|
アスルクラロ沼津とは、静岡県沼津市を本拠地とするサッカークラブ、及びJリーグ所属のサッカーチームである。
トップチームは「アスルクラロスルガ 株式会社」によって運営されており、下部組織は総合型スポーツクラブ「一般社団法人 アスルクラロスポーツクラブ」によって運営されている。
概要
チームは「沼津アーセナル」として1977年に創設。1979年から2005年までは「沼津香陵クラブ」の名前で静岡県リーグに長らく所属していた。1977年の創設のはずだが、1974年に静岡県東部リーグに参加し、1975年と1976年に静岡県リーグ1部に所属していた旨の記述がWikipedia側の記事にはあるわけだが・・・つまりどういうことだってばよ!?
静岡県リーグ1部に再参入した2006年シーズンから現在のチーム名に改称(愛称の「アスルクラロ」とはスペイン語で「明るい青」を意味する)。ここから6年間は同リーグ1部に所属しており、2012年には東海リーグ2部初参入・年間順位2位となって1年で1部初昇格を果たす。2013年は東海リーグ1部で4位と成績面にうよるJFL昇格は絶たれてしまったが、J3リーグ創設に伴うJFLへの参入募集に応募した結果、2014年からのJFL初参入が決定した。
JFL2年目の2015年は5位で惜しくもJ3昇格とはならなかったが、2016年は当初から上位をキープ。昇格できるかどうかは最終節まで持ち越されたが、ファジアーノ岡山ネクストに3-1で勝利。その結果年間順位3位となりJ3昇格が決定した。
Jリーグ参入を目指すことになった経緯
このチームがJリーグ参入を目指したのは2013年からと結構最近である。
クラブの理事長である山本浩義(アテネオリンピック日本代表監督でジュビロ磐田OBでもある山本昌邦の実弟)が同年3月に『J3誕生』の新聞記事を読んだことが発端である。そこに書いてあった参入条件を読んでいてふと・・・
「・・・あれ、もしかしたらこれ、俺らJ3までならイケるんじゃね???」
・・・と、その時点ではクラブとしてJ3参入条件は満たしていると理事長は思った。ホームスタジアムは沼津市内にあるいつもの愛鷹(あしたか)広域公園多目的競技場で十分だったし、既にクラブとしては自前で下部組織も練習グラウンドもクラブハウスも所有している。そして、地元・沼津市へのクラブの浸透度は高く、経営基盤も整っており、さらには行政からの協力体制も得られているからだ。
なお、Jリーグ関係者に相談すると「沼津は条件がかなり整っている所だよ」と言われ、クラブのメインスポンサーであるスルガ銀行の社長、そして実兄に後押しされた結果、理事長はJリーグ準加盟の申請を決断。その後、Jリーグ準加盟は承認され、Jリーグクラブライセンス制度で定められたJ3ライセンスも取得し、現在に至る。
ところで、「アスルクラロスポーツクラブ」は1990年に「沼津セントラルスポーツクラブ」として創設されたのだが、元からJリーグを目指すために結成されたスポーツクラブではなかった。今までJリーグ参入とは関係無しに地域密着のスポーツクラブを目指して無我夢中でやって来たのだ。このように、Jリーグ参入を目指すクラブの中ではあまり見かけないボトムアップ型といえる(Jリーグ所属または参入希望の大半はJリーグに所属することを目的に結成されたトップダウン型のクラブが多い・・・というかそれが目立つ)。
トップチームは2017年よりJリーグ参入が決まった。だからといって、それにより「地域密着」という根幹が揺らぐことはないし、これからもそれは続いていくのである。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- JFL - JFLチーム一覧
- 静岡県 - 沼津市
- スルガ銀行(メインスポンサーでありユニフォーム胸スポンサーでもある。)
- 藤枝MYFC(藤枝市のJリーグ所属チーム。2017年度からのJ3静岡ダービーの相手。)
- Honda FC(浜松市のJFL所属チーム。2014年度から2016年度までのJFL静岡ダービーの相手。)
クラブ公式サイト
関連サイト
参考文献
- 2
- 0pt