「すべての能力者(バケモノ)に死を… 人類に、明るい未来を! 」
アキュラとはニンテンドー3DSソフト『蒼き雷霆ガンヴォルト』の登場人物である。
その概要…俺が討滅する!
能力者根絶のために戦い続ける科学者の少年。作中では度々ガンヴォルトと対立する彼のライバル的な存在。
日本有数の名家『神園家』の生まれ。家族には双子の妹ミチル、皇神の第七波動研究者であり入り婿の父親と、神園家の令嬢である母親を両親に持つ。
父親を死に追い込んだ皇神と能力者に対し強い復讐心を抱いており「能力者はいずれ能力を持たない人間を脅かす存在になる」という考えの元、単身で能力者を倒して回っている。その憎しみの深さは尋常ならざるものがあり、
第七波動能力者を同じ人間とは決して認めず、相手を「バケモノ」「害獣」と口汚く罵倒することも多々見られる。
彼がこうなってしまった背景には敬愛していた父親の死が深く関与していることも確かであるが、生家が由緒正しき退魔師の家系であり、アキュラ自身信心深く一途な性格ゆえに一つの事象に囚われやすいことも少なからず影響していると考えられる。
第七波動を持たない普通の人間であるが、万事においての天才と称される程の並外れた才能の持ち主。
父親から研究を受け継いだ甲斐もあって特定分野においては皇神すら凌駕する驚異的な技術力を有している。
また、バトルセンスは並の第七波動能力者を超えるレベルにまで達しており、武装組織で修練を重ねていたガンヴォルトにも引けを取らない。ただし、それらの実力はアキュラ自身の才能だけでなく、狂信的ともいえる復讐心が原動力となり血の滲むような努力を重ねた甲斐あって得たものである。
普段は冷静で、綿密に下準備を整えた上で標的を仕留めるタイプであるが、その強すぎる復讐心ゆえに第七波動能力者を前に暴走することも多い。更に肉親で双子の妹であるミチルが物事に絡むとその傾向は殊更顕著になる。
テセオさんにシスコン兄貴呼ばわりされるのも致し方ないかもしれない。
作中では第七波動能力者に対し一貫して容赦しない姿勢を取り続けるアキュラであるが、一応能力者を手に掛けることに罪の意識は感じており、私怨で生家やミチルを巻き込まないためにも決して神園家の力は借りようとしない。ただし、神園家から遣わされた使用人ノワに対しては信頼を置いており、彼女の持つ莫大な個人資産から様々なサポートを受けている。
そうした援助もあってアキュラが独自に開発した第七波動を疑似再現する装備は「能力を持たない人間でも第七波動を扱うことが出来る」という革新的な発明であり、現状世界でも彼だけが成し遂げた偉業に他ならない。だが、ミチルやノワなどの近しい人間以外を信用しないアキュラはその技術情報を決して他人に開示しようとしない。
余談となるが、彼が戦闘中口にする「断罪する」「神の御許へ送る」などの言い回しは、何かと神や天使を例えに持ち出す母親の口癖が移ったものであり、生前アキュラの父親は彼女の口癖が息子に移り悪影響を与えないか心配していた。結果は御覧の有様である。
アキュラの父親『神園博士』について
作中では直接登場することはないアキュラの父親、『神園博士』。
詳細については公式のネットラジオ内で語られる程度に留まっているが、立場上物語の根幹に関わる存在であり、ゲーム内で彼の名前が出る時は何かしら重要な事柄に触れることも少なくない。
「……人間をバケモノに変えるなんて虫唾が走る。このバケモノも、いずれ僕らに牙を剥くかもしれない」
「ヤツらは僕たち人間とは根本的に違う……危険なバケモノだよ。このままではいずれ人類は、ヤツらに……」
神園博士は皇神未来技術研究所に勤める研究者であり、当時の研究者の中でも数多くの技術を確立し、皇神が保有する第七波動関連技術の基盤を作り上げた“生きた伝説”と呼ばれる程の功労者だった。
純粋な日本人ではなくハーフであり、容貌は30代初頭にして目鼻立ちがはっきりとした彫の深い顔で、肌の色は薄め。息子アキュラと同様の白髪だったという。皇神と神園家の繋がりを強める為の政略結婚で婿入りしたが、家督自体は妻の妹夫妻(アキュラの叔母)が継いでいたため、名家の重責とは無縁の生活を送っており神園家の家業にも関心は薄かった模様。
