アドリアーナ・ヴィスコンティ(Adriana Visconti)とは、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。
プロフィール
- 姓名:アドリアーナ・ヴィスコンティ
- 出身: ロマーニャ公国
- 階級:大尉
- 原隊:ロマーニャ空軍
- 所属:連合軍第506統合戦闘航空団<ノーブルウィッチーズ>A部隊
- 使い魔:カラカル
モデル
モデルはイタリア人エース・パイロット、アドリアーノ・ヴィスコンティ。
愛国的な名パイロットで、地上攻撃部隊、偵察部隊を経て戦闘機部隊に配属され、北アフリカ戦線のち本国防衛に活躍。イタリア王国降伏後もイタリア社会共和国空軍で部隊を指揮したが、1945年、降伏交渉中にミラノでパルチザンに殺害された。26とされる撃墜数はイタリアでは最多だが、本人は10機以上を主張したことがなかったという。
人物・能力
肩までの波打つ赤栗毛にブルーグレーの瞳を持ち、南欧生まれらしい若干濃い目の肌を持つ名門出身のウィッチ。175cmの長身は502JFWのヴァルトルート・クルピンスキーと並び、ウィッチ中でも最高身長に近い。服装はダブルの黒い軍服をしっかりと着こなしている。
勇猛な歴戦のエースであり、その操縦技倆は卓越したもの。指揮官としても高い能力を持ち、ロマーニャ有数の名指揮官といわれている。しかしその一方で、我が強く愛国的な性格ゆえに軍上層部の不合理な命令に反抗して戦闘を続行したりといった軍規違反を重ねたために軍上層部からの評判は悪く、ロマーニャ公直属部隊“赤ズボン隊”入りは逃している。
戦歴
初代ミラノ公ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティも輩出したロマーニャの名門貴族に生まれた少女。一家はロマーニャ中西部のピサに壮麗な邸宅を有していたが、アドリアーナがまだ幼い頃、ネウロイの侵攻より先に経済力の点で屋敷を維持できなくなり、散り散りになって近隣の都市に移住している。
少尉の階級で軍に入隊後、地上攻撃部隊である第50航空団第12航空群第159飛行隊(トブルク駐在)に配属されて北アフリカ、マルタ方面を防衛。軍規違反の多さから一時左遷されるも、顕著な戦果をあげて復帰を果たした。その後、操縦技倆の高さから戦闘部隊の第76飛行隊へ転属し、戦果を増やすいっぽうで写真偵察にも功績を残している。この頃には、カリスマ性のある名指揮官としても活躍するようになった。
その後、貴族ウィッチによる第506統合戦闘航空団<ノーブルウィッチーズ>がガリアに結成されるにあたって、ロマーニャからの参加者として配属されることとなる。この時すでにロマーニャには504JFW<アルダーウィッチーズ>が結成されていたが、そちらに加わらなかったのは先述にように軍上層部からの受けが悪かったが故。506JFWへの推薦も、厄介払いの意図が少なくなかったようである。
しかし506JFWへの所属後、1945年夏に501JFWを中心としてヴェネツィアを奪還する「オペレーション・マルス」が実施されるという報が入ると、愛国心の強いアドリアーナは祖国のため参加を熱望。ふだんは仲の悪い戦闘隊長ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタインの支持を取り付けた上で二人で司令ロザリー・ド・エムリコート・ド・グリュンネ少佐に直訴し、ついには参加の許可を取り付けた。この時ロザリーはアドリアーナのためにやむなく504JFW司令フェデリカ・N・ドッリオ少佐に連絡を取ってロマーニャへと送り出している。
こうして「オペレーション・マルス」に参加したアドリアーナはハインリーケの予備武装であるフリーガーハマー2基を両手に担いで祖国のため奮闘。ヴェネツィア上空での本戦にこそ参加していないものの、周辺での戦闘に大きく貢献した。
対人関係
501JFWに所属する同じロマーニャ出身のフランチェスカ・ルッキーニは友人であり、ジェノヴァへの補給任務の際、シャーロット・E・イェーガーともども応援に駆けつけてきている。また、フェデリカ・N・ドッリオはともにマルタ島を守っていたことから面識がある。
506JFWでは、戦闘隊長ハインリーケが夜戦を専門としている故、代わって昼戦指揮を執ることもある。ただし、個人的な名誉に興味が無く、戦果を譲ってしまうことも少なくないなど、ハインリーケとは認識に相違があるうえ、互いに我の強い性格をしていることもあって衝突が絶えず、司令であるロザリーの胃をしばしば痛めつけている。
登場
アニメでは『ストライクウィッチーズ劇場版』で一シーンのみ後ろ姿で登場。イラストコラム「ワールドウィッチーズ」にも前述のフリーガーハマー二丁持ちの姿で登場している。
小説『ノーブルウィッチーズ』シリーズではメインキャラクターのひとりとして登場。第5巻「第506統合戦闘航空団、激闘!」同梱オリジナルドラマCDでは山崎はるかが演じることとなった。
関連動画
関連項目
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