった。
- 倫理観や道徳観に関わる部分の多いものなので、動画内での議論や批判は避けましょう。
- ■睡眠PKを知ってるのになんでキリトは昼寝なんてしてるの?
- →キリトは昼寝をする際には索敵スキルを用いた接近警報を設定していて、かつすぐに起きれるように熟睡はしないように心がけている。
しかしアスナは接近警報なし。さらにガチ熟睡だった。 - ■睡眠PKについて
- →アニメで説明されたように、道端で熟睡中の相手に「完全決着モード(HP0になるまでであり、実質の殺し合い)」のデュエルを申し込み、相手の指を勝手に動かして承認させ殺害。
この睡眠PKという手口の考案により、今まで宿代をケチって野宿していた人も鍵のかかる宿屋を利用せざるをえなくなった。 - ■武器刺さったままだとダメージあるの?
- →武器は斬撃・刺突・打撃・貫通の4つの属性に分かれており、貫通武器にのみ貫通継続ダメージが設定されている。ただし、モンスターはすぐに引き抜いて遠くへ投げてしまうので効果は薄く、そのため槍は貫通武器という属性ではあるが継続ダメージ力は重視しない。
- 攻撃力よりも継続ダメージに特化している今回の槍はPK専用といえる。
第6話 幻の復讐者(第5話分とあわせて読むのをオススメ)
- ■あの紫のバリア何?
- →あれが圏内の保護。キリトはわかっていたが威嚇して怯ませるために攻撃した。
また、壁を叩いた際の表示《immotal object》は建物は破壊不能物体ということ。 - ■フレンド追跡で死亡したかわかるのなら偽装は無理があるのでは?
- →確認を怠らなければ見抜けたという点では視聴者の視点ではトリックに間の抜けた印象を与えたが、アニメではカットされたカインズの死亡偽装は完璧に近く、さらに街中でPK申請もなしに消失するという異常事態から、キリト達はヨルコについても第二の被害者として死亡したとしか考えられなかった。
- 偽装について気になる人は是非原作を買ってね!!
- ■トリック要約
- →圏外へ出て貫通武器を自分で体に突き刺し、適当に隠してすぐ圏内へ。槍は刺さったままでもHPへの継続ダメージは止まるが、防具への継続ダメは止まらず耐久値が減り続ける。防具が壊れるタイミングを見計らい転移結晶でワープ。
- ■何故シュミットを疑ったの?
- →彼のみがその後に聖竜連合というギルドに加入するというステップアップを果たしたため。(これには莫大な資金が必要だった)
- ■シュミットがしたことって?
- →回廊結晶(4話参照)の出口をグリセルダがいた宿屋の部屋の中に設定。これで侵入可能に。
- ■シュミットは殺されると思わなかったって迂闊過ぎないか
- →5話の台詞からわかるが、事件当時は睡眠PKが広まる前であり、「宿屋に侵入しても何もできない」というのが一般常識だった。
- ■結婚について
- →この世界においてアイテムストレージは生命線であり、完全共通化することでアイテムを強奪しようと殺される恐れもある。またステータスも見れるため弱点を晒してるようなもの。そのため仲の良いカップルでも結婚までする者は非常に少ない。
- ■あの馬何?
- →NPCからのレンタルの乗り物。乗りこなしは難しい上に値段も高くつくためあまり利用されない。
- ■殺人ギルドってキリト一人でも十分じゃないの?
- →彼らは最凶かつ最強のレッドギルドでレベルや技量は攻略組と同等。攻略組のシュミットがあっさりやられたことからもわかる。プレイヤースキルも高く、キリト一人では三人同時は無理。ちなみに援軍はもっと少なく、30人はハッタリだった。
- ■こんなの解けるわけねーよ!
- →原作でも情報開示が少なく、作者自身が認めるほどミステリーとしてはイマイチです。この話はキリトとアスナの交流の方がメイン。
- ■寄り道エピソード多すぎ、本編進めろよ!
- →SAO本来の仕様である。時系列に並び変えた影響もある。
- そもそもこの物語はダンジョンを順に攻略していく話ではない。極論を言えば1~7話は回想・番外編であり、世界観やキャラへの理解を深めるためのもので、攻略無関係の箸休め的な話も多い。
- 日付と階層の増え方、キリトや周囲のプレイヤーLvで進行を感じてほしい。
第7話 心の温度
- ■また時間(ry
- →5~6話が4月上旬の話、そこから約2か月強飛んで6月下旬。開始から1年と約8か月。最前線は63層。難易度の上昇か攻略ペースがやや落ちてきているのがわかる。
- ■鍛冶屋とかクリア捨ててんの?
