アビセア(Abyssea)とは、
である。当記事では両方について解説する。
拡張コンテンツとしてのアビセア
2010年2月28日の「ヴァナ★フェス」において実装が発表された。
同イベントでは「強敵との戦闘や装備品集めを楽しんでもらう」という方向性で、新たにアーティファクト(AF1)、レリック装束(AF2)に続く、エンピリアン装束(AF3)の発表がされた。その時点では黒魔道士、ナイトのAF3のデザインが発表された。
名称 | 実装日 |
禁断の地アビセア | 2010年6月22日 |
アビセアの死闘 | 2010年9月9日 |
アビセアの覇者 | 2010年12月27日 |
共通して価格は980円。プレイオンラインビューアー上で購入出来る。パッケージ販売等は無い。
導入には「ジラートの幻影」「アルタナの神兵」が導入済みであることが条件。
バトルエリアコンテンツという触れ込みではあったのだが、後述の通りFF11内では異例、且つ最大の万能コンテンツになってしまった。
エリアとしてのアビセア
エリア概要
アビセアエリアとして挙げられるものとして、以下のような種類がある。
名称 | 元エリア | 禁断の口の存在エリア | 拡張コンテンツ名 |
アビセア-ラテーヌ | ラテーヌ高原 | ラテーヌ高原 | 禁断の地アビセア |
アビセア-コンシュタット | コンシュタット高地 | コンシュタット高地 | 禁断の地アビセア |
アビセア-タロンギ | タロンギ大峡谷 | タロンギ大峡谷 | 禁断の地アビセア |
アビセア-アットワ | アットワ地溝 | ブブリム半島 | アビセアの死闘 |
アビセア-ミザレオ | ミザレオ海岸 | バルクルム砂丘 | アビセアの死闘 |
アビセア-ブンカール | ブンカール浦〔S〕 | ジャグナー森林 | アビセアの死闘 |
アビセア-アルテパ | 西アルテパ砂漠 | 南グスタベルグ | アビセアの覇者 |
アビセア-ウルガラン | ウルガラン山脈 | ザルカバード | アビセアの覇者 |
アビセア-グロウベルグ | グロウベルグ〔S〕 | 北グスタベルグ | アビセアの覇者 |
アビセア-天象の鎖 | 天象の鎖 | クフィム島 | アビセアの覇者 |
この内、アビセア-天象の鎖は特定クエストのバトル専用エリアである。入退室は自由だが、敵が一体も存在しないためアビセアエリアに含まないことが多い。なお、それぞれ実装コンテンツ別に「禁断エリア」「死闘エリア」「覇者エリア」と区別することがある。
アビセアはヴァナ・ディールの平行世界として「アビセア」という世界が存在するという設定である。
よって、アビセアの人間から見ると、自分たちの世界はアビセアであり、ヴァナ・ディールではない(もともとその世界が「アビセア」と呼ばれている)。
突如各国に大量のアビセアン(アビセアの敵の総称)の大量強襲、謎の天変地異により各国は滅亡・崩壊した。直後に大地震等の災害も相まって避難民は寸断・孤立されている状態にある。生き残った人々が抵抗軍を組織し、アビセアンの侵攻に抵抗を続けている状態である。
基本的にアビセアエリアはヴァナ・ディールの対応エリアとほぼ同じ地形であるが、各エリアへと続く道は全て塞がれている上に一部建造物(禁断エリアのテレポ岩や、ブンカール浦〔S〕にはあった拠点など)が無くなっている。
また、敵の種類などに大きな変化が加えられており元のエリアにはいなかった敵が多数生息している(というより半分以上は生息していない敵)。また、各種族が固まって生息しており、別々の種族の生息域と合うことがなく独立している。
アビセアエリアの大きな特徴として、敵のレベルとポップ数が大きく変動することが挙げられる。
敵を数多く倒すと、その分敵のレベルが上がり敵のポップ数が増え、逆に敵を倒さずにしていれば、レベルが下がり敵のポップ数が減る。この判定は一定時間毎に行われるようで、急に敵が消滅することがある。しかし一定時間後に敵のレベル・ポップ数が変わってリポップする。
最大ポップ数は種族にもよるがとても多い上に各敵は種族ごとにまとまっているため、ポップ数が最大の状態だと狭い場所に敵が多くポップすることになり、種族によってはリンクする可能性がある。しかしその分ポップ数はヴァナ・ディールの比では無く、アビセアエリア特有の経験値仕様により、とてもとても経験値稼ぎに向いていると言える。その高効率はヴァナ・ディールでの基本的なレベル上げが衰退してしまうほど。アビセア実装以降はアビセアエリアのフルアライアンス乱獲が主流になってしまい、以前のように6人でPTを組んでレベル上げに行く光景が見えなくなっている。
