アマダムとは、特撮ドラマ『仮面ライダークウガ』に登場する霊石である。
概要
クウガに変身するためのベルト「アークル」に埋め込まれた霊石。この石が持つ力を使い、クウガへの変身が行われる。ひとたびアークルを装着すると、その者の体内に進入して絶大な力と驚異的な回復能力を与える。一般人であれば死ぬような攻撃を受けても短時間で全快し、パンチ力やキック力、身体能力も増強される。また霊石ながら知能を有しており、敵の特性に合わせてフォームチェンジを促したり、宿主の体を守るために一時的に仮死状態にするなど謎多き石である。激情に駆られた時は、凄まじき戦士の幻影を見せて警告するなど、何かと献身的である。
しかし体内に進入したアマダムは戦闘神経と呼ばれる新たな神経を張り巡らしていき、最終的には脳を支配されて人ならざる者…戦うためだけの生物兵器となってしまう。大怪我を短期間で治すが、その分宿主の体に負担をかけていて完治するまで悶絶する事になる。このようにメリットとデメリットが存在している。
アマダムはゴウラムにも埋め込まれており、その影響か自立した思考や動作が可能となっている。
魔法石の世界
仮面ライダーウィザード第52話と第53話に登場した、魔宝石の世界にも同名の人物が登場している。クウガとの関連性は不明。演じた俳優は田中トモロヲ。時空が入り乱れている影響か、衣装や口調に一貫性が無いのが特徴。
作中では魔宝石の世界を統治するラスボスで、戦闘員としてマスカレイド・ドーパントとダスタードを率いている。また魔宝石の世界には仮面ライダーに倒された怪人の魂が転生しており、怪人に変身する住民も彼の忠実な部下である(ちなみにグロンギも居る)。
その正体は、かつて罪を犯して魔宝石に封じ込められた古の魔法使い。外の世界に脱出して復讐するためにライダーリングを住民に探させていた。物語冒頭で遂にライダーリングを発掘するが、同じく外の世界に脱出しようとする少年と少女に奪われ、迷い込んだ操真晴人や仁藤攻介も交えて争奪戦となる。こっそり本拠地に乗り込んできた攻介を倒し、少年を拉致してライダーリングも奪還。外の世界に出るために少年を唆すが、操真晴人と門矢士が乱入。迎撃のため13体の仮面ライダーを召喚するもあっさり裏切られ、自ら怪人を呼び出るも、これも撃破される。そこでアマダムは切り札の巨大怪人を呼び出したが、仮面ライダーには歯が立たなかった。
追い詰められたアマダムは怪人化し、仮面ライダーから力の源を次々に奪い去って戦闘不能にする。最後に残ったウィザードからも力を奪うべく襲い掛かり、圧倒的な力を見せ付けて全ライダーに膝をつかせた。だが少年の祈りに応じて登場した鎧武には終始押されっぱなしで、せっかく奪った力の源も奪還されてしまった。その結果、全ライダーが最終フォームになるという絶望的な戦況となり、ライダーキックを喰らいまくるリンチ状態と化す。最期はウィザードと鎧武の攻撃で倒された。
関連項目
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