- →職人・商人プレイヤーは約2~300人とごく少数。しかし彼らがもたらす恩恵は大きく、NPC鍛冶屋よりもスキル熟練度の高いプレイヤーの方が武具の強化成功率が高い、平均的なドロップ品よりもプレイヤーメイドの方が強い等。
- 彼らはクリアすべく前線で攻略に挑む人達を支援するために自分達のできる戦いをしているのであって、決して諦観しているわけではない。
- ■リズの鍛冶動作おかしくね?
- →スキル使ってるだけなのであまり関係ない。剣技、料理もそうだが素人がまともにできるわけがない。砥石は一定時間当てるだけ、鍛えるのは一定回数叩くだけ。
- しかしそこにも成功率に何らかの因子が加わっているのではないかと思うのはプレイヤーの常。
- 物欲センサー的な。
- ■メイサーとかスミスって何?
- →メイサーはメイス使いという意味。スミスは鍛冶屋などを意味する。
- マスター○○はスキル熟練度900以上(上限は1000)を指す。
- ■寒いとなんか困るの?
- →特にステータスに異常は発生しない。暑さについても同じで、基本的に肉体的な疲労は無い。ただし寒さ暑さなどの感覚はあるので精神的には消耗する(個人差あり)。
- ■リズちょろい…
- →人肌が恋しい時だったんです。
ちなみに4話はシリカ視点そして今回はリズ視点の物語なためか、キリトがやや美化されイケメン度が上昇している。 - ■落下時であのダメージなら、脱出時は死ぬんじゃね?
- →脱出時は《イベント》扱いで、HPはシステム的に保護され減らない。
キリトがリズに言っていた『あるはずの脱出方法』が竜に捕まるイベントだった、と。
参考:作者ツイート(外部リンク) - ■キリトさん女攻略し過ぎ
- →そういう話(番外編)ばかりを先にやってるからそう見えるのはしょうがない。だがこの先サチはもちろんシリカもリズもほとんど出番が無い。彼女ら最初で最後のメイン回なのだよ。MORE DEBAN
- ■デスゲームどこいったの?
- →1話の内容から誤解されやすいが、そもそもキューブ、バトルロワイヤル、インシテミル、未来日記といったパニックや疑心暗鬼と血みどろの殺し合いがメインの所謂デスゲーム物ではない。
- 死ねば現実でも死ぬゆえに、仮想空間の作り物のオブジェクトが現実に限りなく近づいていく世界の話。大百科冒頭の茅場氏の台詞はここに繋がっている。大百科概要にもあるようにゲームを題材としたファンタジー作品として見た方がよい。
第8話 黒と白の剣舞
- ■また時間(ry
- →7話ラストが6月下旬、そこから4か月弱飛んで10月中旬。ゲーム開始から2年弱。最前線は74層終盤。生存者は6000人ほど。1か月で2000人死んだのに2年でわずか2000人しか死んでいないあたり、慣れて安全策さえ取ってしまえばそうそう死なないゲームのようである。この辺も世界に馴染んできてしまっている原因である。世界に馴染んできているせいか難易度上昇が要因か1年前(3話参照)と比べて攻略ペースは明らかに落ちている。
- ■S級食材について
- →この世界にはテレビやゲームはもちろん、娯楽がほとんど無し。そのため美食は大きな娯楽の一つであり、高級食材や希少食材がプレイヤー間で高値で取引されている。職人系の中には料理スキルを上げることで料理店をやってるプレイヤーもいる。ラグーラビットは出現率激低&逃げ足最速のレアモンスターで(そして美味い)、その肉を売れば防具を一式新調できるほど高く売れる。
- ■料理スキルとか勿体なくね?よくあるポイントとか消費するんじゃないの?
- →スキルに必要なのはスロット枠のみで、ポイント等を割り振る必要はない。
- 低レベルではスロット数が少ないため戦闘メインか職人メインで切り捨てるしかないが、一定までレベルが上がるとスロットが増えていくため趣味に割くことも出来るようになる。
- ■2年も経って今さらβがどうの言うのはおかしくないか?
