概要
体長約40~70cmほどの動物。寸動体型と目の周りの黒い縦線模様が特徴で、見た目はタヌキやハクビシンと間違われやすい。クマと付いているがクマの仲間ではない。日本に生息するアナグマの大半はニホンアナグマという在来種で、北海道を除いた本州・四国・九州などの山里や森林に分布している。世界ではアジアアナグマとヨーロッパアナグマの2種類がユーラシア大陸の広範囲に生息している。
名前の通り穴を掘るのが得意な動物で、5本指の長い爪を使って山林の斜面地などに巣穴を掘って生活する。特に繁殖に使われる巣は入り口がいくつもある大規模なものもある。ため糞をする習性があり、巣穴付近の決められた場所で糞をまとめて排泄する。
群れで巣穴を共有するが、狩りは単独行動で行う。夜行性で夜間に活動する。視力は良くないが嗅覚と聴覚が優れており、目が見えなくても問題なく獲物を捕まえることができる。何でも食べる雑食性で、土中の昆虫や鳥類、小型哺乳類、果実、キノコなどを食べる。特にカキやトウモロコシなどの甘みのある果実が好みで、人里に出没し農作物を荒らす被害が年々増加している。
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関連項目
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