また、一部エリアにはHNMなどの特殊な敵が常時ポップしているエリアがある。
例えばアビセア-タロンギにアダマンタス族やウィルム族など。雑魚敵扱いなのでHP等ステータスは低いが特性やTP技はしっかり受け継がれており、アダマンタス族の堅さは相変わらずであり、ウィルム族はアブソルートテラーなどを使用する。しかし飛翔状態にはならないのでタッチダウンは使用しない。
アートマ・支援効果
アビセアエリア限定の効果ではあるが「アートマ」と呼ばれるものを装着、またNPCから支援効果を受けることで、ステータスの大幅上昇が望める。それらの効果は重複する。
支援効果はHP/MPや各種ステータスが上昇する。これらは所持しているジェイド(アビセアエリアにて特典を得られるだいじなもの)によって上昇量が変動する。しかしデフォルトでもHP/MP、STRなどの各種ステータスが+20%/+10%、+10と相当高い効果を得られる上に、特定ジェイドを全て集めると+80%/+40%、+40まで効果が上昇する。
これによって、素のままでも戦闘能力が格段に高い状態ではあるのだが、敵も相応に強くなっているためこれ一つでは今ひとつ厳しい。
アートマは特定ジェイドを所持することで、1~3個まで付けることが出来る。
アートマにはそれまでの強化アイテム等を覆してしまうほどの強力なものがあり、それらの有無によってPCの強さが大きく変動する。
例として、前衛と後衛によく使われているアートマの効果を記す。
アートマ名 | 効果 | ||
紫苑のアートマ | STR+50 | ダブルアタック+10% | リゲイン(2TP/3sec) |
灰塵のアートマ | DEX+50 | クリティカルヒット+30% | クリティカルヒットダメージ+20% |
凶角のアートマ | AGI+50 | クリティカルヒット+20% | カウンター+5% |
邪鬼のアートマ | INT+50 | リフレシュ(10MP/3sec) | 敵対心マイナス(10~20%) |
妖艶のアートマ | MND+30 | MP+30% | 敵対心マイナス(30%) |
幽遠のアートマ | 魔法攻撃力+30 | 光属性魔法攻撃力+30 | 氷属性魔法攻撃力+30 |
いずれも強力なものばかりである。しかし全てのアートマがこれらのように有益であるとは限らない(頻度はともかく、効果はいずれも高めなことが多い)。
これら支援効果やアートマなどによってクリティカル率が相当な高さになり、使用WSにも変化が見られた。
つまりはTP:ダメージ修正などのWSを選ぶよりもTP:クリティカルヒット確率修正のWSが選ばれる傾向にある。元より使われていた迅・レイジングラッシュなどはともかくエヴィサレーション・アスケーテンツォルンなど。
ただしTP:クリティカル確率修正のWSではあるのでダメージの高低差が非常に高い。クリティカル率をアートマ等で上げてなければ十分なダメージを見込むことは出来ない。
弱点システム
アビセアシステムのNMには全て何らかの行動で「弱点」を突くことが出来る。
突くことが出来る弱点は3種類で、いずれも別々の効果を持つ。大まかに言えば特定アイテムのドロップ率増加と敵の短時間弱体の効果があるが、ほとんどのケースにおいて弱点を突くことの主な目的はドロップ率の増加である。
また、弱点は何度も突くことにより効果が落ちる。ドロップ率は低下、弱体効果も長続きはしないので注意されたし。
青弱点
NMがドロップする装備品のドロップ率を増加させる。トレジャーハンターと併用することでさらに出やすくなる。
青弱点は特定の物理WS。時間帯によって打・突・斬属性のどれかに決まり、さらにその中から弱点WSが決定される。
赤弱点
NMを倒すことによって得られるだいじなもの(ジェイド/アートマ/上位NMのトリガー)の入手確率を上げる。
1回突けば100%の確率でだいじなものを得られる。トレジャーハンターは関係ない。
赤弱点は特定の属性WSと両手刀の属性物理WS。
黄弱点
NMがドロップする素材・エンピリアン装束強化素材のドロップ率、及びドロップ個数を増加させる。
黄弱点は特定の属性の魔法。今の曜日とその前後の曜日(火曜日であれば火・闇・土)の特定の魔法が弱点となる。
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt