アマチュア(amateur)とは、「素人」「プロでない人」「ひよっこ」などの意味を持つ英単語である。
概要
アマチュアとは、「未熟者」などと訳される英単語。しばしば「プロフェッショナル」との対義語に使われる。
スポーツ業界においては「プロではない愛好家」「そのスポーツを職業にしてない人」などの意味で使われることも多い。
その一方で分野によってはアマチュアといいながら素人に収まらないものも存在している。例として上げるならアマチュアレスリングやアマチュア無線が上げられる。これらはアマチュアを冠してはいるものの、その内容はより競技として洗練されていたり、時にはプロフェッショナル以上の研究が求められたりしている。
プロとアマチュアの境界
スポーツの世界などではアマチュアとプロは明確に区別されていた。その最たるものといえばやはりオリンピックだろう。
近代オリンピックが始まった当初、オリンピックに参加できるのはアマチュアのみに限られていた。これはオリンピックへの参加者の限定の目的があったとも言われている。アマチュアで、なおかつ国を代表して競技ができるだけの技量を手に入れるための練習ができる環境を有するのは、限られた裕福な階級のみだったのである。
しかし、時代が下るとオリンピックは東西冷戦の代理戦争の場となり、そこではアマチュアといいつつその中身は国からのバックアップを受けた選手たちでメダルを独占するような状態になっていく。さらに時代が下り80年代になるとオリンピックからはアマチュア規定が消え、プロをも受け入れていくことになるのである。
アマチュアはプロに劣るか?
一般的にはプロのほうがアマチュアよりも優れているとされるが、それも場合によりけりである。時にアマチュアの中からプロを超える逸材が現れたり、アマチュアのチームがプロのチームを破ったりする光景が繰り広げられる場合もある。
代表的なものとしてはゴルフの石川遼が上げられる。彼は若干16歳のアマチュアにして、プロツアーで優勝している。
また、2011年には東京マラソンにおいて男子3位の成績を残した埼玉県職員もいるほか、毎年開催されているサッカー天皇杯ではプロアマ交じり合ったチームが激突し、時にアマチュアのチームがプロのチームを破ることもある。
ある意味当然といえば当然なことなのであるが、プロはアマチュアからしか生まれてこない。誰でも最初はアマチュアから始めるものであり、優良なアマチュアの土壌がなければ優秀なプロも生まれない。そう考えればアマチュアのトップクラスがプロを破っても不思議ではないのかもしれない。
ニコニコ動画のアマチュア
ニコニコ動画に投稿されている歌ってみた、踊ってみた、描いてみたなどのやってみた動画はそのほとんどがアマチュアによる投稿である。しかし、プロによる投稿もまれにあり、あるいはプロを名乗らなくともプロ並みの投稿がされる場合もあり、玉石混交の状態になっている。このあたりの事情については野生のプロの記事も参照。
また、ニコニコ動画の投稿をきっかけとして商業ベースのプロになる場合もあり、ますますアマチュアとプロフェッショナルの境界が曖昧になっている。
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