普段は温厚な人柄であるが、第七波動能力者のことに関しては人が変わり彼らをバケモノ呼ばわりすることも辞さない程の冷徹さを見せたという。多くの第七波動に関する技術を確立してきた神園博士であったが、彼自身は「第七波動は人間には手が余る代物」と考えており、どういう原理で機能しているかも分からない第七波動を無闇に発展させることに強い危機感を抱き、皇神上層部に第七波動の危険性を提言していた。
しかし、不幸にも当時神園博士の研究チームに収容されていた“蒼き雷霆(アームドブルー)”の実験体『タケフツ』が暴走する事故が発生。その結果、神園博士を含めた研究者達は全員死亡、未来技術研究所も壊滅してしまった。これを好機と見た皇神の上層部は、神園博士の遺した第七波動の危険性を唱えた資料を自分達の都合のいいように改竄を行ってしまう。
かくして父親の訃報は息子アキュラにも伝わることになったが、皇神上層部は神園博士が死んだ理由について隠蔽(隠蔽した理由は定かではないが、世間では未来技術研究所で能力者の人体実験を行っていたことは秘匿とされていたため情報を開示できなかったと思われる)。これに憤慨したアキュラは「父親はその訴えを認めない皇神の上層部に殺された」と思い込み、その復讐心に火を点けてしまうことになる。
装備一覧
第七波動を持たないアキュラは能力者と互角以上に渡り合うため、持ち前の技術力で独自の装備を開発している。
以下にその内容を記載する。
『無印』での装備
- メガンテレオン
- 『無印』にて着用した強化ジャケット。
内蔵されている機械によるサポートでアキュラの運動能力や防御力を大幅に引き上げることが可能。ただし身体への負担が大きいため長時間の着用は出来ない。アキュラはこのジャケットを完璧に扱うために日々弛まぬ鍛錬を重ねていた。 - エクスギア
- 『無印』にて使用した盾型兵装。
攻撃時には弩弓のような形状に変形し、裏側のカートリッジを差し替えることで(カレラを除く)七宝剣の能力を疑似再現した特殊弾を砲門より放つ。砲門は二つあり、仮に片方が破壊されても反対の砲門から攻撃を続行することも可能。また、あらゆる特殊弾の運用に耐えられるよう非常に頑丈に設計されており、並の武器では物ともしない防御性能を持つ。欠点としては、相応の重量があるためメガンテレオンとの同時運用でなければまともに扱うことは難しかったと考えられる。 - ボーダー
- 『無印』にて使用した退魔リボルバー銃。
父親の形見である故、アキュラ自身この銃には深い思い入れを持っている。弾丸は戦う相手によって使い分けており作中でガンヴォルトと対峙した際は、雷撃鱗を貫通する白銀の弾丸『ベオウルフ』と後述する『グリードスナッチャー』の二種類を使用している。『無印』終盤でアシモフに奪われたが後に取り戻すことに成功している。 - “強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)”
- 七宝剣カレラの第七波動“磁界拳(マグネティックアーツ)”を疑似再現した“対能力者用特殊弾頭”。
アキュラが使用する武器の中でも随一の凶悪兵器であり、対能力者戦闘においての切り札。
第七波動の流れを乱し空気中に拡散する特殊超磁力の弾丸は能力者の第七波動を無効果し、かすっただけでも急激なエネルギーの枯渇により耐え難い虚脱感を引き起こす。無論、ガンヴォルトの“電磁結界(カゲロウ)”でも防ぐことは不可能。
この弾丸のみエクスギアではなくボーダーに組み込まれているのは、「父の形見で第七波動能力者を殲滅したい」というアキュラの矜持が強かった為だが、仮にエクスギアに装填した場合“磁界拳(マグネティックアーツ)”の効果により他の特殊弾の発動を阻害する危険性も少なからず残っていた。 - アキュラが主人公となった『爪』においてはその性質上プレイヤーは使用出来ないが…アキュラがボスとして登場するガンヴォルト編では終盤で使用してくる。驚くべきことにメラクの“亜空孔(ワームホール)”と組み合わせた曲撃ちまで可能にしている。
『爪』での装備
- ヴァイスティーガー
