アブソリュートタルタロスとは、ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀にて登場した宇宙人(?)である。CV:諏訪部順一/ウォルター・ロバーツ
概要
身長 56m 体重 6万2千t
究極生命体と名乗る通り、ナラクという金色のワームホールを介してあらゆる多元宇宙や時間軸を行き来し、これから起こる未来の出来事をビジョンを相手の脳裏に見せる事も可能。M78星雲・光の国を美しいと評しながら、ウルトラ族に敵対心を燃やしており、宇宙人や怪獣を利用して貶めようとする。
その目的は光の国を侵略し、アブソリューティアンの故郷「ザ・キングダム」として手中に治める事。ザ・キングダム自体は健在だがアブソリューティアンの更なる繁栄のために光の国を第二の領地として目を付け、作戦の第一段階としてウルトラ族のユリアン王女を人質として誘拐した。
戦闘では両手にエネルギーを込めて稲妻状の光球を放つ「アブソリュート・デストラクション」という技を使う。辺りに残留エネルギーが残るほどの威力で、不意打ちとはいえ歴戦のウルトラ戦士5人をまとめて吹き飛ばす程。
相手を見下し、失敗した者に対しては一切容赦しなかったりと、性格は冷酷であるが、その本質は極めて冷静沈着。ウルトラマンレジェンドや助太刀に来たウルトラマンゼロが現れた時など、分が悪いと判断した場合、躊躇う事無く撤退を選択すると言った適格な分析・判断能力も持ち合わせている。敵と戦う必要がある際にも極力真っ向勝負は避け、あらかじめ配下と戦わせて消耗したところへ不意打ちを仕掛ける等、狡猾な手段を用いる傾向もある。
そうした行動パターンのため、各時代で暗躍してきた事実は光の国も周知しているが、未だに足取りが掴めない状況にある。
並行同位体
上記の時空を行き来する能力により様々な並行世界や時間軸に干渉し、ウルトラ戦士に対抗するための戦力を増やし続けている。一部の宇宙人や怪獣に関しては本編とは別の宇宙から勧誘した個体種という可能性もある。
ウルトラマンオーブとゼロ達M78のウルトラ戦士と戦った、レイブラッド星人の遺伝子を受け継いだレイオニクス。ウルトラマンベリアルに殺害される直前まで遡り、ワームホールで引き込む事で彼を救出した。タルタロスと共に惑星フィードへ現れ、その力で吸血怪獣ギマイラを蘇らせ、80に差し向けた。
タルタロス「やれ」
レイバトス「はい…やれ」
ギマイラ「はい…」
腹周りが若干膨張しており、視聴者から「太った?」と指摘されてしまう。
全宇宙の侵略を企むグア軍団の幹部であり、兄弟戦士。
衛星ゴルゴダにてウルトラ六兄弟と激闘を繰り広げるが、5人の力を集結したタロウのコスモミラクル光線によって二人諸共倒された。
アンドロ警備隊との決着を付けるためアンドロメロス達を差し出すよう催促した(※現在のメロスはギャラクシーレスキューフォースに出向している)、ギンガ・ビクトリー・エックスを知らない等、X本編に現れた個体とは別の時間軸から現れた存在だと推測されており、後にタルタロスの説明によるとアンドロ警備隊時代のメロス(おそらく1983年当時)を二人掛かりで追い詰めた所を間に入ったタルタロスに捕らえられる形で勢力に加えられたらしい。
並行同位体ではなくフューチャーアースに現れたCV.そのまんま東の個体をレイバトスの呪術で復活させた(公式ツイッターでもビートスターのいた宇宙を破滅させ、フューチャーアースでハイパーゼットンを作成した個体と明言されている)。
蘇らせた礼としてその命をザ・キングダムに捧げる事を提案し、当人も「これまでのゼットンと違い、ウルトラ戦士に対する敵意を組み込んだ人工ゼットンを創る(ゼットンがウルトラ戦士に敗れ続けた原因も彼らに“心”が無かったから、とも述べている)」というプランを実行するためタルタロスに協力した。
ゼットンの遺伝子にウルトラ戦士を蹂躙する悪意を組み込んだ人工生命体。
なお、ゼットのみ元はイベント「ウルトラマンフェスティバル2016」のステージショーのために生み出されたオリジナルキャラクターであるため、(アーリースタイルを除けば)他の同位体とは異なり過去シリーズの映像作品に登場した事はない。
惑星マイジーで修行中のトライスクワッドの前に現れ、人工ゼットン軍団(宇宙恐竜ゼットン、二代目ゼットン、EXゼットン、ハイパーゼットン×2、ゼットンファルクス)と共に抹殺を企てた。
『ニュージェネクライマックス』の特典時系列資料から、『EXPO THE LIVEウルトラマンタイガ』での戦い(惑星U40にてウルトラマンジョーニアスとタイガ・タイタスと戦い、U40に代々伝わるワイズマンソードで封印された。)が正史扱いとなっている様子であるため、本作に登場するゼットはその個体の並行同位体である可能性も考えられたが、作中にて別次元の存在であると明言されている。
惑星ミカリトにてウルトラマンマックスをおびき寄せ、タルタロスから提供された護衛用の最凶獣ヘルベロス、魔王獣マガオロチの卵と邪悪生命体ゴーデスの細胞を利用して、触手責めにしたマックスに細胞を植え続け醜い怪獣へと育てた後マガオロチの苗床にしようと画策するが、ウルトラマングレートとウルトラマンパワードとの修行を終えたウルトラマンリブットと駆け付けたウルトラマンゼノンによる救出で打ち崩された。