- →自分が生き残るためという理由があったとはいえ、多くの初心者は元βテスターに置き去りにされていったのは事実。所謂ビーターはスタートダッシュにより初心者よりはるかに容易にトップに属したために疎ましがられる。
- 一応2話でのキリトの発言により情報と利益を独占した少数のビーターと普通の元βテスターとに分けられたため、基本的にビーターの方が疎ましがられている。
- ■食事用ナイフが光ってるのなんで?
- →食事用のナイフも一応武器として扱われるためソードスキルが発動する。ただし武器攻撃力は低いためダメージはほとんど無い。
- また、1話のように投擲など物を選ばないスキルにはそこら辺の石ころでも発動するものもある。
- ■家持てるの?
- →買える。しかしべらぼうに高い。
- エギルやリズの店も物件で、ギルドホームとして大きな建築物の購入も可能。キリトも50層に個人の家を持っているが、良い感じの武具をすぐ衝動買いしてしまうためなかなか貯金は貯まらない。
- 職人スキルを持つ家具職人も存在する。
- ■料理してねえじゃん…
- →料理スキルは扱える食材のランクや料理成功率に影響するだけで、下ごしらえなどの細かな手順は簡略化されている。
- さらに料理するレシピが決まっているわけではなく、調理手順そのものや味付けや調味料の選択等は本人のセンスによる。
- ちなみに美食が大きな娯楽と前述したが、全体テーマが中世ヨーロッパ風のゲーム内には醤油やマヨネーズといった和風のものも現代のものも存在しないため日本人にはやや悲しい。
- ■キリトが胸揉んでるのはハラスメント行為じゃないの?
- →ハラスメント行為です。なのでおそらくアスナの視点には転送コードの発動ウィンドウが表示されており、「OK」ボタンを押すとキリトは監獄エリアに転送される。
- ■結婚申し込まれたり、アスナってもてるの?
- →超もてます。女性人口が極端に少ない上に容姿が現実と同じなため、多少容姿が良ければ大抵の女性プレイヤーは男性に口説かれた経験有り。シリカやリズも言い寄られた経験有り。アスナは中でも指折りの美人で、女性プレイヤーでは間違いなく最強かつ全プレイヤー中でも屈指の実力。最強ギルド副団長でボス戦での指揮を執ることも多い…と攻略組だけでなく中層プレイヤーにも轟く超有名人です。ゆえに《閃光》の異名がついたり、ファンクラブすら存在する。
- ■武器って簡単にポッキポキ折れるものなの?
- →耐久値がかなり減っている状態で酷使すれば折れる。武器同士の接触では双方の耐久値が減少するだけだが、脆い部分を強撃されるなど強すぎる負荷がかかった場合のみ低確率で残りの耐久値にかかわらず武器破壊が発生する。
- 7話ではエリュシデータの腹を狙い負荷がかかり過ぎないようにしていたが、それでもリズの剣の方が接触そのものに耐え切れず武器破壊が発生。8話ではクラディールの武器が装飾華美で耐久力に劣ると判断し、かつ構造上弱い部位・角度を狙いソードスキルを命中させることで意図的に武器破壊を起こした。
- ■ボスは部屋から出ないって5話冒頭の会議と矛盾しない?
- →5話冒頭の会議での対策対象は「フィールドボス」。フィールドにいるためある程度移動が可能で、そのとき攻略組が相手にしたのはメインダンジョンの入口を守るボス。毎層いる中ボスみたいなもの。こいつらの周りは谷だったりで迂回して回避は不可。基本はそんなに強くない。
- 対して今回のはフロアボス。一般にボス戦といったらこちらを指す。
- 層ごとのボスで、各層において次の層につながるメインダンジョンのボス部屋で待ち構えている。
- ボス部屋から出てくることは無く撤退可能であり、何度も偵察と撤退を繰り返すことで攻撃パターン等を検証してから突破するのが常。ちなみにどちらも1度のみでリポップはしない。
- ■なんでラフィン・コフィンのメンバーが街中で決闘見れてたの?
