アナトリア(Ανατολία, Anatolia)とは、西アジアの地域、アジアの最西端に位置する地域の名称である。小アジアとも言い、日本では、アナトリア半島と呼ばれることが多い。
概要
北は黒海やマルマラ海、西はエーゲ海、南西は地中海に面しており、東はグルジア、アルメニア、クルディスタン、南はマシュリク(レヴァント或いは歴史的シリア及びメソポタミア或いはイラク)に接する。海との境界は明確であるが、東や南東部は陸続きで上述の接する地域との明確な境界があるわけではない。
古代ギリシアにおいては、ギリシャ地域から見て東方の地域を指してアジアと呼んでいた。これが小アジアの由来である。ところが、陸地はギリシア人が想像していた以上に東方に延びており、東方の陸地ともともとのアジアが指していた場所とを区別する必要が生じた。こうして生まれた名称がアナトリアである。
そもそもが、漠然とした名称のため、時代によって領域に変動がある。例えば、二十世紀初頭には、現在のトルコ東部はアルメニアと呼称されていた。
アナトリアの名称そのものは、東ローマ帝国皇帝コンスタンティヌス7世が軍管区を置いた際、アナトリコン(日出づる場所)と命名したことに因む。
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