アスカ・シンとは、特撮テレビドラマ『ウルトラマンダイナ』の主人公である。
本当の概要はここからだぜ!
年齢は番組開始時で22歳。かつて宇宙空間で謎の光に消えていった伝説の名パイロット、アスカ・カズマを父に持つ。
物語開始当初はTPCの訓練学校ZEROの訓練生として登場。卒業試験中にスフィアの襲撃を受け、撃墜されて宇宙空間に放り出されてしまうが、そこで謎の光と遭遇し、奇跡的な生還を果たす。ユミムラ・リョウ隊員の推薦によって、スーパーGUTSに入隊した。初出動となった火星におけるダランビア戦で眩い光に包まれ、リーフラッシャーでウルトラマンダイナに変身する能力を得る。
性格は無鉄砲で型破り、そしてお調子者。少しでも物事が上手く運ぶと、「見たか、俺の超ファインプレー!」と口癖のように口走っては撃墜されるのがお約束になっており、第1話や第3話などでは仲間を危険に晒してしまう事もあった。
しかし、絶対に逃げない事を信条としており、どんな絶望的な状況でも決して諦めない。そのバイタリティと直向きさで、作中では多くの人間を勇気付けている。
そういった振る舞いも、幼くして英雄的な存在だった父を失った事による孤独や、ウルトラマンダイナである事を明かせば周囲が怯えて自分から離れていってしまうのではないかという恐れに起因するようである。
因みに、劇場版での発言から母親は存命していると思われるが、一切言及されていない。
趣味は野球。高校時代は野球部のエースピッチャーだと自負していたが、本当は後にメジャーリーガーとなるヒムロ・ユウサクの控え投手だった。一本気な性格ゆえ直球しか投げられず、逃げない性格が仇となってしまい敬遠をほとんどせずに、勝負に行き過ぎて打たれる事が多かったという。
生身の格闘が苦手であり、相手が人間であれ人外であれ、敗北する事が多かった。
第29話では、カズマが行方不明になる原因となった宇宙空間を秒速30万キロ(光速)で飛行するゼロドライブ航法のテストパイロットとして選出される。余りにも過酷なテストの中で限界の壁にぶち当たるが、自らが空を飛ぶ意味を見つめ直して邁進、カズマですら成し遂げられなかったゼロドライブを見事成功させた。
最終章では、正体に気付いたゴンドウ参謀によってF計画に利用され、光の力を奪われてしまう。
しかし、それでもなお限界を超えてダイナに変身し、ゼルガノイドに立ち向かった。力尽きて倒れていたところをマドカ・ダイゴに助けられ、光を継ぐもの同士の邂逅を果たす。
その後リョウと共にグランスフィア攻略作戦に参加。絶体絶命の危機に陥ったリョウを、「俺は今、君だけを守りたい!」という言葉と共に救い出す。リョウとは互いに深い繋がりを確信し合い、更に隊員たちの前で自分がダイナである事を認めた。
グランスフィアの弱点に気付いたアスカは、スーパーGUTSと共に最後の作戦を決行。仲間たちに帰還を約束して出撃し、ウルトラマンダイナに変身。その様子はコスモネットで全世界に中継された。
そして見事グランスフィアを倒す事に成功するも、グランスフィア消滅時の重力崩壊によって発生したワームホールに飲み込まれ、別次元の宇宙へと飛ばされてしまう。物語の中でアスカが戻ってくることは無かったが、ワームホールの先の光の中でカズマと再会を果たし、戦いの後に輝いたウルトラの星は人類の進むべき道を指し示した。
見たか、俺の他シリーズでの超ファインプレー!