- →上記にあるグリーン復帰のためのイベントをこなしたから。グリーンに復帰すれば街に入ることも出来るし、周囲に前科者だとばれることもない。
第9話 青眼の悪魔
- ■二刀流なんて使えるなら最初から(ry
- →本編でクラインが言った通り、珍しいアイテムや装備、スキルを持つ者は妬まれて粘着されたりその入手条件などの情報を欲する者たちが押し掛けてきたりするため人前で使うことは控えていた。
- 2話では他のβテスターを庇うために仕方なかったが、今回はキリト(と正確にはリズ)がバラさなければ厄介事は避けられた。ボス戦中にためらった理由は、先述のほかに無理に倒そうとせずとも入り口からなんとか脱出できないだろうかという希望的観測、二刀流を使うにしてもウィンドウ操作をする間の時間稼ぎを壁仕様とはいえないアスナやクラインに任せないといけないという葛藤、よしんば切り抜けたとしてもその後黒猫団のケイタのような罵倒を受けるのではないかという恐れなどが考えられる。ただし原作とアニメとで描写が違うため一概には言い切れない。参考:>>5207
- ■何故キリトは助けに入るのをためらったの?
- →単純に「危険過ぎる」。キリト達が介入したところで救出はできないどころか、共倒れの可能性のほうが高かった。クラインやアスナの協力も不可欠であり、キリトが行けば二人はついてくる(巻き込む)だろうという躊躇い。
- ■撤退そんなに難しいの?
- →ボスからの撤退は二つ。転移結晶か、入口だったドアからの脱出。
- 前者は今回結晶無効化により封じられており、これは今までのボス部屋にはなかった鬼畜仕様。結晶による緊急回復も封じられる。
- 後者は意外に難しい。冒頭はドア直近でボスが現れたため阻むものがなかったこと、二人が足の速いスピード型であることなどから逃げられたが、ボスとの戦闘を始めてしまえば常にドア付近にいるよう調整などできない。あの人数であの重装備、あの消耗具合であの位置取りから撤退はかなりきっちり指揮しないと難しい。ボスは当然追撃をかけ、背中に食らうと大ダメージ+怯むため、正面向いて攻撃を防ぎつつ、じりじり後退がセオリーだが、今回攻撃を防ぐ壁役と救出役の人数が足りてない。キリトもアスナもクラインも本来壁ではなくアタッカーである。
- ■エクストラとかユニークスキルって?
- →通常スキル:出現条件がはっきりしている。はじめからスキル欄に条件が書かれているのかもしれない。
- エクストラスキル:いわば隠しスキル。「習得した」という報告から色々と検証されているが、条件がはっきりとはわかっていないものが多い。現在十数種類ほど判明しており、スキル一つにつき最低十人以上の習得者が確認されている。
- ユニークスキル:習得条件が全くわからず、習得者も一人しか確認されていないもの。一応未確認なだけでユニークではない可能性もある。
- ■デスゲームで嫉妬はおかしくないか?
- →2話もそうだが、命懸けだからこそ一人だけ生き残れるような知識や手段があれば妬み嫉みは生まれる。数人~十数人ほどなら一人でも多いほうがいいから協力しようとなるかもしれないが、数千人もいる状態ではわざわざ一人にこだわって頼る必要はないとも考えられる。いずれにせよ、プレイヤー全員が考えを割り切って行動するのは難しい。
- ■それでもギルドとかに分かれて協力しないのはおかしい
- →作中に登場する明確にわかる組織単位が「ギルド」しか存在しないためそう見えるが、現在のアインクラッドは「攻略組」という形のない一つの組織の下にギルドという各チームがあると考えるとよい。5話冒頭会議、9話の「会議やボス攻略で会った」という台詞があるように、最前線ではギルド同士の協力を以っての攻略が大前提である。
- 逆に協力をしなければ攻略の妨げだと非難を受ける、助けなければ自分の危機に助けてもらえないなどの理由により協力が成り立っている。
- 少なくとも今回の軍のように単独で特攻はありえない。
第10話 紅の殺意
- ■神聖剣って何?
- →ヒースクリフが持つユニークスキル。キリトが二刀流を入手(公開)するまでは唯一のユニークスキルとされ、防御に秀でアインクラッド中最堅固と言われる。盾にも攻撃判定があるようで、キリトは「まるで二刀流のようだ」と驚いていた。ヒースクリフのHPがイエロー(半分)になったのを見た者はいないという伝説があり、これにより《聖騎士》の異名がつき、最強プレイヤーと謳われている。
- ■コロシアムとか決闘の客は何?
