アステカの祭壇とは、インターネット上で検索してはいけない言葉の一つである。
概要
撮られた場所も年代もバラバラの写真に写り込む赤い影。いずれも何かの台や壷のような形をしているが、これらはすべてアステカ文明の祭具が映り込んだものと言われている。
13世紀から15世紀まで栄えたアステカ文明。ここでは日常的に人身御供が行われ、生け贄を捧げなければ太陽が消滅する、と信じられていた。
その神事の際には、生け贄を殺すために縛った台、生き血を入れるための壷が使われていた。
その台や壷が、心霊写真として現代に蘇った。それがこの「アステカの祭壇」なのである。
この「アステカの祭壇」の心霊写真をアンビリーバボーなどのテレビの心霊特集で放送したところ、テレビ局に多数の霊能者から「何というものを放送するんだ」と苦情が入り、テレビでの心霊写真特集が減った原因であるとも言われる。
百聞は一見にしかず、「説明文だけじゃ分かんねーよ」という人は下記サイトを見てみることをオススメする。
しかし「見ると呪われる、不幸なことが起こる」とも言われているので閲覧する際は自己責任でお願いします。
http://hb.jpn.org/hb9/2007/07/post_106.html(リンク切れ)
が、どうやらこういうことらしい。
以下知恵袋回答より
まず「常識」で考えてみましょう。アステカ文明には太陽信仰があり、それに活力を与える生贄として人身供犠が行われていたのは事実です。しかし、生贄にされるのは大変名誉なことで、その対象は戦争捕虜や奴隷の中から、健康でルックスのいい人間が選ばれ、祭事までは非常に丁重に扱われたということです。
現在の我々からすれば残酷な行為ですが、彼らにとってそれは重要な祭りだったのです。
また、アステカは中南米で栄えた文明です。それがなぜ、彼らとは縁もゆかりもない、遠く離れた日本で写真に写るんでしょうか?第一、アステカで行われていたのは太陽に力を与える祭事であったのに、なんで裏返って呪いになるんでしょうか?
さて実際の「アステカの祭壇」の写真ですが…これは心霊現象でも何でもありません。 単なる撮影時のミスが現像で出ただけです。
祭壇に見える影は、カメラ内のフィルムを押さえつける部品の形です。つまり、その部品の部分だけちゃんと感光してないからああ見える。部品の形はどの機種でも似ているので、時や場所が別々でも同じような写真が撮れてしまうのは当たり前。
影の周りが赤っぽくなるのは、オレンジや赤の光は波長が長く、そのような不完全な状態のフィルムにも入り込みやすいからなんです。
本来そんなコマは現像しないものなのですが、うっかりやってしまったという点では現像時のミスとも言えますね。
それとアンビリーバボーに苦情が来たというのは本当らしいのですが、霊能者ではなく、写真に携わるプロの人々が「あんなインチキ放送するな」と言って来た、といった所が真相のようです。
実際、フィルムなどないデジカメが世間の主流になってからは、ピッタリとこの手の写真は出て来なくなりました。アナログカメラ時代の話題なんですね。
ついでにアステカの祭壇の人為的な写し方も書いておきます。
用意する物…35mm版のレンズ付きカメラ(写るんですタイプの使い捨てカメラ)
※APS方式ではやった事ないので出来ないかも。
手順
<とりあえず風景でも人物でも良いからフィルムエンドまで撮りきる。
自分でカメラを覆う紙を破棄する→プラスティックのボディーのみの状態にする。
ボディーは、はめ込み式になっているので、若干だけ本体に隙間を開ける。ここが ポイントで完全に開けるのではなく、10〜20ミリだけ隙間をあけ、次の瞬間にすぐ閉じる(←大事)。
要はこの行為によって、フィルム上の最後の撮影済みのコマに光を斜め方向から感光させる事ができる(チカラ技での多重露光)。
ボディーをきちんと元に戻してから(光が入りそうな場合はテープで止める)、フィルム巻き上げダイアルを「巻き上げ限界点」からさらに無理やり回し、負荷がなくなるまで回しきる。これで外に出ていたフィルム(最後のコマ)が、完全にフィルム本体に入る。
今度は完全にカメラ本体のはめ込みを解除し、フィルム本体を外に取り出す。
フィルムを写真屋に持ち込み、現像・プリントを依頼する。この時大事なのは『必ず全部のコマをプリントして下さい。真っ黒や光が入っているコマもかまわないからプリントして下さい。』と念を押しておく事。写真屋によっては明らかに撮影ミスとわかるコマはプリントしない場合があるため。
ちなみに加筆者が学生時代に実際に試したところ、アステカの祭壇は撮影出来ました。
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