概要
全長3m。ミシシッピ川やリオグランデ川などのメキシコ湾にそそぐ水系に分布。北アメリカ最大の淡水魚であり、世界最大級の淡水魚でもある。淡水魚のクセに海にも結構出没する。
体表はガノイン鱗と呼ばれる硬いウロコに覆われ、長く伸びた口と鋭く並ぶ歯を持つことから、まるでワニのような姿に見える。流れの穏やかな水面近くをゆっくりと泳ぎ、時々水面から顔を出して空気呼吸する姿が見られる。
日本には通常生息していないが、ペットとして持ち込まれた個体が川や池などに捨てられることがある。実際に今までにも何件か目撃・捕獲例があり、生態系が壊されてしまうことが危惧されている。
ちなみに飼うこと自体は簡単だが、飼い続けることは難しいとされる。体が硬いため旋回スペースを確保するために広い水槽が必要になり、少なくとも個人所有の規格水槽やフィルターでなんとかなるレベルを超えている。飼いたいだけなら、庭に温室を建て錦鯉用の水槽を掘ろう。横から見れないが、庭にスペースがある場合はこれがオススメであり一般家庭では現実的である。コーヒー片手にくつろぎながら横から見たいならば、専門業者に超大型水槽を発注し、その水槽を支えられる家を工務店に建ててもらうしかない。このレベルになるともはや個人で管理できるか疑問だが、情熱とお金で何とかするしかない。エサは錦鯉の養殖場から等級の低い鯉を安く譲ってもらうのがいい。
以上のようにとにかく飼おうとしたら覚悟が必要な魚である。飼いきれなくなって川に逃がしたり,水族館の玄関前に置いて来たりしないようにしよう。
平成30年4月 特定外来生物への指定
覚悟無しで飼育して飼いきれなくなった不届き者が、そのへんの池や川にガーパイクを捨て続けたため、環境への悪影響が大きすぎることから環境省により特定外来生物に指定され、平成30年4月以降、飼育、運搬、販売、譲渡、輸入、野外に放つ等が規制されてしまった。簡単に言うと日本国内ではペットショップで買ってきて飼うことはできなくなってしまった。
現在ペットとして飼われているあらゆるガーパイクは、規制以前に輸入され、規制時に環境省に書類を提出して飼育許可が出たものだけになっている。
今後は個人でペット目的の新規の飼育許可が出ることはなく、他人に譲ることも禁止されているため、日本国内で個人的に飼育したい場合は、現在許可を受けている人物と婚姻や養子縁組で家族になるくらいしかないでしょう。
ペット目的以外なら許可が下りる可能性があるので、お金があるなら外来生物駆除の会社を設立して研究用に飼育したり、展示用として水族館を建設してみるのもいいかもしれない。[1]
特定外来生物に関する詳しいことは次の環境省のリンクを参照してください。https://www.env.go.jp/nature/intro/1law/shiyou/tetsuduki.html
生きているガーを見たいなら、水族館に行くか、近所の川や池を探してみるといいだろう。[2]そして「近所を探して見つかるかもしれない」というのが、ガーパイクを日本で飼育するという行為の最大の問題点となってしまった。
日本政府としては、この生き物はペットショップで販売されるべきではなかったし、責任を取らない一般人が飼育するべきでもなかったということだろう。
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関連項目
脚注
- *無論許可が下りるかどうかについて保障はできないのであしからず。
- *野生のガーを釣り等で捕まえても持ち帰って飼ってはいけません。そのまま逃がすか、市役所等に通報しましょう。その場で殺して食べるならば問題はありません。
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