- →新しく開いた75層の街にちょうどいい闘技場があったので利用。転移門を使えば普通に下層のプレイヤーも来ることができる。企画は血盟騎士団員の経理が行い、飲み物などの販売でかなり儲かったらしい。上記のようにプレイヤーも娯楽に飢えているためノリノリである。生存人数に比べて見物客が多すぎると感じるかもしれないが、これもアニメの演出かと思われる。余剰分はNPCということでどうかひとつ。
- ■ヒースクリフ戦について詳しく
- →行われたのは「初撃決着モード」。HPが半分(イエローゾーン)になるか、強攻撃(具体的にはソードスキルがクリーンヒット)が一発入った時点で決着となる。対クラディールでも行われた比較的安全かつポピュラーな決闘方法。ただし、HPが0になる危険性がないわけではない。
- 今回2人は互いに強攻撃が入らず隙を突いてじわじわと削り合うことになった。あと少しでどちらかのHPが半分を下回る(イエローゾーンに突入)というところでキリトが止めの一撃を入れたが、ヒースクリフが防御、反撃し勝利。最後のは隠し技のようなもので今後明かされるまで説明を待とう。
- ■麻痺について詳しく
- →時間経過で治るけど5分くらいかかる。解毒ポーション(時間短縮するだけ)や解毒結晶(即回復)などで治せる。また予防として対毒ポーションなどもある。パーティだとサポートしあえるが、ソロだと簡単に即死する恐れがあるためキリトも普段警戒している。今回は本来武器に塗る麻痺毒を食事に盛るという方法がとられた。
- ■キリトに普通に攻撃効くの?自動回復は?
- →4話の描写でキリトがチートレベルに見えるが、あの時はレベル差・装備性能差が大きくあった。
- 今回の場合は敵が同じ攻略組であるため、ステータス・装備はほぼ同等。さらにキリトはスピード重視なため同レベル帯では防御がかなり低めだったためハッキリとダメージが入った。
- 自動回復については「戦闘時自動回復(バトルヒーリング)」の名の通りで、発動条件は”戦闘時”である。これは敵の戦闘行為だけでなくキリト自身が戦闘行動可能である必要がある。(今回は麻痺状態で戦闘行動が不可だったため発動せず)
- ■キリト腕切り飛ばされた?
- →「部位欠損」という状態異常の一種。よく見るとHPバーの横に赤い状態異常アイコンが出ている。一定時間経過でちゃんと治るが、欠損箇所はそれを知らせる不快な神経ショックが発生する。
- ■キリト素手でスキル使った?
- →アニメでは今回が初登場の《体術》スキル。キリトは普段左手でこのスキルを使い、片手剣スキルと併用していた。
- ■キリトとアスナはオレンジにならないの?(オレンジ・レッドに関しては第4話Q&Aを)
- →クラディールはゴドフリーを攻撃した時点でオレンジになっており、オレンジを攻撃してもオレンジにはならない。要するにSAOではPKK(プレイヤーキラーキラー)は合法である。
- 少し遠まわしではあるが4話で「グリーンの私を攻撃したら~」という台詞から逆説的にも推測できる。
- ■どう見ても事後・・・
- →YES. だが一応原作でもカットされているため真相は君に任せる。
- 倫理解除コードというオプションが存在し、それを解除することでできるようになる。
- ナーヴギア及びSAOの説明書にも載っていない項目かつメニューのかなり深い場所にあるため、普通はなかなか気づかない。キリトも知らなかったが、アスナはギルドメンバーにその存在を聞いていたため知っていた。 βテストの時点ではなかったらしい。
- ■壁が無くなった…
- →ここからが本番、新婚生活の始まり。手を傷めない内に代行に頼むか、柔らかな壁を増設しよう。ちなみにBD/DVD1巻限定生産版の特典に壁殴り指数高めの書き下ろし短編がつく模様。
第11話 朝露の少女
- ■22層ってどんなとこ?
- →町や村が全体的に小さく、森と湖が広がる層。フィールドにはモンスターが出現せず、ダンジョン難度も低いためわずか3日でクリアされた。湖があるため釣り好きには名所。
- ちなみに3話の新聞に今回キリト達が新居に選んだログハウスの広告が載っている。
- ■写真は誰が撮ってるの?
