アライブ 最終進化的少年とは、月刊少年マガジンで連載されていた漫画作品である。
概要
原作・河島正、作画・あだちとか。全21巻。
何故かWikipediaでは「アライブ-最終進化的少年-」表記になっている。
現代人が特殊な能力に目覚める、いわゆる能力者バトル系の漫画。
「進化するストーリー、進化するアートワーク」というアオリ文に象徴されるように、あだちとかによる画が回を追うごとに美麗になっていく。
2008年、ゴンゾ×AICによるアニメ化が発表された…が、ゴンゾの経営不振の煽りを受け制作が停止。2010年に制作中止が発表された。ゴンゾ許すまじ
原作者の河島正はアニメ化中止が発表されてまもなく肝臓癌で亡くなっている。
ストーリー
両親を亡くし教師の姉と二人暮らしの「叶太輔」は、気弱な「広瀬雄一」、しっかり者の「落合恵」の二人の幼馴染と共に高校生活を送っていた。
ある日の授業中、太輔の「中」に「何か」が落ちてくる。
その日の帰り道、太輔の目の前で少女が頭から落ちる。太輔と目が合った少女は、満面の笑顔を浮かべていた。
頭から血を流し死んだ少女を見て、太輔の心に浮かんだのは「羨ましい」という感情だった…。
「魔の一週間」と呼ばれる、同時期、全世界で10万人以上もの大量自殺事件。しかし、それさえも前哨に過ぎない。
太輔を「仲間」と呼ぶ蓬髪の男は語る。「魔の一週間」の原因であると言われる未知の「自殺ウイルス」――それに感染しながら自殺しない人間は、人類を正しい道「死」へと導くのだ、と。
「能力者」として目覚め、人が変わったようになり、恵を連れ去る広瀬。
太輔もまた「能力」に目覚め、蓬髪の男の言った「勝又や広瀬と北へ向かう」という言葉を頼りに、恵を連れ戻すため「北」へと旅立つ。
登場人物
- 叶太輔(かのう たいすけ)
- 正義感が強く友達思いな高校一年生。幼少時に両親を亡くし、現在は姉と二人暮らし。バカ。
自殺ウイルスが「落ちて」きても魔の一週間で自殺を選ばず、「能力者」として目覚める。
能力は「熱」。掌から高熱を発する。だが、この能力は本来の能力の一部でしかない。 - 広瀬雄一(ひろせ ゆういち)
- 太輔の幼馴染。気弱でいじめられている。母子家庭。
いじめられて「能力」が発動、学校の屋上で殺人事件を起こす。その後勝又に精神操作され、恵を連れ去る。
能力は「無」。物質を円形に抉り消滅させる。自身を無と化し物理干渉を無効化することも可能。 - 落合恵(おちあい めぐみ)
- 太輔の幼馴染。しっかり者で、無茶をする太輔やいじめられる広瀬を心配している。
勝又に精神操作された広瀬に連れ去られる。 - 瀧沢勇太(たきざわ ゆうた)
- 太輔が旅の途中で出会った能力者の少年。小学3年生。太輔よりずっと頭がいい。
能力は「隔離」。箱状の隔離空間を作り出す。箱の中から外への干渉も、外から中への干渉も出来ない。 - 楠奈美(くすのき なみ)
- 太輔が旅の途中で出会った能力者の少女。弟を殺した能力者「赤毛の女」を殺すことを目的としている。
能力は「氷の爪」。爪で切り裂くほか、爪を投げて刺さったところから氷柱を発生させることも可能。 - 勝又重喜(かつまた しげき)
- 警察官。警部補。殺人事件の容疑者として逮捕された広瀬の担当官。広瀬に精神操作を施す。
能力者を率いて「北」を目指す。対象者の頭部を掴むことでマインドコントロールが可能。 - 由良匠(ゆら たくみ)
- 蓬髪にツナギを着た男。勝又一派の能力者。甘いお菓子と美しいものと絵を描くことが好き。
能力は「しゃぼん玉」。割れると炸裂する圧搾空気の詰まったしゃぼん玉を発生させる。由良の意思で操れる。
関連動画
関連項目
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