- 『爪』にて着用した機動力特化型ジャケット。
“蒼き雷霆(アームドブルー)”の第七波動誘因子を取り込んでいるため、ガンヴォルトの持つ一部の能力を疑似的にアキュラも再現することを可能にしている。更に空中での『ブリッツダッシュ』による驚異的な機動力はガンヴォルトオリジナルの能力を大きく上回っている。また、機動力特化の文句とは裏腹に防御性能も優れており、電磁結界を疑似再現した『カゲロウ』によりほとんどの攻撃を自動回避することが可能。
元となる第七波動誘因子はガンヴォルトから採取したと考えられるが…アキュラは『無印』終盤でガンヴォルトと交戦した後、アシモフとも一戦交えているため彼から採取した可能性も否定出来ない。それを結論付けるように『無印』のサントラのブックレットにはアシモフの血が付着したボーダーをアキュラが回収する様子が描かれている。ただし、「このエピソードは開発終盤でボツにした」とスタッフがコメントしているため、『爪』でその設定が残っているかは定かではない。 - ボーダーⅡ
- 『爪』にて使用したレーザー銃。
前作で使用したボーダーのリボルバーフレームを流用し、高威力・超高速のフォトンレーザーが撃てるように改造されている。敵をロックオンし射撃を必中させることも可能だが、ロックオンするには敵に接近し銃身の下部にあるマーキングユニットを直接押し当てる必要がある。遠距離から攻撃できる銃本来の利点と相反する特攻仕様の武器であるため、運用にはヴァイスティーガーの機動力が不可欠と考えられる。 - RoRo(ロロ)
- 『爪』にてアキュラと戦場を共にするバトルポット。
アキュラの周囲を公転し8つのビット兵器で戦闘サポートを行う高性能AIメカにして、彼の良き相棒。
“蒼き雷霆(アームドブルー)”の雷撃鱗を再現したバリアー『フラッシュフィールド』、解析した敵の第七波動による攻撃を疑似再現するシステム『EXウエポンミラーリング』を搭載している。とある出来事により“Pドール”という人型形態に変形可能になって以降は、疑似的に“電子の謡精(サイバーディーヴァ)”の能力も兼ね備えるようになる。更に『爪』の序盤では出力最大で放つビーム砲『ハートブレイザー』という大技を披露しているが、残念なことにイベントで1回使われるのみでプレイヤーは使用出来ない。
どう見てもベクターキャノンです。本当にありがとうございました。
プレイヤーキャラとしての性能
『無印』ではあくまで作中のボスキャラの一人という扱いだったが、
『爪』ではガンヴォルトと並ぶ主人公に抜擢され操作可能になったアキュラ。
空中での高い戦闘能力はガンヴォルトにはない大きな強みであり、彼とほぼ同性能の『カゲロウ』とHPを全回復するスキル『ヒーリング』をゲーム開始時点で持っているため、ガンヴォルト同様ゲームクリアするだけなら初心者でもさほど困ることはない。
ただし、高スコアを目指す場合はガンヴォルト以上に技量が要求される上級者向けの性能となっている。
アキュラは空中で敵を連続撃破していくことで高いクードスが加算されていくが、一度着地してしまうとクードスボーナスが途切れてしまうため、常に滞空を維持しながら戦う必要がある。更に敵の攻撃を回避しつつ正確にブリッツダッシュを成功させ、『ウエポンゲージ』と『ブリッツゲージ』の管理にも気を配らなければならないため操作感覚は非常に忙しい。
また、『スパークカリバー』『アンリミテッドヴォルト』などの高性能スキルでボスを早々に撃破可能なガンヴォルトと違い、攻撃系のスキルが威力の低い『ストライクソウ』しかないことも難点。(一応ODカタストロフィを使えば『ストライクソウ』を疑似『グロリアスストライザー』にすることは可能。)
そのため、基本は『ストライクソウ』でトドメを刺せるギリギリまでボスの体力を地道に削る必要があり、ガンヴォルト以上にボスの猛攻を回避していくテクニックが重要となってくる。
関連動画
貴様は独り寂しく、関連静画でも眺めているんだな!
※『爪』のネタバレを含んでいるため閲覧は自己責任でお願いします。
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