- →第三者が取ったものではなく撮影機能を持つ記録結晶と呼ばれるアイテムによるもの。小説のほうでも詳しい機能は説明されていないが、通常のデジカメなどと同様タイマー機能などもあると思われる。作中の新聞の写真などもこのアイテムによって撮影されている。
- ■NPCにもセクハラってダメなの?
- →たとえNPCでもダメ。ただNPCの場合即送りではなく、警告が出てやめればOKなようだ。
ちなみにハラスメントとは、NPCを別の場所へ強制的に運ぶことも指す。 - ■ユイってサチに似てるけど関係ある?
- →完全に無関係な別人。原作でキャラデザが意図せず似てしまったのである。
- ■軍の連中何やってたの?
- →徴税と称したカツアゲ。圏内では強く人を押したりはできないため、それを逆手にとって多人数で並んで立つことで道を塞ぎ(=ブロックと呼ばれる半ハラスメント行為)逃げられないようにし、かつ邪魔が入らないようにしていた。だが、高レベルプレイヤーはステータスによる身体能力補正が大きいため、ジャンプで飛び越したりして普通に突破できる。
- ■アスナさん何やったの?
- →圏内では攻撃は当たる直前に紫色の障壁に阻まれるが、その際軽くノックバックが発生する。ノックバックは攻撃の威力が上がるほど大きくなる。戦闘慣れしていない軍の下っ端連中はそれだけで恐怖し逃げ出した。この仕様を用いることで圏内でライフ減少の心配が要らない模擬戦なども行われている。
- ■DEBANシリカより小さい子ばかりに見えるがどういう子たち?
- →現代では小学生でもネトゲやってる時代なので居ること自体に不思議はない。
- 彼らについては次回語られる。
第12話 ユイの心
- ■子供達について
- →本編でサーシャが説明したが、子供のプレイヤー(小学校高学年~中学生)はシリカのようなごく一部の例外を除き皆最初の街に引きこもる。サーシャはそのほぼ全員を保護し教会(宿屋の機能有)で生活。
- ■敵が強いダンジョンの奥深くにどうやって置き去りに?
- →回廊結晶(4話参照)を使用した。ダンジョンで必死に逃げ回って奥深くで回廊の出口を設定。あとはシンカーをどこからでも放り込むだけ。「ポータルPK」と呼ばれる比較的ポピュラーな方法。
- ■死神さん強すぎないか?
- →あの死神はユイがGMアカウントで使用した『緊急アクセス用コンソール』にプレイヤーが近づかないように配置されたガーディアンのようなものだと思われる。キリトが90層クラスだと予測したのは、識別スキルが自分とのレベル差によっては機能しなくなるスキルであるため。
- ■ユイが使ってた剣は?
- →本編でもユイが軽く説明していたが、あの剣はGM用のオブジェクト・イレイサーと呼ばれるシステムを視覚化した物(つまりはゴミ箱入れて削除)であるため、プレイヤーが使用することはできない。アレがあればボス攻略楽勝とか考えてもダメなものはダメ。ちなみに死神は削除されたのであり、討伐したわけではないため、経験値はおろかドロップアイテムすら発生していない。
- ■キリトさんハッキングとかチート過ぎね?
- →一見スーパーハッカー的行為に見えるが、ユイが開いたままにしていたアカウントを用いて操作(これは「ユイの起動した管理者権限が切れる前に~」という台詞からわかる)、ユイのファイルを検索してアイテム化し、自分のストレージへ移動しただけ。つまり他人がログインしたパソコンから離れた時に直接操作、ファイル検索して拡張子変えて移動ってこと。所謂ハッキングの類は一切行っておらず、ただ非常に素早く操作しただけである。それでも十分チート
- ■軍やキバオウのその後は?
- →キバオウ派は追放、軍は一度解散して改めて互助組織を作ることに。
第13話 奈落の淵
- ■アスナ何であんな格好してたの?