『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』
ラストシーンにて、4年前のTPCの作業員だった時代に火星へと旅立つダイゴと宇宙港の通路ですれ違う。ダイゴに心の中でエールを送られた。
『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』
モネラ星人との戦いの中で初めて戦いに恐怖心を抱き、一度は自らの信条に背いて逃げ出してしまうが、仲間たちの存在に気付かされ、それを克服する。
その後、クイーンモネラの圧倒的な力の前に敗北してしまうが、絶望の中でも決して諦めなかった人々の光が集まり、ウルトラマンティガが復活。ティガと共闘し、モネラ星人に打ち勝った。
『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』
勉少年の願いによって、ダイナがティガと共に赤い球の力で召喚され、キングオブモンス、バジリス、スキューラに苦戦するガイアに加勢したが、アスカは直接登場していない。
しかし、このダイナは、2017年にザリーナ地帯にてワームホールに飲まれたアスカ本人が変身したものとされている。
脚本の初稿では、ラストに我夢と一緒にハネジローを連れたアスカがダイゴと三人で並んで歩くというシーンもあった。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
『ダイナ』本編とは別世界の人物であり、ダイゴや我夢とは幼馴染み、リョウとは恋仲という設定。
プロ野球選手を目指していたが、高校時代、甲子園の試合で押し出しで自滅し、チームが敗退してしまった事に責任を感じて野球を辞めてしまう。それでも野球を忘れられず横浜スタジアムのボールボーイとして働いている。
我夢と共にダイゴの戦いを見て、別の世界での自分であるダイナの記憶が宿り、リーフラッシャーで変身、ガイアと共にティガの救援に駆け付ける。事件解決後は横浜ベイスターズにテスト入団し、エースとなってチームを優勝へ導いた。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
『ダイナ』本編後の行方は長らく不明だったが、M78星雲のウルトラマンたちが存在する別の宇宙で旅を続けていたことが判明。
危機に陥ったZAPの面々を救ったあと怪獣墓場のレイの元まで送り届け、そのまま現地のウルトラマンたちと共闘する。事件解決後にZAPを元の宙域へ送り届け、再び旅立った。
生身での格闘スキルが大幅に向上しており、ゼットン星人を倒している。
『ウルトラマンサーガ』
宇宙を旅していた途中にバット星人の実験場となった別宇宙の地球・フューチャーアースを訪れ、絶望的な状況に取り残されたチームUと子供たちの希望となっていた。
ハイパーゼットンを食い止めるため身を挺し石像化してしまったが、後に駆けつけたウルトラマンゼロ、ゼロと一体化した同じくネオフロンティアスペース出身のタイガ・ノゾム、ウルトラマンコスモス及びコスモス一体化した春野ムサシの協力と、チームUの活躍により復活。共闘の果てにゼロ、コスモスと融合してウルトラマンサーガとなり、事態を収束させた。
事件解決後は、スーパーGUTSの仲間たちにタイガのその後と自身のメッセージを伝えるためにネオフロンティアスペースに一時的に来訪したが、帰還はせずに再び旅立って行った。
ネオフロンティアスペースでは15年の月日が流れており、歴史の教科書にも載るほどの伝説的英雄として扱われ、アスカが太陽系を救って姿を消した日は「アスカ記念日」として人々から敬われている。
15年という年数は、奇しくも父・カズマが光に消えてからアスカが姿を消す日までと同じ年数である。
つるの剛士とアスカ
- 演じたつるの剛士とシンクロする部分の多いキャラクター。つるのは私生活の中でも、「無茶かもしれないけど無理じゃない」「前しか向いてねぇ」など、アスカと同じような台詞が素で出てきてしまうという。
- 上記の通り、アスカの趣味は野球であり、『ダイナ』では野球をモチーフにした台詞・エピソードが多く登場しているが、つるの自身は全く野球を知らず、ヘキサゴンでマウンドからホームベースまでの距離を聞かれた際には答えられず、『ティガ&ダイナ』の台本を読んで初めてマウンドがグラウンドより高い事を知ったという。
- 『ダイナ』で共演していた山田まりやと一時期交際していたが、後に破局している。
- 切通理作の『地球はウルトラマンの星』のインタビューにおいて、つるのは「アスカが戻ってきたらどうなっているか」という質問に対して、「金髪?(笑)」と答えていたが、実際に『大決戦!超ウルトラ8兄弟』で再登場した際には金髪になっていた。
- 『ウルトラマンサーガ』の当初のシナリオでは、ラストでアスカをネオフロンティアスペースに帰還させ、『ダイナ』のエピローグとする構成になっていたが、つるのが「まだ帰らないほうがアスカらしい」「もっと飛んでいたい」と提案した事で変更された。
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- ウルトラマンダイナ
- 大決戦!超ウルトラ8兄弟
- 大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
- ウルトラマンサーガ
- 君だけを守りたい
- ユミムラ・リョウ
- ミドリカワ・マイ
- マドカ・ダイゴ
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