アクシスジカとは、クジラ偶蹄目シカ科アクシスジカ属に属するシカの仲間である。
概要
肩までの高さ(体高)は90cmほど、体重はメスで24~45kg、オスで30~75kgほど。体長(頭から尻尾までの長さ)は1.3~1.7mほど。インドやバングラディシュ、ネパールやブータン、スリランカに生息している。
チタールやチータルとも呼ばれており、英名でもそのように呼ばれている。毛色は赤褐色で、身体全体には白い斑点が散らばっている。この白斑は一年を通して消えることはなく、シカの中では最も美しいと言われている。オスのみに角が生える。この角は毎年生え変わるが、落ちる時期は一定していない。
そして、落ちた角をこのシカが食べることがある。これは、ミネラルの補充のためだと考えられている。
主にイネ科の草の新芽や果実、枝も食べる。それほど深くない森や草原に生息しており、10頭から50頭もの群れで暮らしている。あまり争いはせず、新参のオスが群れにやってきたら群れのボスは慎重に角を突き合わせて新参を観察する。基本的には角の大きさで勝負するため、突き合わせて戦うことはしない。
サルの仲間であるハヌマンラングールと一緒に暮らしていることもあり、捕食者を見つけたら教え合う、高い木の枝や果実を落としてもらうなどの関係を築いている。
天敵はトラやヒョウ、生息域ではインドライオン、ドールやオオカミなど。
近年はオーストラリアやハワイ、チリやアルゼンチンなどにも外来種として流入しており、定着している。ハワイに関しては、天敵となる捕食者がいないため、生息数が増加しており、農作物に被害を与えることもある。
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