アメフラシとは、
- 腹足網後鰓類の無楯類に属する軟体動物の総称。
- 1.のうち、アメフラシ科アメフラシ属の種(狭義のアメフラシ)。学名はAplysia kurodai。
- 雨降らし - 文字通り、映像制作等の為に人工的に雨(を模した水)を降らせること、又はそれに使用される機材。
- あめふらし - 『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するモンスター。
- あめふらし(ポケモン) - 『ポケットモンスター』シリーズに登場する特性の1つ。
- あめふらし - グリム童話の1つ。
- あめふらし - 長野まゆみの小説。
ここでは1.と2.について解説する。
概要
見た目はデカいナメクジっぽいが[1]巻貝の仲間(腹足類)であり、小さくなった貝殻が体内に残されている。広義には同じく殻の退化した巻貝であるウミウシの1グループとして扱われている。
他のウミウシと比べると体が大きめで色合いは地味な傾向にある。日本で見られるアメフラシはだいたい15cm前後だが、カリフォルニア湾などに分布するAplysia vaccariaという種は99cmの記録があり最も大きい巻貝の仲間だと言われている。
ふだんの生息域は1m〜3mほどの浅瀬。餌は海藻類。産卵期に当たる春から夏にかけて大量に磯場に現れ、海素麺(ウミゾウメン)と呼ばれる錦糸卵のような黄色い卵塊状の卵を一匹数万個単位で産みつけていく。この卵は二週間ほどで孵るのだが、例によって他の生物の格好のエサでもあり多くは孵らない。雌雄同体であり、雄の生殖器は頭、雌の生殖器は背中にあるので、一方の個体がもう一方の個体の背中に頭を乗せ、縦に連結するような形で交尾する。繁殖期にはしばしば3匹以上連結している光景が見られる。羨ましい人もいるかもしれない。
名前の由来はいくつかあるが、体(鰓下腺)から放出する紫色(種によっては違う色)の体液が海の中では雨雲のように見えるから、というものが有名。この分泌物は餌由来の成分で出来ており、天敵から身を守るために役立つ。
食べることも出来るが基本流通はしていない。アメフラシ自体の味はあまりなく、フカヒレのように食感を楽しむもののようだ。先述した卵も地域によっては食用に回されこれまた独特な食感で一部の人を虜にしている。
英語では「Sea hare(海の野ウサギ)」、中国語では「海兎」といい、これは頭の突起をウサギの耳に見立てたもの。なお、別の巻貝の仲間としてウミウサギガイというグループがあるが関係ない。
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関連項目
脚注
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