アゴニー(agony)とは、「苦痛」「苦悩」「苦悶」「苦闘」を意味する英語である。
肉体的な苦痛、精神的な苦痛のどちらにも使われる。本来はあまり軽い苦痛や苦悩には使用されず、激痛/悪戦苦闘/絶望などと言った強い苦痛を表すことが多い。ただし軽い苦痛に対しても、ふざけて大げさな表現として使われることはある。
また「突然の感情の爆発」といった派生的な意味もあり、苦痛に限らない用法もある。例えば「an agony of joy」は「歓びの爆発」といった意味合いになる。
綴りの中の「o」は国際発音記号で表すと曖昧母音「ə」なので、実は英語ネイティブ話者が「agony」と発音するところを日本人が聴いてもあまり「アゴニー」とは聴こえないかもしれない。「アグニ」とか「アガニー」とか聴こえるんじゃないか。でも綴りが「o」なので日本語カタカナ表記するときは「アゴニー」の方が通じやすい。「アグニ」だと有名な別の意味があるし。
語源は古代ギリシア語の「ΑΓΩΝ」(アゴン)にあるとされる。これはスポーツ大会や弁論大会などの「競争」「コンテスト」を意味する。そこから「競争」「苦闘」を意味する「ΑΓΩΝΙΑ」(アゴニア)が派生し、さらにラテン語やフランス語を経由して英語に取り入れられ、その過程で「苦闘」の「苦しみ」の部分が主となったようだ。
関連項目
- agony (楽曲「agony」に関する記事)
- Beautiful Agony
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