アマゾン(仮面ライダーアマゾンズ)とは、特撮ドラマ『仮面ライダーアマゾンズ』に登場する怪人の総称である。
概要
アマゾンとは、野座間製薬が研究していた人工生命体である。
…もともとは、ウイルスサイズの人工生命体である「アマゾン細胞」を人間ほどの大きさにまで培養したものではある。
アマゾン細胞自体が、本能レベルで動物性タンパク質…特に、人間のものを求める性質がある。
それ故に、人を食らう危険な生命体となってしまっている。
その為、殆どのアマゾンたちは「アマゾンズレジスター」と呼ばれる腕輪を装着しており、その腕輪から「抑制剤」が定期的に投与されている。
腕輪の抑制剤は、最大で2年分ほどしか含まれておらず、抑制剤の効果が切れて、アマゾン細胞が覚醒してしまった場合…
強烈な食人衝動に駆られ人食いの怪物と化す。
そうなってしまった場合、抑制剤を追加したとしてももう、抑えることはできなくなってしまう。
ほとんどが何らかの動物をもとにした姿を取り、その動物と同様の技・生態・修正を持つ。
また、食事を行ったり時間が経過することで成長し、パワーアップすることが可能。
SEASON1
作中より2年前に、研究所で何らかの事故が発生し、4000体もの実験体アマゾンが脱走。
その多くは人間に擬態して社会に潜伏している状態となっていた。
前述のアマゾンズレジスターの抑制剤が切れると、腕輪の目が赤くなり、個体情報と位置情報が送信されて、ノザマペストンサービス…通称「駆除班」が駆除に向かう…という流れとなっている。
身体の何処かに「核」があるらしく、それを破壊する…もしくは、それ以外の方法でも「致命傷」を負った場合、身体が液状化して死に至る。
広範囲のアマゾンを一斉に駆除する方法として「対アマゾンガス」がある。
水と混ぜることで気化し、それを吸ったアマゾンは即座に死に至るようである。
当初は人間にも有害だったが、後に人間に対してのみ無害となるように改良される。
(それの引き換えとして、駆除率は若干落ちてしまったが。)
SEASON2
SEASON1から5年後。「トラロック事件」によって、実験体の殆どは駆除されたかに思われていた。
…しかし、「溶原性アマゾン細胞(作中では「溶原性細胞」と呼称している)」という新たな問題が浮かび上がる。
「溶原性アマゾン細胞」は人間に感染し、感染者をアマゾン化させてしまう。
アマゾンズレジスターをつけていないので、即座に理性は喪失し人食いの怪物と化す。
また、「実験体」とは異なり、致命傷を負った場合は変色した死体が残る。
「溶原性アマゾン細胞」は、ウイルスよりも大きい細菌サイズである。
それ故に水分がなければすぐ死滅するため、二次感染、接触感染、空気感染等はありえないとされている。
その為、4Cと旧駆除班は感染源となる「オリジナル」を探すことになるのだが…。
最後ノ審判
水澤兄妹たちが流れ着いたのは「切子聖園」と呼ばれる施設。
そこで暮らしている身寄りのない孤児たち。
実はその孤児たちはアマゾンであり、ある人物の細胞から培養され養殖されていた。
そして、そのおぞましい計画の実態とは…。
分類
アマゾンたちは、以下のように分類される。
- 実験体(第一のアマゾン)
SEASON1における「駆除対象」と、マモル(モグラアマゾン)が該当。
身体構造は100%アマゾン細胞で構成されていると思われる。 - アマゾン細胞を移植した人間(第二のアマゾン)
鷹山仁(仮面ライダーアマゾンアルファ)が該当。
自らの身体にアマゾン細胞を移植し、アマゾンとなった。 - 第三のアマゾン(アマゾン細胞に人間の遺伝子を組み込んだもの)
水澤悠(仮面ライダーアマゾンオメガ)が該当。
実験体とも、鷹山仁とも異なる存在であることが示唆されている…。 - シグマタイプ(人間の死体にアマゾン細胞を組み込んだもの)
仮面ライダーアマゾンシグマ、イユ(カラスアマゾン)が該当。
生前の記憶はもっているようだが、死体故に人間性、感情等を喪失してしまっている。 - 溶原性アマゾン細胞感染者(新しいアマゾン)
SEASON2における「駆除対象」。 - 溶原性アマゾン細胞のオリジナルとなる存在
前述したとおり、「二次感染はありえない」とされているため、感染源となる「オリジナル」が存在するとされている。 - 切子聖園のアマゾンたち
最後ノ審判に登場するアマゾンたち。
アマゾンたち
SEASON1
戦闘能力に応じてA~Eまでのランクが振られており、Aに近いほど駆除班の報酬が高い。
…但し、アマゾンは人肉を食らうことで加速度的に戦闘能力が向上するため、たとえ低いランクでも覚醒してからの時期、食事の有無等によって戦闘能力は上下する。
- クモアマゾン1 ランク:D
クモの名の通り、高強度の糸で獲物の行動を封じる。 - マモル / モグラアマゾン ランク:不明
詳細は「マモル(仮面ライダーアマゾンズ)」の記事を参照。 - クモアマゾン2 ランク:D
赤く鋭利な爪を持っている。 - コウモリアマゾン ランク:A
飛行能力がある他、飛膜には銃弾を跳ね返すほどの強度がある。 - トンボアマゾン ランク:B
…その正体は…駆除班の一人、大滝竜介だった。 - 鷹山仁 / 赤のアマゾン(ピラニアアマゾン) / 仮面ライダーアマゾンアルファ ランク:不明