- →先述したようにアスナは超有名人。そして今は一応隠居中のためバレないように変装。
実際、バレてしまえばヌシを倒したときのようになってしまうのである。 - ■ヌシについて
- →図体こそ大きいが、所詮22層でさらに戦闘に無関係な釣りスキルが条件のイベントモンスターであるため、釣り上げることのできる筋力があるレベルなら恐れることはない程度である。
- ■75層のボスについて
- →25、50層の難易度が高かったことから75層も同様と考えられ、偵察隊(10人先に入り10人が救出係)を出したが、74層と同様の結晶無効に加えて、まさかの「扉が閉まる」というまたも今回初の鬼畜仕様により全滅。これにより一切の偵察・撤退はできず、初見で倒すか死ぬかである。
- 偵察ができない以上作戦も立てようがなく、攻略組でも最精鋭(Lv.80台後半~90前後)を集めて挑んだが、それでもガードできずにクリーンヒットなら一撃死、キリト(Lv.96)がガードしても受けきれないほどの超火力である。この火力がどれほどありえないかはキャラの反応で察して欲しい。今までは例えボスの攻撃を数発食らっても大丈夫だった。まして今回は高レべルで固めているのだ。
第14話 世界の終焉
- ※原作を基にした推測を含みます。とくに茅場の言動についてはFAを示すものではありません。
- ■え?スカルリーパー終わった?
- →原作でもキリト達3人が正面の鎌を受けて他は側面という流れを決めたあとは省略。
- 約一時間戦い、死者14人。もろに受ければ一撃死だが、ガードはできる(ミス一発で死ぬが)ので他プレイヤーも順に対応していったと思われる。(冒頭でも二人の盾で防ぐキャラがいた)
- 仮に描写しても冒頭のような攻防を延々と繰り返す様子となるだろう。(さらに尺も足りない)
- ■ヒースクリフ戦について
- →本編でも説明があったが改めて。
- 不死は当然解除、HPもお互い一撃で死ぬ量に。(初撃決着でHP半分から、つまり決着は死)
- スキルはシステムアシスト(体が勝手に動く。普通より加速もする)という大きな恩恵を得られるが、同時に必ずスキル通りに動かねばならない上に途中で止められないという束縛がある。茅場は当然全スキルを熟知しているためスキルを使えば動きが全て読まれる。ゆえにスキルを使えば即負け確定なのだが、キリトは茅場が余りにも冷静で、完全に防がれ続けることからの焦りやその他もろもろから精神的に追い詰められ、つい使ってしまった。技後は当然硬直する。(→ソードスキルの記事に詳しい)
- ■キリト死んで復活した?
- →アバターが砕けて復活する描写があるが、その直後のカットで砕ける前と同じ状態(胸に剣が刺さったまま)であることから1話と同様の「死のイメージ」であり(構図も全く同じなのはそれを意味している?刺された痕も無い、剣も手放したのに次のカットでまた持っている)、実際には砕けていなかったと思われる。さすがに一度死んで復活したらその時点で茅場や周りは驚くはずだろう。誤解を招くであろう表現ではある。
- HP0になり、アバターが透けて消滅しながらも完全に砕け散る前に刺したということ。「HP0は動けるはずがないのに動いた」ということが茅場を驚かせた。
- ■クリア後について
- →まず、本来キリトとアスナのアバターが砕けた時点で脳を焼かれて死ぬはずだが、茅場が最後に二人と話をしたくて猶予を作り、あの場所へ招いた。勝っても負けても話をするつもりだったのかもしれない。実際アスナが砕けた時点ではまだ決着はついておらず、あらかじめ設定しておかないとすぐにシステムが脳を焼いていただろう。
- 勘違いしている人がいるが、アバターは精神体などではない。アバターの消滅=死ではなく、HP0になってアバターが消滅するとナーヴギアに脳チンしろと命令が送られる。つまり茅場が設定さえすればアバターが消滅してもどうとでもなる。
- その後生きてログアウトできたことについては、キリトはクリア報酬と考えている。
関連動画
関連静画
関連チャンネル
関連項目
外部リンク
ソードアート・オンライン | |||
原作章別 | |||
アインクラッド - フェアリィ・ダンス - ファントム・バレット アリシゼーション |
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外伝 | マザーズ・ロザリオ - アーリー・アンド・レイト ソードアート・オンライン プログレッシブ(SAOP) |
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オリジナルアニメ | ソードアート・オンライン Extra Extra Edition | ||
ゲーム | インフィニティ・モーメント- ホロウ・フラグメント- 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX | ||
楽曲 |
1期 | crossing field - ユメセカイ - INNOCENCE - Overfly | |
2期 | IGNITE - Startear - courage - シルシ | ||
その他 | Swordland - 虹の音 | ||
アーティスト | 梶浦由記 - LiSA - 藍井エイル - 戸松遥 - 春奈るな |
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