アポロジー単語

2件
アポロジー
2.2千文字の記事
  • 0
  • 0pt
掲示板へ

Apologyとは、「謝罪」「弁明」のような意味を持つ英単である。
ギリシャ語apo(離れる、逃れる)+logy(言葉)、すなわち「逃れるための言葉」が


本項では、上記の単に由来する1871年生まれの競走馬・アポロジーについて記述する。

概要

Adventurer、Mandragora、Rataplanという血統。アドベンチャラーはに長距離戦で活躍したマンドラゴラは未勝利だが、「種牡馬皇帝ストックウェルの全ラタプランに、「Flying Manganese」と呼ばれた1000ギニーマンガニーズをに持つという良血である。

の生産所有者は、イギリス東部のリンカンシャー州でが所有していた牧場を彼らの死後に引き継いで運営していたジョンウィリアムキングという老牧師であった。彼は「Mr. Launde」という登録名を使っていた。

牝馬三冠達成まで

ヨークシャー州で厩舎を運営していたウィリアムロバートジョンのオズボーン3兄弟に預けられたアポロジーだったが、2歳時は5戦して1勝を挙げたのみだった。

3歳時は1000ギニーから始動し、1番人気の一となった。レースでは途中でめに先頭に立つとそのまま譲らず、半身差で勝利した。続くオークスなりのまま3身差で快勝した。その後コロネーションSを勝利し、ヨークシャーオークスは跛行で回避したものの、グレートヨークシャーハンデキャップでは相手にトップハンデでアタマ差2着にり込んだ。

セントレジャーではダービージョージフレデリックとの対戦が注されていたものの、同調教中に故障してセントレジャーを回避した。一方のアポロジーも再び跛行に見舞われ、脚を冷漬けにして治療しているような有様だったが、「3本脚ででも出なければダメだ」とジョン・オズボーン師が馬主電報を送り、出走することになった(電報を出してからレースまでに治癒したという説もある)。この一件で単勝オッズは若干上がったが、勝負どころで外から前を行く一気に抜き去ると1身半差で勝利し、レースレコード叩き出して牝馬三冠を達成した。

しかしセントレジャーの翌に事件が起きた。時のリンカンシャー州大司教が、アポロジーを所有する「Mr. Launde」なる人物が実は牧師であると知り、職者がギャンブルに携わっているということで激怒したのである。大司教は牧師か馬主のいずれかを辞めるようにという手紙キング牧師に対して書き、必要であれば法的な方法をもってしても措置を講ずると警告した。

一方のキング牧師は、82歳という老齢もあって太腿のケガやの病のために体調を崩していた。また、彼は単に遺産を受け継いだというだけでなく自身も好きであった。そのため、大司教からの手紙に対し「揉め事を起こすのは本意ではない」というような手紙を送り、牧師を辞めて馬主を続けることを選んだ。

その後

大司教との揉め事のがあったのか、3歳時はセントレジャーの後に1戦したものの着外に敗れた。

その後年が明けた1872年5月馬主が死去し、未亡人に所有が引き継がれた。この年は8月から始動して5戦したが、2着を一度記録したのみであった。しかし5歳初戦を4着とした後、マンチスター競馬場で出走したクイーンプレートをクビ差で勝利すると、アスコットゴールドカップでは前年のセントレジャーレイグミラーを半身差の2着に破って勝利を収め、ニューカッスル競馬場クイーンプレートでも勝利した。しかしその後脚を負傷し、引退した。

通算成績は20戦8勝だった。英三冠アスコットゴールドカップを制したのは本が初めてであり、後にもラフレッシュが達成したのみである。

繁殖成績

繁殖入りしたアポロジーはしばらく未亡人のもとで繋養されていたが、1880年に3200ギニーで転売され、別の牧場に移動した。その後ステークスウィナーを2頭出したものの、1887年頃から体調を崩すようになった。

1888年、最後のを産んだ後に容態が急に悪化し、安楽死措置となった。遺体解剖すると、内臓全体に広がるほどの大きな腫瘍が出来ていたという。産駒が多かったこともあり、牝系子孫に立つ活躍はいない。

血統表

Adventurer
1859 黒鹿毛
Newminster
1848 鹿毛
Touchstone Camel
Banter
Beeswing Doctor Syntax
Ardrossan Mare
Palma
1840 黒鹿毛
Emilius Orville
Emily
Francesca Partisan
Orville Mare
Mandragora
1860 栗毛
FNo.4-d
Rataplan
1850 栗毛
The Baron Birdcatcher
Echidna
Pocahontas Glencoe
Marpessa
Manganese
1853 栗毛
Birdcatcher Sir Hercules
Guiccioli
Moonbeam Tomboy
Lunatic

クロス:Birdcatcher 3×4(18.75%)、Ardrossan Mare 4×5(9.38%)、Orville 4×5(9.38%)、Whalebone 5×5(6.25%)

関連コミュニティ

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 0
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

山口剛央 (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: Pyun Pyun
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

アポロジー

まだ掲示板に書き込みがありません…以下のようなことを書き込んでもらえると嬉しいでーす!

  • 記事を編集した人の応援(応援されると喜びます)
  • 記事に追加して欲しい動画・商品・記述についての情報提供(具体的だと嬉しいです)
  • アポロジーについての雑談(ダラダラとゆるい感じで)

書き込みを行うには、ニコニコのアカウントが必要です!


スマホで作られた新規記事

こちらの記事に加筆・修正してみませんか?

画面遷移確認のための記事 健康優良児 あらそう