概要
ユーラシア大陸とアフリカ大陸のほぼ全域やイギリス、フィリピン、インドネシア、マダガスカルなどに分布している
留鳥で、日本では沖縄を除くほぼ全土で繁殖している。
全長90~100cm、翼を広げた状態だと200cm近くにもなる大型の鳥で、日本にいるサギの中では最も大きいと
いわれているが、体重は1.5kgほどと見かけによらず軽い。
背は青みがかった灰色で、体・翼の上面は黒みのある灰色、下面の大部分は白い。
首と脚が長く、飛行時は首をS字型に曲げ、大きな翼をゆったりとはばたく。
「グァー」という高めの鳴き声が特徴的で、けんかのときなどは「ギャーギャー」と鳴く。
川や池などの水深の浅い場所で魚や昆虫、両生類、甲殻類などを食べるが、
まれにカモなどの幼鳥やスズメなどの小さな鳥を食べることもある。
寿命は5年ほど。
一夫一妻制の鳥で、繁殖期になると数十~数百組のつがいが松林などに集団繁殖地(コロニー)を形成する。
オスも餌集めなどの子育てを手伝う。
日本ではここ数十年の間に個体数が増え、川や養魚場での魚の食害や住宅街での糞害、
水田での稲の踏みつけ被害など、人との間でのトラブルが目立つようになった。
都道府県の中には、害獣として駆除を行っているところもあるが、そのほとんどが計画性のないもので、
人間とうまく共存するための効果的な対策が必要とされている。
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関連項目
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