タルタロスに処刑される寸前、「もう一度助けて貰った恩を返したい」と懇願する等、マックス本編か別宇宙の個体(『X』や『タイガ』等)である可能性がある。
ウルトラマンR/Bのラスボス。惑星カノンにてユリアン王女と護衛役のソラを襲撃するが、事前に待機していたウルトラマン80との戦いで退却する。後に惑星フィードにおいてウルトラマンネオス・ウルトラセブン21を加えた討伐隊とコスモスペースに介入したタルタロスの残留エネルギーから出処を嗅ぎ付けたウルトラマンコスモスとウルトラマンジャスティスという5人掛かりで倒す事に成功した。
デラシオン同様、元々宇宙に害を及ぼす存在を除菌する生態なのだが、劇中ではウルトラマンを排除する事を優先する等、タルタロスが操ったのか、トレギアが遺伝子配列を弄ったR/B本編の時間軸から無理矢理連れてこさせられたのか、真相は不明なまま。
・ウルトラマンベリアル・アーリースタイル(CV:小野友樹/ジャック・メルルッツィ)
ウルトラ大戦争が収束してからしばらく経った時期に介入して勧誘。
自分の実力に絶対の自信があったが、警備隊初代隊長に戦友のケン(ウルトラの父)が抜擢された上に想い人のマリー(ウルトラの母)は自分よりもケンと親密になっていた事で嫉妬と劣等感を募らせる。
模擬訓練でも度を越したラフファイトでケンを打ち負かす筈が思わず全力を出してしまったケンのパンチにより、敗北。しかもそのケンから謝罪されながら手を差し伸べられるという屈辱を味わうことになる。
埋まらないケンとの差に自棄になったベリアルはとうとうプラズマスパークコアの力を手にしようとする。
ここまでは正史通りだが、警備隊員に捕獲されず国から出奔した直後タルタロスが接触し、その力でこれから起こる遠い未来のビジョンをベリアルの脳裏に見せた。
法を犯した事で国から追放された後、レイブラッド星人と融合する事で新たな力を手に入れたこと。
自分を認めなかった光の国へ何度もリベンジを果たすが、その度にウルトラマンゼロに倒され続けたこと。
最後には自分の遺伝子で作り出した息子・ウルトラマンジードによって引導を渡されたこと。
力さえあれば全てを手に入れられると信じて足掻き続けたが、結局何も手に入れる事無く、孤独なまま幕を閉じた事実。
哀れとしか言いようがない生涯にベリアルは笑うしかなく、自分に付いていけばこの先の運命を変えられるというタルタロスの誘惑に乗り、彼の軍門に下った。
・ウルトラマントレギア・アーリースタイル(CV:内田雄馬/マイケル・リース)
ベリアルが消息不明になった時間軸において、尊敬していたヒカリが復讐鬼・ハンターナイトツルギと化した場面を目の前で見た事で闇に魅入られる可能性のあるウルトラ族の脆さに悩み、タロウと肩を並べられなかった自身へのコンプレックスを募らせる中、惑星デスターで勧誘した。
別次元から連れてきた悪夢魔獣ナイトファングによって闇の道へ誘惑するツルギと自身を守ろうとするタロウの優しさの幻覚に板挟みになる悪夢を見せられる。
復讐や我欲のままに進む闇にも、気の迷い次第であっさりと崩れ去る正義の光にも、タロウの隣に立つどころか彼に守られるしかない存在にもトレギアはなりたくなかった。
上司と親友。恐怖心と劣等感。光と闇。二つの概念に頭を抱える中、目の前に現れたタルタロスから未来のビジョンを見せられる。
思索を続けた結果、光も闇も等しく価値がないことを悟り、ボルヘス遺跡にて太古の邪神を自身の肉体に宿し、光も闇も超越した混沌の力を手にしたこと。
その力で光の国に向かうが、タロウの息子・ウルトラマンタイガとその仲間達が立ち塞がること。
皆の心を弄ぶ悪魔に成り果てようが、タロウは未だに自分の中にある光と正義を信じ続けており、自分をその道に戻そうとする。勇気があり、正義を愛する彼は何処までも真っ直ぐだったこと。
その後「脆い光にも邪悪な闇にも屈しさず、欲望のままに生きられる力が手に入られる」「仮面で弱い自分を偽る必要もなくなる」とタルタロスから提案される。「入ってはいけない」は「入れ」という幼い頃からの好奇心に従い、タロウの制止も聞かず、彼の軍門に下った。
・???
ユリアン王女を捉えた空間で幽閉されていた存在。金色に光る横長の六角形の目からウルトラセブンを彷彿させる。その正体は次回作『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』のキーパーソンとなる新たなウルトラ戦士・ウルトラマンレグロスであった。
余談
アブソリュートは英語で「絶対」、タルタロスはギリシア神話に登場する奈落の神を意味する。
彼の駆使する能力である“ナラク”も奈落と掛けたものだと思われる。
ウルトラシリーズの宇宙人・怪獣でも比較的長ったらしい名前と語呂(ベリアルとトレギアの時もわざわざ肩書きまで紹介しながらスカウトしに来る)から「タルタルソース」「アブタル」「タル太郎」「炙り醤油」と散々な呼び方をされる事も…
アブソリューティアンという種族に属している事から、ウルトラ族同様『種族名(アブソリュート)+個人名(タルタロス)』という可能性もあり、劇中でも全員が「タルタロス」と呼んでいる。
関連静画
関連リンク
関連項目
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