アラン・バディウ(1937~)とは、20世紀から活動している哲学者である。
概要
パリ第8大学教授、高等師範学校哲学科教授などを経て、現在は高等師範学校の名誉教授。
現代の最も危険な哲学者と称される人物で、筋金入りのコミュニスト。ヘーゲルの弁証法の逆を行く、一を分けて二となすという、反弁証法で知られる人物であり、ポストモダン状況に闘争を挑み、古き秩序を解体して「新たな人間」を生み出すことを戦略としている。
フランス現代思想を代表するポストモダンや脱構築主義といった潮流に反抗し、彼らの「大きな物語の終焉」、「形而上学の終焉」といった主張に対し、ソフィスト的詭弁と退け、現代を「哲学再開の時代」と名付けている。
さらに2003年に発表した『倫理』では、「倫理」とは人々を管理支配するための「イデオロギー」にすぎないと主張。身の回りにあふれている「倫理」を、「西欧的秩序」を選ばせ資本主義、議会制民主主義を擁護させる保守主義にすぎないとした。
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関連項目
- <哲学>
- 現代思想
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