詳細は「鷹山仁」の記事を参照。 - 水澤悠 / 緑のアマゾン(アマゾン素体) / 仮面ライダーアマゾンオメガ ランク:不明
詳細は「水澤悠」の記事を参照。 - 女王アリアマゾン ランク:B
マンションの住人になりすまし、修理や配達を依頼しては、訪問していた客を喰らっていた。 - 兵隊アリアマゾン ランク:E
女王アリアマゾンの全住人に擬態していた。
戦闘力は低いものの、数が多いが為に駆除班は苦戦を強いられた。 - 蝶アマゾン1 ランク:不明
バスの運転手に擬態していたが、水澤悠によって招待を見破られ、駆除班の手で駆除された。
しかし、つけていた腕輪は未覚醒を示す「青」の状態だった…。 - 蝶アマゾン2(幼虫→サナギ→成虫) ランク:不明
蝶アマゾン1トンネル内において、密かに餌を与えていたとされている。 - モズアマゾン1(幼鳥) ランク:不明
毒液で獲物を仮死状態にし、高所に吊るす「百舌の早贄」のような習性を持っていた。 - モズアマゾン2(若鳥→成鳥) ランク:不明
アマゾンオメガが油断した隙を突き、人間を捕食して若鳥から成鳥へとパワーアップする。 - 仮面ライダーアマゾンシグマ ランク:不明
詳細は「仮面ライダーアマゾンシグマ」の記事を参照。 - カニアマゾン ランク:不明
人肉レストランのオーナーに擬態し、未覚醒のアマゾンたちに人肉を調理して振る舞っていた。 - コウモリアマゾン ランク:A
地下に潜伏していたアマゾンの一体。 - ハチアマゾン ランク:E
対アマゾンガスへのある程度の耐性を持っていた。
本来は、人間社会でひっそりと暮らしていたかったようなのだが…。
SEASON2
殆どが「溶原性細胞感染者」に分類されるため、ランクはおそらくつけられていない。
「発症」すると、体表には血管のような模様の腫瘍が浮かび上がり、そして理性を喪失する。
そして、親しい人物を最初に捕食しようとする傾向がある他、特定の部位を好む様子もある。
感染してもすぐに発症するわけではないようなのだが…?
- ヒョウアマゾン 捕食部位:不明
中年男性の警察だった元人間。TEAM Xの活動によって駆除された。 - 千翼 / 仮面ライダーアマゾンネオ
詳細は「千翼(仮面ライダーアマゾンズ)」の記事を参照。 - クワガタアマゾン 捕食部位:不明
花嫁が結婚式の最中に「発症」してしまった元人間。 - イユ / カラスアマゾン
人間の死体にアマゾン細胞を移植した「シグマタイプ」。
左目の義眼がアマゾン認識用のセンサーとなっている。 - カマキリアマゾン、サイアマゾン、ヘビアマゾン 捕食部位:不明
それぞれ結婚式場の参列者だった元人間。 - ハゲタカアマゾン 捕食部位:眼球
発症した元人間は、イユの父親である「星埜始」 - ウニアマゾン 捕食部位:不明
ウォーターサーバーの営業所に現れた元人間。
身体を丸め、空中を高速移動する。 - ヒヒアマゾン 捕食部位:足
発症した元人間は…TEAM Xのメンバーの一人山下拓巳 - ゾウアマゾン、ゾウムシアマゾン 捕食部位:内蔵
とある耳鼻科の医者、看護師だった元人間。
前者は鼻から、後者は口先からチューブのようなものを出し… - バラアマゾン 捕食部位:頭
とある美容室を営んでいた元人間。
右腕はハサミのようになっており、アマゾンネオのニードルガン(の弾丸)ですら真っ二つにしていた。 - オリジナル態1 捕食部位:腕
「溶原性アマゾン細胞」のオリジナルとなるアマゾン
その正体は…千翼が感情を暴走させて変異した姿である。 - クラゲアマゾン / オリジナル態2 捕食部位:不明
もう一体の「溶原性アマゾン細胞」のオリジナルとなるアマゾン。
その正体は…鷹山仁のパートナーであり、千翼の母でもあった、泉七羽だった…。
デザイン
SEASON1
多くのアマゾンたちは、モチーフとなった生物に加え、なんらかのファッションを意識してデザインされている。
おそらく最もわかりやすい例が蝶アマゾンで、マントやシルクハットといった怪しくもどこかおしゃれないでたちをしている。
SEASON2
溶原性アマゾンと実験体アマゾンたちとの大きな違いは、衣服を着ているという点である。SEASON1との差別化を図るにあたり、個性を出すにはどうすればよいかと悩んだところ、溶原性アマゾン同様に元人間の怪物:ゾンビに着目。皆同じような動きをするゾンビたちだがなぜか個性的に感じることに気づいたデザイナーは、その理由が衣服を着ているためだと気づき、溶原性アマゾンたちに衣服を着せることを考案した。
服の下の素体は使いまわせると考えていたものの、結局使いまわせたのは初期だけで、他のアマゾンは全身をデザインしている。
また、クラゲアマゾンはSEASON1のアマゾンと同様ファッションがデザインに組み込まれているが、これはその正体の衣装をイメージさせるものとなっている。
関連項目
- ライダー怪人
- 仮面ライダーアマゾンズ
- マモル(仮面ライダーアマゾンズ)
- 水澤悠 / 仮面ライダーアマゾンオメガ
- 鷹山仁 / 仮面ライダーアマゾンアルファ
- 仮面ライダーアマゾンシグマ
- 千翼(仮面ライダーアマゾンズ) / 仮面ライダーアマゾンネオ
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