アニ・レオンハートとは、漫画・アニメ作品「進撃の巨人」に登場するか弱い乙女(剛)である。
CV: 嶋村侑
概要
人物
エレン・イェーガーと同じく104期訓練兵団に所属。訓練成績4位で卒業。身長は153cm、体重は54kg。
クールで口数が少なく、人との関わりを避けがち。それ故に冷たい印象を与えるが、アルミン・アルレルトに限っては「実は優しいよね」と評している。
ジャン・キルシュタインと同じく憲兵団志望。だが単純に内地でラクをしたいだけではないらしく、志望動機については「あんたと一緒だとは思われたくないわ」と明確に拒絶している。ジャン本当にモテねーな
父親に教え込まれた格闘術が特技で、対人格闘成績2位のエレンや、自分より身長は32cm、体重は45kgも上のライナーをやすやすと投げ飛ばすほどの実力を持つ。
訓練兵団では、卒業成績に重視される科目以外では手を抜いているため対人格闘成績こそエレンより下だが、当のエレンに自らの格闘術を指南し、元々優秀だったエレンの格闘技術の向上に大きく貢献した人物である。立体機動においてももちろん優秀で、キース教官からは「斬撃の進入角度に非の打ちどころがない、目標を深くえぐり取る」と評される。
父親に関しては複雑な感情があるらしく、現実離れした理想に酔い、自分に格闘術を仕込んだ父親を憎む一方で、自分をこの世で一番愛していた父の愛情の深さを忘れられずにいる。その愛憎を想わせるように、エレン曰く「格闘術を披露しているときは生き生きとしている」とのこと。
後に104期の上位10名では唯一、当初の志望を貫徹し憲兵団に入団。
マルロ、ビッチヒッチなどの同僚と共に、腐敗した憲兵団にて働き始めるが…
アニの正体
その正体は、第57回壁外調査で調査兵団と遭遇し、甚大な被害をもたらした「女型の巨人」であり、生け捕りにされた巨人の「ソニーとビーン」を殺し、ハンジの研究を妨害した犯人でもある。巨人化能力持ちであったライナー、ベルトルト、アニの三人の中では唯一憲兵団という身分で内地に侵入していた潜入工作員、いわばスパイである。
体長は14m級。皮膚の硬質化、絶叫によって周囲から巨人を呼び寄せる能力、肉体回復力の調整など、巨人化能力者としての能力は一通りそろえ、かつ、アニ本来の格闘術も相まって、巨人体のエレンを凌駕する実力を持つ。巨人化への練度の違いか、変身後の疲労も厳しくなく装備の破損もないため、変身を解いてもすぐに臨戦態勢に入ることが可能。ただし、皮膚の硬質化は、「鎧の巨人」とは違い常に維持することは不可能。
ソニーとビーンを殺した後、犯人を炙り出すための装備の点検は戦死したマルコのものを使いやり過ごす。しかし、逆にマルコの装備を持っていたことが後に仇となる。
エレンを攫うために調査兵団を襲撃し、アルミンが所属していた班を壊滅させたのち、アルミン、ジャン、ライナーの3人と交戦。そのとき、絶体絶命であったアルミンのコートのフードを脱がし、自分と親しかった調査兵団員を殺さぬように配慮したことも、アルミンに疑念を抱かせる原因となった。
直後に調査兵団内でさえ情報が乱されていた「エレンの居場所」をなぜか突き止め、エレンを追って巨大樹の森へ入る。リヴァイ班に誘導され、エルヴィン団長の捕獲作戦に掛かり拘束されるも、正体が突き止められる前に能力を駆使して脱出。そして再び巨人化してリヴァイ班と接触・交戦し、リヴァイ班を壊滅に追い込んだ。続いて怒りのまま巨人化したエレンと対決し、当初はその勢いに押されるも、冷静さを失っていた隙を突く形で必殺の回し蹴りを見舞って一撃で沈めた。その後一時はエレンの捕獲に成功するも、直後に駆け付けたリヴァイとミカサに妨害され奪還される。
後に、憲兵団に引き渡されるエレンの逃亡の手助けをアルミンから持ちかけられる。協力するフリをして再びエレンを狙った彼女だったが、それはアニが女型の巨人であることを半ば確信した上で計画されたアルミンの罠であった。最初からアルミンに疑われていたことを悟った彼女は珍しく絶望したような反応を見せ、巨人に変身した。
しかし、二度の敗北は喫すまいとするエレンの執念に追い詰められた彼女は戦況不利と見て逃走、壁をよじ登って壁外に逃亡を謀るも、ミカサとエレンの絶技によってついに倒される。進退窮まったアニは、人間態のまま体を強固な水晶体で覆い(おそらくアニ本人は仮死状態)、自らを犠牲にして一切の情報を秘匿した。
アニの過去とその後
マーレ編などでのライナーの回想で、壁内部にもぐりこむ際やもぐりこんだ後のアニの動向が判明する。
本来潜入部隊はアニ、ライナー、ベルトルトに加えリーダー格のマルセルがいたが、無垢の巨人と化していたユミルの襲撃によってマルセルは死亡。マルセルから顎の巨人を受け継いだはずのユミルも見失ってしまった。アニは真っ先に逃げ出したライナーを責め、任務中止を主張するものの、ライナーは任務継続を主張。このままでは責任を取らされるとアニも仕方なく同意し、壁の破壊に向かう。
壁を破壊した後は、ライナーたちと共に兵団に入隊。昼は憲兵団の仕事もしつつ夜は隠密行動で壁内の調査を進めるなど過酷な二重生活を送ることになった。
水晶体化後は、ライナーたちに救出を断念されてしまい、そのまま放置。シガンシナ区決戦後は実はアニのことが好きだったベルトルトの記憶を受け継いだアルミンに見守られ続けた。
エレンが始祖の巨人の力を得て、地ならしを発動すると、壁の巨人の硬質化を解いた余波でアニの硬質化も解除。4年の時を経てアニは復活する。水晶体化中の記憶はおぼろげながらも存在しており、アルミンが見守ってくれていたことは知っている。脱出後、たまたま遭遇してしまった104期生の仲間と合流すると、エレンを食い止め、故郷を守るために再び女型の巨人として立ち上がる。
余談
アニに関してよく話題になるのがクールな女格闘家というキャラクターに反した「乙女アピール」であろう。
特にエレンに対してよくアピる(とはいっても2、3度)のだが、その度に
特徴的なセリフ
- 私はもうこれ以上この下らない世界で 兵士ごっこに興じれるほど バカになれない
- ……そんなにこの技が気に入ったんなら 教えてやってもいいけど?
- 遠慮なんかしなくていいって
- …あんたさぁ 人に死ねって言われたら 死ぬの?
- なら自分に従ったらいいんじゃないの
- 私はただ 自分が助かりたいだけよ
- 実際クズだと思うし悪い奴に違いないよ 到底正しい人間だとは言えないだろうけど… それも
普通の人間なんじゃないの? - そうやって流されるような弱いヤツでも 人間だと思われたいだけ…
- きっと か弱い乙女の気持ちなんて わからないだろうさ
- 私は… 戦士になり損ねた
- 私があんたの…良い人で良かったね ひとまずあんたは賭けに勝った
…でも
私が賭けたのはここからだから
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アニちゃんはか弱い乙女なので、労ってくれるジェントルメンを募集しています。
関連項目
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